Thinking every day, every night

Thinking every day, every night

夢想家"上智まさはる"が人生のさまざまについてうわごとのように語る

いやあ、またまたとんでもなく遅い記事になってしまいました。

恒例となりました、2019年4月期のTVドラマ評をアワード形式でお送りします。

毎度のただし書きですが、

当ドラマ評は、青春もの・純愛もの・感動もの大好きな私の独断と偏見の産物であり、事件もの・刑事ものとかエンタテインメント系作品を低く評価する結果となっているかもしれないことを予めご承知おきください。

視聴率と私の評価とは、ほぼ確実に反比例します(苦笑)

 

なお、対象は東京23区の地上波放送に限定し、放送局の表記も東京でのそれを略称で記載しています。

(例:「東海テレビ」ではなく「フジ」と表記)


 

■総評

 

最近はいわゆるLGBTあるいはLGBTQを真正面から取り扱うTVドラマも多くなってきましたが、その傾向は今クールでもさらに加速し、もはやジェンダーの多様性が日常の生活の中でごく普通の日常として描かれるようになってきました!

 

今クールでいえば『腐女子、うっかりゲイに告る。』(NHK総合)、『きのう何食べた?』(テレ東)であり、広く解釈すれば、女装家ということで『俺のスカート、どこ行った?』(日テレ)や『家政夫のミタゾノ』(テレ朝)も(かなり無理矢理感はありますが)このカテゴリーに入るでしょうか。

 

とはいえ、LGBT自体が作品の主題になっている現状は、まだまだ世間的にはなかなか受け入れてもらえていないことの裏返しだと思います。

そういう意味でも、特に『腐女子、うっかりゲイに告る。』や『きのう何食べた?』のような作品の存在意義はとても大きいと思います。

 

 

先日、第16回コンフィデンスアワード・ドラマ賞が発表され、作品賞に『きのう何食べた?』(テレ東)が選出されました!

対して、当ブログでは受賞なりませんでした…

 

その理由は、

最近流行りのレシピ/グルメ紹介ドラマ(『孤独のグルメ』や『ラーメン大好き小泉さん』など)と、

LGBTの生き方に焦点を当てた問題提起型のドラマの

両方のいいとこ取りをしようとしてどっちつかずになってしまい、本来視聴者に与えるべきインパクトが薄まってしまっていると判断し、早々と視聴対象から外したことによります。

 

何にしても、結果的に私の不見識を恥じ入るばかりですが、

まあ、これが私の素直な感想/評価であり、他人の評価に惑わされて意見を変えるのは逆によくないと思いますので、もちろんこのままにしておきます。

 

ただ、最優秀男優賞(最優秀女優賞??)に内野聖陽を選んであげてもよかった、あの風体でオネエ風の熱演はそれだけの価値があったとも反省しきりです!(2019年8月27日追記)

 

 

■私のワクワク度

 

各賞を発表する前に、

ひとまず私のワクワク感で今期の作品を分類してみます。

この評価と各賞とは必ずしもリンクしません。

(たとえば、作品としては高く評価するけれども、全話観るのではなく、ところところつまみ食いした作品があったりします)

 

なお、ここにリストアップされていない作品は、当初から視聴しなかった作品と考えてください。

 

※各枠内での順番はワクワク感の順です

 

◆毎週待ち遠しかった

『あなたの番です』(日22 日テレ)

『腐女子、うっかりゲイに告る。』(土23:39 NHK総合)

『向かいのバズる家族』(木24 日本テレ)

『ラジエーションハウス』(月21 フジ)

『わたし、定時で帰ります。』(火22 TBS)

『ストロベリーナイト・サーガ』(木22 フジ)

『高嶺と花』(月25 フジ)

『デジタル・タトゥー』(土21 NHK総合)

『ミラーツインズ season1』(土23:40 フジ)

 

◆ワクワク感が次第に薄れていったが、最後まで見続けた

『ミストレス~女たちの秘密~』(金22 NHK総合)

『スパイラル~町工場の奇跡~』(月22 テレ東)

『パーフェクトワールド』(火21 フジ)

 

◆ところどころ「つまみ食い」して観た

『小説王』(日24:30 フジ)

『きのう何食べた?』(金24 テレ東)

『俺のスカート、どこ行った?』(土22 日テレ)

『集団左遷!!』(日21 TBS)

『緊急取調室3』(木21 テレ朝)

 

◆途中で挫折して、最終話辺りだけ観た

『インハンド』(金22 TBS)

『頭に来てもアホとは戦うな!』(月25 日テレ)

『家政夫のミタゾノ』(金23:15 テレ朝)

『東京独身男子』(土23:15 テレ朝)

『電影少女 -VIDEO GIRL MAI 2019-』(水25 テレ東)

『白衣の戦士!』(水22 日本テレ)

 

 

■各賞発表(作品部門)

 

◆最優秀作品賞

◎『腐女子、うっかりゲイに告る。』(土23半 NHK)

 次点:◎『ラジエーションハウス』(月21 フジ)

 

寸評:

◎『腐女子、うっかりゲイに告る。』

 

 

今クールは飛び抜けた作品がなく、正直、迷いました。

脚本、演出、キャストなど、全方位で満遍なく満足感を得られたのは『ラジエーションハウス』でした。

ただ、私個人の好みとインパクトの強さでいえば『腐女子、うっかりゲイに告る。』が優っており、最終的に『腐女子』を選びました。

 

最近のNHKドラマは民放より振り切れていますね!

この作品なんかまさにそう!

NHKがこんな作品を作るなんて以前なら全く考えられませんでした。

 

「腐女子」を自認するBL(ボーイズラブ)大好き女子高生・三浦紗枝(藤野涼子)が、本屋でこっそりBL本を購入するところを偶然見られた同級生の男子・安藤純(金子大地)に一目惚れして思い切って告白するも、実はその男子高校生は「ゲイ」!

 

しかも安藤くんには、妻のいる年上男性の恋人(相手はいわゆるバイセクシュアルですかね?)がいて、いわゆる不倫関係にあります。

安藤くんはその恋人を深く愛しており自分だけに向いてほしいと願いますが、恋人は今の宙ぶらりんの状態に満足していて、安藤くんを不安の中に陥れます。

 

腐女子の女子高生・三浦さんに(ゲイと知らず)告白された安藤くんは、好奇心と自分の本来の性向がどこにあるかを確かめるため、自分を「ゲイ」とは明かさないまま、三浦さんとの交際を始めます。

そして性的関係を持とうと試みますが、やはり三浦さんに性的な欲求を感じることができず、試みは無残な失敗に終わります。

 

ほどなくして三浦さんは安藤くんが「ゲイ」であることを知り、それまでそのことに全く気づかずに有頂天で付き合っていた自分を恥じるとともに、安藤くんを非難もしますが、かといって完全に突き放すこともできず、これからどう向き合えばいいか悩みます。

 

ゲイであることが学校中に知れ渡り、好奇や蔑みの視線に耐えられなくなった安藤くんは、ある日突然、皆の目の前で校舎から飛び降りて瀕死の重傷を負います。

 

相手のことを本気で理解しようとも、本当の自分を知ってもらおうともしていなかったことを思い知った三浦さんは、安藤くんの小さい頃からの親友(実はやはりゲイで、安藤くんのことをずっと人知れず慕っている)から安藤くんにまつわるエピソードをいろいろ仕入れたうえで、病室に大好きなBL本を持ち込んで一緒に読書会をやったりして、お互いの距離を縮め、安藤くんの絶望と孤独を少しでも癒そうとします。

 

そうやって、ふたりは、恋人関係とは違う、同志とも親友とも言えるような、言えないような、お互いになくてはならない存在になっていきます…。

 

このほか、SNSを通して同じゲイ仲間として相談に乗ってもらっていたファーレンハイトなる人物が、ある日突然自殺を遂げ、三浦さんと安藤くんが二人して、その生前会ったこともない人物との約束を果たすべく、その実家を訪問して思いもよらぬ真実に衝撃を受けたりもします。

 

そして、とある作品展で入賞を果たした三浦さんが、終業式に表彰されることになります。

不登校状態になっていた安藤くんを終業式にだけは来てほしいとお願いする三浦さん。

そして終業式当日、壇上に登った三浦さんjは、入賞の挨拶の代わりに、自分がBL大好き腐女子であること、ゲイの安藤くんと付き合っていること、彼が苦しんできた、それをうまく支えてあげられなかったことなどを赤裸々に、しかし明るく告白します。

 

先生たちがそれを必死で制止し壇上から引きずり降ろそうとしますが、級友らによってそれも阻止され、最後はそれまで何もできずに後ろの方で立ちすくんでいた安藤くんが壇上に登り、腐女子の高校生に無言で濃密な口づけをします…!

 

かなり重いテーマですが、

ヒロイン三浦さんがとても明るく前向きに男子高校生を支えていく姿に、視聴者としても救われたと思います。

主役に抜擢された金子大地藤野涼子は2人ともまさに適役でしたね!

