■Amazon Prime Video

昨日、Amazonプライムビデオで配信されたボクシングを見ました。
見た後でローソンの無料チキンを貰って食ってそのまま寝ちゃったんだよね。で、この時間にブログを書いてまた寝たいと思います🤣👍





まずは堤聖也比嘉大吾の試合。

井上弟に勝って世界王者になった堤と、武居に負けて引退宣言をしていた比嘉の世界王座戦です。
比嘉は体重超過騒動→堤や西田との試合結果で終わったなと当時思ってしまったんですが、2人(堤&西田)ともこうして世界を取った事を考えると別にあれで終わったわけでもなかったんだなと思ったり・・。比嘉が心技体揃っていたイメージはやはりフライ級時代ですけどね。


この試合はやや堤有利と予想
でも間違いなく激闘になるし、両者相性が良いというか嚙み合うなと。




9ラウンドにお互いダウンを奪い合う場面があり、ここはもう昨日の中継で一番声が出ましたよ。
比嘉がダウンを奪ってこれは決まったかも・・と思ってたら、これ比嘉死んだんじゃないかってくらいバターンでしたからね。あの倒れっぷりはど根性ガエルの世界ならTシャツになってるかもしれません。

凄い試合だったんだけど、4ラウンドに偶然のバッティングで堤が出血してしまい、そこはちょっと勿体なかったですね。
それによって視覚的に激闘感が増したとも言えますけど


俺の判定は、、

1R:比嘉
2R:堤
3R:堤
4R:比嘉
5R:比嘉
6R:比嘉
7R:比嘉
8R:比嘉
9R:堤10-9(お互いダウン)
10R:堤
11R:堤
12R:堤


序盤はかなり微妙な差だと思ったんですが、以降は比嘉がポイント取ってるんじゃないかなという印象でした。
そんでダウン後はもう全ラウンドで堤かなって。

終了時は比嘉がギリギリ勝ってそうだと思いましたが、自分で付けたポイントを確認してみたら114-114のドロー。
実際の判定も114‐114のドロー×3で堤が防衛成功という結果でした。

比嘉は失速気味ではありましたが、ダウンを奪い返された後で更に失速した印象なので、逆にダウンを奪わなければダウンをさせられることなく、終盤1つでも取って勝った可能性もあったんじゃないかな・・とか、色々な事を考えてしまう試合でしたよ。
武居戦も俺は比嘉が勝ったと思ったんですが、2戦連続でかなり惜しいとこで世界王座を逃してしまいました。

それにしても12Rの堤がまだ1Rなんじゃないかってくらい動いてておもしろかったな。

 

 

  天心 vs モロニー戦





そして次は我らが世界の那須川天心×ジェイソン・モロニー戦です。

天心にとってはボクシング転向6戦目。
モロニーは世界のイノウェイに7RKO負け、武居には12R判定負けという選手。なので、どうしても結果によって井上や武居と比較されてしまうマッチメイクでもあります。
珍しくリスクのある相手を選んだなと。もっとゆっくりキャリアを重ねようにも、それを世間が許してくれない空気でもありますが。


キック時代から通して、エキシビションでのメイウェザー戦をのぞいたら間違いなく名実共に過去最強の相手
キック時代初期は周りのレベルが低い中で突出した選手という印象でしたが、周りのレベルが引き上げられていくにつれて圧倒的な強さというのは見せられない場面が増えていきました。でも一方的に当てて避けるという事は最後まで出来ていて、それをボクシングでもどこまで出来るかが俺が注目していた点。

キックだと普通の選手ならまず当てられないような大技ですら当ててくるので、天心の相手はかなり意識を散らされる事になっていたんじゃないかと思う。しかし、ボクシングだと選択肢が狭まる分で相手も戦いやすくなりますからね。
逆に観客(世間)へのアピールを無視してひたすら当てて避けるという事だけに集中したら物凄く厄介な選手にもなりそうですが・・。


まだボクシングで6戦という声もかなりあるけど、50戦近いプロキャリアとあれだけの大舞台で戦っていた経験ってのは日本のボクサーでもそうそうないわけで、そういった経験値を無視するのは何かなあと思う。
大物アマボクサーでも雑魚相手にキャリアを重ねる例は多いけど、やっぱプロ数戦である程度の可能性ってのは判断できちゃうとこはある。キックからボクシングに転向した近年のボクサーを50~100人くらいチェックしてますが、やっぱ強い奴って何やっても最初から強いんだよな。

