Teachers College (Columbia) 留学記 -13ページ目

Teachers College (Columbia) 留学記

2013年秋から、ニューヨークにあるコロンビア大学ティーチャーズカレッジで生涯学習(Adult Learning and Leadership, Master of Education Program)を学んでいます。
日々の学びの振り返り(Reflection)として書いている日記です。

アメブロ、文章の復元機能があるんだね。
今、文章書いてて途中で急にパソコンがシャットダウンをするという緊急事態だったのですが、なんと復元された。これすごいねと一人感動!

若干、シャットダウン前後で文章のテンションの違いがありますね。笑
書きなおすのもなんなので、そのまま載せようと思いますー。

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今日は、一日勉強。
先週実施した「学習する組織」のインタビューを録音したものを文字に起こしていました。そもそもこの作業を「勉強」というのかどうかは置いといて。

1時間のインタビューの文字おこしにかかった時間は大体4時間くらい。毎回思うけど、この作業がなかなか大変。ただただディクテーションするので、英語の勉強にはなるんだろうけど。

インタビュー対象はAppleの人事として働いている方なのですが、そもそも同じコースのクラスメイトなので、気楽にインタビューができました。
一方、Action Learningのインタビューだと、毎回初めて会う方々をインタビューするので、礼儀正しく振る舞う必要がある&どんな答えが返ってくるのか全く予想がつかないので特に集中しないといけないといった点が異なりますね。

今学期は結構たくさんインタビューを実施しているので、良い練習になっています。
インタビュー後のデータ分析においても、Action Learningの授業で読んだ論文が使えそう。もう一回読んでみようと思います。

うまく他のコースとシナジーを効かせて、より良いペーパーを作ります!

グループプロジェクトの準備(Developing & Managing Adult Learning Program)に一日中取り組んでいました。夕方に授業に行って、その後はグループプロジェクトのミーティング。なんとかゴールが見えてきてよかった。
そして、もう4月9日ということで、期末に向けて授業のペーパーを書き始める時期になってきました。

そもそも何をいつまでに書く必要があるのかを整理してみる。合計4つのペーパーがあります。
①Learning Organization
「Apple」×「学習する組織に関するペーパー一つ。20ページ。締切4月30日。
→ インタビューは終了。文字おこしはまだ。
あと、リーディングが30%ほどしか終わってないので、それを終わらせてから書き始めよう。少しこのペーパーを急ぐ必要があると思うので、今週やります。

②Action Learning
リフレクションペーパーが、4月24日に提出。
ファイナルペーパーが、いつ提出か忘れましたが書かないといけない。
→ リフレクションペーパーはもう書き始めることができます。今週のうちに進めます。そして、ファイナルペーパーを適当に後回ししてると統計の期末テストと重なるので痛い目に会う気がします。

③Developing and Managing Adult Learning Program
リフレクションペーパーが一つ。提出締め切りは5月7日です。
→ これはたぶん後回し。

冷静に考えて、4月20日の週はDev&Man Adult Learning Programのグループプロジェクトのプレゼンと、Action Learningのペーパー提出&プレゼンがあるので、その週は結構忙しくなりそう。そうなると、今週末から来週末にかけてどれだけ進めることができるかがポイントとなりますね。
一気にいこう。がんばろう。

今日は、コミュニティカレッジに関するプレゼンテーションを聞きに行ってきました。
アメリカの生涯学習、生涯教育の象徴的存在と言われることの多いこのコミュニティカレッジ。
今日は情報収集のために参加することにしました。文部科学省のサイトでも、よく「短期大学のコミュニティカレッジ化」という言葉に出会う機会がありますね。

Teachers Collegeには、Community College Research Centerという研究機関があり、そちらのイベントです。



CCRCのサイトによると、コミュニティカレッジの目的は、
Community colleges serve multiple missions—from workforce training, to remediating students in preparation for higher education, to community enrichment.
社員教育、4年生大学への編入準備、コミュニティの発展などの目的があるようです。

2012年から13年には、Undergraduateの学生の45%がコミュニティカレッジに進学しているそうです。数として7.7 millionだそう。すごい数ですね。コミュニティカレッジの多くは公立であるため授業料をかなり安く抑えることができます。また、入学時の試験などのハードルも低く、広く門戸が開かれています。
そのため、所得の低い層であってもコミュニティカレッジに通うことができるのが魅力です。実際、44%の低所得者がコミュニティカレッジに通っているそうです。(詳細はこちら

しかし、コミュニティカレッジの抱える課題として「低い修了率」がありました。想像以上に低かった。
明確な数字は、各コミュニティカレッジによって異なるようですが、例えばこちらの記事だと、2年間での修了率はフルタイムの学生の5%だそう。(参考:アメリカの大学は6年生!?)
ちょっと、低すぎやしませんか…?

