JohnnyClassic

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ロック・ヴォーカリストJohnny が、厳選し紹介する
次世代にも引き継いで行きたいクラシックの名盤選集です
このブログで、クラシックを好きになってもらえると嬉しいですね ♪

室内楽曲・器楽曲シリーズ始めました!

【指揮】 ヘルベルト・フォン・カラヤン

【演奏】 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

【録音】 1980年

 

大抵、この2曲がセットで収録されています。歳もひとつ違いで(チャイコの方が一つ上)、文通もするなど交流もあったようなので。

 

どちらも良い曲ですね。チャイコフスキーのは第1楽章が一番有名ですね。私はワルツは退屈に思え好きではありませんが、チャイコフスキーの交響曲第5番やこの曲の中のワルツは優美で好きです。ベルリオーズの幻想交響曲の中のワルツもいいですね、ワルツの曲単体より、曲中に少し異色な感じで配されているのが好みです。

 

ドヴォルザークの方も印象的なメロディが多く、特に第2楽章の何とも言えない雰囲気がいいですね。5楽章あるので、聴いているとややぼやける感じはあります、やはり4楽章の方が締まりますね。

 

この曲達も、色々な録音がありまして聴いてきました、選ぶのに少し苦労しました。室内楽的な演奏も悪くないですが、最終的にベタにカラヤンに落ち着きました(^-^; 60年代のよりもこちらの方が良いでしょうか。まだサビーネ・マイヤー事件の前なので、ギクシャクした感じもなく、また晩年のブラームスの交響曲の様に籠った音でもなく、瑞々しくて良い演奏と良い録音です。

 

テンポは、聴いているとゆっくりめで入っている感じを受けますが、総タイム的には他の録音よりも短めかと思います、その点も聴きやすいですね。

 

【指揮】 ヘルベルト・フォン・カラヤン

【演奏】 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

【録音】 1987年

 

クラシックCDの録音年を記憶しているわけではありませんが、このコンサートの年だけは忘れる事はないでしょう。カラヤンの最初で最後のニューイヤーコンサート。

 

以前も触れましたが、CDには全曲収録されていません。オープニングの素晴らしい「ジプシー男爵」がカットこのCDの発売を企画したプロデューサーのセンスのなさに辟易とします。

 

内容はもう言うまでもないのですが、最近CmajorというレーベルからBlu-rayが再発されました。出来る限りHD画質に近づけるように頑張ってみた、という様な趣旨が書かれていたので購入してみました。確かに以前の「カラヤンの遺産」に比べると、若干見やすくなっている気がしました。しかし、遠景はもう絶望的、昔はよくこんな画質でブラウン管テレビで見ていたものだなあ、と思いました。

 

映像がカラヤンに寄るとまだなんとか見れます。画面のサイズはもちろん正方形。このBlu-rayには、1988年のコンサートも収録されておりお買い得ではありますが、ベルリンフィルでのカラヤンの映像は定点からのアップのものが多く、見ていて好きになれません。ニューイヤーの方がまだカメラに動きがあります。


最近のロックのコンサートのビデオの1秒くらいで目まぐるしく切り替わる手法に比べるとましですが。あの手法は本当に止めて欲しい、みんな目が辛いと言っているのにね。話は逸れましたが、実はニューイヤー以降のカラヤンの映像を観た事がなかったので(1988年のBPOとの最後の来日公演を生で観ましたが)貴重なお姿でした、思っていたより元気そうな感じでした。

 

映像としてはこの辺りが限界なのかな。しかし80年代の映画やドラマでは、めちゃくちゃクリアな映像を見ます。映画「Back To The Future」は1985年の映画ですが、Blu-rayでも綺麗な映像です。このニューイヤーのソースは残っていないのかな? 

 

また、今回も馬のギャロップとかバレエとか、要らない映像はやはりそのままでした。カラヤンが「何よりも大切なのは、平和・平和・そして平和です」と言ったMCもなし。この辺りからも元のソースではなく、レーザーディスクだった「カラヤンの遺産」を元にしている事が分かります。NHKで放送されましたが、もしNHKが持っていたらそちらのデータの方が良いのではなかろうか、などと思います。


最近のニューイヤーコンサートは、全く興味が持てません… 指揮者は、20世紀の当時は大したことなかった指揮者しか残っておらず、またこの人か、的な感じで、楽曲の方もシュトラウス一家に限らず、あちこちから引っ張ってきて支離滅裂。最近ではメストが2回上がりましたが、それまでの硬さがとれて指揮ぶりは悪くなかったのに、どちらとも超絶マイナー曲ばかりを選ぶという偏屈ぶりで残念でした。NHKの生放送も解説者を招いてウダウダと語らせるのが好きではありません。

 

