「美濃瀬戸やきもの紀行」と言いつつも多治見のお話ばかりが続いております(そのうちの半分は美濃焼ミュージアムの見聞でした)なあ。ようやっとたどり着いた多治見話のおしまいに恒例の?落穂拾いをしておこうかと。もっとも、展示に関してはこの間書きました岐阜県現代陶芸美術館のあります、セラミックパークMINOという施設をうろうろしていたときに見かけたあたりから始めることになりますが。

 

 

何分、こんな具合に山の斜面に建てられていますので、美術館以外にも結構うろつき甲斐がありまして。屋上に上がってみますと展望台のようになっておりまして、折しも夕日が西の山の端に沈んでいく頃合い。ちらり見つめて眩しさに目がちかちかとなり、夕日の写真はありませんですが、代わりに妙な物体を。これもおそらくやきものなのでしょうなあ。

 

 

妙なものと言えば、館内にガンダムや宇宙戦艦ヤマトの模型が飾られていたのはいったいどういうことだったのですかね…。よもや、これもやきものとはさすがに思いませんですが…。

 

 

てなことに触れたうえで、やはりやきものの町らしいところなどを。そも駅の構内には大きな陶画が飾られていることには触れましたですが、南北自由通路からして壁面に数々の陶芸作品が飾られておりますし、駅前広場の片隅にもさまざまなオブジェが。

 

 

手前の地面に並ぶ色とりどりのタイルは、アニメ『やくならマグカップも』の中で、多治見の小学生?が授業の中で作ったタイル絵であるように言っていたものでもあろうかと。

 

 

さらにオブジェは土岐川に係る橋のたもとにも。要するにどこにでも見つけることができますな。

 

 

と、そんなやきものの町・多治見のガイダンス施設であるらしい「陶都創造館」。本町オリベストリートにあります。

 

 

が、「ガイダンス施設らしい…」と申しますのは、何と!訪ねた水曜日は定休日であった…。よもやの水曜定休で見られなかったことを記憶に留めんがため(とは大げさですが)敢えてここに写真を(笑)。

 

ところで、多治見でやきもの関係のスポットを巡るのはほぼほぼ駅の南側に集中しておるのですね。訪ねた先では唯一とうしん美濃陶芸美術館だけが北口からバスに乗って出かけたわけで。このバス移動の際に気付いたのですけれど、駅を背にして北へ進みますと、やおら壁のような高まりが迫り、バスはジグザグに折り返して登っていったという。必ずしも山の中に入り込むというふうでないのは、登りついた先が至って平坦になっていることでわかります。

 

 

駅の北口から遠望(少々の望遠をきかせて)しますと、こんな具合に見えるのでして。急に持ち上がった丘の上も平坦なので住宅地が並んでいます。これはもしかして、土岐川の造り出した河岸段丘なのですかね…。バスの車内から見た写真の方が分かりやすいですかね。

 

 

とまれ、この段丘崖(?)上には夢窓疎石の開創と伝わる古刹・虎渓山永保寺がありまして、とうしんの美術館を見た後にちょろっと寄ろうかと思っておりましたが、神社と違っていつでも立ち入れるわけではないのですなあ。17時が門限であったようで…。

 

訪ね余したということでは、多治見修道院も。多治見に修道院があるということは、たしか函館のトラピスチヌ修道院を訪ねた折に「ほお、こんなところに?!」と気付かされていたですが、公共交通機関利用者にとっては周りきれず仕舞いということに。

 

ま、そんなこんなで経めぐった多治見の町。駅に戻る頃にはとっぷりと暮れており…。漏れはあるも、それなりに堪能したとは思っておりますよ。