 

LGBTを主題とした作品ですが、

良質の青春ドラマとして普遍化して消化できる作品に仕上がっていて、さまざまな悩みを抱える若者たちに癒やしと勇気を与えてくれる作品だったと思います。

 

そうそう、あと、この作品は、映画『ボヘミアン・ラプソディー』で脚光を浴びている伝説のロックグループQUEENへのオマージュにもなっています。

全8話の各話のサブタイトルにはクイーンの作品のタイトルが付けられていました。

また安藤くんとファーレンハイトはクイーン好きという点でも固く結ばれていました。

 

作品のそこここにBGMとしてクイーンの楽曲が流れ、クイーン好きにもたまらない作品だったでしょう!

この作品を見ながらフレディ・マーキュリーの生涯について思いを馳せた方々も多かったかもしれません。

 

 

◎『ラジエーションハウス』(月21 フジ)

 

 

手垢の染み付いた医療現場ものではありますが、ドラマの題材としては大人気の(というか猫も杓子もと言いたくなるような)心臓外科ではなく、地味な放射線診療が舞台で、なおかつ、放射線科「医師」ではなく、放射線「技師」に光を当てたのがミソですね。

 

すなわち、内科や外科医師 > 放射線科医師 > 放射線技師 という「職場カースト」のピラミッドの中にあって、不当な差別を受けたり蔑まれたり疎まれたりしながらも、自らに与えられた使命に対して、最高のパフォーマンスを発揮しようと懸命にもがく放射線技師たちの姿を描いた点が目を惹きました。

 

しかも、単なる「職場カースト」の話であれば、単純すぎて尺が持たない可能性がありますが、この作品では、医師の資格のある放射線技師(窪田正孝)が、その実力を隠して、あえて虐げられ疎んじられる立場に身を置きながらも、目の前で苦しんでいる(他の医師が正しく対処できていない)患者を見捨てることができず、つい口を(そして手を)出してしまって、医師からは「越権行為」だと罵られ阻害され、しかし結果的に患者を(そして治療できなかった医師を)助けることになり、次第に一目も二目も置かれる存在になっていく…というように、周りの人間たちを含めた複雑な感情・心情・思惑の揺れ動きや葛藤を描いている点が、視聴者の共感を得やすくしていると思いました。

 

そういう意味で、同僚の放射線技師たちも、ひとりひとりキャラが立っていて、物語の進行に味付けと現実味を加えてくれていました。

同期で新人技師の広瀬アリス、主人公を過剰にライバル視する将来有望な(職場カースト上位の)整形外科医の鈴木伸之、職場カーストの中で無難に立ち回ろうとする放射線科長の浅野和之、我が道を行く先輩放射線技師の山口紗弥加、上司として板挟みになる放射線技師長の遠藤憲一、病院長で主人公の理解者である和久井映見などなどの出演陣です!

 

もうひとつの着目点は、

主人公(窪田正孝)の放射線技師と、幼馴染で初恋の相手である放射線科女医(本田翼:職場カーストの上位者であり前院長の娘)との恋の行方です!

 

主人公の放射線技師は、実は医師の資格を持ち、医師としてかなり高度な技術を持ちながら、幼いときに初恋の相手と交わした約束(大きくなったら医師としての女の子を支えるカメラマンになる!)を頑なに貫き通すべく、医師の身分を捨て、放射線技師として、女の子の勤務する病院に移ってきます。

 

そうしてその初恋の相手を健気に支えるのですが、肝心の彼女は幼い頃の約束を覚えていないし、主人公が幼馴染であることすら覚えていません。(主人公、涙目!)

 

卓越した技能で患者や医師たちを窮地から救う一方で、好きな女の子には思いを告げられないどころか、どぎまぎしてまともに口もきけず、ドジばかりやっている主人公に「萌え〜」って感じですよね!

 

ちなみに、恋の行方は、

献身的な仕事ぶりにより次第に彼女に一目置かれるようになり、彼女の心の中にももしや仄かな恋心のようなものが…??と匂わせておいて、

最終話では結局、医療に携わる者どうしの切磋琢磨するライバルとしての固い友情関係で終わりましたね。続編に続きそうです。(実際すぐに単発の続編が放送されました)

 

「寸評」といいながら、ずいぶん長くなってしまいましたが、これら2つの見どころ(スーパー放射線技師としての活躍と、なかなか届きそうもない恋心の進展)が、いわば縦糸と横糸になってうまく絡み合うことによって、この作品が、単なるスーパー医師(正確には「技師」)の成功譚ではなく、せつなさと甘酸っぱさがほとばしる青春群像劇にもなっていると思いました。


 

◆優秀作品賞

◎『あなたの番です』(日22 日テレ)

◎『わたし、定時で帰ります。』(火22 TBS)

◎『ストロベリーナイト・サーガ』(木22 フジ)

 

寸評:

◎『あなたの番です』

 

 

毎週の待ち遠しさの点からは、実はこの作品が一番でした!

とにかく、毎週ドキドキワクワクしてました!

 

秋元康 企画・原案。

第1シリーズが終わった後、引き続き第2シリーズが始まり、現在も好評放映中。

 

まだ完結していないので、取り上げるか迷ったのですが、これだけのインパクトのある作品を無視するわけにもいかないと思い、取り上げることにしました。次のクールで取り上げるかは未定。

 

原田知世田中圭の「年の差新婚夫婦」という異色の顔合わせ!

どちらかというと「ほのぼの」系のキャラクターの二人と、この不気味な殺人ドラマとのコントラストが、逆にこのドラマの魅力を引き立てているように思います。

 

引っ越してきたマンションの管理組合の会合で、ちょっとした遊びごころで、殺したい人を紙に書いてそれをランダムに交換し合って殺人してあげるという交換殺人ゲームを行います。

もちろん趣味の悪い単なるゲームのはずでしたが、その日から次々とマンション住民が、交換殺人ゲームのその投票結果どおりに、ひとり、またひとりと殺されていきます。

マンションの住民はいずれも何か「裏」がありそうで、誰が殺人を犯してもおかしくない雰囲気。

今クール(第1シリーズ)の最後には、主人公として最後まで生き残ると思われた原田知世がとうとう殺されてしまいます。

(現在、第2シリーズ「反撃編」が放送中! 田中圭が亡き妻のリベンジを果たすべく謎を解明中!)

 

第1シリーズの前半では、そもそも誰が誰を殺したいと書いたのか? そしてそれぞれを引き当てたのは誰か? 本当に引き当てた当人が殺人を犯したのか? といったところから謎は謎を呼び、謎は深まっていくばかりでした。

後半で複雑に絡んだ糸が次第にほぐれてくるのと、視聴者のさまざまな推理がSNSなどネット上で取り交わされ、話題が話題を呼びました。

 

マンションの住民のひとりとして、乃木坂46の西野七瀬をキャスティングし、さらに第2シリーズになりますが、新進気鋭の横浜流星を配したのは、スタッフの慧眼!

このおどろおどろしい殺人ストーリーに一服の清涼剤を供給するとともに、ふたりのファンを視聴者に加え、視聴率アップにもつながっているのではないかと思います。

 

 

◎『わたし、定時で帰ります。』

 

 

吉高由里子主演。入社以来「ノー残業」を貫き通す主人公。

空気を読まない独善的な人間ではなく、仕事をとことん効率化することによって、見事に定時で仕事を捌き切るタイプですね!

 

直属の上司は元カレ(向井理)だが、彼は彼女とは真逆で、仕事大好き人間、プロジェクトの危機となれば、他メンバーの尻拭いも厭わず、深夜残業や徹夜も平気でやってしまうスーパー社員。

 

そこに配属されてきたのが、顧客の言いなりになって無理な仕事を取ってくるくせに、皆で残業してそれをカバーするのが当たり前という古い企業文化にどっぷり使っている中途入社のマネージャ(ユースケ・サンタマリア)。

 

案の定、次第に疲弊してくるメンバー。

それをカバーする元カレの努力にも限界はあり、ダメ上司はさらなる不始末でプロジェクトにダメ押しをする始末…

 

みんなが残業していると、ひとりではなかなか帰りづらいという「職場あるある」を題材に、それにひとり反旗を翻す主人公に(日頃それができない自分を不甲斐なく思っている視聴者が)「頑張れ!」とエールを贈りたくなる作品でした。

 

ただ、評価が微妙なのが、

主人公が最後の最後に、残業・休日出勤して問題解決を図った点。

せっかく尖った主人公を立てたのなら、それを最後まで貫いてほしかったという身持ちが強い半面、日本の社会の現実としてはそこがちょうどいい落とし所だったのかもしれませんね…

ビジネスパーソンとして、そのときどきの状況に応じて柔軟に対応した結果が、みんなと一致団結して徹夜残業で何とか苦境を乗り越えるということだったのかもしれません。

 

 

◎『ストロベリーナイト・サーガ』

 

 

2010年に竹内結子が主役の刑事・姫川玲子を演じて人気を博したドラマ『ストロベリーナイト』の姉妹作品?

ストロベリーナイト = 竹内結子 と等号がつくくらい竹内結子色が視聴者の記憶に色濃く焼きついている現状のなかで、主役をバトンタッチした二階堂ふみは非常にやりづらかっただろうと思います。

実際、主演女優が決まるまで二転三転したそうです。

 

しかし、さすが若くして演技派女優と呼ばれるだけはあります!

見事に「二階堂ふみワールド」を堪能させてくれました!

