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『第9地区』

以前、blogでも紹介していた『第9地区』(原題"District9")を観て来ました。

District9


いや、すごい。かなりの衝撃作だと思います。想像以上でした。
なるべく予備知識持たずに観たので、驚きも大きかったです。
なので、ここでもストーリーには触れません。とにかく観て下さい。

しかし、これが新人監督の作品とは驚きです。
監督はニール・ブロムカンプ(Neill Blomkamp)まだ31歳か。すごいな。

制作したプロダクションは、クレジットではwetaそれからImage Engineなどがありました。
以前、wetaの村本さんが、この映画のすごいと思うショットは大体カナダのプロダクションだ、とおっしゃっていたので、Image Engineがメインで制作したのだと思います。

なんというか、やはり監督がVFX出身だということもあって、VFXの見せ方がうまいです。
これでもかこれでもか、という例えば『2012』みたいなのとは一線を画した、いい出し方をしています。
思うにVFXは突き詰めれば結局嘘の世界なのだから、その嘘をいかに上手くつくか、がポイントなんだと思います。嘘はどうやって作るのか、がわかっているからこそこんなに上手につけるんでしょうね。

GWに是非観て頂きたいのですが、唯一アドバイスとして、

・間違いなくデートムービーでは間違いなくないので、いやがる彼女を誘わない。
⇒黙って『アリス イン ワンダーランド』へ
・食事は済ませて観る。
・ポップコーンやホットドッグは買わない

この3点をあげさせてもらいます。

あと、NukeというAEのようなコンポジットソフトを使ったブレイクダウンがあったので、リンクのみ張っておきます。内容がわかってしまうので、興味のある方は、是非観終わった後に見てください。

http://www.youtube.com/watch?v=YdUWRhxYapY
http://www.youtube.com/watch?v=upG81s75UD4

グループワーク終了

こんばんは。てかもう朝ですね。
この3週間ばかりやっていたグループワークが先ほどようやくクランクアップしました。

終る気がしなかったけど、やっぱり終るもんですね。明日の9時締め切りだからギリギリでしたが。

デジハリのCGの本科コースではこのグループワークはどのクラスも必ずやるみたいです。
4人でチームを組んでやったのですが、やはり人と一緒に作業をするというのは大変勉強になります。
小さいところではファイル名のつけ方から、ライティングの調整、モデルのスケールの統一、スケジュール管理、ファイルを保存する場所の共有、連絡相談報告コミュニケーションの大切さ、次の人へのデータの渡し方、等々、ほんといろいろ考えることがたくさんありました。
でも就職したらこうやってチームでやる仕事がほとんどでしょうから、いい経験です。

監督(隣の椅子の上で爆睡中)とチームのみんなの了解が取れればここにもUPしたいなと思います。

そして、次は卒業制作の構想が全く練れていないという恐ろしい事実と向き合う番です。
やばいな。。

まぁとりあえず、始発で帰って、明日10時からの授業まで寝よう。。


Corinne Bailey Rae - Paris Nights / New York Mornings

1Q84 Book3

村上春樹の『1Q84 book3』買いました。
今月は読む暇ないのですが、なにやら売切れそうなんでとりあえず確保。
CGクリエイターができるまで
発売日当日の三省堂書店。これはやりすぎ・・


『ノルウェイの森』も今年映画化され公開予定です。

松山ケンイチが一番心配だけど、それ以外のキャスティングは文句がない。
緑役の水原希子はいいね。

どうなるか楽しみでもあり、不安でもあり。
大好きな漫画『ソラニン』は映画化したけど、結局見ていなしなー。
原作を越える何かがないと見に行くモチベーションがわきません。




これは↓なかなかうまく作ってると思います。雰囲気出てますね。
ノルウェイの森のイメージとわたしのすきなことば

最近のすごい

今月に入ってアルバイトを始めたことと、今月に入って3本ぐらい制作のことを同時並行で走らせていて、なんだか時間がかつかつな毎日です。
というわけで、ここ最近更新が滞ってるなと。
書きたいことはいろいろあるのですが、うーん、時間見つけて書いていきます。

