3人の子供達とのホームエデュケーション -6ページ目

天動説と地動説




ある日、子供達と公園から帰ってくる時



空には三日月がありました。




娘がそれを見て、

ママ〜、あのお月様が段々小さくなったら
夜になるってこと?

と聞いてきました。


それまで、天体関係の事は

太陽が東から出て西に沈む。

くらいの事しか教えてなかった、、、。



その時は、娘に

答えは教えず、どうだろうねぇ?

って保留にしました。














その後、娘に地球を含めた天体の事を

どうやって説明しよう。

何か良さそうな、本か動画がないものか。

と色々と検索してました。













コロナでしばらく閉館になってしまう

図書館でギリギリ見つけた一冊の絵本。




まだ、人類が天が動くと思っていた時から

地動説へ移行していく様子が書かれています。









つまり、この本の最初の人達が

まさに今の娘と同じ状況。




冒頭に海の先は大きな滝になっていると

思っていたと説明されてるんですが、


それを読んだ娘は、

だって、そうでしょ?!

って言ってました。



それを、暖かい眼差しで見守る

兄達。

彼らは、学校でそういうもんだと
教えられていたので、知っています。






絵本もページをめくるたび、

地面が段々丸くなっていきます。

大人の私でも、何回見ても

毎回違う発見や気付きがある素敵な、絵本。














何が正解かわからない時、

人間は不安になり、

答えを求めます。

不安から誰かのせいにしたり。

少数派の意見は聞かなかったり。

それでも、人間は学びながら進化して

来たんだと。


当時の人々の心の動きも見てとれるよう。














さて、絵本を読み終えた娘。

地球が丸いと絵本に教えてもらいました。

そして、地球が自転してることも。

公転してるとこまでは、

まだかな?














娘はしばらく考えて、

ママ、地球が丸いなら

なぜ人や物が落ちないの??


何でだと思う?


えーわかんない!

教えてーーー!



それはね、って兄達が

説明しようとしたので、

それを止めて、ゆっくり考えてみたら?

と伝えました。

だって、なんだかすぐに答えを教えるのが

勿体ない気がしたのです。


わからないから、想像力を働かせて

考える。ゆっくりじっくり考える。

なんて贅沢な時間でしょう。



因みに娘は、

地球の周りに透明のバリアみたいのが

あって、そのバリアが物を押し出す

力があるから?

と言ってました。

素敵な発想です。


兄達は、

いいなぁーわからないって。

めっちゃ楽しそうじゃん!

て言ってます、、、。















子供達のおかげで、私も

毎日、新たな発見や出会いが

あります。



次は重力についての

本探し、、、。





この道のあの先に何があるのか、

ゆっくり進んで行くのが一番楽しい。

わからないはそんな感覚。










誰かの為に



子供達にとっての従兄弟S、4歳。

言語の遅れがあり、療育に通っています。


療育に行くようになって、少しずつ

言葉数も増えてきてると思います。














それでも、まだママの事を名前で呼んだり
(周りが彼女の事を名前で呼ぶので)


興味以外の言葉はまだまだ出てこない。
(電車大好き)














数字とひらがな は好きなので、

字は読める。

数字は900位?まで言えるよう。














もう少し、言葉を覚えて欲しい。

という事で、絵カードを使っていました。







絵カードでも覚えられるけれど、

あんまり響いてない感じ。

自分の世界と絵カードが結びついてない
感じ?












そんな事を子供達と話してたら、

息子(14歳)が、じゃあ
スマホで使えるアプリ作ってあげるよ。と。












従兄弟の周りに溢れる物、人、感情、動作など

声と文字と写真でまとめていく。


プログラミングはunityを使ってました。
































流石に動物と昆虫は写真を撮れない
のでお借りしてます。


手で隠してる所は、家族の写真と名前。

数字は本人が好きだから。














これを作って、本人に渡してみると、

とても喜んでリピートしてました。

そして、ママの事を初めてママと呼び…。













スマホを持ちながら、家の中の家具を

写真と照らし合わせながら、言う!





炊飯器ー!

冷蔵庫ー!

椅子ー!(何故か、ここでいつも笑うらしい)














近くの量販店に出かけた時、

家電コーナーの前を通ると、

炊飯器ー!と家とは違うデザインの

炊飯器を指していた。














1週間程でアプリの中の物は全て覚えた
そう。













次は2語文をリクエストされたそう。


自分の知識や技術を誰かの為に、

使えるって、本当に素敵な事。



息子にとっても、従兄弟がいてくれたから

経験出来たこと。


ありがとう。








ゆっくりいこうよ。



6月から、分散登校が始まる事になりました。


コロナの前の状態に少しずつ戻っていく

周りの環境。




自粛期間中、気づいた事。


結構、忙しくしてたな。

子供達は学校に行ってるわけではない

けれど、習い事とか公園とか図書館などなど

やっぱり深層心理で、毎日学ばないと

いけないというプレッシャーからか、

結果を求めるような行動をしてた事に

気付きました。















子供達が育てている、植物や昆虫は

毎日少しずつ目には見えない位のスピードで

ゆっくり成長している。




なんで、人間だけ

季節も感情も置き去りにして、

猛スピードで生きてるんだ?







人間だって、自然の一部。

ゆっくりゆっくり成長してもいいはず。














世の中から置いてけぼりになっても、

もういいや。

季節を感じて、心を感じて、

生活していきたいと思うようになりました。














習い事は半分の時間に。

本当にやりたい事、興味がある事だけを。

勉強もゆっくりじっくり。