低い修了率の原因は、いくつか挙げられていて
①提供されている授業数が多すぎて、学生が何を取っていいのかわからず混乱している
そして、より問題なのが先生・アドミニストレーター側もよくわかってないから、アドバイスできないということ
②アドミニストレーターによる学生への学習に関するアドバイスが乏しく、学習意欲の低い学生は継続が難しい
成績不振者に早めにアプローチをすることで防げたドロップアウトもあるはずなのだけど、誰が成績不振者なのかが把握できてないそう。


今日だけではまだまだ情報不足の感が否めません。
特に、最近の動き、例えばオバマ大統領がコミュニティカレッジの無料化に関する提言の影響などはまだまだ調べていく必要があります。あと、日本の教育とコミュニティカレッジの関係性についても今後調べようと思っています。
けど、今日は時間の関係上これくらいにしますー。


統計の中間テスト、満点!
大学院に来て初めての満点がこのテストとなりました。

 

約30問を全問正解。計算ミスがあるかなーと思ってたのですが、なかったようです。

満点を取るなら統計の授業が可能性が高いと思っていました。ただ、僕の場合は今までの人生で数学をあまりにも勉強してなさ過ぎるので、キャッチアップが大変でした。
ただ、もう追いついたね。

大学院の他の授業の多くは、プレゼンやPRが上手な人が評価されやすい仕組みになっているので、英語力とプレゼン力含めて満点を取るのは少し難しいんです。実態以上に見せることが上手い人が評価される環境に若干辟易しているのも事実。
特定の職業は、highly verbal envionmentで目立つ力が特に重視されるので、大事な力だということはわかっているのですが…。こういうのに抵抗があるのって、日本人的な考え方なんだとも思う。

一方、統計や数学は実力がモロに出るので、ちゃんと準備しさえすれば満点まで届きますね。このわかりやすさが結構好きかもです。

次は期末テストですね。またがんばります。
開幕!MLB 2015!! ヤンキースタジアムに行ってきました。
平日である月曜の昼13時からプレーボールにも関わらず、こんなにたくさんの観客が来ていました。彼らは、仕事を休んできているのかな。


 SIPAの友人から、開幕戦がヤンキースタジアムで行われるので行こうと誘われて行ってきました!試合前にはアメリカの大きな国旗が。

  
  
開幕投手はマー君。
「球速不足」とか、「手術したほうが良かった」とかいろいろと言われているのを払しょくするピッチングを期待していたのですが、今日は4回5失点。少し心配な今シーズン初戦でした。
がんばってほしい。

野球観戦後は、「学習する組織」の授業に行ってきました。野球観戦と学習する組織の2つをつなげようとすると、一つの研究結果が頭に浮かんできます。
それは、「専門家のパフォーマンスは何によって作られているか」ということ。

心理学者のK. Anders Ericssonの研究によると、専門家のパフォーマンス(Expert Performance)と、他の賞賛に値するパフォーマンス(Good Performance)の違いは、生まれ持った能力や、IQ、そして遺伝的要素ではないと述べています。その違いは「練習量」だそう。
専門家になるためには、10000時間の意識的かつ集中的な練習が必要とのことだそうです。期間でいうと10年が必要という研究もあります。

プロ野球の選手は、10年は軽く練習してますよね。だから、プロフェッショナルとしてのプレーが可能になるのでしょう。スタンドからマー君のキャッチボールを見てたのですが、ボールの伸びが違う。
一方僕は、Adult Learningを学び始めてまだ2年近く。寄り道してる時間なんてあるのだろうかと少し不安になります。今後も修行は続きます。

