お久しぶりの仲間達と
コロナ禍からこの方、ワイン会など外飲みする機会がめっきり減って久しいけれども
今夜は随分お久しぶりの懐かしい仲間との楽しい夕べ...場所はいつもの本町「ル・コントワール・デュ・グー」。
ややこしい台風のおかげで一時は開催が危ぶまれたものの、無事にみんな集まれて良かった良かった。
持ち寄りのラインナップはこんな感じ。
5人で5本...昔は人数の倍の本数は空けたものだが、今やすっかり年齢相応の会になってしまった。
「最初だけシャンパーニュで、あとはドイツ」
ってことで、まずは乾杯のシャンパーニュから...doniekさんマグナム好きやなぁ。
でもマグナムとかリッター瓶って、なんか豊かな気持ちになれるんだよね。
doniekさん夫妻と飲むのは約5年ぶり?夫妻は自分がワインを飲み始めて最初の仲間であると同時に
「何でも実践あるべし」な感じでいろんな事を教えてくれ、そして飲ませてくれる先生のような存在。
Cuvee Prestige 1er Cru Brut Magnum
Henri Goutorbe (Ay/Champagne),Alc 12%vol
ピノ・ノワールとシャルドネで造られているそうだが(PN 75%、Ch 25%)
充実したタイトな果実味とさすがの飲み応え...シャンパーニュにしては温かさや柔らかさを感じる。
このゆったりとした抱擁感はやっぱりピノ・ノワールが多いからなのかなぁ。
アンリ・グートルブ...(たぶん)初めて飲む生産者なのだが、しっかりと脳裏に焼き付いた気がする。
秋刀魚と人参のシリシリ、鱧のフリットと万願寺のソース
続いて、I本さんが「日本で手に入らないものが良いかと思い...」と
ドイツから持って来られた、モーゼルの若手、ニッテルのヨナス・ドステルトのエルプリング100%のクレマン。
エルプリングなんて飲むのいつ以来だろう?
Elbling Cremant Brut Nature
Jonas Dostert (Nittel/Mosel),A P Nr 2 540 045 0003 24,Alc 12%vol
モーゼルには珍しい貝殻石灰、その中でも稀少な「ドロマイト質石灰石」土壌の畑で育ったというエルプリング。
クリーミーな香りが印象的な、透明感のあるサッパリとした極辛口仕立て。生臭系の料理との相性も万全。
今更だけど、エルプリングという品種をもっといろいろ飲んでみたくなってしまった。
実に19年ぶりにお会いしたI本さんは、日本のドイツワイン愛好家でその名を知らぬ人などいない著名人だが
何故か縁あって、doniekさん夫妻とともに古くからのドイツワイン仲間である。
彼女が各種媒体を通じて発信してくれる現地からの情報は、愛好家にとっては宝物のようなもので
中でも著書「おいしいワインが出来た!」は、自分にとってバイブルのような存在。
パテドカンパーニュとブルーチーズのタルト、エビとホタテのグリルと桃
お次はラインガウのリースリング...S藤さん、相変わらずキューン好きですなぁ。
虎の子の1本を持って来て下さったとのことで、2017年産のドースベルクGG。
2017 Oestrich Doosberg Riesling trocken Grosses Gewaechs
Peter Jakob Kuehn (Oestrich/Rheingau),A P Nr 29 248 008 19,Alc 12.5%vol
豊かな果実味に引き締まった酸。まろやかな果実味と程好い熟成感の見事なバランスと完成度、素晴らしい!
