スノーホワイト | p・rhyth・m~映画を語る~

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原題:Snow White & the Huntsman
監督:ルパート・サンダース
キャスト:クリステン・スチュワート/シャーリーズ・セロン/クリス・ヘムズワース
配給:ユニバーサル・ピクチャーズ/東宝東和
公開:2012年6月
時間:127分




アリス・イン・ワンダーランド』の続編に先駆け,5月27日から続編『スノーホワイト/氷の王国』の公開が決まったのがこちら。有名なグリム童話『白雪姫』を,戦うヒロインの物語として大胆にアレンジして甦らせたファンタジー・アドベンチャー大作。

幼い頃に母を亡くしたプリンセス“スノーホワイト”は,継母となった魔女ラヴェンナ(シャーリーズ・セロン)によって実父マグナス王(ノア・ハントリー)を殺され,自身も城の塔で幽閉生活を強いられる。それから7年。世界一の美貌が自慢のラヴェンナは,魔法の鏡により,成長したスノーホワイト(クリステン・スチュワート)が自分の美を脅かす存在であることを知る。そこで,永遠の美と若さを得るため,スノーホワイトを殺害してその心臓を手に入れようと画策。しかしスノーホワイトは間一髪のところで城から脱出し,黒い森へと逃げ込んだ。するとラヴェンナは,刺客として森に詳しいハンターのエリック(クリス・ヘムズワース)を送り込む。だが,スノーホワイトと出会ったエリックは自分が騙されていたことに気づき,彼女の逃亡に協力していく。こうして森の中で少しずつたくましさを身につけ,懸命にラヴェンナの追跡をかわしていくスノーホワイトだったが…。

鋼の甲冑,腕には剣。その姿は,従来の白雪姫のイメージを真っ向から覆した。しかしその本質は変わることのない白雪姫。そもそも「スノーホワイト」とは,万物の上に均等に降る「雪」が,やがて水となって世界を潤すという“癒し”と,何ものにも染められない「白」の“純粋さ”の象徴。この2つの魅力を映像化したサンダース監督と,スノーを演じるクリステン・スチュワートに惹かれっぱなしの2時間。

ヴィランのラヴェンナは完ぺきに美しいし,エリックなんてマイティ・ソーなわけだし,スノーとのバランスとそれぞれの脆さが,童話と魔法にリアリティーさえ創り出してゆく秀作。ちなみに日本語吹替版では,ラヴェンナを小雪,エリックを椎名桔平が担当している。

さて,公開当初から続編の話があったこの作品だが,日本公開の翌月に,サンダース監督とクリステン・スチュワートが不倫騒動を起こし,その後,2人ともに続編の降板が発表された。つまり,邦題には『スノーホワイト』とあるが,続編にスノーは出てこない。続編の原題は『The Huntsman: Winter's War』で,ハンターのエリックを主人公に,この作品でスノーホワイトとエリックによって滅ぼされた邪悪な女王ラヴェンナの過去や,ラヴェンナの妹で“氷の女王”と呼ばれるフレイヤ(エミリー・ブラント)の存在が描かれる。期待してただけに,何だか少し残念。


映画クタ評:★★★★★


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スノーホワイト/氷の王国』(2016年)