スマホ回収が成功したポイントは、

まず本人が

①長押し出来ない(知らない)

②物忘れが顕著

である事。


そして考慮しなければならないポイントが

③被害妄想、物盗られ妄想がある。

④少しプライドが高い。(もしくは、素直)


①そもそも目的に応じた操作が出来なくなっている時点で、長押しが出来ないであろう事は、容易想像がつく。因みに充電は〈置けば充電できる〉便利な充電器を使っていたため、かろうじて出来ていた。それでも充電が出来なくて、「壊れた」と持ってくる事がたびたびあったので、その時でも良かったが、待っていられなかったので、強行手段に出た。

②記憶喪失は、困った事も多いが、大いに利用できる手段でもある。

③もしかしたら、知らずに持ち出してご家族に返してもわからなかったかもしれない…が、かなりリスキーと判断。本人のストレングス(明確な不安を訴える事が出来る、訴える対象がわかっていて、そこまで移動ができる)をあえて利用した。

④これは、「まだですか?」と聞きに来た時の、

私たちの返答を受け止められるか、の大事な要素プライドが高いと「私は待てますよ」という感じで受け止め→何度か繰り返すうちに忘れる。素直な性格な方も、素直に「そっか、まだ直ってないんだ」と受け止めてそのうち忘れる。

もちろん、その方の人となりもあるし、ご家族の人となりもあるので、このポイントだけで成功したわけではないが、まぁこんな感じだった。




スマホの操作が急にわからなくなり、至る所に電話を掛けたり、ネット繋ぎっ放しにするなどしてか、月の料金がかなり高額になったと家族から相談があった。


スマホ回収するには?


この方は、スマホを肌身離さず持っている。物盗られ妄想あるため、ソッと回収は不可。(無くなったと大騒ぎになる)


じゃあどうする?


入浴中、スマホの電源を落とす。

すると、昼食後、事務所に来られ

「壊れちゃった」「どうすればいいかわからない」と。

ここで回収

「修理に出さないとダメですね~」

「預かりますね〜」と。


回収成功。


その後、何度も何度も「まだなおらないの?」と事務所に来る彼女を

忍耐強く、

「まだなのよ〜」「修理屋から返ってきたら、すぐ知らせるからね〜」等と毎回毎回、少し言い方を変えて対応する事で、

この方の場合は、10日ほどで、スマホの存在を忘れた。

忘れた事を確認し、

御家族にスマホを返す。


このような手段を

私は〈フェードアウト式〉と呼んでいる。




施設には必ずいる帰宅願望の強い利用者さん。

言葉の通り、皆さん家に帰る帰ると切に訴える。

荷物を持って、毎日エントランスに来ては

「帰って一杯やるんだよ」

「約束があるんだよ」

「横浜に車をもっていかなきゃならないんだよ」

等等、まぁいろいろな訴えをしてくる愛くるしい爺さんがいる。

訴えのたびに、匠なスタッフ達が

いろいろ言いくるめ、食席や居室に連れ戻す。

この爺さん、

ある日とうとう脱走に成功したガーン

(エントランスから業者の後を普通に歩いて一緒に出た本人をカメラで確認ガーン


独歩できるが、ふらつきあるしガーン

そんなに遠くには、いけないだろうと炎天下のなか近所を探す事1時間。

見つからず、いよいよ捜索願を出そうかと施設に戻る途中、

本人が経営していたガソリンスタンドの近くを通り、まさか…と立ち寄ると、

「よう!」と向こうからステテコ姿の本人が歩いてくるではないか。

〈よう、じゃね〜よ💢〉と思いつつ、本人がまるで自宅に来た知り合いを迎えるかのように、

自然と歩み寄ってくるので、安心感がドッと込み上げる。

今ここのガススタを継いでいる甥が出てきて、

甥:「叔父さんが汗びっしょりで戻ってきたから、着替えてもらって、

これから施設に連絡しようと思った」と汗

施設からガソリンスタンドまで700mほど。交通量もそこそこあるし、入り組んだ道もある。

本能で奇跡的に辿り着いたとはいえ、とにかく無事でなにより。

いつも思うが、この本能たるや、本当に侮れない汗


その後、甥と私の説得じゃ、テコでも動かず、

近所に住む最強の娘さんに来て頂き、

本人をすったもんだでタクシーに乗せ、

施設へ連行。


時間はかかったけど、

ご家族からクレームもなく

(むしろ感謝されて申し訳なかった)

とにかく無事戻られたという事で、

〈ギリギリインシデント〉。

その後の見守りが強化されたのは、言うまでもない。







認知症とは、

〈脳に異常なタンパク質が溜まる〉

〈神経の細胞が壊される〉

〈海馬が小さくなる〉

などなどの、脳の異常…だそうだ。

その症状は多岐にわたり、一人として同じ症状の認知症患者はいない。(似たケースはあるが)


ヘルパーなりたての時は、どうしていいのかわからない事ばかりだったガーン

〈買い物同行で、本人が「まだ歩ける」と言うので、言う通りについて行ったら途中でしゃがみこんで動けなくなったガーン〉とか、

〈浴槽に入った利用者が「熱い」と怒るので、水で調整したら、「凍え死にさせる気か!」と怒られるガーン〉などなどキリがない。


認知症のケアとは、突拍子のない対応を求められる事必須。

得手不得手、好き苦手、相性が良い悪いなどなどあるのは当然。そしてそれがケアの質にも直結したりする。

質は別として、私は認知症の利用者さんが好きである。易怒性の強い人は、嫌いじゃないけど苦手であるが。





一昨年から、何度となく挫折してきたブログを、性懲りもなくまた始めようと思う。


台風🌀通過で思うように外出できず、時間を持て余している事が1番のキッカケだけど、

最近、記憶が飛ぶ事が増えた危機感も、キッカケの一つ。


いやはや、飛んでゾッとした事がたびたびあるのは、覚えているんだけど、内容は思い出せない…。


ブログに記憶が乗っかればいいんだけど…泣き笑い


とりあえず、気負わず気楽に続けられる事を祈って…🙏