1日●文字、または原稿用紙〇枚。そんな風にノルマを決めて書き進める作家さんの話をよく聞く。
私にはそれができない。
長編で、キャラやストーリーの方向性が決まっていて、べた書きエピソードを繋げていく段階であれば、私でも可能かもしれない。
でも、今現在、短編を主に書いていて、それは毎度新作で、当然ながらジャンルもストーリーも登場人物も背景もまるで違うもの。それを短期間に創り続ける場合は、書き進める以外が占める割合が大きい。
まずは、キャラを考える、エピソードを集める、バックグラウンドの資料を読む、等から始まり、で、その段階では1文字も書けないし、1枚も進まない。
大体のストーリーが見えてきたら、構成(起承転結)や視点(「私」等の一人称にするか「〇子」等の三人称にするか)を決めて、本文を書き始める。
書き始めてしまえば、8000字の場合は1~2日で一応Endマークがつく。で、読み直しておかしな箇所や流れの悪いところを直すことをくり返し、仕上がるまでに大体1週間といったところ。
とにかく、「こういう話を書こう」と決められることが大事で、それができれば一気に盛り上がっていくのだ。
でも、その「こういう話」がどういう話なんだかが見えなくて延々時間だけが過ぎていく、ということは結構ある。
その間は焦るし情けないし時間を無駄にしてる感が半端ない。
それと、1作書き上げてホッとした後、私には整理する時間が要る。
脳のキャパが小っこいので、いろんなものがごっちゃになってしまう。そうならないよう、書き上がったものに関するメモやボツエピソードなどをまとめ、「旧」と銘打った別フォルダに移す。
それとは別にアイディアメモに羅列してあるあれやこれやのうち、使った分に✓して「使用済み欄」へ移す。
そうして新作の下準備。
書くより考えるより先にまず新作用のまっさらなメモとまっさらな文書のひな型を作る。アイディアや思いつきをどんどん放り込んでいけるように。
という、言うは易し、行うには意外にめんどくさい作業が創作と創作の合間にあって。
これに30分とか取られている間に、「ああもう新作は明日から始めればいっか」となったりして、つまり何だかやった気になって今日はよし、などと謎の満足感を及ぼす、意外と厄介な代物なのである。
旧作を仕上げた時点の勢いで、次の準備としてやっておけばどうってことはないのだが、どうも「完結できた!」という達成感で満たされてしまって、忘れてしまうことが多い。
まあ雑用というべき小さなことなのだけど、そういった整理が私にとっての必須ルーティン。なるべく隙間時間に当てて、ゆっくり時間が取れるときにはサッと新作作成に取り掛かれるよう心がけている。
(了)
「雲」がお題の新作短編です! 9分で読めます!(青春)
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「雲」がお題の短編もう一つ。9分で読めます!(ヒューマンドラマ)
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「思い出の味」がお題の短編です! 11分で読めます!(ヒューマンドラマ)
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「解」がお題の超短編、3分で読めます!(ミステリー)
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「旅・冒険」がお題の短編です! 11分で読めます!(ヒューマンドラマ)
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「旅・冒険」がお題の短編、もう1つ。 12分で読めます!(ヒューマンドラマ)
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***以下過去受賞作抜粋です*
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✨第238回超妄想コンテスト「冬の朝」がお題の短編で優秀作品に選んでいただきました✨
14分で読めます! (恋愛)←ちょっと無謀なジャンル挑戦でしたが……_| ̄|○
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第231回超妄想コンテスト「天使」で、佳作をいただきました。9分で読めます!(現代ファンタジー)
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第213回コンテストで佳作に選んでいただいた「ポケットの中」がお題の短編はこちら↓ 11分で読めます。(ヒューマンドラマ)
第185回コンテストで入賞作に選んでいただいた、「○○解禁」がお題の短編はこちら↓ 14分で読めます。(ファンタジー)