改めてこのBlu-rayを購入後に試しに再生したら、画質の悪さは仕方ないものの、一瞬で引き込まれましたね。試しのはずが4曲も聴いてしまいましたよ(笑)。オープニングから曲順がとても良くて、ケチのつけどころがない本当に素晴らしいコンサートでした。ポルカ「憂いもなく」で楽団員が「アッハッハッハ!」と声を出す様子など最高です。帝王カラヤンの最晩年ですが、さすがの指揮ぶり。違う、やはり他の指揮者とは全然違う、と唸らされました。

 

音はすこぶる良いです。60年代以降のステレオ録音のCDで分かりますが、昔から映像よりも録音技術の方がずっと高かったようですね。音は文句無し、これで十分です。

 

というわけで新年にあたって改めて聴いてみたのですが、どこかの会社がこのニューイヤーの素晴らしさを再認識して頂き、もう一段階映像をブラシュアップしてくれないものかと願います。これに比べたら、マゼールがヴァイオリンを手にしたニューイヤーやプレートルのニューイヤーなんかは簡単にHD画質のBlu-rayに出来ると思うのですが、販売して欲しいですね。それらはカラヤン以降では好きなニューイヤーコンサートでした。

 

【指揮】 ヘルベルト・フォン・カラヤン

【演奏】 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

【録音】 1960-71年

 

年末が押し迫って来ると、スーパーやあちらこちらで第九がアレンジされた軽い演奏が流れています。正直、年末にしっかり聴こうかな、と思っている私にとっては耳障りなのですが^^: それだけクラシックが浸透しているという事で、まあ悪くない事かなと思ったりします。

 

そんな中、先日、久々にシャーロック・ホームズを読みながら聴いていたのがこの盤です。管弦楽曲を挙げ出すとキリがないので、と以前に書いていましたが、気が向いた時に紹介する様にしてみます。リストの盤です。リストと言えば、言わずもがなピアノ曲ですが、管弦楽曲が好きな私は、これまでの人生でリストのピアノ曲よりも管弦楽曲を聴く事の方が多かったですね、珍しいクラシックファンかもしれません。

 

そんなリストとしてはどちらかと言うとマイナーな管弦楽曲、ハンガリー狂詩曲の様な元はピアノ曲の管弦楽曲版をきちんと録音していたカラヤンはさすがですね。60年代の録音ですがかなり明瞭な音で収録されています以前はカラヤンの60年代BOXで所有していましたが、売り払ってしまっていました。ですが、60年代だけのBOX中の1枚と異なりこの単品CDには、71年のメフィスト・ワルツが併録されています。また、そのBOXの1枚や以前の盤はスメタナの「モルダウ」が併録されていました。リストだけの方が当然統一感があります。60年代のカラヤンの「モルダウ」と「高い城」も悪くはないのですが、「モルダウ」と言えば私の中ではやはり、セル&クリーヴランド管の演奏が最良です。

 

解説書にはハンガリー狂詩曲の4.5番しか収録されていない様に書いてありますが、2番も収録されています。2番が最も分かりやすく、胸を締め付けるようなメロディがカラヤンのお得意のドラマティックな解釈で奏でられているので、やはり必須です。

 

リストの管弦楽曲のCDはなかなか選盤が難しくて、1枚では揃いません。ショルティも録音していますが、あれがないこれもない、となりました。このカラヤンの盤が一番無難かと思います。前奏曲とメフィスト・ワルツは欲しいのですが、曲的にはやはりハンガリー狂詩曲が聴きやすくて好きです。先の通りピアノ盤は所有していないのですが、この盤は良く聴いてきました。

 

 

 

 

【指揮】 リッカルド・シャイー

【演奏】 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団

【録音】 1986年

 

管弦楽曲の中でも特に有名な「展覧会の絵」、ようやくこのブログでの登場です。色々聴きました。当初はセル&クリーヴランド管弦楽団のをよく聴いていました。カラヤンのも聴いていた気がします。いつも褒めたたえるショルティのはあまり好みでなかった気がします。

 

好きなようなそうでもないような曲で、ロシアものはチャイコフスキー以外は難解なイメージがありますが、メインの有名なファンファーレは分かりやすく、ところどころ激しい箇所もあるので、聴いていて飽きるような感じはありません。作曲家のムソルグスキー、「ロシア五人組」と音楽の授業で覚えさせられます。果たしてその事に何の意味があるのでしょうね? 画一的な日本の音楽の授業にはハテナです。

 

正直に言うと、もう誰でもいいか、というところで(^^;  手元にあるのが「リッカルド・シャイーの芸術」という輸入盤BOXの中の一枚でした。以前もこのBOXの盤から安易に選盤をしていますが 、この演奏、今聴いてみると案外悪くないぞ、と。遅くないテンポも好みだし、散々こき下ろしてきたコンセルトヘボウの演奏も迫力があって良い。特に、4曲目の「ブイドロ-プロムナード」の重厚感ある演奏にはゾクッと来ました。