ペーター・ヤコブ・キューンはビュルクリン・ヴォルフやクリストマンなどと並んで
個人的には当たり外れの差が激しい「難しい生産者」...でもさすがにこのGGは超どストライク。
で、過去の記録を調べてみると、2017年産のグーツヴァインはとんでもなく美味かった由。むべなるかな。
S藤さんと御一緒するのも久しぶりで、この会以来になるから約5年ぶりになるか。
彼は数少ない(?)関西のドイツワイン仲間の1人で、今時珍しいドイツワイン一筋な御仁。
リースリングの強烈な酸がお好みと言う割にはこんな正統派なリースリングを愛でておられる、凄いなぁ。
フォアグラとポルチーニのリゾット、マナガツオのグリル
さて、当方が持参したのはロバート・ヴァイルの特別キュヴェ、2019年のモンテ・ヴァカノ。
1875年に醸造所を設立したロバート・ヴァイル博士が、妻エミリー・フォン・ヴァカノの持参金で購入したという
キートリッヒャー・グレーフェンベルクの急峻な一角は、かつて「レイ」と呼ばれた千枚岩に富んだ0.5haの区画で
ここから採れるリースリングは、ヴァィル家のお祝いのためにだけ飲まれ、決して販売される事はなかった。
1921年まで瓶詰めされた後、長らく通常のグレーフェンベルクの瓶詰めに組み込まれていたが
2018年からその伝統が復活されることになった。
この区画の葡萄は樹齢40~60年。全房圧搾の後、2つの古いシュテュックフェッサー(1200ℓの樽)で自然発酵。
2019年産のモンテ・ヴァカノは硫黄を添加せず、澱とともに2冬熟成させ
2021年7月下旬に澱引きした(22ヶ月間のシュール・リー)のだそうな。
2019 Monte Vacano Riesling Qualitaetswein trocken
Robert Weil (Kiedrich/Rheingau),A P Nr 34 003 047 21,Alc 13%vol
初めて口にするモンテ・ヴァカノはただひたすらに丸く柔らかな味わいで
繊細でいながら内に何を秘めているのか想像もつかないほど静かなワイン。
千枚岩のミネラル感はほとんど吟味出来ずじまいで、今更ながらに自らの非力を恥じる。
因みにI本さんによると
「2019年のラインガウは、猛暑と乾燥、生育時の水不足、
7月25日にホッホハイムで同地過去最高の41.3度、ラインガウ全域で日照りの被害...などなど。
こういうハードな年だからこそ、Monte Vacanoの区画の葡萄は、あのようなエレガントさを生み出したのかな」
とのこと。やっぱりプロは言う事が違うなぁ...。(^^;)
和牛のグリル、デザート
doniek夫妻からの赤はブラインドで。
マッタリとした肉厚な果実味は旨味たっぷり、若干甘いぐらい。
酸はマイルドで、ドイツのピノ・ノワール(シュペートブルグンダー)と判ったものの
もう少し南のバーデンの生産者か、或いはブルゴーニュならモレ・サン・ドニかと見紛うほどの豊かな味わい。
...なるほどのベルンハルト・コッホ!
2019 Hainfelder Kirchenstueck Pinot Noir Qualitaetswein trocken
Bernhard Koch (Hainfeld/Pfalz),A P Nr 5 035 176 63 21,Alc 14%vol
5年ぶり、19年ぶりの方々との幸せなひと時。
会はまるで台風など無かったかのような盛り上がりで、話も笑いも尽きる事はなく...あっという間の5時間。
刺激をいっぱいいただいて、幸せな気分で帰途に就いたのであった。
電車を乗り過ごして帰宅するのに少なからず苦労したのは御愛嬌ってことで。
皆さん、楽しい時間をありがとうございました!また是非集まりましょう。😉
半年前と変わらず
いよいよ台風のシーズン。
今回は6年前に近畿地方に甚大な被害をもたらした台風21号に勝るとも劣らない勢力だという。
こちとら週末にイベントを控えているので、来るんだか来ないんだか早いとこハッキリさせて欲しいものだが
台風と関係が有るのか無いのか、最近ちょっと稼業が楽で帰宅時間があまり遅くならないのが何よりも嬉しい。
さて今夜は久しぶりに2022年産グリュンホイザー1Gを。
早いとこ新しい2023年産を飲んでみたいのだが、涼しくなるまで送って貰うのはもうしばらくお預け。
少し黄色がかったレモンイエロー。注いだグラス壁下半に非常に細かい気泡が斑状に付着。
仄かに蜜蝋が香るアプリコット系の果実香。少し黄桃やバナナ、花梨のニュアンスもあるか。
爽やかな伸びの良い酸とその余韻が長い。
果実味はスマートで、存在感のある酸のせいで金属的なミネラル感。
徐々にシーファー風味が顔を覗かせるが、決して出過ぎることなく
