イヤミスの女王・湊かなえ原作小説を黒島結菜主演で実写映画化された『未来』。

前評判からも、重く救いのない結末が待っていそうで、結構構えて鑑賞していたのですが、確かに理不尽な大人たちに振り回され、救われない部分はあるものの、少なくとも実の両親や黒島結菜演じる先生、親友とか、彼女を支える人達もいて、決して最良の結末ではなかったとしても、まだ期待できる“未来”は残されていると思える、そんなお話でした。★★★★80点

10才の時に20年後の未来の30才の自分から届いた手紙に書かれた「今は辛いかもしれないけど未来の私は幸せに暮らしている。だから負けないで」という励ましの言葉を支えに辛く過酷な状況の中でも耐えてきた少女・章子は、幼くして病気で父をなくし、壊れかけた母親(北川景子)のネグレクトっぽい状況、再婚した相手の暴力、心ないクラスメイトの苛め、唯一助けてくれる友人も突然弟が自害し、明らかになるその自殺の許しがたい原因、母親さえもその卑劣な大人たちに食い物にされている現実を突きつけられ、30歳の自分からの手紙が一番嘘つきだったと絶望に打ちひしがれて、明るい未来なんて信じられなくなった彼女の取る最悪の選択。。。

最後に30歳の自分の手紙の謎やその背景も明らかにはなりますが、その手紙は支えでもあり、最悪の引き金でもあり、そして彼女の明るい幸せな未来を願った父が残したフロッピーディスクが皮肉にも最悪の手助けとなってしまい、父と母の過去が再び娘と友人によって繰り返されるこの結末は、起こるべくして起こってしまった最悪の連鎖、まさに因果応報なお話ですね。。。

 

正直全く味方のいない状況で追い詰められて、もっと胸糞悪い、未来なんて無いくらいの絶望感を感じさせられるような展開を覚悟していたので、そういう意味ではまだこれでも良かったとは思えますが、苛め首謀者の後藤実里とレストランでクレームを入れ、客が寄り付かないように悪評を広め、章子を支えた教師の過去を暴いて退職に追いやるなどいろんな負の連鎖の元凶とも言える実里のモンペ両親も何かしら報いを受ければ良いのにと個人的には思います。。。

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レオニー・スヴァン原作のベストセラーミステリーコメディ小説を「ミニオンズ」の監督が実写映画化した『ひつじ探偵団』

田舎町でひつじ飼いのジョージ(ヒュー・ジャックマン)が何者かに殺され、ポンコツの警官に代わって彼の飼っていたミステリー好きのひつじ達が飼い主を殺した犯人を見つけ出すお話です。タイトル通り、ジョージに推理小説を読み聞かせられていたひつじ達が、王道ミステリー小説にありがちな展開になぞらえて、犯人にたどり着くように警官にヒントを与えて捜査させていくのですが、正直なところコメディ色高めだろうとあまり期待してはいなかったのですが、思っていたよりちゃんと本格的なミステリーで、怪しい登場人物たちだらけですし、真犯人の巧妙なミスディレクションもあり、ひつじ一匹一匹にちゃんとキャラクター設定されていて、その特性がストーリーにも密接に関わっていましたし、特にメインの3匹のひつじはかなり優秀でコンビのバランスも良く、ストーリーのテンポの良さも文句なしの秀作ミステリーでした

★★★★☆90点

飼い主の無念を晴らすべく、懸命に真実を探り当てていく姿も含めて、まさかここまでひつじに感情移入できるとは思わず、王道ミステリーを踏襲したような結末ですが、それを違和感なくひつじでやっているところが本当に凄かったです!ミステリーの難易度もそこまで高くはないので、これはファミリーにもおすすめできます

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圧倒的な力があるのに魔法士としては致命的な欠陥を持つ“劣等生”のお兄様が溺愛する、凄まじい魔法力を持つ“優等生”で完璧な妹を守りながらその最強っぷりを見せつける、佐島勤原作の学園SFラノベシリーズのアニメ映画化最新作『劇場版 魔法科高校の劣等生 四葉継承編』

タイトル通り、司馬達也・深雪の兄妹の属する四葉一族の本家当主・四葉真夜に元旦の一族の集会“慶春会”に招待された二人が、その会で発表されるとされる次期当主の有力候補達との当主の座を巡る継承戦がくりひろげられるとおもいきや、事前の襲撃等で命を狙われているのは当主候補の妹ではなく、一族からなぜか冷遇されてきていた兄。その彼が分家の重鎮達からも忌み嫌われ、一族からの排除を望まれる理由、四葉一族の過去の因縁と、異常なほどのブラコン&シスコン兄妹の出生の秘密が明かされ、ついには当主となる深雪の気になる婚約者の正体にも度肝を抜かれるシリーズ屈指といわれる人気エピソードを映画化したようです。