少しだけ、学習する組織の勉強をしました。草野球から帰ってきて寝てしまったため、あまり勉強する時間が取れませんでした…。

まず、学習する組織の全体像から。
「学習する組織」に関するわかりやすい定義としてGarvin (1994)があります。それは、

A learning organization is an organization skilled at creating, acquiring, and transferring knolwedge, and at modifyng its behavior to reflect new knowledge and insights (Garvin, 1994)

要するに、「知識を創造、習得、移動させる技術に優れ、新しい知識や洞察を反映させて行動を変化させることができる組織」という感じになるのかな。

次に、「じゃあ誰が学習するのか?」という質問がほぼ毎回出るのですが、それは個人の学習者です。学ぶのは個人だけど、その影響は個人だけに制限されるわけではありません。
例えばJill (2010)では、学びを4つのカテゴリーに分類しており、それは
①Individual Learning
②Team Learning
③Whole organizational Learning
④Community Learning
です。それぞれの定義は、またいつかタイミングを見てご紹介しますね。

そして、今学期個人的に興味を持っているのがIndividual Learningの部分。今学期は、「批判的思考」や「考える力」を徹底的に伸ばすべく取り組んでいたりします。
(参考記事:2015年3月17日:批判的思考や考える力
個人がより良い学習者となることが、「学習する組織」を構成する需要な要素の一つです。
それで読んでいたのがこの本。Learn or Die。より良い学習者とはどうあるべきかについて丁寧に書いてる本。



今日、少し興味を持ったのが学びにおける「エゴ(Ego)」と「恐怖(Fear)」の影響について。Hess(2014)が言うには、どちらも個人の学びに悪影響を与えるものと言われています。ここ、以前書いてるのですが、もう少し考えてみたい。(参考記事:2015年2月17日LEARN OR DIE
個人的にも、エゴと恐怖が学びに悪影響を与えているというケースが多々あることから、この部分に引っかかっているんじゃないかな。たぶん。

Egoの例として、間違えたくない、stupidと思われたくないという思いであったり、悪い成績や仕事を失うなどの結果を連想させます。
Fearも同じように、恥ずかしい思いをしたくない、立場を悪くしたくない、嫌われたくないという思いにつながり、それが学びを止めることになります。

個人の学びを促進させるためには、このエゴと恐怖についての理解が不可欠。

そのため、多くの教育学者は、より良い学びを引き起こすための環境として
①学習者にとって脅威となり得るものは最小限であること
②異なる考え方を受け入れる土壌を作ること

と述べています。要するにエゴや恐怖が出にくく、学習者をディフェンシブにしない環境作りですね。そうすることで、学びに対してよりオープンになり、異なる考え方や世界観を自分のメンタルモデルに取り入れることができる可能性が高まるようです。
*ちなみにHess (2014)は、Learningという言葉を「新しい経験や証拠を元に自分のメンタルモデルを修正したり、完全に変化させるプロセス」と表現しています。


「学びに対してよりオープンになる」
自分に対して言い聞かせるべき言葉ですね。学びに対して、自分のメンタルモデルを修正することに対して、より開放的な自分であれ。この考え方は、以前書いた「アートを用いたリフレクション」の部分と少し重なるところがあるような。

がんばれ、自分。

Action Learningのテキスト「Understanding Action Learning」の残りの章をさくっと読み終えました。
なんというか、アクションラーニングの取扱い説明書のようなテキストです。(そもそもアクションラーニングとは?という疑問に関しては以前書いたこちらの記事をご参照くださいね。)

基本的に、取扱い説明書のような本であるため読んでて退屈です。しかし、その中でも面白かった章がAppendixに載っていた「Adult Learning Theories Underlying Action Learning(アクションラーニングの基礎をなす成人学習理論)」という箇所。
ここでは、成人学習とアクションラーニングの関係性について触れられていました。
昨日触れたファイナルペーパーのテーマを、「Adult LearningとAction Learningの関係性」について考えてみようかなと思っていたのでこれはラッキー。テーマが決定。

しかも、紹介されていた理論が前学期に受講したAdult Learning and Education: Theory and Practiceで学んだ3つの理論である
①Learning From Experience (経験学習)
②Self-Directed Learning (自己主導的学習)
③Transformative Learning (変容学習)
でした。なんとまあ全てつながってくるじゃないか。
復習がてら、こちらももう一回学び直しをしようと思います!(参考記事:2014年9月16日Adult Learning and Education