 

曲中で一番好きな「バーバ・ヤーガの小屋」も悪くないです。ややゆったり目かなという印象で大仰にならずスマートな演奏ですが、演奏時間は他の指揮者のものと殆ど変わらなかったですね。

 

ま、そんなところなんです苦笑。でも、久々に取り出して読書しながら聴いてみたら楽しめました。このCDには、ラヴェルの「ボレロ」も収録されていますが、もうどの演奏でもいいや、と笑。ただ、この曲もコンセルトヘボウが小気味良い演奏をしていて、録音も明瞭で良いです。最後の締めの部分はあっさりし過ぎている気もしますが。何より演奏時間を14分台に収めているのが良いです。カラヤンのは16分もかけていますが、こんなに同じメロディの繰り返しを長々と聴く気はしません。

 

「ボレロ」に関しては、ベルティーニとケルン放送響の実演を聴きましたが、この曲は実演ではとても映えます。最後の辺りは鳥肌が立ってきて、物凄い演奏だったのを覚えています。

 

 

戻って、このBOXですが、以前も上げていましたが、シャイー氏より直接サインを頂いております。改めて有難うございます。改めてもう少しこのBOXを聴き込んでみて、また紹介出来ればと思います。

 

【指揮】 レナード・バーンスタイン

【ピアノ】クリスチャン・ツィメルマン

【演奏】 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

【録音】 1989年

 

大変ご無沙汰していました。ようやく久々にクラシックが聞きたい気分になってきました。このブログでは、個人的に好きなアルバムをそれなりの枚数挙げて参りましたが、もう少しストックがありますので、引き続き挙げていければと思っています。

 

この曲については、なかなか悩みました。何度か挙げては削除しました。まずは、協奏曲でも、バックの管弦楽団の演奏が第一とする私にとっては、ベートーヴェンの管弦楽を伴う曲は、暗く重くなり過ぎず、しかし迫力もあり美麗な音を奏でるウィーンフィルの演奏が一番好きで、事あるごとにべた褒めしていますアバドとの80年代の交響曲全集がまさにそれでした。

 

ウィーンフィルに限るとなると、おのずとCDも限られてはきます。また、ベートーヴェンのピアノソナタというとポリーニが好きですが、ベーム翁との録音は実は以前挙げていて勿論悪くないと思うのですが、やや奇をてらった弾き方に聴こえなくもないです、ポリーニをお好きでない方はこの辺りなのかな、と思ったり。以前に選盤した90年~2000年代初頭のピアノソナタのCDの音楽性の方がずっと熟成されていると思います。

 

で、いよいよ真打です。この録音の89年というと先のアバドとの全集やカラヤンとのニューイヤーコンサートの後で、VPOが一番良かった時期です。ただ、このCDの録音はやや籠っていて、アバドの全集ほど美麗な音に聴こえないところはあります。実は、当初、CDプレイヤーで有線のヘッドホンで聴いてみると本当に今一つで、iPhoneに取り込んでBluetoothのヘッドホンで聴いてみると抑揚が全く異なって素晴らしく聴こえてきました。やはりヘッドホンの違いで随分変わって来る事を今更ながら思い知り、一つの再生装置で評価を決めるのも良くないな、と思った次第でした。

 

やや籠ってはいるもののやはりウィーンフィルの演奏は素晴らしいです。バーンスタイン? マエストロはどうでしょう、大変失礼ながらあまり関係がない様に思います。これも以前から書いていますが、NYフィルを離れたあとのレニーはとにかくテンポが遅い。この曲でも、VPOと独奏者がいなければもっと遅くなっていたのではと思います。また、以前に挙げたVPOとのモーツァルトの交響曲もテンポは決して遅くなく、これらの理由は、自主性の高いVPOの演奏によるからだと考えています。極端な話、VPOが勝手に演奏してくれているみたいな。例えば60年代~70年代のアバドはまだVPOの手綱を握れていなかったと聞きます。ともかくバーンスタイン=遅いの図式は、ここではありませんのでご安心を(^-^;) 一般的なテンポ或いはやや速めです。

 

何より大事なのは独奏者ですが、ツィメルマン、昔はツィマーマンと表記されたりしていましたが、この方、音楽性は好きなのですが、結構唸るので、ピアノ独奏のCDを買うのは敬遠気味です。この盤はライブ録音なので多少の雑音はありますが、唸り声はありません。話は逸れますが、やはりVPOのこの頃のライブ録音は燃焼度が高くて良いですね!私の中では古今東西で一番好きな楽団の音です。