 

高校時代にレイプされ、いまだにそのトラウマを引きずっていて、しかも抵抗できず最後は為されるがままになってしまった過去の自分を許すことができないという暗部クォを抱えながら、

自分のために殉職した刑事への思いも重ねて、警官の道を志し、ノンキャリアながら若くして警部補にまで登りつめて、通称「姫川班」を率いる敏腕刑事となっています。

 

二階堂ふみは女優として、もともと過去に暗い影を持ち、意志を貫き通す芯の強さを持つような役どころを得意とするので、まさに適役だったと思います。

 

途中「姫川班」が解散の憂き目にあい、メンバーが散り散りばらばらになるという壊滅的な状況になり、「えっ!これからこの番組どうなるの?」と視聴者をやきもきさせましたが、うまく「回収」して、むしろ「姫川班」の鉄の結束を印象づける効果を果たしましたね!

 

 

 

◆上智まさはる奨励賞


◎『向かいのバズる家族』(木24 日本テレ)

◎『デジタル・タトゥー』(土21 NHK総合)

◎『高嶺と花』(月25 フジ)

 

寸評:

今回の上智まさはる奨励賞は、インターネット時代の個人情報保護やセキュリティ、コンプライアンスが崩壊したときに起こる悲惨な出来事を描いた作品2つに加え、私の好きな青春ラブコメからものから『高嶺と花』を選出しました。

 

『向かいのバズる家族』

いやあ、純粋に面白かったです。

話はすこぶる単純で、SNSで人気が出た(バズった)家族たちそれぞれが舞い上がって「勘違い有名人」になってしまって、一度は家族がバラバラになってしまいますが、最後は絆を取り戻す物語です。

 

主人公(内田理央)はお客の一人がSNSにアップした動画によって一夜にしてカフェの美人店長としてネットの人気者になりますが、彼女はネット上にもうひとつの顔、カラオケルームでナマハゲのコスプレをして悪態をつく「ナマハゲチョップ」で憂さ晴らししています。

 

一方、母親(高岡早紀)は母親で、お料理動画で次第にフォロー数が増えてくるようになると、スター気取りでオフ会を開いたり動画投稿がエスカレートし、家庭を顧みずそちらにのめり込むようになります。

 

父親(木下隆行)はというと、テレビの制作会社のプロデューサーとして、少年の頃からの夢だったあるヒーロー物の漫画の実写化を実現し、その番組のSNSサイトを部下の助けを借りて公開しますが、批判の書き込みが相次いで落ち込みます。

息子(主人公の弟)(那智)は、そんな父親を何とか擁護すべく、批判者に対して匿名で(父親にも明かさず)SNSに反論を繰り返しますが、何と批判者が父親当人(自演)ということが分かり、唖然とします。

 

父親は自分の夢がさまざまな現実社会のしがらみや制約により、理想とは程遠い作品になってしまったことに忸怩たる思いを抱き、自分の作品のSNSサイトを荒らすことで精神の平静を保っていたのでした。

 

それぞれがそれぞれで「バズって」いればよかったのですが、そのうち、目ざといネットピープルが現れて、あの美人カフェ店長と、ナマハゲチョップと、料理動画のカリスマ主婦と、炎上しているヒーロー物作品の制作者が同一の家族の一員ということに気づき、家族揃ってバズっているということでますますネットは炎上!

と同時に、思いもよらぬ家族の姿にお互い唖然とし、家族の信頼関係は崩れていきます。

 

落ち込む主人公(内田理央)は、それまで事あるごとにネット上でいつも暖かく見守ってくれていた謎の人物「トゥナイトスター」だけが心の拠り所になり、対面することに。

そして「トゥナイトスター」が予想外の人物であることを知った主人公は、家族の再生を心に決めます!

 

 

■各賞発表(個人部門)

 

◆最優秀主演女優賞

◎二階堂ふみ『ストロベリーナイト・サーガ』

  次点:吉高由里子『わたし、定時で帰ります。』

 

 

◆最優秀助演女優賞

◎本田翼『ラジエーションハウス』

 

 

◆最優秀主演男優賞

◎ 窪田正孝『ラジエーションハウス』

 

 

◆最優秀助演男優賞

◎向井理『わたし、定時で帰ります。』

 

 

◆ライジングスター賞

◎金子大地(『腐女子、うっかりゲイに告る。』)

◎藤野涼子(『腐女子、うっかりゲイに告る。』)

 

 

 

■各賞発表(音楽部門)

 

◆最優秀音楽作品賞

該当なし

 

◆優秀音楽作品賞

スピッツ『優しいあの子』(『夏空』)

菅田将暉 『まちがいさがし』(『パーフェクトワールド』)

MAN WITH A MISSION『Remember Me』

              (『ラジエーションハウス』)

 

以上です。

 

最近ヒトカラ(ひとりカラオケ)がマイブームなのですが、その際、カラオケDAMの「DAM★とも録音」という録音サービスを利用しています。

 

この「DAM★とも録音」、設定にクセがあって、なかなか良い塩梅に音量バランスの調整ができないという難点に悩む人が多いと聞きます。

かくいう私もその一人でした。

 

そこで、本稿では、試行錯誤のうえでたどり着いた設定方法のノウハウを共有したいと思います。

 

なお、本稿はあくまで「DAM★とも録音」の問題解決に的を絞っており、通常のカラオケでの音量調整であれば、これほど難しい問題は起こりません。

とはいえ、本稿は、普通にカラオケを楽しむ場合にもきっと役立つ情報を提供できていると思っています。

 

また、本稿は結果として、ネット上ですでに出回っている情報以上の、独自の目新しい情報が追加されているわけではありませんので悪しからず。

ただ、ネット上の情報はそれぞれ言っていることが微妙に違っていたりするので、それをいったん整理して提示することは意味のあることだと思いアップロードした次第です。

 

■本論の前に:守っていただきたいこと

 

最初に口を酸っぱくして言っておきたいことがあります。

以下に述べる音量調整方法は必ずしもカラオケの一般ユーザー向けにメーカーやカラオケ店が開放している機能ではないということ。

いや、むしろ積極的には公開していません。

ですので調整は自己責任でお願いします。

場合によっては機器の破損を招く可能性もゼロとは言い切れません。

そのような場合でも私は一切責任を取りかねますのでご了承ください。

 

また、設定変更する際には、もともとの設定状態を覚えておいて、歌い終わったらちゃんと戻しておくマナーも忘れずに!

(元の設定が、実は前の利用者が極端な設定をしたまま元に戻し忘れている場合は、直前の状態に戻すのではなく、むしろニュートラルの位置に戻しておく方がいいかもしれませんが…)

 

■DAM★とも録音について

 

カラオケルームで自分でスマホ等で録音すると、隣室の音など雑音が入ってしまったり、スピーカーから出力された音を拾うためどうしても音が劣化してしまいますが、このサービスを使うと、サーバーの楽曲とマイクからの歌声が直接録音されるので、外部の雑音の入らない、まるで自分でレコーディングしたような録音が可能になりますし、インターネットを介していつでもどこでも再生することができます。

さらには世界中のDAM★とも会員に向けて公開することもできます!

 

さらに私がありがたいのは、精密採点の結果や歌ったときのキーの高さも記録してくれるので、後から復習することができる点です。

 

■DAM★とも録音の問題点

 

初めてDAM★とも得音したとき、もともと声量がないせいもあるのでしょうが、再生してみると、マイクから拾った歌声の音量がバックのミュージックより極端に小さく、PCの再生音量ボリュームを目一杯に上げないとまともに聞けるレベルの音量になりません。

 

だったら、カラオケ本体のフロントパネルにあるマイク音量つまみ(後述)を大きくして、ミュージック音量を小さくすれば良いようなものですが、話はそんなに簡単ではなくて、録音ボリュームを調整するパラメータが実はたくさんあるうえに、さらに厄介なことに、DAM★とも録音のお節介機能?として、音量バランスを勝手に最適化してくれる機能があって、マイク音量のつまみを極端に上げても、思ったようにマイク音量が大きくなってくれなかったり、むしろ小さくなることすらあるのです。

 

■音量の調整方法あれこれ

 

いろいろ試行錯誤したり、ネットを検索したりした結果、ようやく上記問題点を解決できる結論らしきものに辿り着きましたので、自分の備忘を兼ねて記録しておきます。

 

カラオケDAMで音量調整は大きく分けて以下の5段階で可能です。

同じDAMでもカラオケ店ごとに機種が違ったり、LIVE DAM STUDIUMやLIVE DAM などバージョンの違いで機械が異なったりするので、一概には言えませんが。

 

(1) ワイヤレスマイク内部の調整(ただし調整できないマイクあり)

(2) ワイヤレスマイク受信装置での受信感度の調整

(3) 本体内部でのマイク入力音量調整 ←通常隠れている

(4) 本体前面パネルでの出力音量調整 ←一般ユーザーが通常いじる

(5) アンプでの音量調整 ←一般ユーザーでもいじることは可能

 

ごく簡単にいうと、(1)〜(3)までがマイク入力の音量調整で、(4)〜(5)がスピーカーへの出力音量調整です。

さらに(4)と(5)の違いですが、(4)がマイク音量と伴奏のミュージック音量のバランスを設定するところで、(5)はマイク音量もミュージック音量も合わせた全体のスピーカー出力音量を調整するところです。

 