ミネラリッシュでありながらもあくまでも酸主体のシャープな味わい。半年前に開けた時と印象は殆ど変わらず。
86/100
2022 Gruenhaeuser Riesling Qualitaetswein trocken 1G
Weingut Maximin Gruenhaus (Mertesdorf/Ruwer)
A P Nr 3 536 014 11 23,Alc 12%vol
熟成すりゃ良いってものでもない
週末にワイン会があるので、うまく熟成していたら持って行く補欠要員に加えようと開けてみた。
ホルスト・ザウアー醸造所の2012年産エッシェルンドルファー・ルンプ・リースリング「S」トロッケン、瓶熟11年。
スクリューキャップ。黄金色がかったイエロー。トップは焦げ臭い土や木の香り一色で
スワーリングするとペトロール香の背後にようやく熟した黄色い果実の香りが顔を覗かせる。
リンゴ?パイナップル?どっちでもないな。土臭くてペトローリーな熟成香。
ジューシーな果実味に隠された重心の低いミネラル感と、比較的マイルドな酸。
苦み走った収斂味が舌の上に持続する。
11年前に開けた時とはキュヴェ違いで単純比較は出来ないが、熟成すりゃ良くなるってものでもない気がする。
開栓2日目。熟成感ムンムンな重めの味筋だが、初日より酸の伸びが良い。ちょっと残糖多めかな。86/100
2012 Escherndorfer Lump Riesling S. trocken
Weingut Horst Sauer (Escherndorf/Franken)
A P Nr 4397-031-13,Alc 13%vol
モエ・エ・シャンドン
先日のワイン会の折、勉強のためにと先輩から頂戴した1本。
モエ・エ・シャンドンのモエ・アンペリアル・ブリュット...超メジャーなシャンパーニュの定番銘柄。
出先ではともかくとして、実は今までちゃんと飲んだ事がなかったので良い経験になりました。<(_ _)>
微かにオレンジ色のニュアンスを湛えたレモンイエロー。干し葡萄やブランデー、酵母、熟したリンゴの香り。
肉厚な果実味にマイルドな酸、控えめなミネラル感。
確かに万人受けすると言うか完成度が高いと言うか、あまり突っ込みどころが無いような気もするが
ちょっと単調な気がしないでもない。でも食事酒としては、懐が深くて確かにそつが無いかなと。
米寿になるウチの父親がいつにも増して喜んで飲んでいたのには驚いた...griotteさん、御馳走さまでした♪
NV Moet Imperial Brut
Moet & Chandon (Epernay/Champagne)
Alc 12%vol
塩味のあるロットラント
今日は休肝日にするつもりだったが、殊の外仕事が早く終わって帰宅出来たので、急遽何か1本開けることに。
せっかくだからちょっと珍しいモノにしよう。
ラインガウのビシェフリッヒェス・ヴァイングート・リューデスハイムの
2021年産リューデスハイム・ベルク・ロットラント「1960」リースリング・トロッケン。
ベルク・ロットラントは珪岩や砂利、黄土、一部に灰色粘板岩などから成る南向き斜面の畑で
この特別なキュヴェは、醸造所が所有する区画に1960年に植えられたという古木からの葡萄で造られたもの。
少し黄色がかった明るいレモンイエロー。注ぐとグラス壁に細かい気泡がビッシリ付着。
香りは閉じ気味だが、スワーリングするとアプリコットや花梨、熟したリンゴを思わせる果実香が顔を覗かせる。
果実味はスマートだがしっかりと実が詰まった印象で
アタックからアフターに至るまで、実に良く伸びて持続する酸が印象的。
酸が目立つせいか金属的で重心軽めのサッパリしたミネラル味は、少し苦汁的で塩味も有るような無いような。
抜栓2日目。果実味が若干肉付きを増し、酸もやや主張を弱めて、ラインガウらしい甘苦硬い味わい。
若干残糖は多めかな、7~8ぐらい?86-/100
2021 Ruedesheim Berg Rottland - 1960 - Riesling Qualitaetswein trocken
Bischoefliches Weingut Ruedesheim (Ruedesheim/Rheingau)
A P Nr 24 068 08 22,Alc 12.5%vol
ヘクサマーの2つの土壌
初めて飲む造り手、ナーエのヘクサマー醸造所。
畑違いの辛口リースリングが2本揃っているのをこれ幸いとばかりにブラインドで。
シュロスベッケルハイマー・イン・デン・フェルゼンとメッダースハイム・アイゼンデル・アォフ・デア・ズュートザイテ
ともに2021年産のリースリング・トロッケン。長い名前だなぁ...