タイトルの、最近見たすごいと思った映像をいくつか紹介します。
いろんなところで紹介されているので、あーみたみた、って方もいらっしゃると思いますが、あらためて。

Philips Cinema - Parallel Lines - The Gift, by Carl Erik Rinsch

Philips Cinemaの最新作。映画化が早くもうわさされています。

PIXELS by PATRICK JEAN ~FullHD~

ちょっと懐かしいキャラクターがNYを襲うのですが、発想と実写との合成がすばらしすぎますね。

tachoLight

こちらはデジハリの先輩の卒業制作です。ライティング、コンポジットのレベルがはんぱないです。


そろそろ卒業制作の企画を固めなければいけないのですが、実写合成やろうかなとも思っています。
あまり誰もやらないみたいだし。内容は思案中です。


GABA Lesson Apr/9/2010

GABAでのレッスンメモです。
テストの実施日を先伸ばして、テストのための練習をさせてもらう。ほぼテスト問題を使っての練習だった。Fred先生。

退屈だ-dull,boring,pain,lefeless
boreの使い方
ingをつけるのはこちらがgiveするとき、receie受け取るとは受動態ed。
ED is used with people and ING is used thing things usually.
interestと同じ。

She was bored in the bed,because He was boring.
この例文は非常にわかりやすい。。

1.写真を見てのdescribe/description
男女が地図を見ながらオフィス街で何かを探している写真

Who,What,Whereに注意する。

They are coworkers from the U.S. on business.
They are looking for the office for their meeting.They are lost(They have lost their way).
She said "Do you think that is the building ?(Could that be building?/Do you know if that is the building?)
And he said "I'm not sure(It could be).Let's go see."
After that they went and founf out that that building was the right building.

発音 They/their,there,they're
They以外は発音が同じ。


よくわからないな、の言い方
I don't know. はカジュアルすぎる。知らん!見たいな感じになる。
I'm not sure. が無難。
It could be. がこの場合はポジティブな回答でよろしい。だと思うな、かな。

2.自分の同僚について話す
How long,when,where,what does he like,do you like him,などについて語る。
I have known him for 1year.
I met him in Tokyo in last spring.
He looks tall,long hair.
I like him because he is kind,smart and rich.

3.ロールプレイでランチミーティングのアレンジをする
I'd like to meet you for lunch on Thesday in Shinjyuku,East Arta side.
Let's go to a Thai restruant.
See you then.

see you thenはじゃあその時にまた。というニュアンス。電話を切るときに言う。

日程、曜日、時間、場所、を何度かお互いに確認する。相手が言ってきたら、自分は復唱する。今日が火曜だと、約束が木曜でも、じゃあ火曜ね!なんて言ってしまう間違いは国は関係ない。Thursday とThesdayは読むのも言うのも間違いやすい。

こんな感じです。

学校は、中間課題が終わり、今月末締め切りのグループワークに入りました。
初の共同作業でどんな作品が作れるか楽しみです。足を引っ張らんように頑張ります。


Chubby Checker.Comeon baby!

今後の進路について

$CGクリエイターができるまで


中間制作が終わり、デジハリに入学してから丁度半年が経ちました。
早くもあと半年で卒業ですし、就職活動を始めなければいけません・・徐々にCGのことがわかり始めてきた所ですが、そろそろ卒業制作を作り始める時期なのです。もう1年あれば、というのが正直な感想ですが、これは致し方ないです。お金の面なども考えても、この1年で集中してやるというのが当初の考えだったので溜め息

で、卒業制作を何を作るか、と考えているのですが、それはつまり、自分が何をメインでやりたいか、を考えることです。モデリング、テクスチャ、アニメーション、コンポジット、など色々と選択肢はあります。どこを伸ばしたいかで作るものも変わってきます。
でもそれは、就職でどういうところを目指すか、ということに繋がってきます。