このうち、一般のカラオケの際に調整するなら、(4)と(5)の組み合わせで十分です。もっと極論すると(4)だけでもほぼ無問題です。その場合、(4)にバランス調整の役割と音量調整の役割の両方の役割を担わせることになります。

 

 

ちなみに、(4)は、上の画像のカラオケ機本体下部にある4つのつまみですね。

拡大すると下の画像のような感じ。

左から「ミュージック音量」、「BGM音量」、「エコーレベル」、「マイク音量」と並んでいます。

 

 

一般のカラオケ客は、せいぜいこの(4)の音量調整をいじるか、そもそも音量調整自体をしたことがない人が大半だと思います。

しかし、伴奏と歌声のバランスを考えるなら、最低でも(4)の調整までは考慮したほうがいいと思います。

 

たいていの場合、(4)の調整だけで足りるのですが、たまに(5)まで調整した方がよいケースがあります。

それは自分の前に使った人が(1)〜(3)、あるいは(5)を極端に設定したままにしているケースです。

この場合、(4)だけで音量を最適化しようとすると、ミュージック音量を極端に小さくしたり(たとえば10以下)、マイク音量を極端に大きくしたり(たとえば50以上)するしかありませんが、こういう極端な設定は音質の低下を招く恐れがあるので、できればすべてを(4)だけで調整しようとせず、(4)で音量のバランスだけを調整し、(5)で音量を調整するようにすることをお勧めします。

 

と、ここまでは、本稿の主題ではなく、一般的なカラオケの場合の話をしてきましたが、ここから本題のDAM★とも録音に話を戻しましょう。

 

 

DAM★とも録音は(4)の出力信号を録音しています。したがって、DAM★とも録音に影響を与える設定は(1)〜(4)までとなります。

 

しかし、上で取り上げた(4)の設定だけではうまくいかないことがあります。というか、私個人でいえば、それでは全くうまくいきません。

 

おそらく私の声量が小さすぎるせいなのだと思います。

結果的に言うと、(4)だけでどんな調整をしても伴奏のミュージック音量に比べて歌声のマイク音量が小さくなってしまって、伴奏の中に埋没してしまうか、PCやスマホで再生するときにボリュームをMAXにしても、全体の再生音量が小さすぎるのです。

 

どうしてこんなことになるかというと、

まず、一般的にカラオケ屋のマイク受信設定(2)と(3)が小さめに設定されていることが挙げられます。

なぜそうしているかというと、マイク受信設定を大きくすると、お客がスピーカー出力を大音量にしたときに、マイクがスピーカーの音まで拾ってしまって、いわゆる「ハウリング」が発生するのを嫌うためです。

 

ハウリングが起きたら(4)や(5)を調節してスピーカー出力の音量を下げるとか、対処はいろいろあるのですが、そんなことをやったことのないユーザーが大半なので、無用なクレームや問い合わせを避けるために、カラオケ屋は保守的な設定をしがちなのだと思われます。

 

もうひとつの原因は、DAM★とも録音が勝手に行う音量の自動最適化機能です。

本当の意味で「最適化」してくれればいいのですが、どうも私の意図したとおりには最適化してくれません。

 

このような問題を何とかくぐり抜けるために、何度も試行錯誤したり、インターネットを検索したりして、ようやく私なりの結論らしきものに到達しました!

 

 

■これが私なりの最適な音量調整方法

 

結論から言うと、私は以下をお勧めします。

 

(2)でワイヤレスマイクの受信感度を大きく上げる

(3)でマイク入力音量を大きく上げる

(4)でミュージック音量とマイク音量のバランスを調整する

(5)で全体の再生音量を調整する

 

 

◆(2)ワイヤレスマイクの受信感の設定

 

(2)のワイヤレスマイクの受信装置は下の画像のような比較的小さな機器です。

よくカラオケマシン本体の上やラックの最上部に置いていたりします。

 

 

フロントパネルを拡大したのが下の画像になります。

 

 

AとBの2つのツマミがありますが、

カラオケルームにはたいてい2本のワイヤレスマイクが置いてあって、それぞれの持ち手の部分に機種番号に続いて「/A」「/B」と表示があるはず。

フロントパネルのA、Bは、それぞれのマイクに対応した無線の受信ボリューム調整つまみになります。

この画像では、すでにA、Bともに5時の方向(MAX)にセットされています。

これが12時の方向になっていたりするなら、これを私の場合、3時の方向かそれ以上にして受信感度を上げます

このツマミは、けっこう固いので、マイナスドライバーなどの道具が必要かもしれません。

また設置場所によっては手が届かない場合もあります。

そんなときは潔く諦めて、次の(3)の設定に行きましょう。

 

ここで注意しなければならないのは、この受信感度をただやみくもに大きくすればいいというものでももないということ。

というのも、このマイク受信感度を極端に上げると、吐息だったり、マイクをいじる音だったり、ちょっとした周囲の雑音まで拾ってしまって、カラオケの採点に悪影響を及ぼす危険があるからです。


ですので、(2)はほどほどの受信感度に上げて、あとは(3)でマイク入力音量を上げるのがいいと思います。

 

なお、シダックスなど一部の店舗では、受信感度の調整ができない(内部に隠れている)機種があります。

このような機種の場合、元々ある程度は感度を高く設定してあると思いますので、素直に諦めましょう。

 

◆(3)本体内部のマイク入力音量の設定

 

さて、次はいよいよ、カラオケマシン本体の設定になります。

カラオケマシン本体は下の画像のとおり(再掲)。

 

 

この機械の両脇側面にレバーがあって、それを左右同時に下に思い切り押し下げた状態で、そのまま手前に引っ張ると、フロントパネルがパカッと下から上に開き、本体内部が露わになります。

 

下の画像が顕になった本体内部ですが、その上部に見えるのが開いたフロントパネルです。

フロントパネルがめくり上がった状態なので、フロントパネルをちょうど下から覗き込んでいるように、ミュージック音量やマイク音量、エコーの調整ツマミの「横顔」が見えるのがわかると思います。

 

 

この本体内部の右下部分を拡大したのが下の画像です。

 

 

上の方に「マイク1」「マイク2」とありますね。

このどちらがワイヤレスマイクにあたるかは決まっているわけではなく、先程のワイヤレスマイク受信装置からのケーブルがどちらのプラグに刺さっているかによります。

片方が有線のマイマイク(持ち込みマイク)の竜力雲量設定になります。

 

分かりにくいので、両方を一緒に上げ下げするといいと思います。

この画像ではどちらも12時の方向にツマミが向いています。

これを私の場合、思い切って2〜3時の方向まで上げます

 

ここまで上げなければならないのは、おそらく私の声が小さすぎるのでしょう。ここは各自に適した音量に設定すればいいと思います。

もちろん先程の(2)の設定で中間の12時の方向にしているか、3時の方向に上げているか、はたまたMAX(5時)の方向にしているかによっても、ここでの設定は変わってきます。

 

音量調整が終わったら、フロントパネルを元通りにする必要があります。

ここが一番、気を使うところ。

というのも、ここは少しコツが必要で、それを知らないで無理やり元に戻そうとすると、機器の破損につながる危険があります。

 

正しい戻し方ですが、下の画像の左上部分を見てください。

 

 

ここに「つっかえ棒」みたいな金属のバーがあって、これで開いた状態のフロントパネルを支えています。

このバーは、ちょうど人の腕と同じようになっていて、今は腕を伸ばした状態になっています。

この肘の部分を上に押してあげると、肘の部分がカクッと曲がって、腕が折り畳まれます。

フロントパネルが全開した状態から一度ひじを押してあげると、半開の状態まで戻りますから、もう一度ひじの部分を押し上げると、最後まで閉じて、元の状態に戻ります。

完全に閉じるときは、最初に開いたときに押し下げた左右両脇のレバーがカチッと嵌まる音がします。

 

◆(4)本体フロントパネルでのバランス調整

 

ここまでで、マイクの入力系の設定が終わりました。

あとは出力系の話になりますが、入力系の音量を引き上げているので、これから先は基本的に音量を強いて上げる必要はありません。

(4)ではもっぱらミュージックとマイク音声の音量バランスを設定します。

DAM★とも録音の場合、この設定を通して得られる音を最終的に録音の入力としています。

 

下がカラオケマシン本体のフロントパネルです。

 

 

私の設定ですが、

(2)のマイク受信を3時に設定し

(3)の本体内部マイク受信を3時に設定した前提で

たとえば以下のようになります。

 

ミュージック音量=15 程度

マイク音量=23 程度

エコーレベル=23 程度

 

ここでの肝は、

ミュージック音量とマイク音量を通常より小さく設定すること。

すると、DAM★とも録音が最適化機能を発揮して、音量を大きくしてくれるようです。

(「ようです」と書いたのは未だにDAM★とも録音の最適化の仕様がよく分からないからです…)

ですから、ここは経験則(結果論)で書いています。

 

何も知らなかったDAM★とも録音初心者のころは、歌声だけ極端に小さく録音されてしまうため、この(4)の設定で、マイク音量を上げて対処しようとしていました。

しかし、そうすると、おそらくDAM★とも録音の自動最適化機能のせいで、結果的にマイク音量が抑制されてしまっていました。

すると、さらにマイク音量を上げて…、最終的にマイク音量を50以上にあげるはめになり、しかも期待通りの音量が得られないというジレンマ。

しかも、こうすると、部屋のスピーカーからは、ミュージック音量が極端に小さく、マイク音量が極端に大きく音が出るため、歌いにくくて仕方がありませんでした。

これ、おそらくDAM★とも録音の「あるある」なのだと思います。

 

