ゴースト・イン・ザ・シェル | p・rhyth・m~映画を語る~

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原題:Ghost in the Shell
監督:ルパート・サンダース
キャスト:スカーレット・ヨハンソン/ピルー・アスベック/ビートたけし
配給:パラマウント映画/東和ピクチャーズ
公開:2017年4月
時間:107分




この春の話題作第1弾。押井守監督による『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』(1995年・松竹)をはじめとするアニメ・シリーズでも世界的に知られる士郎正宗の傑作マンガ『攻殻機動隊』を,主演にスカーレット・ヨハンソンを迎えてハリウッドで実写化したSFアクション大作。監督は『スノーホワイト』のルパート・サンダーズ。

「原作やアニメ版は知らない方が楽しめるよ」という友人のアドバイスを珍しく素直に聞いて,公開前の予告編以外の予備知識を全くインストールせずに観ることにした。アニメ版では濃密な世界観が描かれているらしいが,個人的には製作にドリームワークスのクレジットと,スカーレット・ヨハンソンとビートたけしの出演がなかったら,劇場で鑑賞しようとは思わなかったろう。

電脳ネットワークと肉体の義体化(サイボーグ化)が高度に発達した近未来。悲惨な事故から生還し,脳の一部を除いて全身が義体化された世界最強の捜査官・少佐(スカーレット・ヨハンソン)は,タフで有能な精鋭メンバーを擁する“公安9課”を率いて,サイバー犯罪やテロ行為に立ち向かっていた。

そんなある日,ハンカ・ロボティックス社の関係者が何者かに襲われる事件が発生。同僚のバトー(ピルー・アスベック)らと共に捜査を進める少佐の前に,クゼ(マイケル・ピット)という凄腕ハッカーの存在が浮かび上がってくる。事件の真相を追うにつれ,自分の記憶が何者かによって操作されていたことに気付く少佐。やがて,真の記憶を取り戻していく中で,少佐は,自身の驚くべき過去と向き合うことになるのだった…。

ストーリー的にはざっくり言うと『バイオハザード』と『ボーン・アイデンティティー』と『サロゲート』を足して3で割って1引いた感じ。展開が読めてしまい,意外性に欠けるが,判り易くてよくまとまっているとは思う。細かい部分に目をつぶればVFXも頑張っているし,何よりスカーレット・ヨハンソンの美しさと,ピルー・アスベックのキャラ,1人だけ日本語のビートたけしの不思議な存在感が飽きさせない。

共演は他に,ジュリエット・ビノシュ,桃井かおり,福島リラなど。


映画クタ評:★★★★