 

そのツィメルマンのピアノですが、美麗ながら粒立ちがハッキリとしていて素晴らしいです。速いパッセージも難なく弾きこなしている様が音からも伝わってきます、無理して一所懸命に弾いています、という感じが全くなくあまりに自然で、そこが凄いです。解釈もとても良いです、先の78年のポリーニよりもオーソドックスで、この曲を聴く初心者の方にも安心してお勧め出来る感じです。録音もピアノ音が前に出ていて良く聴こえてきます。

 

この曲自体については、実のところそれ程好きではなく、そのためこのブログでもようやくの登場ですが、やはり今でもそこまで、という感じはあります。ベートーヴェンのピアノ協奏曲は勿論1~4番も聴いてきましたが、CDとして手元に置いて余生も聴きまくる、という事にはなりませんでした。

 

というところで終わりますが、今振り返ると、バーンスタインとVPOとツィメルマンというブランドだけでも十分な盤かと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【指揮】 ジョルジュ・プレートル

【演奏】 シュトゥットガルト放送交響楽団

【録音】 1997年

 

前回からブラームスとマイナー盤続きです。

 

晩年ウィーンフィルとの数度のニューイヤー・コンサートなどで評価を高められたプレートル氏。一度このブログでも取り上げておきたいな、と思いました。なぜか不思議な事に2010年のニューイヤーはBlu-rayでの発売がなく(その前の登板のCDはかなり売れたとの事だったのに)、結局HD画質で映像作品が残っていないのが残念です。ニューイヤーでは、苦虫を噛み潰した様な表情と(笑)、独特な動きが良かったですね。笑顔が多いお顔の写真を見ても、氏の楽し気なご性格が伝わってきます。

 

wikiでも「時折見せる奇抜さ」と書かれていますが、少し変わった演奏をするところがあり、それが往年の大指揮者の様な評価に結び付かなかったのかもしれません。巨匠時代はやはりカラヤンやショルティらの音楽を聴いて十分満足していましたし、実際CDも多くは出ていません。以前にサン・サーンスの交響曲全集を有していましたが、結局、ミュンシュの3番「オルガン付」だけでいいやとなり、売り払ってしまっていました。

 

そんな中、唯一手元にあるのがこの盤。これも前回同様、輸入盤で希少盤です。この曲でも、最も有名な5番は、かなりユニークな解釈をしており、到底初心者に勧められる盤ではありません。が、5番を聴き飽きた者にとっては面白いですね。

 

この曲は、アバドとVPOによる盤が有名です、以前持っていた様な気もします。テンポが速い爽快な演奏で、かつかなり激しめです。一般的にはそちらの方が良いでしょうね。

 

プレートルは、私の中ではテンポが遅い方のイメージがあります。最も遅い群がバーンスタインやジュリーニやベーム辺り、その次といった感じです。ニューイヤーもちょっと遅めでした。この曲でも決して速くはありませんが、ブラームスらしい、やや枯れた堂々とした演奏になっています。

 

私は冒頭の1番が1番好きなのですが、ここでのプレートルの解釈は、切ない感じで進み、ラストは大仰に締めくくります。この締め方がとても良くて、アバド盤とは全く異なっています。一旦タメを作ってから締めくくるプレートルの方がグッときます。あらゆるこの曲の録音の中で一番良い締め方の様に思っています。アバドのは全曲中の1曲という感じですが、プレートルのはたった3分のこの曲で、もう一つの交響曲を聴き終えたかのような感じです。

 

あとは、5・6番までは分かるのですが、7番がおとなしいからか、以降は、例えば適当に聴かされて、今何番が演奏されているか、なんて絶対に分かりません(笑)。リスナーさんで分かる方いたら凄いですね。1曲毎は2分程度なので気軽に聴けますが、通して聴くと50分以上もあり、到底気軽には聴けません。最後は段々飽きてきちゃうので、分けて聴いた方が良い様に思います。

 

録音状態からも、VPOの様な明るい音色ではありませんが、ドイツのシュトゥットガルト放送交響楽団(現在は統合されて無くなりました)の演奏はブラームスらしさがあっていいですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【指揮】 クリストフ・エッシェンバッハ

【演奏】 ヒューストン交響楽団

【録音】 1995年

 

先日、エッシェンバッハ氏の同曲のYouTubeでの演奏が素晴らしい、との事で書きましたが、マイナーながら、ブラームスの第五交響曲とも称されるこの曲、CDの方でも持っておきたいなあ、と思いました。

 