これを避けるために、(2)〜(3)の設定でマイク音量を十分に上げたうえで、(4)で逆にミュージック音量とマイク音量を小さく設定したわけです。

すると、逆に自動最適化機能によって、録音のボリュームが上げられるとともに、部屋でのスピーカー音量もミュージック音量とマイク音量がほどよいバランスで出力されます。

 

◆(5)アンプの音量調整

 

最後に、部屋のスピーカーの音量を調整します。

(2)、(3)でマイク音を大きくしているので、そのままだとマイク音が爆音になる可能性が大です。

下手するとハウリングを起こします。

 

ですので、ここで音量を下げて適正なレベルにします。

 

下の画像がアンプです。

たいていの場合、カラオケマシン本体の下のラックに置いてあります。

 

 

フロントパネルを拡大したのが下の画像。

 

 

左右のバランスとマスター音量調整のシンプルな作りです。

このうちバランスは12時の方向になっているはずで、これをいじる必要はありません。

右のマスター音量を実際にスピーカーから流れる音を聞いて、適正な音量になるよう調整します。

 

私の場合、たいてい、この画像のように、かなりボリュームを絞り込みます。9時から10時の方向ですかね…

 

繰り返しになりますが、ここはDAM★とも録画には影響のない設定になります。

 

 

■その他の設定について

 

実を言うと、上であげた設定以外に、もっとたくさんの設定が可能です。それはカラオケ本体のフロントパネルから可能です。

 

 

本体フロントパネルのディスプレイの右脇に縦にいくつかボタンが並んでいますが、そのうちの一番下に「設定」というボタンがあります。

ここからメニューを降りていくと、驚くほど多彩な設定ができるようになっています。

 

ここでの趣旨とは外れるので、詳細な説明は省略します。

 

 

■最後に

 

繰り返しになりますが、

調整は自己責任でお願いします。

場合によっては機器の破損を招く可能性もゼロとは言い切れません。

そのような場合でも私は一切責任を取りかねますのでご了承ください。

 

また、設定変更する際には、もともとの設定状態を覚えておいて、歌い終わったらちゃんと戻しておくマナーも忘れずに!

(元の設定が、実は前の利用者が極端な設定をしたまま元に戻し忘れている場合は、直前の状態に戻すのではなく、むしろニュートラルの位置に戻しておく方がいいかもしれませんが…)

 

最後に。

 

今回、いかにも「決定版!」的な顔でノウハウをひけらかしていますが、正直なところ、DAM★とも録音の最適化機能の詳細情報を知らないので、今でも「らしき」程度の確度でしか分かっていません。

 

ネットを見る限り、困っているのは私だけではなく、結構な数のユーザーが困っているようなので、もう少し機能の詳細(何をどう最適化しているのか)について明らかにしてほしいものです。

 

ヘルプには以下のような説明がなされていますが、では具体的にどうすれば、ミュージック音量を一定音量に保ったうえで、マイク音量を大きくできるかが書かれていません。

 

「自動最適化機能」とは、「ミュージック音量:30」「マイク音量:20」の場合と「ミュージック音量:60」「マイク音量:50」の場合、まったく同じく録音が行えます。自分に合った音量バランスで最適な録音が行って下さい。

 

もしも詳細説明が何らかの理由で難しいのであれば、いっそのこと、自動最適化機能を取り去っていただきたいというのが本音ですね!

 

以上です。

恒例となりました、2019年1月期のTVドラマ評をアワード形式でお送りします。

毎度のただし書きですが、

当ドラマ評は、青春もの・純愛もの・感動もの大好きな私の独断と偏見の産物であり、事件もの・刑事ものとかエンタテインメント系作品を低く評価する結果となっているかもしれないことを予めご承知おきください。

視聴率と私の評価とは、ほぼ確実に反比例します(苦笑)

 

なお、対象は東京23区の地上波放送に限定し、放送局の表記も東京でのそれを略称で記載しています。

(例:「東海テレビ」ではなく「フジ」と表記)

 

 

■総評

 

◆「これは!」という作品がなかった…が、

  尖った作品は多かった!

 

今クールは「これぞ最優秀作品賞!」というべき作品には残念ながら巡り会えませんでした。

そんな中でも、尖った力作・意欲作は結構ありました。

 

たとえば、

町の住民が次々とゾンビとなっていく極限状況をコミカルにまたイロニカルに描いた『ゾンビが来たから人生見つめ直した件』(NHK総合)、

お年寄りにつけこんで財産を騙し取る結婚詐欺師(木村佳乃)と被害者の娘(木村多江)との関西弁での丁々発止のバトルが話題になった『後妻業』(火21 フジ)、

高校教師が担任のクラスの生徒を人質に学校に立て籠もって、烏合の衆と化したネット住民を糾弾する『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』(日22半 日テレ)、

行き過ぎた「絶対正義」の鉄槌を下ろす女性を演じる山口紗弥加が不気味な存在感を放つ『絶対正義』(土23:40 フジ)など。

 

また、日常生活を淡々と描きながら、ちょっとした出来事はあるものの、大きな事件が起こるわけでもなく、それでいて噛めば噛むほど味が出てくる作品もいつもより多かった印象があります。

 

オタクの悲哀と共感を暖かく描いた『トクサツガガガ』(NHK総合)、

業界で少しは名の知れた、しかしどこか一流になり切れないデザイナーの日常を描く『デザイナー渋井直人の休日』(木25 テレ東)、

売れない歌手とそのマネージャーがどさ回りでボロ宿を巡る『日本ボロ宿紀行』(土25 テレ東)、

デリヘル嬢とその店長を通して人生の悲喜こもごもを描いた『フルーツ宅配便』(金24 テレ東)などです。


制作する側からすると、視聴者の興味を引き続けることが非常に難しい題材に敢えて挑戦し成果を上げたところに大きな意味がありますね。

 

こうやって作品をひとつひとつ挙げてみると、飛び抜けて光り輝く作品はなかったものの、玄人好みのいぶし銀のような光彩を放つ作品は結構あったといえるかもしれません。

 

 

■私のワクワク度

 

各賞を発表する前に、

ひとまず私のワクワク感で今期の作品を分類してみます。

この評価と各賞とは必ずしもリンクしません。

(たとえば、作品としては高く評価するけれども、全話観るのではなく、ところところつまみ食いした作品があったりします)

 

※各枠内での順番はワクワク感の順です

 

◆毎週待ち遠しかった

『トクサツガガガ』(金22 NHK総合)

『グッドワイフ』(日21 TBS)

『人生が楽しくなる幸せの法則』(木24 日テレ)

『ハケン占い師アタル』(木21 テレ朝)

『絶対正義』(土23:40 フジ)

『ゆうべはお楽しみでしたね』(火26 TBS)

『後妻業』(火21 フジ)

 

◆とびきりのワクワク感はないが見続けた

『みかづき』(土20 NHK総合)

『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』(日22半 日テレ)

『フルーツ宅配便』(金24 テレ東)

 

◆ところどころ「つまみ食い」して観た

『デザイナー渋井直人の休日』(木25 テレ東)

『僕の初恋をキミに捧ぐ』(土23 テレ朝)

『ゾンビが来たから人生見つめ直した件』(土23半 NHK総合)

『初めて恋をした日に読む話』(火22 TBS)

『よつば銀行 原島浩美がモノ申す!』(月22 テレ東)

『スキャンダル専門弁護士QUEEN』(木22 フジ)

『日本ボロ宿紀行』(土25 テレ東)

 

◆途中で挫折して、最終話辺りだけ観た

『家売るオンナの逆襲』(水22 日テレ)

『まんぷく』(月-土8 NHKs総合)

『トレース〜科捜研の男〜』(月21 フジ)

『イノセンス 〜冤罪弁護士』(土22 日テレ)
『メゾン・ド・ポリス』(金22 TBS)

『私のおじさん〜WATAOJI〜』(金23 テレ朝)

『刑事ゼロ』(木20 テレ朝)

 

 

■各賞発表(作品部門)

 

◆最優秀作品賞

◎該当なし

 

◆優秀作品賞

◎『トクサツガガガ』(金22 NHK総合)

◎『みかづき』(土20 NHK総合)

◎『グッドワイフ』(日21 TBS)

 

寸評:

◎『トクサツガガガ

 

 

特撮ヒーローものが大好きなオタク女子の日常をコミカルに描いた小品。

オタクであることがバレないように職場ではひっそりと目立たないように生きたい、しかしオタクであることに誇りを持っていて、同じ匂いのする人とは思いを分かち合いたい、オタク道に引き入れて互いに深みを追求したいという、矛盾に満ちたオタクの心理をうまくストーリーや演出で表現して、多くの同じ思いの人々の共感を得たと思います。

オタクに全く共感を覚えない人は受け付けないんだろうなと思う一方で、オタクに境界線などないのだから、大なり小なり、人はオタク的心理を共有できるのでは…とも思っています。

 

