つい先日、東北初の仙台育英の優勝で幕を閉じた全国高校野球。これで、今年の夏の高校野球が終わったということを言われるけれども、それは甲子園での話である。
高校野球カレンダーということで言えば、全国のチームでは、その段階からというか、夏の地区大会で敗退した翌日から、来春のセンバツ大会を目指して秋季大会へ向けての準備が進んでいる。ことに新チームを作っていくという点から言えば、この夏休みにどれだけ練習をしても対外試合を経験していくのかということが大事になっていく。
こうして、次のシーズンへ向けての戦いはとっくに始まっているのだ。8月に着くブロック予選が開催されたところも少なくはない。
愛知県では、8月中旬から5地区の予選が始まっていた
地域によっては、既に、秋季県大会へ向けての、地区ブロック予選が展開されており、県大会進出校が決まったりして、早くも秋季大会モードとなっている。岐阜県では、先日、県大会の組み合わせも決まった。東海地区で言えば、愛知、静岡、三重でも県大会進出校が決まっている。そして、9月からは秋季県大会が始まっていく。愛知県では、5地区の予選ブロックで上位校が決まり、名古屋地区では中京大中京が1位、この夏、甲子園にも出場した愛工大名電が2位。知多地区では大府が1位、東三河地区では豊川が1位、西三河地区では愛産大三河が1位となるなど、実績のある学校が勝ち上がって県大会のシード権を獲得している。
また、静岡県の中部地区では、有力校の一つ常葉大橘が破れるなどのことも起きている。
新チームの試合では、プレーはぎこちなくても
自分たちのチームになったんだというはじける思いも伝わってくる
東京都でも24日に、一次ブロック予選の組み合わせが決まった。9月早々の1週目の土日から、ブロック予選が始まっていく日程だ。こうして高校野球カレンダーは、息を突く間もなく次へ引き継がれていくのだ。そうしたあれを正しさと、次への変わり目を見ていくのもまたいい。
こうした結果が出てくると、既に多くの高校野球ファンの意識は次なる戦いへ興味が向かっていく。こうして見てもわかるように、高校野球カレンダーは忙しいのだ。それは、学校の行事と同じで、一つが終了した段階で次のこと、来年度のことを考えていかなくてはならないのである。今年に起きた問題点などの学習をしながら、また、次のことを考えていかなくてはいけない。そういう意味では、高校野球の現場は本当に忙しい。
愛知県知多地区では登録10人の東海樟風も頑張った
そうした中で、新チームへの興味は多くの人も意識は高いわけで、秋の展望も高校野球ファンや関係者にとっては楽しみとなっていく。こうしたことも継承されていくことで、またまた高校野球が継承文化として存在していく意味になるのだなと言うことも、ボクなんかは感じている。
なんだかんだ言われつつも、高校野球に対しての支持者、ファンが多いのは、継承文化としての歴史と伝統を維持し続けているからでもある。だから、高校野球はこうして愛され続けていくのではないだろうかとも思っていいる。
そして、そんな高校野球の面白さ、素晴らしさ、楽しさを少しでも親奥の人たちに伝えていきたいと思っている。ボク自身としても、この秋も各地区大会を追いかけながら忙しく過ごすぞ…、という気にもにもなっている。