有名なのは、ドホナーニとVPOのですが、どうも盛り上げりに欠け、指揮者の限界を感じる演奏でした。やはりエッシェンバッハ氏にとってはこの曲は十八番の様で、20世紀に録音を残しています。ヒューストン交響楽団、正直、初めて聴きましたが、いい演奏だと思います。アメリカの楽団らしく明るい音色で、オーマンディのフィラデルフィア管に似ている様にも思いました。

 

以前より、もはやCDではなく、Spotifyで何でも聴けてしまう時代になりました。このブログでは、入手しやすい国内盤の紹介を心掛けていました、また、輸入盤にまで手を広げると、自身のライブラリもお金面も際限がなくなってしまいますので。ですが、ここにきて、Spotifyにも上がって来ない様な、まさにCDによる名盤を挙げてみるのも面白いかな、なんて思い始めました。

 

このCDも以前は国内盤も出ていましたが(エッシェンバッハ氏のドアップのセンスのないジャケット^^;)とっくに廃盤です。そのため、Amazon.comから直接、輸入盤の新品を取り寄せました。1997年発売なので良く私のために残っていてくれたなあ、と思います。ジャケットは当初のこちらの方がずっと良いですね。リマスターなどはされていませんが、20ビットで録音されているのと、さすがRCAのRED SEAL、それなりの音で問題なく聴けます。

 

エッシェンバッハ氏のこの曲の特徴は、第1・3楽章は、他の演奏者のCDより時間が長いのに、反対に第2・4楽章は一番短い、という点です。敢えて、遅い、とは書きませんでした。聴いていても決して遅いとは感じません。むしろドホナーニのなどは、セカセカしている様に聴こえます。また、第4楽章も特別速いようには感じません。先日の投稿でも書きましたが、力点の集中とメリハリが効いています。そのため、盛り上がる箇所はひときわ盛り上がり、聴いていて高揚します。


曲的には、第1楽章はオープニングらしく、第2楽章は今ひとつ良くわかりませんが、第3楽章はしっとりとしていて良いですが急にシェーンベルクぽく賑やかなところも、第4楽章はラスト僅か数十秒のクライマックスに向けて、という感じです。

 

先日のYouTubeの演奏の方が全体的には少しゆったり目ですが、フィナーレはむしろこのCDのより早くて、20年経過してもなお、よりエネルギッシュになっていらっしゃる事に驚きます。エッシェンバッハ氏はやはりピアノのイメージがまだ強いのですが、元より最終目標は指揮者であったようで、背筋がシャンとしていて、太ってなくて、指揮台に立っている姿がカッコいいですよね。やはり指揮者はこうであって欲しいですね、さすがでいらっしゃいます。

 

このCDには、バッハの曲も併録されています。悪くないですね。

 

シェーンベルクは、戦時中にナチスの迫害から逃れてアメリカに来たわけですが、そこで指揮者のクレンペラーに勧められて、オーケストラ版に編曲を施したとの事です。自身も演奏者だったので、四重奏曲の事は知り尽くしていたのでしょう。やはり編曲の決定的な箇所は、ブラームスが使わなかった鉄琴などの楽器類の追加ですね。実のところ私的には、それ程ブラームスの交響曲の延長の様には聴こえてきません。それらの楽器類の使い方から、やはりシェーンベルクの無調のわけわからん(笑)音楽に近いな、と思います。


がやはり、私も含め、ブラームスが好きなリスナーにとっては、聴き逃せない曲ではないでしょうか。このブログでもカテゴリはもちろんブラームスの交響曲内に放り込んでおります。現在はこのCDの入手は困難ですので、良かったら先日の投稿のYouTubeで気軽にお聴きになってみて下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【指揮】 クラウディオ・アバド

【演奏】 シカゴ交響楽団

【録音】 1983年

 

私自身、割と夢を見て覚えている方で、起きてから半日経っても、その夢の雰囲気を引きずっている時もあります。翌日にはまた違う夢で薄れていきますが。奇妙な夢を見るのが怖くて、眠りに落ちるのが不安な時すらあります。と言っても、眠たさでストンと落ちてしまうのですが(^^;)

 

夢に出てくる女性は、不思議な事に、これまで見た事もない顔の女性であることが多く、過去の女性であることもあります。過去の女性…私も色々とありました。実のところ、ベルリオーズの様に、劇団の女優さんに何度か花を上げた事もありました、ベルリオーズ同様、全く取り合ってもらえませんでしたけどね(笑)。思い返すと、酷い対応をされたなあ、なんて思います(プンスコ)。なので今はもう、な~んとも思っていませんけどね。

 

さて、3歳年上の女優ハリエットに純潔さを求め、まさに恋焦がれていたベルリオーズでしたが、その後、醜聞なども聞くに及ぶと、いわゆる愛が憎しみに変わるというやつで、「主人公の青年が麻薬の中毒で朦朧とし、その幻想の中で彼女を殺害し、自身は断頭台に引かれていく」という、NGワードばかりの普通に考えたらドン引きというか怖すぎる曲を書きます。が、曲中に現れる彼女のテーマが、実は音楽史の中では、「固定楽想」というものを生み出した画期的な事柄となります。

