バイオハザードIII | p・rhyth・m~映画を語る~

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原題:Resident Evil: Extinction
監督:ラッセル・マルケイ
キャスト:ミラ・ジョヴォヴィッチ/オデッド・フェール/アリ・ラーター
配給:スクリーン・ジェムズ/ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント
公開:2007年11月
時間:94分




アポカリプス』の3年後に公開された続編。原題の副題「Extinction」は「絶滅」の意味。

『アポカリプス』終盤の核ミサイルの炸裂によるヘリの墜落で,瀕死の重傷を負い,再びアンブレラ社に拘束され改造されたアリス(ミラ・ジョヴォヴィッチ)。テレキネシスのような特殊能力が覚醒し,カルロス(オデッド・フェール)らによって救助された後,本編にはないが“アリス計画”の発動により,人工衛星から操られてアンジェラを射殺してしまい,それからは衛星の軌道から外れた場所を単独で行動していた。

そして数年後。結局,T-ウィルス汚染は食い止められず,全世界へ蔓延してしまっていた。アンブレラ社は豊富な備蓄のある巨大な地下施設に潜み,東京本部のアルバート・ウェスカー(ジェイソン・オマラ)を筆頭に世界各地の支部と連携を取りながら現状の打開を模索する。北米支部のアイザックス博士(イアン・グレン)はアリスの血液から大量に複製した彼女のクローンを使い,アンデッドへの対抗手段や血清についての人体実験を繰り返していた。

そんな中,わずかに生き残った人々は安住の地を求め,各地を旅していた。アンブレラ社の監視から逃れるためにカルロスたちから離れ,独り旅を続けていたアリスは,立ち寄ったガソリンスタンドで,アラスカが安全な土地であると記されたノートを発見する。

一方,クレア・レッドフィールド(アリ・ラーター)率いる車団は,ネバダ州のとあるモーテルに拠点を置いていたが,T-ウィルスに二次感染した大量のカラスに襲われる。そこにアリスが現れカラスを一掃。クレアたちの車団に加わることになる。翌日,車団は燃料を求めラスベガスに向かうが,そこは砂に埋め尽くされた砂漠地帯へと変貌していた。待ち受けていたのはアンブレラ社の罠。従来よりもパワーアップしたアンデッドがアリスたちを襲撃し,多数のメンバーが犠牲になる。

アリスたちはアイザックス博士の居場所を割り出し,何とか施設の敷地内に侵入することに成功。クレアたちはヘリでアラスカに向かい,アリスは地下でタイラントと化したアイザックスと対峙するのだった…。

さすがにシリーズも3作目となると,展開にある程度の予測がついてしまうのだが,個人的にこの作品のシーン構成はかなり好き。1作目を思い出させるバスルームで目覚める眼球のアップや,失敗し,大量に廃棄されているクローンアリスのシーンは記憶を離れない。更には『マッドマックス』『死霊のえじき』『エイリアン』などを連想させる設定や描写がちりばめられていて,味わい深い1本。

シリーズの全脚本を担当し,1作目の監督も務めたポール・W・S・アンダーソンと婚約し,ちょうどこの作品が日本で公開された頃に娘エヴァを出産したミラ。2009年8月にアンダーソン監督と3度目の結婚をした。


映画クタ評:★★★★


右矢印ポール・W・S・アンダーソン作品まとめ

右矢印イアン・グレン作品まとめ

右矢印ミラ・ジョヴォヴィッチ作品まとめ


◆シリーズ一覧◆

バイオハザード』(2002年)

バイオハザードII/アポカリプス』(2004年)

バイオハザードIV/アフターライフ』(2010年)

バイオハザードV/リトリビューション』(2012年)

バイオハザード/ザ・ファイナル』(2016年)