因みに醸造所はメッダースハイム(Meddersheim)とシュロスベッケルハイム(Schlossboeckelheim)に
合わせて33haの葡萄畑を所有しており、その70%でリースリングを、次いで10%でヴァィスブルグンダーを栽培。
また他のブルグンダー系品種(フリュー、シュペート、グラウ)やゲヴュルツトラミナー、ショイレーベ、
ソーヴィニョン・ブランなどの品種も栽培している。すべてが全房圧搾、天然酵母による発酵であり
リースリングはほぼステンレスタンクのみで生産する一方、ブルグンダー系品種にはオーク樽を使用している。
まずは1本目のスクリューキャップを開ける。
外観は黄色がかった少し輝きのあるレモンイエロー。グラス壁に細かい気泡がパラパラ付着。
パイナップルや熟したアプリコットを思わせるトロピカルな果実の香り。
香りに違わず少し蜂蜜を感じさせるジューシーで肉厚な果実味。
程好く凝縮されているが、果実味に比べるとどうしても地味に感じられる酸。
これまた果実味に包まれて目立たないが、舌にピリッと来る苦汁系のミネラル味。
果実味主体のバランスだが悪くない。若干残糖は多めか?酸は若干周囲へと拡がる、発散する感覚。
2杯目に入ると俄然硬くなって来た。ナーエ産らしい豊かな果実味に隠されたゴツゴツしたミネラル感。
そして苦汁っぽいアフター。果実味に恵まれたところは粘土や溶岩系土壌を思わせるが
ゴツゴツしたミネラル感は火成岩の存在を思わせる。
シュロスベッケルハイムにあるイン・デン・フェルゼン(In den Felsen)という畑は
ナーエ川の上のゴツゴツした岩のある斜面の高台にあり、岩だらけの斑岩で構成された火山性の土壌。
総面積6.9haという小さな畑だが、うち6.3haをヘクサマーが所有しているという。
開栓2日目。もう一方のアイゼンデルの後に飲むと、柔らかくてミネラル感に乏しい。
ジューシーでふっくらとした果実味。昨日2杯目以降に感じたあのゴツゴツしたミネラル感は何だったんだろう。
86-/100
2021 Schlossboeckelheimer In den Felsen Riesling Qualitaetswein trocken
Weingut Hexamer (Meddersheim/Nahe)
A P Nr 7 745 028 014 22,Alc 12.5%vol
*
2本目もスクリューキャップ。
軽く黄色がかったレモンイエロー。グラス壁に細かい気泡がパラパラ付着。
これまた熟したリンゴ系のジューシーな果実香に、一瞬埃っぽい土のニュアンス。
口当たりは相対的に若干引き締まった印象で、実の詰まった果実味、程好い量感の酸、
サクッと噛み応えのあるミネラル感。標高の高い水捌けの良い畑を想像させる。時折燻製風味を感じる。
メッダースハイムにあるライングラ―フェンベルク(Rheingrafenberg)という畑の一区画である
アイゼンデル・アォフ・デア・ズュートザイテ(Eisendell auf der Suedseite)は
その名の通り南向きの斜面である。ライングラ―フェンベルクのテロワールは
粗い赤い砂岩であるオーバーロートリーゲンデンが特徴で、表面が風化して痩せているが骨格に富み
多くの石が点在し、主に珪岩の砂利と砂で構成されている土壌である。
開栓2日目。黄桃っぽい果実香。初日より濃厚に感じられ如何にもナーエ産らしい。
それでも比較的軽めの土壌のせいか、味わいはさほど重くなく、相変わらず噛み応えのあるミネラル感が明瞭。
個人的にはこっちの方が好みかな。86/100
2021 Meddersheim Eisendell auf der Suedseite Riesling Qualitaetswein trocken
Weingut Hexamer (Meddersheim/Nahe)
A P Nr 7 745 028 013 22,Alc 12%vol
見事に瓶熟17年余
さて、お盆休みも最終日になってようやくじっくりリースリングを愉しむことが出来るようになった。
