週刊テヅカジン

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手束仁が語る、週刊webエッセイ

 あまり事前知識(予習)のないまま足を運んだ🎥『さんかく窓の外側は夜』(森ガキ侑大・監督/ヤマシタトモコ・原作)は、ホラー要素も含むミステリー的作品だった。予告編で多少気になっていたし、この時期丁度「どうしても観たい」という作品もなかったということもあって、「まあ、これでもいいか」というような気分で、足を運んでみた。『約束のネバーランド』同様に、事前情報がない分だけ、却って素の気持ちで観られるというところもある。

 内容的には、霊が祓える男が霊を視ることができる男を見つけて、心霊探偵事務所みたいな感じで動くというもの。いうならばホラー映画的な要素とミステリー的な要素とがごちゃ混ぜになっていて、ごった煮みたいなところもあった。ボクなんかはちょっと辻褄的に「わからんぞ」と思えるようなところもあったのだけれどもね。だけど、そういうものかと思って観ていれば、それはそれで見過ごしてもいいのかなとも思っていた。

 オウム真理教みたいなわけのわからんカルト宗教があって、そこの施設の中で生まれ育って育成されてきた男が成人になって、過去を忘却した上で除霊師として存在している。そして、その男がパートナーとして求めた男が本屋で働いていた三角君という男だった。彼は、子どものころから霊が見えるばっかりにいじめられていたという過去がある。ところが、それで同級生のいじめていたヤツの事故を救いきれなかったれなかったこともあった。そんなことも、引きずっていたいくらかネクラ気味の存在だ。ここに、謎の女子高生が絡んでくる。

 その女子高生は呪いのよって人を傷つけたり死に至らしめていくのだ。こうしてストーリーが、謎めきながら、ちょっとゲテモノ的映像も見せながら進行していく。舞台か横浜というのも、何かの意味があるのだろうか? そして、その子が実はワケのわからん新興宗教の子どもだったりというところで、謎めていてるんだかしっちゃかめっちゃか何だか、よくわからん。

 このあたりはコミックっぽいと言えばそうなのかなぁとも思うのだけれども。そういう作品だと思えば、まあいいかというところだ。

 ボクとしては、そんなストーリーの展開の中で、刑事役の滝藤賢一がいい感じだなと思った。この人は、『関ケ原』の時の秀吉役で絶妙の名古屋弁に感動したんだけれども、上手い役者だなというのは確かだ。そう言えばNHKの朝ドラ『半分、青い』での美濃弁もどえりゃーよかったけど、今回はそういう名古屋訛りなしだけれど、それはそれでよかった。

 また、霊が視える三角君の母親役は和久井映見だったけれども、どこにでもいそうな可愛いおばちゃんだった。ただ、何だか随分ぽっちゃりしたなぁという印象でもあった。もっとも、それがおばちゃんっぽいんだけれどもね。