バイオハザード | p・rhyth・m~映画を語る~

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原題:Resident Evil
監督:ポール・W・S・アンダーソン
キャスト:ミラ・ジョヴォヴィッチ/ミシェル・ロドリゲス/エリック・メビウス
配給:スクリーン・ジェムズ/アミューズピクチャーズ
公開:2002年8月
時間:100分




『スター・ウォーズ』に続きシリーズコンプリートをしてみようと,今週は新作『ザ・ファイナル』まで一挙に紹介。と言っても実は玖妙,ゲームにはあまり詳しくないし,この映画シリーズも『ザ・ファイナル』の前にようやくキチンと見たのだが,改めて見ると,面白いじゃん! みたいな。

原案はカプコンの同名ゲームソフト。全世界でシリーズ累計6600万本以上を売り上げているというから驚き。Biohazardとは生物研究用の病原物質が研究室外に出て起こる「生物災害」の意味。海外では大人の事情から『Resident Evil』となっているが,こちらは「身近に潜む恐怖」位の意味で,若干トーン・ダウンする。

21世紀初頭。全米No.1の巨大複合企業で,アメリカでの家庭用医薬品シェア90%を誇るアンブレラ社。だがその裏の姿は,細菌兵器などの研究開発を手掛ける“軍事企業”だった。ある日,ラクーンシティ郊外にあるアンブレラ社の地下研究所“ハイブ”で,研究中の生物兵器T-ウイルスが何者かの手によって施設内に漏洩するバイオハザードが発生。空調設備を通じて所員全員がT-ウイルスに感染したため,ハイブのメインコンピュータ“レッド・クイーン”は所内の各区画を封鎖し,約500名を超える所員全員を死亡させ,汚染を所内に封じ込めた。この事態を知ったアンブレラ本社は,その原因をレッド・クイーンの故障によるものと推測し,レッド・クイーンをシャットダウンさせるため,特殊部隊を現地に派遣する。

その頃,地上の洋館のバスルームで記憶喪失の女性アリス(ミラ・ジョヴォヴィッチ)が目覚める。何も思い出せないまま彷徨うアリスは,突然,警官だと名乗るマット(エリック・メビウス)に抱きかかえられ,次いで突入してきた特殊部隊によって彼共々拘束される。隊員たちがアリスとマットを連れて屋敷の地下へ移動すると,そこにはハイブ本体へと連絡する地下鉄道があり,列車の中にはアリス同様に記憶を失ったスペンサー(ジェームズ・ピュアフォイ)がいた。システムの中枢のあるハイブの最下層にたどり着き,レッドクイーンをシャットダウンさせようとチェンバーに向かうワン隊長(コリン・サーモン)と3名の隊員たちだったが,レーザートラップにより全滅してしまう。しかし残されたアリスやレイン隊員(ミシェル・ロドリゲス)たちを,さらに予想を超える事態が待ち受けていた…。

大のゲーム好きの弟の影響から,1日5時間プレイするほど『バイオハザード』の世界観にハマっていて,オファーを受けた時「主演は私しかいない」と即決したというミラ・ジョヴォヴィッチ。当時20代の可愛らしさと,傷やアザのある裸体でさえ美しいと思わせる不思議な魅力を持つ。シリーズ後半の勢いで押しまくるではない緩急のある展開が,緊張感を増幅させる。

脚本も担当したポール・W・S・アンダーソン監督のルイス・キャロルの児童小説『鏡の国のアリス』へのオマージュが,アリスの名前や,ハイブへの入口の通称が「鏡の館」だったり,レッドクイーンという名前などに表れている。


映画クタ評:★★★★


右矢印ポール・W・S・アンダーソン作品まとめ

右矢印ジェイソン・アイザックス作品まとめ

右矢印ミシェル・ロドリゲス作品まとめ

右矢印ミラ・ジョヴォヴィッチ作品まとめ

右矢印コリン・サーモン作品まとめ


◆シリーズ一覧◆

バイオハザードII/アポカリプス』(2004年)

バイオハザードIII』(2007年)

バイオハザードIV/アフターライフ』(2010年)

バイオハザードV/リトリビューション』(2012年)

バイオハザード/ザ・ファイナル』(2016年)