スーサイド・スクワッド | p・rhyth・m~映画を語る~

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原題:Suicide Squad
監督:デヴィッド・エアー
キャスト:ウィル・スミス/ジャレッド・レト/マーゴット・ロビー
配給:ワーナー・ブラザース
公開:2016年9月
時間:123分




マーベル系のディズニー配給MCUシリーズと20Cフォックス配給X-MENシリーズをまとめたので,やっぱワーナー配給のDCEUシリーズもまとめとかなきゃかなと選んだ今夜の1本。

マーベル・コミックと並ぶ大手アメコミ出版社であるDCコミックス。マーベルと較べると数では劣るが,スーパーマンやバットマンなど,不動の人気ヒーローを擁する。MCUに対抗してDCEU(DCエクステンデッド・ユニバース)という,DCコミックスのヒーローによるシェアード・ワールドが作られ,この作品はユニバース的には3作目。『フューリー』のデヴィッド・エアー監督が描いたスーパーヴィラン・アクション。

物語は『バットマン vs スーパーマン/ジャスティスの誕生』でのスーパーマンの死から数ヶ月後。米国政府の高官アマンダ・ウォーラー(ヴィオラ・デイヴィス)は,スーパーパワーを持つ新たなるメタヒューマンへの対抗策として,死刑や終身刑になって服役していた犯罪者を減刑と引き換えにその構成員とする特殊部隊“スーサイド・スクワッド”を結成する。メンバーはベルレーブ刑務所に収監されている百発百中の冷酷スナイパー“デッドショット”ことフロイド・ロートン(ウィル・スミス),ジョーカー(ジャレッド・レト)に一途な想いを寄せる元精神科医の“ハーレイ・クイン(マーゴット・ロビー)”,元ギャングで炎を操る“エル・ディアブロ(ジェイ・ヘルナンデス)”,強盗の“キャプテン・ブーメラン(ジェイ・コートニー)”,遺伝子の突然変異で生まれた“キラー・クロック(アドウェール・アキノエ=アグバエ)”,縄を使う暗殺者の“スリップノット(アダム・ビーチ)”など選りすぐりの極悪人ばかり。彼らはリック・フラッグ大佐(ジョエル・キナマン)の指揮下,政府のためにリスクの高いミッションに使い捨てとして利用される。その首には,命令に背けば即座に爆発するナノ爆弾が移植された。

ウォーラーはフラッグの恋人のジューン・ムーン博士(カーラ・デルヴィーニュ)も利用する。考古学者のムーンは“エンチャントレス”と呼ばれる魔女に取り憑かれていて,ウォーラーはエンチャントレスの心臓を管理していた。しかし,エンチャントレスは支配されることを拒み,人類を滅亡させることを決める。彼女は市民を怪物の群れに変えてミッドウェイ・シティを占拠し,弟のインキュバスを召喚する。ウォーラーはミッドウェイがテロ攻撃中だと報告され部隊を向かわせる。さらに剣士のカタナ(福原かれん)がフラッグの護衛として部隊に加わる。こうして,人類史上もっとも凶暴な悪党たちが,刑務所の外へと放たれるのだった。一方,これを知ったジョーカーは,ハーレイ・クインの奪還を行動に移すのだったが…。

デッドプール』を思わせる破天荒でヤル気なしで,正義感も薄い特殊能力者たちの活躍。しかし個人的には,予告編や前評よりおとなしく感じて,凶悪犯ってより,話が進むうちにむしろみんな“善い人”に見えてきて面食らう。個々のキャラの過去シーンなんか,むしろじんわりさせるほど。そんな中で唯一“狂気”を貫くはずのジョーカーの存在がイマイチ弱いのが残念。DCコミックスで最狂最悪のヴィランは,知らない人には「プリンちゃん」っていう“ただのイカれたギャング”位にしかインプットされなかったんじゃないだろうか。ぜひ『ダークナイト』を見て,ジョーカーの哀しみと狂気に触れてほしいと思う。

そこそこのアクションと,派手目のVFXと,『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』を蹴ってデッドショットを演じたウィル・スミスと,ハーレイ・クインで人気をさらったマーゴット・ロビーって部分だけでも十分に楽しめる1本には仕上がっている。


映画クタ評:★★★★


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ザ・スーサイド・スクワッド/“極”悪党、集結』(2021年)


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『スーサイド・スクワッド』
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