先月末にも1本開けたが、17年前に醸造所で試飲して買って帰ったボトルを開けることにしよう。
マキシミン・グリュンハウスの2006年産リースリング・カビネット・トロッケン...敢えて畑名は確認せず。
少しオレンジ色がかった黄金色。蜂蜜の香りがメインで、次いでペトロールや干しあんず、完熟リンゴ、
湿った木などを感じさせる上質な熟成香だが、意外にさほど開いて来ない。まだちょっと早いってことか?
シャープな酸のアタックが印象的で、スーッと綺麗に伸びて上品な酸の後味へと持続する。
僅かに酸化したニュアンスとともに、程好くナッティーで土臭さのあるミネラル感。
果実味はスマートで、ビシッと綺麗な柑橘感のある酸が効いた実に優美な味わい。
しかもこの生産者やこの地域に有りがちな「辛口とは言え若干甘いなぁ」なんてことはまったくなく
残糖は気にならないレベルにある。それにしても2006ってこんなにエレガントだったっけ?
決して大きなワインではないが、瓶熟17年余...
「エレガントでしかも引き締まり、卓抜した繊細さを持つ辛口および甘口のワインは20余年をかけて熟成」
ヒュー・ジョンソンのポケットワインブックにこう記述されている文言は、正にこのワインを指すのではなかろうか。
飲んでいながら何の疑いも無く「アプツベルクだろうなぁ」と思ってエティケットを見ると、なんとヘレンベルク!
時間とともにどんどん土の風味が増して行き、酸もますます繊細さを増して行く。
抜栓4日目。どことなく「枯れゆく柑橘感」という雰囲気の綺麗な古酒の香味は健在。
それにしても見事な熟成である...調べてみると、4本買って、開けるのはこれが3本目になるようだが
当初から持続の長い酸は素晴らしかったようで、やはり「長熟の秘訣は秀酸にあり」ということなのだろう。
ここから更にもう10年保つかな?飲み手の身体の方が心許無いぐらいで、ヘレンベルク恐るべし。88/100
2006 Maximin Gruenhaeuser Herrenberg Riesling Kabinett trocken
Weingut Maximin Gruenhaus (Mertesdorf/Ruwer)
A P Nr 3 536 014-08-07,Alc 11%vol
ビオっぽくなくて好印象
最近なかなかリースリング修行が捗らないのがもどかしいが、牛肉系の惣菜だったので今夜も非リースリング。
ラインヘッセンのグッツラー醸造所、2020年産シュペートブルグンダー・トロッケン。
輸入元のヴァインベルクさんの解説によると
「ヴェストホーフェンのGGのワインにすることが出来る石灰岩土壌の畑の葡萄も含まれており
その他のエリアはレスロームの土壌。
半分がバリック(225リットル)、残り半分がトノー(500リットル)の古樽の木樽にて熟成されている」とのこと。
スクリューキャップ。紫色がかったやや暗い色調のルビー。
赤~紫色の花や香木、チェリー系の赤果実などの香り。
旨味に富んだジューシーな果実味と、不足は無いが比較的マイルドな酸、まだまだ若くて粗削りなタンニン。
ミネラル感は吟味し辛いかな。でも味わいに奥行きがあって、鉛筆の芯のニュアンスや茎っぽい青臭さ、
色の濃いサクランボなどを感じつつ、小さな幸せを感じられる1本。
ビオ生産者だけどビオビオしていないところも好印象。
開栓2日目。酸が伸びを増しているが、果実味は2日先に開けていたリューデスハイムのピノノワールより
スマートなのが意外。まぁこの日はちょっと平凡かな。85+/100
2020 Spaetburgunder Qualitaetswein trocken
Weingut Gutzler (Gundheim/Rheinhessen)
A P Nr 4 291 104 26 22,Alc 12.5%vol
ジルヴァーナーのゼクト2本
1週間遅れの次男の誕生日祝いってことで(単なる口実)、今夜はゼクトを。
ホルスト・ザウアー醸造所の2021年産ジルヴァーナー・ゼクト・ブリュット。
アテはマグロの中トロや太刀魚の刺身、そして太刀魚の塩焼きにカボスをギュッと絞って...
