先にビグドイネスのバス停前には3つの博物館があると言いましたけれど、

コンティキ号博物館、フラム号博物館と見て回って、

もう一つはノルウェー海洋博物館(Norsk Maritimt Museum)。


海洋、海運国であるノルウェーでここを見逃す手はないながら、

どうにも時間が立て込んでしまい、泣く泣く?市庁舎前へ戻るフェリー桟橋に向かったですよ。


ガイドブックには1日観光のモデルコースなんつうのがよく載っていますけれど、

どう考えても「そんなに回れるはずないでないの?」というものばかりな気がするんですが、

いかがでしょう?


例えばですが、「地球の歩き方」北欧編にあるオスロ1日満喫型プランはといえば、

ムンク美術館→アーケシュフース城→オスロ市庁舎→ノーベル平和センター→

ノルウェー民俗博物館→ヴァイキング船博物館→国立美術館→ヴィーゲラン公園と回って、

途中「時間に余裕があればカール・ヨハン通りを歩いて、買物がてら移動するのも◎」とある。

ぜぇったいに無理~!でありますなぁ。


途中まではすでに書きましたように、滞在1日目に市庁舎アーケシュフース城

ヴィーゲラン公園、王宮、国立美術館 と回っていっぱいいっぱい。


二日目もヴァイキング船博物館ノルウェー民俗博物館コンティキ号博物館

そしてフラム号博物館 を見て、その後に少しばかり遅くまで開いている(18時まで)

ノーベル平和センターに行くのが精一杯。


モデルコースにないところにも行ってはいますが、たとえ王宮とコンティキ号博物館、

フラム号博物館に行かなかったとしても、ムンク美術館まで見るには2日でも足りない。


見方の問題ということでもありましょうけれど、

「せっかく来たのだから、あちこち見る」という考え方なのかもですが、

「せっかく来たのだから、じっくり見る」という方がいいなぁと個人的には思うところでありますよ。


と、やたらに前置きが長くなってますが、

ビグドイネスからフェリーに乗って市庁舎前の桟橋に到着したところからに話を戻すとします。


市庁舎前のフェリー桟橋


フェリーというより見るからにボートですが、それはともかく降りると目の前に市庁舎、

そしてすぐ左手に見えるのがノーベル平和センターであります。


ロケーションから言って、普通はモデルコースのように市庁舎と併せて回るのかもですが、

先ほど触れたように開館時間が少しだけ遅くまでというのがありますから、ちと後回しにした次第。


ノーベル平和センター


で、どうせなら「じっくり見る」方をとるといった舌の根も乾かぬうちになんですが、

見た目、青空が覗いているものの、すでに夕刻でありまして、

結局ここは駆け足でひと回りするような次第になってしまったのでありますよ。


確かに廻り方は駆け足ペースとはいえ、

場所が場所だけにじっくり考えるということはしてしまうところでして、

この地球上でいかに紛争、戦争の多いことか…と思ってしまうわけです。

それもノーベル賞が創設(1901年)されて以降だけを取り上げて、なんですが。


紛争が多いと解決も多いわけで、

そうした理由(ばかりではないですけれど)での受賞というのは、

もちろん解決しないより解決した方がいいわけですが、

なんだか素直に受け止めていいのやら…てなことをですね、考えるわけです。


ですから、受賞者をひとりひとり小さなニター画面に映し出しているコーナーでは

灯篭流しでも見るようなふうでありましたですよ。


ノーベル平和センターの展示スペース


ところで、あの北極探険のフリチョフ・ナンセンはノーベル平和賞の受賞者でもあるのですね。

第一次世界大戦後、国際連盟(当時)の難民高等弁務官として

戦争捕虜、戦争難民のために力を尽くしたことによって、1922年に受賞しています。


ノーベル平和賞とはいえ、受賞者の中には知らない名前の方々の多くおり、

こうした人たちの活動のほどを本当ならばじっくり見たいところでありましたが、

時間切れでちと残念…というノーベル平和センター詣ででありました。


そうそう、訪ねたときにもらったリーフレットが面白いといいますか、

いかにもというものでしたので、ちとご覧になっていただくとしましょう。


ノーベル平和センター リーフレット


裏側には館内の様子が紹介されてますけれど、その表側の方ですね。

ホテルのものと同様にドアノブに下げておくことができるよう、

丸い部分にはしっかり穴が開けられています。


文章のもじりも上手いものではありませんか。

取り分け「DO NOT DISTURB MY PEACE」なんてあたりは、

自宅のドアにかけておいて、ご近所にアピールしたい!なんつう方がおいでかもですね(笑)。