先日の聾唖婆さん、ここ3日ほど、ほとんど居室から出てこなかった。


いわゆる「籠城」である滝汗


食事も、食べたり食べなかったりニヤニヤ

オムツパットの確認も、出来たり出来なかったりチーン

こちらが何とか声をかけても、「シッシ」と追い払われることもしばしば笑い泣き


ところが――。週3回勤務の、あるオジサンが出勤してくると、様子が一変する。


満面の笑みで迎え、声にならない声で、「元気だった〜?」と、嬉しそうに話しかける飛び出すハート

オジサンも、相手には全く聞こえていない大きな声で、「元気だったよ〜ドキドキ」と答えながら、

婆さんの頭をナデナデ笑い泣き

婆さんは、こぼれんばかりの笑顔ちゅー


このオジサン、

50代半ば。中肉中背で背が高く、パッと見は「オジサン」というより、まだまだ「お兄さん」に近い。


初任者研修を取ったばかりの、介護職としてはド素人。

そして、とにかく

声がデカい汗


敬語も、ほぼ使わない汗

「〇ちゃん、どうしたの〜?」

「明日、一緒に帰ろうね〜」

「あぶないよ〜」

「こっちおいで〜」

……ほぼご法度の赤ちゃん言葉である汗


しかも、エリート介護職なら絶対にやらないようなことも、平気でやる。

利用者さんの頬を両手で挟んで、「元気だった〜?」と、むにむに揺らしたりあせる

小柄な婆さんを、お姫様抱っこしたり絶望

(さすがにこれは注意した汗)


そんなオジサンなのだが――。

とにかく、気が優しい照れ

なににつけ、気づきが優しいのだおねがい

だから、周囲もいろいろ大目に見ている笑い泣き


そんなオジサンが出勤する週の3日間。

婆さんは、実に安定なのである。


居室に籠城しない。

ご飯を食べる。

お風呂にも入るニコニコ


何より、トイレ誘導やパット交換にも取拒否がないのだニコニコ

そして面白いのは、

普段「シッシ」と追い払っているスタッフに対する態度まで、


なぜか柔らかくなること!!


どうやら、

恋敵を警戒するタイプでもないらしく、

オジサンが他の利用者さんやスタッフとワチャワチャしていても、

婆さんはニコニコちゅー

まるで、

「良きにはからえ」

とでも言っているかのようであるニヒヒ


独占欲無し。

嫉妬もしない。

ただ、オジサンがいると機嫌がいいちゅー

そして、オジサンがいなくなると――


また、籠城の日々であるガーン