どの業界(CM、映画、ゲーム)に行くのか、どの会社を目指すのか、どのポジションを希望するのか。そもそも国内か海外か。。

ここ数日いろいろと考えたのですが、僕は海外を目指します。
入学当時から考えていたことなのですが、卒業して、半年ほどアルバイトでお金をためて、ワーキングホリデーでカナダに行って、現地で就職活動をしようと考えています。来年の5月ぐらいを出発の時期にしようかなと。

なぜ、海外かというと2つあって、1つはハリウッド映画に自分も携わってみたい、という純粋な憧れと、2つ目は高校であった講演会で聞いた「世界は広いから、是非挑戦してみなさい」というショーコスギの言葉でした。彼はハリウッドで日本人で初めての100万ドルスターで、でも、ケイン・コスギのお父さんと言った方が伝わるのでしょうか。わが高校に来て講演をしてくれたのですが、その内容は・・ちょっと長くなるので割愛しますが、当時の自分が非常に感銘を受けたのを覚えています。

さらにその下地には、高校一年で行った姉妹校の短期留学の経験があると思います。2週間だけでしたがNYでさまざまなアメリカの姿を見てきて、人生観が変わりました。高校時代という多感な時期に受けた影響が10年経った今でも自分の中で生きています。

高校卒業以来温めていた、海外で働いてみたいという思いを実現する最後のチャンスだと思っています。そのために、これから何を作るのか。そもそもCGクリエイター、CG Artistになって自分は何をしたいのか、どんなクリエイターに成りたいのか、どういう映像作品を作りたいのか。
海外で活躍されているMelonさんのこのエントリを読んだ時も、痛いところをつかれたなー、といった感じでした。自分が一番考えていないところでしたから。

えらく悩みました。

で、そんな時、前から読んでみたかったこの本を読んで、うっすらと方向性が見えてきました。
『特撮魂~東宝特撮奮戦記~』川北紘一

川北紘一さんは、円谷英二から続く東宝最後のゴジラの特技監督で、『ゴジラVSビオランテ』から始まる平成ゴジラシリーズ全6作の特技監督を務め、大ヒットへと導いた方です。
僕は、89年に公開された『ゴジラVSビオランテ』を小学校1年で始めて見てゴジラの虜になり、中学校に上がるぐらいまでのゴジラシリーズを毎回封切り当日に朝から並んで見に行くぐらいのゴジラっ子でした。
その思い出深い平成ゴジラシリーズの特技監督が川北紘一さんです。

やはり、自分の原点はここなんだなと思いました。「夢をちゃんと形にする」という川北監督の言葉がストンときました。これは故円谷英二監督の言葉でもあります。川北さんが若い頃、失敗して円谷監督に謝りに行った時、円谷監督は決して怒らず、こう諭したそうです
「失敗してしまったことをここで謝っても仕方ない。それよりスクリーンの向こう側ではお客さんが今のシーンを待っているんだ。お客さんに夢を与えるようなものをちゃんと撮る様に心がけなさい。」

夢を形にするんだと信じて作った川北監督の作品に夢を与えられた自分がいて、だから自分もそういう夢のある映像を作る人間になりたいと、この本を読んで思いました。
当時の特撮のような味のある映像とはまた違う方法になると思いますが、自分なりの形で映像を作りたいと思います。つまり卒制はゴジラ??かは、まだ決めていませんが、夢のあるヤツを作りたいです。そしてゴジラのような夢のある作品を作れるCGアーティストに。いつかは川北監督とお仕事ができることが当面の目標です。監督に「これだからCGは・・特撮じゃないとダメだな」、と言われないようなスキルを身につけたいですね。

ちょと長くなりましたが、今はこんな感じで考えています。
ハードルは高尾山ぐらいありますが、やっと方向性が見えてきてちょとワクワクもしています。頑張りますマリオ

GABA Lesson Apr/2/2010

去年からGABAの英会話レッスンを受けています。
レッスン自体は素晴らしいのですが、僕のニワトリ並の記憶力(3歩まで)が思いっきり足かせになっているので、備忘録として、当ブログにレッスンメモを書かせてもらおうかと思います。