 

数年後にこの曲を耳にしたハリエットは、自身の事を現した曲だと気付き(演奏会用の説明のパンフレットもベルリオーズ自身が書いていたので、文章で見ても伝わったのかも)、不思議な事に、引くどころか、そこまで思ってくれているなんて、となり!?なんと二人は結婚する事に。

 

よく、男友達同士で、「頭の中をのぞいてくれたら、どれだけ思っているか、好きな女性に分かってもらえるのになあ」なんて話をします。男の見てくれが良くなくても、女性にとってはやっぱり、一番思われるのが一番幸せな様に思うんですよね。中途半端にお金や条件で選んでも、その後上手くいかないでしょう。

 

まさにハリエットは、ベルリオーズの思いを分かってくれたわけで、そこは男としては、良かったなあ、と思います。が、子供も出来た後、別居となります。まあこの辺りは、若い人が勘違いしがちな、結婚は決してゴールでなくあくまでスタートだという事です。どんな美女と熱々だったとしても、実生活の中では必ず冷めてきます、そういうもんです(苦笑)。別居後にハリエットは亡くなり、ベルリオーズはまた再婚します。が8年後にその奥様も亡くなります。

 

また、ハリエットへの思いが叶う前には、別の女性と婚約をしていましたが、その母親から、娘は他の男と結婚します、という手紙を受け取り、彼女と相手と親族ともども殺害しようと計画していました(母親への憎悪はわかる、酷いな)。ところが向かう馬車の中で、海の波の音を聞いているうちに心が落ち着き、引き返すことになったといいます。そんな人達と関わって自分を落とす必要はなく、目の前の事に囚われ過ぎなかったのは良かったですね。

 

と、彼のお話ばかりになっていますが、この交響曲は、先の通り、ハリエットへの愛と憎しみが渦巻く中で書かれたものです。第1楽章は出会い、第2楽章は舞踏会、第3楽章は孤独、第4楽章は断頭台、第5楽章はあの世での再会、という構成になっており、第5楽章は更に4つに分かれます、このCDでもちゃんとチャプターが振られていますね。

 

第1楽章は彼女のテーマがメインで明るく、出だしとしてはいいですね。第2楽章は優美で好きです。特に、最後の締め方ですが、アバドは、弦楽の音を優美に伸ばして締めています、ここが大きなポイントです、こういう解釈は少ないですね。殆どが、バシっ!と締めて終わるのですが、それだと何だか最後だけ厳しい感じになってしまいます。最後を穏やかに締める事で、終始優美な雰囲気の楽章として聴けます。

 

第3楽章、実はこれが退屈で苦手です、なくても良かったんじゃなかろうか。幻想交響曲が苦手な人(=私)は、この楽章がある事で、冗長な5楽章形式になっている事が要因かもしれません。単体の管弦楽曲として聴けば悪くないかもしれませんが、第3楽章が16分以上もあるのは辛いですね。

 

第4楽章は、テンポが良く、チャイコフスキーの悲愴の第3楽章と似た雰囲気の様に思います。チャイコフスキーは、ロシアにやってきたベルリオーズの歓迎会で式辞を読んだそうです。断頭台に上がるのは最後のところの雰囲気で伝わってきますが、それまでは勇壮な音楽が楽しめます。が、残念なことに、殆どの盤がこの楽章のテンポは遅いんですね。アバド盤はスピード感があって良いです。またこの楽章は一番盛り上がる楽章なので、アバドは反復して6分台に仕上げています。他の盤はテンポが遅くて4分台です。アバドはブラームスのでも反復して長くしがちですが、ここでの反復は的確です、テンポも良いので聴いていて飽きる事はなく、むしろここにクライマックスの照準を合わせてきている感じです。

 

その分、第5楽章は少し退屈になってしまいます。第3楽章が要るのであれば、第4楽章で終わっておいても良かったのでは、と思います。フィナーレの締め方は、アバドはとても良いです。他の盤と聴き比べましたが、やはり他の盤の殆どは遅く、勢いに欠けています。第2楽章の締め方、第4楽章のテンポ、このフィナーレの締め方で、アバド盤を選んだというところです。

 

楽団はシカゴ、ショルティから借りてというところですが、金管陣に全く不安がないので、そのフィナーレも安心して任しているのがわかります。この辺りがシカゴで録音した理由かな、とも思います。ショルティは70年代に録音しています。かつて、このブログではそちらを挙げていましたが、やはり少し剛直過ぎるのと、演奏時間も殆どの楽章でアバドの方が短くて聴きやすいですね。やはり後出しジャンケンの方が勝つでしょうか。