ついでに読んでいたのが右側の本。経営学習論の「経験学習」の章。(参考記事:2014年8月9日復習番外編 経営学習論 人材育成を科学する
やはり日本語で復習すると早い。そして、「アクションラーニングと経験学習はどのようにつながっているのか」といういつもと違う観点から読むと、新しい発見がちらほら。


経験学習には行動(Action)と振り返り(Reflection)両方の重要性が指摘されています。
その中での振り返りには、①個人のリフレクション ②他者の支援を通じたリフレクション ③グループで行うリフレクション が存在します。
このAction Learningでは3つとも割とバランスよくリフレクションが行われているように思います。ミーティングの振り返りをみんなに共有することで、「あら、この人はこんなことを思ったんだ」とか、「確かに、そんな視点も大事だよね」と言ったことを学ぶ機会となります。


ちなみに、すべてのAction Learningにおいて振り返り(Reflection)が重視されているかと言われると、そうではないようです。
Understanding Action Learningの本では、Action Learningを4つの学派に分けています。
①Tacit School - 行動と結果を出すことが重視される
②Scientific School - マネジメント上の目標達成のための手段
③Experiential School - Kolbの経験学習モデルを元に作られた
④Critical Reflection School - Critical Reflectionにフォーカス

①が最もタスクをやり切ることに焦点があたっており、「学習」の優先順位が低くなります。
一方、④になると、タスクをやり切ることと同じ位、学びにも焦点が当たります。すなわち、リフレクションを通じた学びの振り返りの機会が増えます。

たぶん、今回の授業では③Experiential School と④Critical Reflection Schoolに近い感じなのではないかと。
振り返りの機会は多いけども、Critical Reflectionのように、自分自身の根底の価値観や考え方にまで振り返っているかと言われると、んーどうだろう。たぶん、タスクに関する振り返り(=Experiential School)が主なような気がする。

そんな学びのメモでした。
明日は、「学習する組織」の勉強をします!!草野球の練習も行ってきます!!
4月3日って、祝日だったんだね。
Action Learningの授業の一環でペンシルバニアの病院に電話をしたら、「今日はGood Fridayだから対応しません」って言われて意味がわかりませんでした。調べてみたら「This is an optional Legal Holiday in the State of Pennsylvania.」だそう。祝日ならしょうがないので、来週月曜に連絡することにします。

そろそろペーパーの締め切りを意識すべき時期になってきました。
Action Learningの授業で提出する必要があるものは3つ。
①Learning Journal
②Final Paper
③Analysis Paper
んー結構あるね。少しずつ始めないと後で詰まってきそう。
シラバスによると、Final Paperは「Spend 1/2 of the paper on an analysis of your Action Learnig Experience, and the other half in integrating your learning from the relevant course and outside readings.」だそう。要するに最初の半分は自分の経験、残りの半分はリーディングから書くのかな。
リーディングがすべて終わってないので、まずそちらが先になりそうです。

この左側のテキスト。
 

ちなみに、Action Learningの授業自体はWorkshop形式の6日間しかないため、グループメンバーとのミーティングが授業の中心となります。以前から何度か言っていますが、今回のメンバーはみな優秀かつ勤勉で非常に学ぶことが多い。このメンバーとAction Learningを一緒にできてラッキーです。
参考記事:2015年3月14日フィラデルフィアで観察&インタビュー

この授業もゴールが見えてきたので、こちらのペーパー作成にも取り掛かろうと思います。がんばりますー。


その後、今日はバッティングセンターへ行ってきました。初Chealsea Piers。サッカーや体操のスペースもあって、まるでアメリカ版Round One。
しかも料金が結構安くてよかった。またタイミングをみつけていこう。

「学習する組織」に関するペーパーを進めています。今日は、そのためのインタビューを実施。(参考記事:2015年3月7日学習する組織のペーパー
今学期、Action Learningのためのインタビューを何度も何度も実施したおかげで、少しインタビューが上手くなった気がする。特に、質問を作り出すのが楽になりました。

さて、今回のペーパーでは、
A case study of a learning organization - private, public or non-profit entity - - using actual organiztion, employing evaluation instrucments, anecdotal examples, and other forms of analysis.
実際の組織のケーススタディを通じた学習する組織の分析をします。