主役の小芝風花は、これまで「二番手の女優」的なイメージが強かったのですが、このドラマで一枚皮が剥けたように実にリアルにオタクの生態を演じきり、主演女優としての魅力をお茶の間に存分に示すことができたと思います。

 

ラストにもうひと捻りというか、想像を超える展開があれば、もしかしたら「最優秀作品賞」に選んでいたかもしれないところが、残念といえば残念なところです。
 

◎『みかづき

 

 

日本の学校教育のあり方に疑問を感じ、「学習塾」という形で子どもたちに成長の場を提供しようと奮闘した夫婦の物語。

NHKらしいソツのない作りで、学校教育とは? 進学塾の功罪、夫婦と家族のきずなについて考えさせられる好作でした。

身の丈に合った規模で理想の教育を追求しようとする夫(高橋一生)と、進学塾として拡大路線に強引に舵を切る妻(永作博美)との間に次第に亀裂が入り、夫が失踪・離婚したり、家族がバラバラになったりしながらも、最後は絆を確かめ合い、試行錯誤の教育実践と家族の再生を模索していきます。

同名の小説のドラマ化で、作者は明確に述べていませんが、実在する進学塾「市○学院」をモデルにしていると思われます。

 

◎『グッドワイフ

 

 

法廷ものと、一度は仕事を辞めて主婦になった女性が再びセカンドキャリアを始める物語と、そして夫婦とは・家族とはを問うファミリーものをミックスさせたような作品でしたが、うまく「いいトコ取り」できていて、最後の最後まで楽しめました。

最初は正直「常盤貴子が主演じゃ弱いなあ」と思っていたのですが、意外と「あり」でした。

ただ、常盤貴子の弁護士、唐沢寿明の東京地検特捜部長という夫婦の役柄には最後まで違和感が残りました。

 

 

◆いろいろな意味で尖っていたで賞

◎『ゾンビが来たから人生見つめ直した件』

  (土23半 NHK総合)

◎『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』

  (日22半 日テレ)

 

寸評:

◎『ゾンビが来たから人生見つめ直した件』

 

  

 

「ゾンビもの」というだけで「脱落」した視聴者が多くいたのではないでしょうか? 

そういう意味では視聴者を選ぶ作品だったと思います。

実は私もいったんは脱落した組だったのですが、世間(ネット)での評判を聞きつけて、後から見直した口です。

 

ある日突然、地域の人々が次々とゾンビ化するという極限状況に陥いることで、ある者は生まれて初めて自分の人生を真剣に見つめ直し、またある者はこれまで心の奥深くに隠蔽していた悪意や利己心をあらわにし、またある者は自分を捨て皆んなのために生きようと奮闘します。

 

人々のゾンビ化という特殊な極限状況を背景に、コミュニティにおける人間の多様で複雑で複層的な内面や営みを丁寧にすくい取って思考実験して見せることにより、荒唐無稽な設定にもかかわらず、現実世界のように実にリアルに視聴者に訴えかけることに成功していました。

 

この作品を見て真っ先に思い浮かんだのは、アルベール・カミュの小説『ペスト』でした。

ゾンビ化は、ヒットラーに代表される独裁政治や戦時下の統制社会だったり、東日本大震災に代表される大災害だったり、原発事故だったり、伝統・しきたり・通例という名の無言の強制だったりと、いろいろなものの暗喩と考えることができるし、単純にエンターテインメントとして受け止めることもできるでしょう。そういう懐の広さも感じることができました。

 

◎『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―

 

 

私個人としてはそれほど評価していませんが、世間に与えたインパクトという意味で、この作品を取り上げました。

高校教師(菅田将暉)が、自分が担任し、あと10日で卒業式を迎える生徒全員を人質に教室に立て籠もるお話。

この短い10日の間に、数ヶ月前に突然自らの命を絶った女子生徒の死の真相を巡り、次々と新事実が明らかにされ、またそれが新たな事実により覆され…、生徒たち、そしてそれをインターネット(SNS)を通じて見守る周囲や世間の人たちはその度に翻弄され、疑心暗鬼に陥ります。

 

最後に、監禁の目的が教師の口から明かされ、インターネット(SNS)の影響力の強さに無自覚なまま、軽い気持ちで有ること無いこと情報を公開してしまい、そのことがいともたやすく人の命や社会的な立場に致命的な打撃を与え得ることを世間に訴えるというストーリー。

 

言いたいことはとてもよく分かるし、現代的で非常に大事なメッセージだと思いますが、そのために生徒全員を何日も監禁し、世間を騒がせるというストーリーが、いくらドラマとはいえ如何にも荒唐無稽に感じられたため、私は世間で評判になるほどには評価できませんでした。

 

ただ、こういった特徴のある作品を視聴率の危険を犯しても制作しようとする脚本・演出スタッフの心意気にはとても共感できたし、永野芽郁、川栄李奈、上白石萌歌、その他の生徒役の新進気鋭の役者たちの熱演も好感が持てたので、授賞を決めた次第です。

 

 

◆上智まさはる奨励賞 

※選に漏れたが埋もれさせるには忍びない作品に贈る賞です

◎『デザイナー渋井直人の休日』(木25 テレ東)

◎『フルーツ宅配便』(金24 テレ東)

◎『絶対正義』(土23:40 フジ)

◎『後妻業』(火21 フジ)

 

寸評:

◎『デザイナー渋井直人の休日

 

 

業界屈指ではないがそこそこ優秀なデザイナー。脚光を浴びたい気持ちはあるが、ことさらに優秀であることをアピールしたいとは決して思わない。尊敬や好意に値する人間(男)でありたいが、どこか抜けていて残念な結果に終わってしまい今ひとつ自信を持てず後悔ばかりしている52歳独身。

そういう男「渋井直人」の日常生活を、バイプレイヤーとして経歴の長い光石研が好演!

毎回「もっと頑張れよ!」「もっと分かってあげて!」と一喜一憂。

光石研って、デビュー映画『博多っ子純情』で弱冠16歳で主役を演じていたんですね!

 

◎『フルーツ宅配便

 

 

ひょんなことからデリヘルの雇われ店長になった濱田岳演じる主人公が、それぞれの事情を抱えるデリヘル嬢に振り回されながら、管理し雇う側の店長としての役割と、社会的弱者として彼女らの気持ちが痛いほど分かる社会的弱者としての立場の間で悩み、もがいていく日常を、あくまで軽いタッチでコミカルに描いた好作。

濱田岳の飄々とした演技もそうですが、中学時代の同級生でデリヘル嬢をやっている女を演じる仲里依紗も相変わらずこの手の役柄でいい味を出しており、さらには主人公が裏社会の危ない人たちにやられそうになったときにいつも助けに来てくれる送迎係の荒川良々も何気にヒーロー・ウルトラマンのように主人公を支え、作品を盛り上げてくれました。

 

◎『絶対正義

 

 

キャリア24年目にして初主演を飾った『ブラックスキャンダル』に続いて今作で主演を勝ち取った山口紗弥加の怪演が光る作品でした!

「悪」に正義の鉄槌を落とす「絶対正義」の女。その正義感はどんどんエスカレートしていき、高校以来の幼馴染のちょっとした弱さから出た小さな嘘や不正にまで正義の鉄槌を下そうとして、最後は友人たちにまで殺意を抱かれるようになり…。

 

◎『後妻業

 

お年寄りにつけこんで財産を騙し取る結婚詐欺師を木村佳乃がはっちゃけた関西弁で熱演!

木村多江演じる被害者の娘との間で、真剣な?取っ組み合いのバトルもあり、純粋に楽しませてもらいました。

 

 

■各賞発表(個人部門)

 

◆最優秀主演女優賞

◎木村佳乃『後妻業』

  次点:安藤サクラ『まんぷく』

  次点:石橋菜津美『ゾンビが来たから人生見つめ直した件』

 

 

◆最優秀助演女優賞

◎木村多江『後妻業』

  次点:永作博美『みかづき』

 

 

◆最優秀主演男優賞

◎菅田将暉『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』

  次点:濱田岳『フルーツ宅配便』

  次点:光石研『デザイナー渋井直人の休日』

 

 

◆最優秀助演男優賞

◎長谷川博己『まんぷく』

 

 

◆ライジングスター賞

◎小芝風花『トクサツガガガ』

◎横浜流星『初めて恋をした日に読む話』

 

寸評:

小芝風花はいまさら「ライジングスター」でもありませんが…

 

 

■各賞発表(音楽部門)

 

該当なし

 

※特に強く印象に残る楽曲がなかったことと、私に楽曲を選ぶだけの時間的余裕がないため、今回は「該当なし」としました。

悪しからずご了承ください。

 

 

以上です。

先日、電車の中でAppleのワイヤレス・イヤホン AirPodsで音楽を聴いていたところ、隣の男性から音が漏れていると注意を受けてしまいました。

 

いよいよ加齢による衰えが耳にまでやってきたか?と覚悟しましたが、確かめてみるとどうもそうでもなさそう。

 

もともとAirPodsは耳栓側ではないので音漏れはある程度は諦めるしかないのですが、私はどちらかというと周囲を気にして音を小さくして聴く小心者のタイプなので、あの騒音の電車の中で隣の人がうるさく感じるほどの音漏れがあるというのが解せませんでした。

 

で、いろいろ試した結果、AirPodsの装着方法が必ずしもベストではなかったとの結論に達しました。

 

ところが、Googleなどで画像検索すると、たいていの人が、私がやっていたそのベストでない装着方法で聴いていることに気づきました。

 

おそらくApple自身も間違っている??