本当は、別ブログにしようかと思ったのですが、まぁここも毎日更新しているわけでもないし、また「おっ、おもしろそうだね。両方チェックしてあげようかな」というマザーテレサのような方には、2サイトを行ったり来たりして頂くのは煩わしいかなと思うので、しばらくここに書いていくことにします。

始めにお断りしておくと、英語は初級レベルです。内容に期待してがっかりされても責任は負いかねます。あとよく間違えるとおもいます。これは100%自分の聞き間違えや勘違いですので、アホめと流して頂くか、コメント等でご指摘いただくとこれは大変助かります。

詳細な解説はつけられないと思いますので、もしかしたら見苦しいかもしれませんし、映像は好きだけど英語に興味がない方には面白くないかもしれません。なるべくタイトルでわかるようにしますので、是非そういう場合は飛ばして見て下さい。折角来て、見ていただいて本当に恐縮なのですが。。

というわけで、最近のみのもんたを見るようなあたたかい目で見てやってください。よろしくおねがいします。


Apr/2/2010

久しぶりの先生だったので(gabaでは自分で先生を選べるのです)、2月前に作ったMVと、中間課題の作品を観てもらい、その説明をしました。

My teacher gave me a lot of feedback.
私は先生からいくつかのアドバイスをもらいました.
⇒advice ではなくfeedback.sはいらないよと。

When he run fast,he turns into a human.
人形が早く走る時、人間になります。

Trains are a part of life for us.
電車は私達の人生の一部をあらわしています。

My message in this video is that everyone has a choice in life.
They can chose either the easy way or the hard way in life.
この映像で伝えたかったことは、私達は人生で選択ができるということです。簡単な楽な道も、楽ではない険しい道のどちらも選ぶことができるのです。
⇒the を忘れない。

Don't give up!
Keep trying!
⇒一言でいうとこういうことです。

Have you thought about...
こう思わなかったの?
⇒thought が良くわからず何度も聞きなおしてしまった。thinkの過去分詞形ですね。初歩的。。


来週テストなので、Discribing のコツを教えてもらいました。
usefule phrase

It looks like he is...
He looks like he is...
She looks like she is...

They are...

Where are they?
What are tyey doing?
what are they saying?

こういう文章で始めると、滑り出しはいいみたいです。
そして、話を広げるために5Wを使うと。when,what,who,where,why.

とりあえず、こんなもんです。継続できるように頑張ります。

春ですね

photo:01


いい天気ですねー。
まぁ、それだけなんですが、久しぶりに気持ちいい天気なんで。

ちなみに、うちのアパートの桜です、上のやつ。ベランダから見えるので、毎年それを見ながら和歌を読むのが春の楽しみです。


・・すみません。

春といえば、昔『(ハル)』という映画がありましたよね。森田芳光監督で深津絵里がでてて、まだインターネットではなくて、コンピューター通信と呼ばれてた頃の作品ですが、テーマが斬新で、でもハートフルなすばらしい作品だったと思います。
リンクも貼れませんが、気になった方は探してみて下さい。

ではでは。



iPhoneからの投稿
初です!

結婚式の2次会で自分の作品を上映することができたこと

$CGクリエイターができるまで

本日、前々職の同僚の結婚式に参列しました。
というか、式には時間を間違えてしまい、披露宴からの参加だったのですが(だいすけごめん)。

すばらしい披露宴で大変感動しましたが、その後の2次会でサプライズ映像を流す時間をもらったので、作った映像作品を上映させてもらいました。
アバターのトレーラーをベースに、新郎新婦をPhotoshopでアバターメイクした写真を使って、After Effectsで貼り付けてアニメーションさせる。前半にはジェームス・キャメロン監督のインタビューを字幕つけてメッセージにする、という2分半ぐらいの映像です。

制作時間は15時間ぐらいでしょうか。明日の中間課題の提出(3月28日)とだだ被り、ちゃんと時間をかけられず、クオリティを上げられなかったのは悔やまれますが、徹夜して本日明け方なんとか完成。

何気に、自分の知らない人だらけの中で、作品を上映するのは初めてで、上映される時間まで非常に緊張し足がガクガクでした。が、映像が始まって2分半みんながスクリーンを食い入るように見てくれて、「すげー」とか「おおぉ」とか言ってくれている反応を、目の前で見ることができました。