 

当初のCDでは、とても遠い音像でぼやけた感じで、幻想だから?なんて思ってました。ショルティとシカゴのLONDONへの録音はとてもクリアでしたしね。グラモフォンはLONDONよりは柔らかい音にはなりますね。アバドとロンドン響のグラモフォンの一連の録音と同様、音があまり良くない印象があったので選ばなかったのですが、最近、Ulitimate Hi Quality CDとしての発売のを買い直して聴いてみると、とても良い音で驚きました! 特にリマスターはされていないのでしょうが、UHQCDの良さを実感しました。広島の「平和の鐘」の音も以前所有していたCDよりクリアに聴こえてきます。私が以前所有していた1000円のCDとは原盤が違うのかもしれませんね。

 

という訳で、音が良くなり、アバドが、他の盤とは異なる特徴を打ち出して、それが良い結果となり唯一無比となっているこの盤が、自身の中では決定盤です。ジャケットも幻想の中では一番好きですね、昔、最初に購入した際は、このジャケットに惹かれて購入したものでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【指揮】 クラウディオ・アバド

【演奏】 ヨーロッパ室内管弦楽団

     ヴィクトリア・ムローヴァ

【録音】 1986年

 

この曲については、年代的には、管弦楽曲のカテゴリを設けた際に、最初に挙げるべきだったかもしれませんが、わりと選盤に悩みました。最初は、同じアバドでもクレーメルのを挙げていました。が、以前に書いたように、10年ほど前、殆どが大手企業の懇親会名目のクレーメルのコンサートで、会議室の様なサロンで人数もたった数十名のなか、終演後私一人だけ、CDにサインを頂けないかとお願いすると、係の者からの伝言で拒否られるという塩対応をされた事で嫌いになり、外しました(笑)。

 

音楽や関係者には鬼才でも変人でも良いですが、ファンに対して変人でどうする。ファンあって音楽が出来ている事を分からない者は最低です。スポーツ選手でも同じですね。もちろん私もTPOはわきまえていますよ。

 

まあそんな事がありましたが、冬の雨音が聴こえる第2楽章だけは、この盤よりクレーメルの方が良かったかな。とは言え、それはロンドン響の音で、そもそもソリストの印象が薄い盤でもありました。また、クレーメルは自伝の中で、アバドを無能扱いしているそうです(wikiより)。

 

という訳で、他にも色々と聴いてきました。イ・ムジチのは古風で穏やか過ぎて、まさにお年寄り向けの音楽でした。かと言って、新進気鋭的な女性のヴァイオリニストが弾くのも、テクニックをこれ見よがしで、内容は薄い。結果、この盤に「戻り」ました。

 

私がこの盤を知ったのは、90年代に入ってアバドがベルリンフィルの首席についてから、アバドから知ったというところでした。今更言うまでもなく、当時のアバドの愛人です。男なので、なんや羨ましいやんか、と理解できるし(笑)、その事に拒否反応があったわけではないですが、自分の愛人の演奏者を立てたCDを何で聴かなあかんねん、的な感じはありました。

 

時代は流れました…既に氏はこの世になく、なんとムローヴァは認知されたアバド姓の息子と共演してCDも出したりしています。アバドの正妻との関係、正妻のお気持ちなどは分かり兼ねますが、時間がその辺りの事を穏やかに包み込んでいった、そんな感じでしょうか。勿論、不倫はダメです、民法上の違法行為ですからね、これを知らない人が多い。ただ、不倫と言っても、継続的な事実の証拠が必要になります。当時の彼らについては、堂々と?一緒に来日までしていて、なんだか寛容だなあ、なんて思ったものです(苦笑)。まあ日本も昔はそうでしたが…

 

さて、肝心の内容ですが、今、色眼鏡を外して聴くと、これがなかなか爽快で良いです。バロック的な感じではなく、今の21世紀に聴いても古さを感じないスピード感のある演奏です、実際速いです、退屈せずに聴き通せます。アバドが作ったヨーロッパ室内管の演奏も弦楽陣がブンブン言っていて良いですね。特に迫力がある夏は、やはりこの盤の演奏が白眉だなと思えます。秋は迫力がありながらも聴いていて癒されます。低音が効いている録音もとても良いです。

 

録音は今でこそDECCAになっていますが、昔はPHILLIPSでした、茶色の帯で分かりますよね。ところどころ雑音があるのですが、そこまでは気になりません。90年代に入ってから知った盤なので、86年の録音だとは思いませんでした。アバドがVPOとベートーヴェンを録音し始めた時期で、一番良かった頃でした。

 

