iPhone (iOS 18)のライブ留守番電話機能 | Thinking every day, every night

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iOS 18になってさまざまな機能が追加されましたが、このうち「ライブ留守番電話」機能について、皆さんあまり注目していないようなので、記事にしてみました。

(「ライブ留守番電話」機能はiPhone XRやXS以降、SE 2などで利用可能です。無印のiPhone Xや SEなどの古い機種では利用できません)

 

◾️これまでiPhoneに留守番電話機能は無かった

留守番電話について、iPhoneでは以下がこれまでの一般的な認識だと思います。

・iPhoneではデフォルト(追加料金なし)で留守番電話機能がついてこない

・留守番電話機能を使いたいときは、auなりDocomoなりの携帯電話会社の留守番電話サービスを別途有料で契約する必要がある

 

結論から先に言うと、上記は古い認識になりました!

 

「ライブ留守番電話」機能により、一部制約(後述)はあるものの、携帯電話会社の留守番電話サービスの有料追加オプションをわざわざ契約する必要がなくなりました。

 

◾️「ライブ留守番電話」機能とは

「ライブ留守番電話」機能は、英語版ではiOS 17から登場していますが、日本語版は今回 iOS 18になって使えるようになりました。

 

「ライブ留守番電話機能」は、簡単にいえば、着信時に留守番メッセージを残された相手の音声を記録し、その内容をテキストに書き起こし画面に表示してくれる機能です。

 

相手が留守電の録音をしているときにリアルタイムに文字起こしして画面に表示してくれるので「ライブ」という言葉が使われているのでしょう。

もちろん、留守録後でもいつでも、音声および文字で留守電の内容を確認することができます。

 

ただ、これだけの説明だと、もしかしたら携帯電話会社の留守番電話サービスに文字起こしの補助機能が加わったように捉える人がいるかもしれません。

しかし、実はその名の示す通り、iPhoneに留守番電話機能そのものが新たに追加され、さらにそれに文字起こし機能が付随しているのです。

 

◾️携帯電話キャリアの留守番電話サービスは不要になった??

それではもはや携帯電話会社の留守番電話サービスが一切不要になったかというと必ずしもそうではありません。

私のような仕事に使わない一般ユーザーであればiPhoneの留守録機能で十分ですが、いくつか制約があるので、その制約が許容できない方々は依然として携帯電話キャリアの提供する留守番電話サービスの利用を継続した方がいい場合もあります。

 

iPhoneのライブ留守番電話機能の制約として、以下のような点が挙げられます (他にもあるかもしれませんが)

 

・iPhoneの留守番電話機能は、iPhoneが電源オフのときや電波の届かないときには利用できない。(スリープ状態でロックがかかっている場合には利用できる)

一方、携帯電話会社の留守番電話サービスの方は、iPhoneの電源がオフのときでも電波が届かない場所にあっても、ちゃんと留守録できる。

 

・ライブ留守番電話機能で留守録が始まるのは、呼び出しから約13秒後に固定されている。変更する機能は今のところ無さそう

 

・携帯電話キャリアの留守番電話サービスの場合、非通知の相手からの着信を留守録対象から除外する(拒否する)ことが可能だったりするが、iPhoneのライブ留守番電話機能では区別なくすべての着信について録音/文字起こしする

 

もし仕事の携帯などで、どんな状況下でも受信可能にしておかなければならない場合は、これまで通り、携帯電話キャリアのサービスを利用する方がいいでしょう。

 

しかし、私などは基本的にiPhoneを常時起動しっぱなしにしてますし、圏外になるようなところに行くことはまずもってありません。

それに何が何でも受信できなければならないわけでもありません。

 

実際には私のような人が大部分を占めているのではないでしょうか?

そういう人は、iPhoneの留守番電話機能でほぼ問題ありません。

携帯電話会社の留守番電話サービスが今後も必要はどうか見直す良い機会でしょう。

 

◾️携帯電話キャリアの留守番電話サービスと併存させる場合の留意点

iPhoneのライブ留守番電話機能はデフォルトで「ON」になっています。

 

つまりiOS 18にアップデートしている人は、本人が意識しているしていないにかかわらず、すでにライブ留守番電話機能を利用しています。

 

使いたくない場合や携帯電話キャリアの留守番電話サービスだけを利用したい場合は明示的に「OFF」にする必要があります。

(「設定」→「アプリ」→「電話」→「ライブ留守番電話」で設定を切り替えます)


明示的に「OFF」にしないで、以前から携帯電話会社の留守番電話サービスを利用している場合、共存することになりますが、以下に留意する必要があります。

 

・iPhoneが電源オフのときあるいは電波が圏外のとき

 

すでに述べたように、iPhoneが電源オフのときあるいは電波が圏外のときは、iPhoneのライブ留守番電話機能は使用されず、携帯電話キャリアのサービスに接続されます。

 

・録音までの待機時間の設定 (携帯電話キャリア側)

 

iPhoneのライブ留守番電話機能は呼び出しがかかってから13秒後に録音が始まります。いまのところこの時間を設定しなおす機能は無さそうです。

 

もしも携帯電話キャリアの留守録の設定を13秒以上にしている場合は、常にiPhoneのライブ留守番電話機能が優先されて利用されることになります。

したがって、携帯電話キャリアのサービスを優先したいのであれば、携帯電話キャリアのサービスの待機時間を13秒より短く設定する必要があります。

 

◾️応答メッセージの変更方法

着信から13秒経過すると、発信者に対してデフォルトの応答メッセージが返信されたあと、録音が始まります。

デフォルトの応答メッセージは以下のとおりです。

 

「この通話は留守番電話に転送されました。発信先は現在電話に出ることができません。発信音の後でメッセージを録音してください。録音を完了したら電話を切ることができます」

 

この応答メッセージはカスタマイズが可能です。

 

「電話」アプリを開き、メニュー最右端の「留守番電話」を選ぶと受信した留守番電話の一覧が表示されます。

この画面の右上部に「応答メッセージ」ボタンがあるのでそれをタップすると、カスタマイズの設定画面になります。

 

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携帯電話キャリアの留守番電話サービスは月に数百円程度かかります。iPhoneのライブ留守番電話機能を使うことにより、年にして数千円が浮くとなれば、私のような庶民にとってはとてもありがたい新機能だと思います。