 

私が「誤った装着方法」といっているのは、下図のような装着方法です。耳の形に沿って素直に垂らすやり方です。

よく「チンアナゴ」とか「耳からうどん」とか酷評されているやつですね。

 

◎正しくない装着方法

 

 

この装着方法だと、AirPodsから出た音が遮蔽されて効率的に鼓膜に届かず、そのため、まともな音量で聴こうとすると、かなり大きめの音量にする必要があって、その結果、外にだだ漏れになってしまうことがわかりました。

 

 

ではベストの装着方法とは。。。

 

顔を前方に真っ直ぐ向けた状態で、ほぼ地面と水平になるように装着するのが、私の行き着いたベストの装着方法です。

本当はもっと上を向けるのがいいのですが、そうすると、安定性が悪くなるのと、さすがに世間的な常識からずいぶん外れてしまうので、水平に装着するのが妥協点かと思います。

 

まあ、騙されたと思ってお試しあれ!

これまでの半分から2/3程度の音量で、これまでと同じ音を楽しめるはず。

あと、こころなしか、これまでより音がクリアになったような気がします。(自分の肌で音を遮蔽していたのだから、音が籠もっていたことは想像に難くありませんね。

 

以上です。

 

う〜ん、前回書き込みから1ヶ月以上。。。またまた更新が滞ってしまいました。

 

社会に対する思い、学問に対する思い、人生に対する思いなど、さまざまな思いを気軽に書き込んでいこうという趣旨のこのブログ。

 

書き込みのハードルを下げることで、更新頻度を上げようと何度となくトライしているのですが、仕事が多忙になったり、プライベートでいろいろあったりで、なかなか思うように更新できていない状況が続いています。

 

その間に、たとえば展覧会などにも行ったりはしているのですが、それをいざレポートにまとめようとすると、十分な時間がとれず、結果、塩漬けになっています。

以下に挙げるようなとても有意義な展覧会を鑑賞して、ぜひ感想を共有したかったのですが残念です。

  

・フィリップス展(三菱一号館美術館)、

・ルーベンス展(国立西洋美術館)

・ムンク展(東京都美術館)

・昆虫展(国立科学博物館)

 

 

。。。と、言い訳モードの前置きはこれくらいにして。。。

 

3月20日付『Nature』誌に

科学者800名の署名入りで、ある声明文が掲載され、

話題を呼んでいます。

 

その内容とは、

ある2つの事象について、統計的に有意差が確認できなかったとき、それをもって「2つの事象の間に差は無い」と結論付ける誤った論文が横行しており、調査した論文の半数超が該当したとして、警鐘を鳴らしています。

 

統計的に有意な差がなかったことから言えることは、あくまで「差があるとは言えない」であって、それと「差がない」という言説との間には決して超えられない壁・断絶があります。

 

「何だ、そんなの当たり前じゃないか!」と思った方も多いでしょう。

そうなんです、きわめて当たり前のことを言っているんです。

 

ですが、日常生活の中では、しばしば知らず知らず、こういう誤謬に陥りがちなのも確か。

 

日頃から論理的な思考を鍛えているはずの科学者ですら、このような誤りを犯してしまうのですから。。。

 

常々肝に銘じたいものです。

 

もっと恐ろしいのは、

そういう「ついうっかり」ではなく、

さまざまな理由で基礎的な論理力が養われていない人々が、このような誤謬を丸ごと信じてしまっていないか?

悪意のある詐欺師や政治家などにいいようにあしらわれ利用されていないか?

ということです。

 

こういう基礎的なリテラシー教育の有無が、ボディーブローのように、人々の生活に跳ね返ってくるんですよね。

 

なお、私の読んだ記事は以下のIT media NEWSの記事です。

IT media NEWS(2019.3.26)

 

以上、久しぶりの書き込みでした。

 

恒例となりました、2018年10月期のTVドラマ評をアワード形式でお送りします。

今回はいつにも増して遅くなってしまいました。

ほとんど化石のような記事で申し訳ありません。

 

また、毎度のただし書きですが、当ドラマ評は、青春もの・純愛もの・感動もの大好きな私の独断と偏見の産物であり、事件もの・刑事ものとかエンタテインメント系作品を低く評価する結果となっているかもしれないことを予めご承知おきください。

視聴率と私の評価とは、ほぼ確実に反比例します(苦笑)

 

なお、対象は東京23区の地上波放送に限定し、放送局の表記も東京でのそれを略称で記載しています。

(例:「東海テレビ」ではなく「フジ」)

 

 

■総評

 

◆最優秀作品賞は僅差で決定

 

今回、最優秀作品賞の選定は困難を極めました。

良作が目白押しだったのですが、いずれもどこかしら「いまひとつ」の部分があって、総合評価すると横並びで甲乙つけ難い印象でした。

最後はやむなく「自分の個人的な好き嫌い・作品への好感度」を最優先にして選ぶことにしました。

 

◆主人公が生きる方向性を思い悩む作品が多かった

 

今クールの作品に多かったのが、主人公が「こうなりたい」と「こうなってしまった」の狭間で揺れ動き苦悩し、そして乗り越えていくタイプの作品でした。

もちろん、この手の主題はドラマの常道であり珍しくはないのですが、ひとつのクールの中でこれだけまとまって出てくるのも珍しいのでは?と思いました。

 

『僕らは奇跡でできている』では主人公は自然を相手に生きていたかったのですが、大学の講座を持つことで面倒な人間関係が発生してしまいます。

しかし、さまざまな生き方や考え方や性格を持つ大学の同僚や事務局、学生、その他さまざまな人と交流することで鍛えられ、次のステップへと進んでいくことになります。

『中学聖日記』では、聖職としての教師という理想に情熱を燃やす新米女教師が、図らずも教え子の中学生を好きになり、教師を追われ、人生の選択を迫られます。

何度もふらつきあちこちぶつかりながらも、最終的に「好き」をとることに決意し、成年となった男子中学生と結ばれます。

『黄昏流星群』では、迷いのオンパレード。主人公は妻子がありながら北欧旅行で偶然知り合った女性に心を奪われ、その妻は娘の婚約相手にふらつき、娘は妻子のある老齢の大学教授と道ならぬ恋…

どんな結末になるかとても不安でしたが、主要登場人物がみな前向きな道に一歩踏み出し安堵しました。

 

 

■作品部門

 

◆最優秀作品賞

◎『僕らは奇跡でできている』(火21 フジ)

 次点:◎『中学聖日記』(火22 TBS)

 次点:◎『黄昏流星群』(木22 フジ)

 次点:◎『大恋愛~僕を忘れる君と』(金22 TBS)

 

寸評:

正直言って、次点を含めここに挙げた4作品はいずれも甲乙つけ難い良作でした。

私の思いがほんのちょっとだけ大きかったのと、他のドラマがある意味「王道」の恋愛ドラマ・家族愛ドラマだったのに対して、このドラマだけそれを敢えて踏み外して新たな領域を開拓しようとしたことに敬意を表し『僕らは奇跡でできている』を選定しました。

 

『僕らは奇跡でできている』は橋部敦子の完全オリジナル作品。すでに別途記事を書いていますのでそちらをご参照ください。

 →『僕らは奇跡でできている』が面白い (2018.12.06)

 

 

『中学聖日記』は、中学教師(有村架純)が教え子(岡田健史)と恋愛関係に陥り社会の非難の中でその思いを貫くという作品。

松嶋菜々子と滝沢秀明のあの『魔女の条件』の「劣化版」との手厳しい論評も一部にはありますが、この手の主題のドラマが周りの道徳観や社会制度と主人公らの対立構造によってどんどん泥沼化し、視聴者を重くてやりきれない気持ちに追い込んでいきがちなところ、主人公らが最後までピュアな気持ちを持ち続け、「あおはる」感全開で前向きに生きたところに好感(共感)が持てました。

「最後はふたりとも《大人》になってきっぱり恋愛から卒業しました」的な優等生的な終わらせ方をしなかったのも良かったと思います。

 

とはいえ、ようやく吹っ切れて教師という天職に入魂できると思われた矢先に、結局教え子を忘れきれず…の繰り返しにはさすがに「おいおい、これからというときにまた台無しかよ〜!」と何度も愚痴っちゃいましたが…(笑)

 

それにしても、「中学聖日記」なのに、最後は中学生が大学を卒業して社会人になって主人公を迎えに来るという展開になるとは、予想だにしませんでした!