という事は、そこから物凄く伸びるという事もあまり無いという考え方なんだけど、それもまた絶対ではないし、天心がこの先どうなるのかってのはホントに注目しています。


 

■去年のアシロ戦

それだけに去年のアシロ戦で身体能力(ボディワーク)はむしろ相手の方が上回っていたのは俺にとって衝撃でした。
ここでそうなってしまうなら、この先で身体能力だけでなく技術もパワーも上回る相手と対峙した時にどうなるんだと。じゃあそんな選手がどれだけいるか挙げてみろという話になってきますが、その辺は後述します。


で、今回のモロニー戦。


俺の勝手な判定は、、


1R:モロニー(微妙) 1-2
2R:モロニー(微妙) 3-0
3R:天心 3-0
4R:天心(超僅差) 2-1
5R:天心 3-0
6R:モロニー 0-3
7R:天心(微妙) 3-0
8R:天心(微妙) 3-0
9R:天心 3-0

10R:モロニー(微妙) 1-2

3-0などの数字は実際のジャッジの採点(天心視点)。
3-0なら全員天心、0-3なら全員モロニーという意味。微妙とか僅差ってのは俺が勝手にそう思っただけのメモです。

俺の見方でジャッジと全く一致してないのは2Rのみ。
ですが最終的な採点は公式と開きがあり、96-94で天心の判定勝ちだと思いました。

僅差かな~ってラウンドでモロニーの3-0ってのが全くないんすよね。
上手くバラけた採点というか(笑)


実際の判定は
98-92、98-92、97-93×2人で天心
でした。


98-92!?


この結果にネットでは「帝拳パワー」だなんてツッコミがかなりあります。


んー
帝拳パワーって何!?ってか


それはですね、、





帝拳パワーっていうのは帝拳の力なんです。



なるほど、納得。



って、一緒ないかい!!!




別にありえない採点だとは思わないし、天心の勝ちは揺るがないってのが俺の感想。
ホーム&立場を考えたら微妙なラウンドを全部天心に振れば98-92はありえる・・けど、常にモロニーが前進して天心がクリンチ&クリンチに対して腕を絡めて時間稼ぎ&当てて下がるって事をしてたんで、心情的には98-92はやり過ぎだと思っちゃうかな。

セコくて上手い戦い方だった。
これがキック時代のスアキム1やロッタン戦ならセコくてズルい印象だったんだけど、競技である以上はルールの範囲で上手い事に文句は言えないからね。
セコくてつまらないわけじゃなく、セコくて見栄えはそれなりに良い内容だった。


魔裟斗が現役時代に他のスポーツやヘビー級を敵対視していたように、世間やジャンルと戦う事を公言してるような選手がこの内容は物足りない。
モロニーの勝ちといってるような声は無視でいいと思いますが、やはり世間と戦うという事はそういう声をねじ伏せる=倒すしかない。

モロニーが勝ったという見方の中には、スリッピングアウェーとか、すんでで避ける動作が単に頭を弾かれてるように見られてる可能性がありそう。今回はいつもより被弾が多かったから猶更。



・1Rの終盤にカウンターで効かされて防戦一方になった場面
・6Rに1発貰ってバランスを崩してダウン寸前で持ちこたえた場面

 

この辺が今回の衝撃的な場面。
俺はずっと前から天心は世界王者になれるだろうけど、それ以上の存在になれるかは微妙という見方でした。でもその予想を超えてくるんじゃないか!?っていうミラクルな選手でもあったんで、ここ2戦でやっぱそこで落ち着く!?みたいな複雑な感情になってます。

何が何でも自分が誰よりも一番でありたい性格だろうし、でもボクシングでは明らかに中谷や井上の方が上なわけでしょ。
ここ2戦は正に理想と現実の壁にブチ当たった気がするので、ますますこの先の天心が楽しみになってきた。やっぱ人間なんだなと。

でも今日の内容なら武居には勝つと思う。
モロニーも昨日の出来なら武居に勝ってると俺は思うけどな。


おもしろかったです。
もちろん中谷の試合も



■画像出典
[写真](3ページ目)「相当叩かれましたが戦い続けていましたよ。まあ見ていてください」小泉進次郎日本変革への決意 | 文春オンライン