なんというか、感動しました。ちゃんとやっている人から見ればたいしたことの無い未熟な映像です。
しかし、一般の方が、ダイレクトに自分が作ったものに反応してくれる様は、さながらステージに立ってライブをしているかのような、気持ちいい、という表現に近い不思議な感情に襲われました。

こうやって見てる人を楽しませるってこんなに気持ちがいいんだ、と僕は初めて知りました。

自分の何かが変わった気がした2分半でした。うまく説明できませんが、振り返るときっとターニングポイントになるような経験だったと思います。

新郎新婦のお二方、幹事さん、貴重な機会をありがとうございます。
本日、2次会に参加されていて当blogを見て下さっているみなさん、拙い映像だったと思いますが、見ていただいて、感想を言って頂いて大変感謝しています。
今後も、当ブログにて制作作品をUPしていくようにしますので、内容に興味をもたれた方は、お時間のあるときに読んで頂けると嬉しいです。作品や内容へのアドバイス、コメントあればぜひぜひよろしくお願いします。



・・・さて、明日提出の作品を今から完成させなければ汗

アーティスト・ファイル2010-現代の作家たち@国立新美術館

デジハリは祝日は学校が完全に閉まってしまうため、本日は強制的にオフ。
中間課題の提出まであと5日間なのですが、ここ数日の修羅っていた日々の疲れを取るべく家でごろごろしていたのですが、さすがに天気がいいので、外出。『アーティスト・ファイル2010』@国立新美術館に行ってきました。

この『アーティスト・ファイル』というのは、僕は初めてだったのですが、毎年開催されている展覧会で、"国立新美術館が、国内外で今もっとも注目すべき活動を展開している作家たちを選抜し、紹介するアニュアル(毎年開催)形式の展覧会"です。

感想は、というと。大変面白かったです。
ほんと、一人一人の作品に鳥肌が立ちました。いちいちすごい、いちいちすごいんです。

特に、

O JUN
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色使い、そして絵の作りが本当に面白い。展示室は圧巻。

石田尚志
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コマ撮りで製作過程を綴っていく映像作品。絵が意思を持って動いているよう。

桑久保徹
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ごつごつした油絵具。美しくて楽しいビーチの数々。

福田尚代
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回文と、本に少しだけ手を加えた作品群。この"少しだけ"が泣けます。


言葉では説明できませんので、興味のある方は見に行って下さい。
ほんと、言葉では説明できない。

言葉では説明できないから、話は脱線。
昨日の情熱大陸にスタイリストの菊池京子さんが出ていました。
30代の女性を中心に絶大な支持を集めるカリスマスタイリスト、ということですが、本当に飾らない人でした。彼女のスタイルの信条"シンプル"。これだけです。

ただし、言葉にするとこれだけなのですが、そのシンプルを表現するために、何度もモデルの服のしわをいじり、カメラアングルや照明に注文を出し、モデルの表情やポーズに注文をつけていました。
きっと逆なんだなと。言葉にすると"シンプル"だけど、表現したいものは、写真に写る服やコーディネートそのものです。言葉の中にスタイルがあるのではなくて、スタイルの中に言葉がある、あたりまえだけど。
要するに、聴覚<視覚なんだと思うのです。伝えたいことは視覚の部分で、ただ、それはつど変わるものだし、伝えるのに膨大な時間がかかるので、"シンプル"という言葉にまとめている。
けど、シンプルと聞いて思い浮かべるのは、人それぞれ違うわけです。100人いたら100人のシンプルがある。許容値として言葉は本当に広い代わりに、意味がストレートに伝わりにくい。"美しい"が人それぞれ違うのと一緒です。

というわけで、何が言いたいかというと、そのものを見てもらう以上の説明は無い、ということですね。これを昔の人はうまくまとめてこういいました「百聞は一見に如かず」。

表現力が足りないのではありません。言葉にできないほど対象が大きいのです(笑。
お勧めです。5月5日まで。