The goal is to demonstrate how the information and experience gained in this course can be applied to a real-life situation in order to illustrate how the concepts and practices of a learning organization can be utilized to analyze an organizaton's status as a learning system.
授業で学んだフレームワークを用いて、ケースを分析します。

組織はAppleにしました。Apple Watchのアップル。
 
出典:http://asset-grinder.blogspot.com/2014/08/bought-1000-shares-of-apple-for-95000.html

ちょうど隣の席に座っていたクラスメイトがアップルで人事をしている方なので、お願いすることにしました。Ed Techと呼ばれるようにテクノロジーと教育のつながりがどんどん強くなる今、IT業界について理解しておく必要があると思ったためです。
とはいえ、Apple全体の分析では対象が大きすぎるので、今回はクラスメイトが勤務しているNYのアップルストアを学習する組織の観点から分析していこうと思います。

CEOがTim Cookになったのが、2011年。アップル、Steve Jobsの時よりも売り上げを上げてるんだよね。Steve Jobsが亡くなった時、多くの方がもうアップルの革新性は失われるものと言っていたのですが、今だ売上増加を続けているのがすごい。
Apple Tim Cook leads different

また、Tim Cook自身が同性愛者であることをカミングアウトしてから、アップルという会社においてもDiversity&Inclusionの取り組みが力強く行われているとのことでした。ここにTim CookのCEOとしての特徴が出ているのかもしれませんね。

明日、今日話をした内容をまとめようと思います。

センバツ、敦賀気比が優勝したそうですね。

試合開始が1時間遅くなったことで、時差の関係からニューヨークでは試合開始が深夜12時半となったため、試合を見ることなく寝ることにしました。
今大会では、敦賀気比高校の初戦(奈良大付属)と決勝(東海大四)を見逃しましたが、準決勝で大阪桐蔭に勝った時点でまあ優勝するだろうなと思っていました。

今回、敦賀気比高校の試合を見ながら考えていたことは「自分が福井県の公立高校の野球部監督だったら、敦賀気比とどのように戦うのか?」ということでした。
指導者としていかにチームを導いていくのかというのはAdult Learningの要素も絡んでくるテーマです。同時に、敦賀気比のような才能あふれる選手が所属するチームとどのように戦うのかだけでなく、今自分が高校野球の指導者になった時にどのような「能力」や「知識」を身につける必要があるのかについても考えました。それはまた今度書こうかなと思います。

今回は、主に3つのことを考え、それは①少年野球、中学野球における指導者育成 ②理詰めの野球を前提とした、圧倒的な練習量 ③高校野球において鍵となる投手はスカウトする です。

高校3年間というスパンのみで戦うのではなく、地域一丸となって小学校から高校までの12年間をトータルで見て戦う。
言い換えると、地元の少年野球と中学軟式野球、ボーイズリーグ(中学硬式野球)の段階で子供たちに適切な指導を行い、高校入学時に才能あふれる強豪校の選手と戦えるだけのレベルにしておくこと。

敦賀気比の選手は、今のチームはスタメンに福井県出身者が2名おり、7名が京都・大阪などのボーイズ、シニア出身の選手で占められています。関西(大阪・京都)のボーイズ、シニアのレベルは全国的にも高く、優秀な指導者の下で、野球選手として成長しています。また、関西においては野球の塾のような、元プロ野球の選手が教えてくれるような組織が身近にあるため、福井県の学生達と比べて野球選手として成長する環境が整っていると言えます。

そうなってくると、高校入学の段階で決定的に差がついてしまっていて、高校でどんだけがんばっても既に逆転不可能な状況にまでなってしまいます。そこをどうやって克服していくのか?
その一つに地元の少年野球と、中学軟式野球、ボーイズリーグの指導者育成が鍵になってくるのではと考えます。小学生、中学生の野球選手としての「知力、体力、気力」の3つを十分に育てることができる指導者の育成。そんな指導力を持った方が少年野球の監督をやりたいと思えるような環境の整備が重要。

そして、たぶん僕が地元の公立高校の監督になったら、中学野球の監督と連携を取ると思う(これダメなのかな。なんかその点のルールってあるのかな)。このような中体連と高野連の連携事例で始めても良いです。(第28回 第8回「硬式ボールに親しむ会」愛媛県高野連・中体連連携行事で開催!)