★★★☆75点

劇場版は「星を呼ぶ少女」に続いて2作目になりますが、相変わらず何が起こってるのか全くよくわからないけどド派手な魔法士戦闘シーンは今回もお兄様の強さが引き立ちます。

九校戦の名シーンを彷彿とさせるところは個人的に好きなエピソードでもあるので、なかなか激熱でした

毎回見せつけられる兄妹の域を越えているいちゃラブシーンはいつも誰得なんだろうと思いますが、今回のはその究極の展開でしたね。。。

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冴えないジャーナリスト志望の主人公・アンディ(アン・ハサウェイ)が最先端のファッション誌「ランウェイ」のカリスマ女帝ミランダ(メリル・ストリープ)のもとで能力を開花し、プライベートや同僚・恋人をも犠牲にしながら成り上がっていく末に失いかけた大切なものに気付いて自らの進むべき道を見つけるサクセスストーリーを描いたローレン・ワイズバーガー原作の小説を映画化し大ヒットとなった前作から20年。再びミランダのもとに戻ることになるアンディ、同僚だったエミリー(エミリー・ブラント)、ミランダを支える優秀なシニア・アシスタント(スタンリー・トゥッチ)がキャストもそのままに20年ぶりに終結した続編『プラダを着た悪魔2』がいよいよ公開

前作は観たことがなかったのですが、奈良に越してきて先月からU-NEXTを始めたので、鑑賞前に一作目と、ついでに、続編ではないものの、「プラダを着た悪魔」の後のアンディを描いているかのような、アン・ハサウェイ主演の「マイ・インターン」も合わせてチェックしてから鑑賞。

20年ぶりの続編とかなりの話題作ですが、前作は評価も高く、ある意味完成されているだけに、続編のジンクスというか蛇足にならないかの懸念もあったものの、いやいや、20年経っても変わらぬ世界観と登場人物達の関係性、現代ならこうなるよねをしっかり反映させ、過去作のエピソードなども絶妙にオマージュされていて、理想的な続編に仕上がっていました。

一作目では今観るとヤバイことこの上ない本当に理不尽なパワハラのオンパレードでしたが、そこは今だとそうなるよねとおとなしめと言うかそれを分かってのセリフ言い回し等で笑いを誘い、今作でもミランダからアンディへの無茶な難題は変わらずでしたし、ストーリー的にも前作と同じような展開ではありますが、個人的には納得のいく綺麗な終幕でした。

前作のラストのアンディの決断は個人的に納得仕切れていなくて、同じようなモヤモヤした終わり方は嫌だなぁと思っていたのでこのエンディングはすごくスッキリしました。

★★★★☆95点(1作目鑑賞済の場合)

今作だけ観ても楽しめますが、絶対一作目を観てから鑑賞した方が良いと思いました

成長と適応、依存からの決別と新たな出発のキャリアアップを果たした前作から、今回は最終的には丸く収まった感はありますが、再会と疑念、承認と共闘、そして幕引きと2作を通して描かれる2人の社会で活躍する女性たちの華やかな表舞台の裏には犠牲もあり、その生き様には尊敬と憧れを抱かずにはいられないですね

キャストの表情が本当に素晴らしいです

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週刊少年ジャンプ連載中の鈴木祐斗原作の人気アクションコメディ『SAKAMOTO DAYS』がSnow Manの目黒蓮主演で実写化。

伝説の殺し屋・坂本太郎が恋に落ち、裏稼業から足を洗って商店を営みながら幸せな家庭を築き、すっかり太ってしまったが、足抜けを許さない組織等から10億円の賞金をかけられ殺し屋たちから命を狙われる中、家族を守りながら坂元を慕う仲間の殺し屋たちと奮闘するお話ですが、こう言う漫画展開の作品を実写化してよかった事ってあまり記憶にないですし、レビュー高評価も主演の目黒蓮くん人気だろうなぁと、さほど期待はせずに鑑賞。。。

雑な設定と薄っぺらい内容、違和感しかないデブの姿の作り物感はある程度予想通りですが、キャラクターの再現度はなかなか高く、戦隊系や仮面ライダー系の俳優さんたちも起用されているので、アクションシーンは漫画で見た印象的なシーンを再現されていてなかなか良く出来ていますし、無駄に(笑)著名な俳優らが起用されていて、この人こんな役も出来るんだと意外な一面も見れてそこはよかったかなと。原作コミックス4巻までのストーリーをセリフも含めて登場する殺し屋たちの能力や武器まで忠実に再現されていました。

コメディ色も強くしかもベタですし、いろいろ現実離れした内容なので個人的には退屈な内容でしたが、ヨメはキャラクターとか全然わからないけど考えなしに観れるので面白かったと言ってました。

ここは好き嫌い分かれそうなところです

★★★60点

最後の“鹿島”との戦闘はちょっと長すぎて飽きてしまいそうでした。。。

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