事あるごとに書いていますが、そのベートーヴェンの交響曲全集が素晴らしく、カラヤンの後を襲名する前から始めていたBPOとのブラームスと、この時期に一気に好きになりました。70年代や80年代のロンドン響やとの録音などは、録音も悪かったし、何だか変わった感じで全く好きになれませんでしたね。実際、珍しい版を採り上げたり、奇をてらった演奏を売りにしていた様に思います。例外として、これも後日紹介しますが、ベルリオーズの幻想交響曲は良かったです、なんせショルティのシカゴですから。同じくシカゴとのSONYへの録音のチャイコフスキーの5番も、明るく分かりやすくて悪くなかったです。ただ、チャイコの5番に関して言えば、珍しくショルティの方が後出しじゃんけんで、その数年後に録音しましたが、お手本を見せたような感じでした、リズムの刻み方とか、やっぱりショルティの方が風格があっていいんですよね。

 

で、BPOを継いでから、またベートーヴェンを録音するのですが、これが奏法もイマイチで、以降の録音も何だかパッとせず、といったところでした。また後日解説しますが、VPOとのブルックナーの一部の4D録音は良かったのですが、その後はご病気をされてメジャーレーベルからドロップアウトし、ルツェルン祝祭管との味気ないマーラーなど。振り返ると、私的には好きな時期は案外短かったのかな、と思いました。以前に書きましたユースオーケストラとのチャイコの6番は本当に素晴らしかったですが、まさに燃え尽きる前の最後の炎でした。

 

ベタ過ぎる選盤かもしれませんが、改めてアバドはこの86年頃から一気に良くなっていくので選びました。イ・ムジチは、アイネクライネは素晴らしく、以前に選盤していますが、基本的には室内合奏団だけより、ちゃんと指揮者がついた楽団の分厚い演奏の方が好みです。この曲に関しては、管弦楽曲⇔協奏曲⇔室内楽曲、と、演奏によって感覚が異なってきます。このCDは管弦楽曲の色合いが強いですね。

 

以前から、美人の女性奏者に惑わされないよう、クラシックは「耳で聴け、顔で聴くな!」と言っていますが(自分に^^;)、ムローヴァは今はもうすっかりおばちゃんですし、この頃の写真でも全然私の好みではないので、安心して聴けます(笑)。速いテンポの箇所では切っ先鋭いのに、ゆったりしたテンポの箇所では滑らかな音色で弾いていて、さすがと唸ります。

 

「四季」は、女性奏者によるものが多いですが、切っ先鋭く美しく弾ける人なら、男性のごつごつした演奏よりも、女性の方が合っている様にも思えます。映画「ジョン・ウィック Chapter3」のNYのコンチネンタル内でのバトルシーンで、冬の第1楽章が使われていましたが、そちらは、ナクソス・レーベルの創設者の奥様の西崎崇子さんの演奏でした。テンポはややゆったり目で、エコーが効きまくっている演奏です。そちらもいいなあとは思いましたが、飽きないテンポ設定と、リッチな低音から高音までの音質の良さ、演奏時間のコンパクトさでムローヴァを選びました。

 

 

 

 

【指揮】 レナード・バーンスタイン

【演奏】 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

【録音】 1987年

 

という訳で、以前に書きました交響曲第25番と同じCDのカップリング曲です。私はもう一つ併録の第29番が好きではないですが、お好きな方にとってはとてもお得な盤と言えます。

 

クラリネット協奏曲は、25番と違って録音場所が若干違う事と、編成も少なくなっているかと思いますが、当時の良かったウィーンフィルの音色を味わう事が出来ます。

 

基本的にこの曲が録音される際は、主席のクラリネット奏者が吹く事が殆どですよね。ここでもシュミードル氏によるものです。お顔の写真を見ると、あーなんか見た事ある、気がする(^-^:) となります。素人ですみません。

 

この曲は、他にも有名な奏者さんによる盤などがあり、選ぶ際に多少悩みましたが、正直に言うと、この曲のためにだけCDを買うつもりはないかな、と。あくまで25番と一緒なので購入した次第です。

 

個人的にはホルン協奏曲がダントツで好きなので、モーツァルトが貴族に向けて書いたものではない(明るく楽しい音楽になる)という、似通ったところはあるとはいえ、そこまで好きではありません。演奏時間もやや長いし。でも、モーツァルトらしさが聴こえてきて、悪くないな、と思います。

 

ここでの演奏のテンポは、他の盤と比べると丁度中間くらいです。これより速い盤も遅い盤もあります。いつもめちゃくちゃ遅いレニーにしては、というところで、安心して聴く事が出来ます。やはりこの辺りはウィーンフィルの自発性かと思います。

 

この曲についてはこの様なところで。やっぱり25番と一緒に収録されると強力ですね。