以前、一度書きましたが学校の先生が顧問をする部活動って、指導者の当たり外れが大きくて、優秀な素材が指導力不足によって十分に伸びないケースがあります(特に中学野球)。だからと言って学校の部活よりも、優秀な指導者がいる中学硬式野球に行きなさいという考え方は地元ではなじまない戦略と考えるため、中学軟式野球の指導者支援が必要になるかと。
指導者育成の観点から、僕の方からコミュニケーションを取り、地域の指導者と効果的な練習方法の共有などを行っていきます。Adult Learningでいう実践共同体(Communities of Practice)を作っていくイメージ。

同じく、僕の母校の甲子園出場メンバーで、かつ地元に残っている方に対して、少年野球や、中学野球の指導者やアドバイザーとして選手の育成に関わってもらうと思います。やっぱり、甲子園に出てる人が身近にいることが、子供たちのメンタルに与える影響は大きいのではないかと考えます。

まとめると、地元の少年野球、中学野球との連携強化を通じ、高校野球で活躍できる選手の育成を行うことが一つ目です。

弱者の戦略、理詰めの野球。それをベースとした圧倒的な練習量。
敦賀気比高校の才能あふれるメンバーに対して、同じように能力のみでガチンコ勝負は難しい。どうしても公立の学校は弱者の戦略・理詰めの野球で勝負せざるを得なくなります。

バッターであれば、各打者のヒットゾーン、凡打ゾーン、空振りゾーンをすべて分析。
まっすぐを基本的に待つバッターなのか、ヤマをはるバッターなのかなども分析。
ピッチャーであれば、各カウントごとに多い球種、サインに首を振った後の球種、ピンチの時に多い配球などを分析。走塁に活かすためにも、牽制球のパターン分析も大事。
監督の指導方針も戦い方に大きく影響をするので、そちらも分析。

同時に、自分たちのチームの現状の能力分析も必須。「適材適所は才能集団を凌ぐ」という言葉があるように、チームの力を最大限に活かすためもこのステップは外せません。

今回の甲子園でいうと、エースの平沼君と対戦する際には、右打者に対して追い込んでからのボール気味に外すスライダーを打者が振ってしまうかどうかがポイントだったと思う。何名かの打者では、もはや追い込んだらそこ投げとけば空振りするよねという選手も甲子園レベルであっても多く見られました。特に仙台育英戦は、審判の外角のストライクゾーンが特に広かったため、最強のボールと化していました。

また、3回戦で対戦した静岡高校の2番手投手のピッチングが参考になるのでは。130キロほどの真っ直ぐと変化球で敦賀気比の打線に十分通用していました。雨の影響もあったと思いますが、「コントロール」と「緩急」が影響していると言えるかと。

公立高校が善戦する可能性を高めるためには、すべての行動に意図を持たせる理詰めの野球が大前提。実際に、多くの公立高校では弱者の戦略、理詰めの野球の重要性は指摘されています。
しかし、理詰めの野球が通用するのは、実力差が「6:4」「7:3」のような均衡したときのみです。高校野球のチームの多くは、敦賀気比との実力差は「9:1」「8:2」(もしくは「10:0」)でしょう。
それだけの実力差であれば、それではただの頭でっかちな野球選手でしかないため、理詰めの野球も意味をなしません。

どうしても、敦賀気比のようなチームに追いつくためには、膨大な練習量が必要。明確な意図を持った練習を死ぬほどしてもらうことになると思う。
それでも、練習の環境に恵まれた敦賀気比高校の方がトータルの練習量では、他の公立よりもはるかに上回ります。また、彼らは甲子園に出場するために親元を離れる決断をして野球に取り組んでいます。そのため、野球に対するコミットメントも他の高校生よりも高い。
そんな彼らに追いつくためにはどんな工夫が必要なのか。公立高校の野球部は常にその現実と向き合う必要があります。

投手はスカウト
高校野球において鍵となるがやはりピッチャー。ほぼここで決まるよね。できれば2名欲しい。
この点に関しては、良い素材を探しに行くと思う。


書き始めるときりがないので、またいつか続きを書こうかと思います。
今年の敦賀気比に勝つのはさすがに難しいと思いますが、公立高校が善戦する可能性を見出すための必要な観点について少し触れてみました。
Adult Learningと絡めると、「スポーツの指導者育成」って結構面白いテーマ設定だと個人的に思っています。