2021 Silvaner Sekt Brut
Weingut Horst Sauer (Escherndorf/Franken)
A P Nr 4397-034-23,Alc 12%vol
少し黄金色がかったレモンイエロー。ジルヴァーナーらしい熟したリンゴやバナナの香り。
しっかりしたボディ感のある果実味と、意外に穏やかな酸
そしてミネラル感なのか品種の特性なのか、お馴染みのホロ苦いアフター。
肉厚な果実味と、生系の魚料理にも万能のマリアージュでスイスイ杯が進んでたちまち空っぽに。86/100
(過去のヴィンテージ→2019年産、2018年産、2015年産、2014年産、2012年産、2011年産、2009年産)
全然足りないのでもう1本開けよう...
たまたまセラーにスタンバってた、同じジルヴァーナー・ブリュットの2019年産。
抜栓して驚いたことに、コルクが全然違う!
2019 Silvaner Sekt Brut
Weingut Horst Sauer (Escherndorf/Franken)
A P Nr 4397-066-21,Alc 13%vol
まとめて半ケース買って開けるのはこれが4~5本目になるが、2021年産に比べるとかなりスマート。
相対的にミネラリッシュで、酸もそこそこ刺激的で、若干ミルキー。
ちゃんと吟味せずに空けてしまったが、飲む度に印象が全然違う(→11ヶ月前、15ヶ月前)。85/100
さすがに飲む人が4人ともなると、2本あってもあっと言う間に空っぽだなぁ。
おまけ...今夜の太刀魚の刺身。
リューデスハイムのピノノワール
せっかくのお盆休みなのに、またもやギックリ腰になって気分は超ブルー。
あまり動けないので飲み食いしか楽しみが無く...そんな折、次男が帰って来るってことで今夜はステーキに。
ヴァインベルクさんで買ったラインガウのピノ・ノワールを開けてみることにしよう。
ビシェフリッヒェス・ヴァイングート・リューデスハイムの2020年産ピノ・ノワール・トロッケン。
外観は軽く赤紫色がかった綺麗なルビー。
香りは赤い花やチェリー系の赤果実、軽くスパイシーで少しツンと来るアルコールの揮発感。
程好い肉付きの果実味と凝縮感のある酸、苦み走ったミネラル感がやや目立つがタンニンは適量。
しっかりとした辛口。飲み易くて、それなりに飲み応えもあって、コスパも文句無し。
抜栓4日目。程好くシャープな酸が健在で、タンニンとのバランスも良し。
もちろん果実味も不足の無い肉付き。なかなか完成度高いなぁ。85/100
2020 Ruedesheim Pinot Noir Qualitaetswein trocken
Bischoefliches Weingut Ruedesheim (Ruedesheim/Rheingau)
A P Nr 24 068 19 22,Alc 13.5%vol