デッドプール | p・rhyth・m~映画を語る~

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原題:Deadpool
監督:ティム・ミラー
キャスト:ライアン・レイノルズ/モリーナ・バッカリン/エド・スクライン
配給:20世紀フォックス
公開:2016年6月
時間:108分




アクション映画の“掟”をすべて打ち破る,NEWヒーローの出現に,全世界が騒然! すでに世界77カ国で予想外のナンバーワン。『アバター』や『アイアンマン』,『スパイダーマン』も上回る,まさかのオープニング記録を叩き出した…というキャッチを見ると,疑いつつも観ずにはいられない。ポスターからフザけてるこのヒーロー,見極めなきゃと劇場に向かった。

『X-MEN』シリーズのスピンオフで『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』(2009年・20cフォックス)に登場した異色のヒーロー,デッドプールを主役に描くアクションエンタテインメント。

全身赤いコスチュームに身を包んだ男“デッドプール”。その正体は,かつて特殊部隊の有能な傭兵として活躍したウェイド・ウィルソン(ライアン・レイノルズ)。第一線を引退後は,ニューヨークでトラブルシューターとして悪い奴らをこらしめ,金を稼ぐ気ままな日々を送っていた。そんな時,娼婦のヴァネッサ(モリーナ・バッカリン)と出会い,本当の愛を知る。しかし結婚を決意した矢先,末期ガンで余命わずかと診断されてしまう。

そこでリクルーター(ジェド・リース)に紹介された“ウェポンXプログラム”に最後の望みを託すが,それは被験者にミュータント遺伝子を注入し,無敵の戦闘マシンに改造してしまう恐ろしい人体実験だった。エイジャックス(エド・スクライン)というマッドサイエンティストによって行われたこの実験で不死身の肉体を手にしたウェイドだったが,その代償として全身の皮膚がただれた醜い姿となってしまう。愛するヴァネッサに会うこともできず,マスクを被ってデッドプールとして生きることを余儀なくされたウェイド。こうして,自分を騙した組織とエイジャックスへの復讐に執念を燃やし,彼らの行方を追うデッドプールだったが…。

“デッドプール”とは,ウェイドが行きつけの酒場で喧嘩が起きた時に死人が出るかどうかという賭け(Dead Pool)から取った名前。正義や人助けには全く興味がなく,あくまでマイペースに個人的な復讐を実行する。そして対決が始まれば息をつく間もなくバイオレンスとギャグを繰り出し,しゃべり出した口は閉じないどころか,ついには観客に向かって語り出す始末。

X-MENから,鋼鉄男のコロッサス(声:ステファン・カピチッチ)と原子力少女ネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッド(ブリアナ・ヒルデブランド)が勧誘に来るが「ヒーローになる気はない」と断り続ける。それは近ごろ蔓延するヒーローへの警鐘のようにさえ聞こえる。しかし,いざ闘えば,コミカルな身のこなしと小気味の良いアクションで魅せ,さらにディズニー系列のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)ではまずないエロもちょいグロもパロディも満載,醜い顔も出し控えるワケではない。

ストーリーはシンプルだが,場面構成と軽妙な口調の波状攻撃は,観客を惹きつけ,麻痺させてゆく不思議な勢いがある。そして,こういうのにノセられ易い玖妙…ついつい5つ星★出しちゃう♪

あと,エンドロールが始まったら席を立つのがカッコいいと思ってるソコのアナタ!…ちょっと損してるからね!


映画クタ評:★★★★★


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デッドプール&ウルヴァリン』(2024年)