介護施設で働いていると、一般家庭ではちょっと考えにくいことが起こる。
そのひとつが、空調問題。
猛暑の真っ只中なのに、
「寒い」
と言って暖房30℃。ガーン

かと思えば、別の場所では
「暑い!」
と冷房16℃。ガーン

……いやいやいや😂

外、何度だと思ってる〜!?
でも、これが介護施設では、決して珍しいことではない。
そして不思議なのが、冬。
夏には「寒い、寒い」と暖房をガンガン入れていた方が、冬になると暖房が止まっていても、
「ちょっと寒いけど、まあいいわ」
なんてこともある。
いったい、どういうことなのかはてなマーク

もちろん、単純に「寒がり」「暑がり」というわけではない。
高齢になると、暑さや寒さを感じる感覚や、体温を調節する力が若い頃とは変わってくる。
筋肉量や活動量、血流なども関係する。
だから、同じ室温でも「暑い」と感じる人もいれば、「寒い」と感じる人もいる。
そしてこれは、認知症のあるなしだけで決まるものでもない。←ここ重要
認知症ではなくても、
「昔の夏はこんなに暑くなかった」
という感覚のまま暮らしている方は少なくない。
そりゃそうだ。
昭和の夏と、令和の夏。
同じ「夏」という名前でも、暑さのレベルが違いすぎる😂
昔は「暑い日は扇風機」で過ごしていたのに、今では熱中症予防のためにエアコンが欠かせない。
そう考えると、「暑い・寒い」という感覚も、長年の生活の中で作られてきたものなのかもしれない。
だから介護施設の空調管理は、なかなか難しい。
室温だけを見ればいいわけでもない。
本人の訴えも大切。
でも、本人の体感だけに合わせるわけにもいかない。

空調のリモコンひとつで、介護職員の戦いが始まる。🤣
「暑いって言ってますよ〜!」
「寒いって言ってましたよ!」
「じゃあ、ちょっとだけ下げましょうか」
「でも、あの方が寒いって……」
……もう、リモコンをめぐる静かな攻防戦である😂
で、誰も悪くない。
「暑い」と感じる人にも理由があり、
「寒い」と感じる人にも理由がある。
そして、その人にとっての「ちょうどいい」は、私たちが思っている「ちょうどいい」と同じとは限らない。
だからこそ難しい汗

介護の仕事って、こういうところにも
「その人を見る」
ということが求められる。
温度計の数字だけでは分からない。
リモコンの設定温度だけでも分からない。
今日の表情、服装、活動量、本人の訴え。
いろいろなものを見ながら、
「この人にとって、今はどうなんだろう?」
と考える。
たかが空調。
されど空調。
今日も介護施設では、リモコンをめぐる小さな戦いが繰り広げられている。
そして私は思う。
……お願いだから、リモコンを触ったら元の温度に戻しておいてください😂