まあ、最後はハッピーエンドでよかったです。

教師という職業を結果的に放棄して、そのときどきの生徒たちを放り出すことになってしまった責任はどうするんだ?というわだかまりは残りますが…

 

『黄昏流星群』は、2000年に文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞した弘兼憲史の同名の短編オムニバス漫画第1集「不惑の星」のドラマ化。

主人公の定年近い会社員(佐々木蔵之介)と、老母の介護で未婚を貫く同年代の独身女性(黒木瞳)との不倫を軸にして、婚約者のいる主人公の娘(石川恋)が実は大学教授(高田純次)と以前から不倫関係にあり、娘の婚約者(藤井流星)も実は娘ではなくその母親(中山美穂)の方に恋愛感情を持っているという、どろどろの不倫&家庭崩壊劇が繰り広げられるのですが、やはり『中学聖日記』同様、ピュアさを失わない描き方が巧妙で、登場人物のひとりひとりに少しずつ感情移入できる作品に仕上がっていました。

それは作品の描き方だけでなく、俳優陣のキャラクターも一役かっていると思います。

特に黒木瞳が60歳にも届こうという年齢にして純愛ストーリーのヒロインを「現役で」演じ切ることができるというのが新鮮な驚きであり収穫でした。

 

『大恋愛~僕を忘れる君と』は、単に病床に伏して刻々と死に近づいていく主人公とそれを健気に支え看取るパートナーという、よくあるストーリーですが、愛する者のことを少しずつ忘れてしまう病が巻き起こすさまざまな悲劇や軋轢、不安、絶望などをきめ細かく描いた作品でした。

戸田恵梨香ムロツヨシは似合わない(笑)とずっと思いつつも、それはそれで現実世界ならこんなものかもね〜と自分に言い聞かせながら観ていました(笑)

ドラマを評価するうえでの最大の難点といえば、ムロツヨシ演じる夫があまりにも「良い夫」すぎるところでしょうか。

あまり度が過ぎると、視聴者というものは共感よりも逆に羨ましさというか反感を覚えるものです。

 

 

◆優秀作品賞

◎『忘却のサチコ』(金24 テレ東)

◎『下町ロケット』(日21 TBS)

◎『獣になれない私たち』(水22 日テレ)

 

寸評:

『忘却のサチコ』は、融通を利かせたり適当にあしらうことを知らず、何事にも四角四面にしか対応できない出版社勤務の編集者(高畑充希)が、一くせも二くせもある作家や、編集者としての自覚が希薄ですぐ凹む部下に翻弄されながらも、逆にそういう真っ直ぐで杓子定規な性格を逆手に取って見事に難題を乗り越え職務を全うします。

現実世界では「正直者が馬鹿を見る」ことがあまりにも多いので、このあまりの融通の利かなさはさておき、毎回サチコの身になって溜飲を下げさせてもらいました。

 

このドラマのもうひとつの売りは、あの『孤独のグルメ』の「おんな版」という側面です!

主人公は結婚式当日に花婿に逃げられた過去をずっと引きずっており、その断ち切れぬ思いをひとときでも忘れさせてくれる唯一の道楽が「食」。

毎回、仕事で行く先々でさまざまな名店を訪ねて舌鼓を打ちます。

この「おんな版孤独のグルメ」として見ると成功したかどうかは微妙なところでした。

何というか、個々の料理に対するリスペクトがあまりないというか、番組としての食に対する熱意があまり感じられないのが残念でした。

 

『下町ロケット』は、今回も安定感抜群の鉄壁のクオリティで毎回楽しみに見させてもらいました。

まあ、お決まりの、叩かれても地べたを這いずり回って最後に一発逆転する「下町工場パワー」で真新しさは最早ありませんが、視聴者の楽しませどころをしっかり押さえた作品作りはさすがでした。

 

『獣になれない私たち』は、新垣結衣の演技を見るためだけでも十分見る価値はありましたが、ドラマ全体の評価という点から見ると、どうも主題というか言いたいことがよく見えませんでした。

「獣になれない」という言葉からは「草食系」という言葉が連想され、作品の触れ込みも「すべての頭でっかちな大人に送るラブかもしれないストーリー」とのことでしたが、私から言わせれば、この作品の主人公たちは全然「草食系」ではありません(きっぱり!)し、「頭でっかち」というよりむしろ人生に疲労して思考停止に陥った現代人の人間回復の物語ですね!
 

 

■個人部門

 

◆最優秀主演女優賞

◎新垣結衣(『獣になれない私たち』)

 次点:◎有村架純(『中学聖日記』)

 次点:◎高畑充希(『忘却のサチコ』)

 次点:◎戸田恵梨香(『大恋愛~僕を忘れる君と』)

 

寸評:

今回は選定が難しかったです。

よい作品の主演は自ずと高評価につながるものですが、あえてそれに逆らって、最優秀作品賞に選ばれなかったドラマから最優秀主演女優賞を選びました。(天の邪鬼)

受賞理由としては、「獣になれない人々」という雲をつかむような難しい役どころにもかかわらず、安定したパフォーマンスで視聴者を惹きつけた点です。

 

 

◆最優秀主演男優賞

◎高橋一生(『僕らは奇跡でできている』)

 次点:◎阿部寛(『下町ロケット』)

 次点:◎佐々木蔵之介(『黄昏流星群』)

 

寸評:

最優秀主演女優賞の受賞理由と同様です。

幼い頃から生物や自然を友として生きてきて、人との付き合いが苦手で、社会常識に欠けるところがある一方で、固定観念に縛られずに物ごとの核心を直感的に掴むことに長けていて、その鋭くも真っ直ぐな言動に周囲の人達が感化されていくという難しい役どころをうまく演じ切りました。

 

 

◆最優秀助演女優賞

◎黒木瞳(『黄昏流星群』)

 次点:◎吉田羊(『中学聖日記』)

 

寸評:

黒木瞳の受賞理由は、最優秀作品賞の欄で書いたとおり。

あの歳でピュアな純愛もののヒロインを演じることができることに驚きというか尊敬すら感じます。

俳優の裏に実生活が存在することが想像すらできない稀有な俳優の一人ですね。

 

吉田羊は、バリバリのキャリアウーマンとしての表の顔と、実はバイセクシュアルで、めちゃくちゃ男前の性格で、若い女性を愛すると同時に、主人公(有村架純)の元カレ(町田啓太)の良き上司であり一時は結婚を考える関係にもなるという難しい役どころを演じました。

最後は、主人公と元カレの間を取り持ち、その煮え切らない腐れ縁を断ち切ってくれます。

いや、本当にかっこよかったです!

ほぼほぼ「最優秀助演女優賞」と言っていい次点でした!

 

 

◆最優秀助演男優賞

◆ライジングスター賞

◎岡田健史(『中学聖日記』)

 

寸評:

岡田健史(おかだけんし)は、担任の新米女性教師を好きになる初々しい中学生役でスタートし、ドラマ最終回では8年後?大学を卒業し就職してスーツ姿でヒロインの前に現れるという役を演じ、世のおばさま世代を虜にして社会現象にすらなりました。

 

福岡県出身の19歳。趣味は筋トレ。好きな食べ物はラーメン。

将来性は未知数ですが、子どもと大人の混ざり合う不安定で微妙な年頃の男子を見事に演じましたね。

4〜5歳もサバを読んだキャスティングが功を奏したともいえますが、今後、歳相応の役をいかに演じるかが見どころですね。

 

 

■音楽部門

 

◆最優秀音楽作品賞

◎平井堅 「half of me(『黄昏流星群』)

 

◆優秀音楽作品賞

◎edda 「ループ」(『忘却のサチコ』)

 

◎Uru 「プロローグ」(『中学聖日記』)

 

◎あいみょん 「今夜このまま」(『獣になれない私たち』)

 

◎SEKAI NO OWARI「イルミネーション

    (『リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~』)

 

 

以上です。

せっかく韓流ドラマにはまったのなら、一石二鳥で歴史も勉強しちゃおう! ということで、韓国歴史物ドラマと韓国・日本の歴史年代の対応表を作成しました。

※更新して ver.10.0 としました(2019年1月5日)
・以下の4作品を追加。
  『イニョプの道』

  『逆賊 民の英雄 ホン・ギルドン』

  『七日の王妃』

  『師任堂(サイムダン)、色の日記

 

<拡大して見るか、ファイル・ダウンロードしてご覧ください>


※なお、破線で区切って列挙した作品は同時期に属します。
スペースの制約上、厳密な前後関係までは表せていません。


以上です。
 

 

 

あけましておめでとうございます。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

世界でまだ実現していないが、いずれ遠い将来には実現するだろう・実現してほしいこと。

 ーこのブログで折りに触れ言及しているが、

  何度でも言わずにはおれない私の願い。

  そして私が哲学を続ける意味。

 

 

・宗教の呪縛からの人類の解放

 

信仰は個人の勝手だが、社会や自然や学問はそれを前提としないことの人類的な(全世界的な)合意。そして宗教を前提としない社会の具体的な制度設計と構築。

王政や君主制、貴族趣味からの脱却もこの範疇。

フランスが一歩踏み出している(ライシテ)が、まだまだこれから。

 

日本人は他人事のように感じているかもしれないが、社会や日常生活の隅々にまで神道や仏教のしきたりや習わしが浸透してしまっていて、それが、宗教を世界にとって余計なもの・必然でないものと確信し、できれば関わりたくないという人々の生き方を阻害していることにあまりにも無自覚無頓着である。

 

 

・政治の権力を代議員制から取り戻す

 

「民主政治の原則は直接民主主義であり、それが現実の生活の中で難しいので、仕方なく間接民主主義を選択している」ということを少なくとも国家単位で合意し法制化すること。

選挙で選ばれた代議士は全権委任されたわけではなく、われわれ(国民)には政治的決定事項ひとつひとつに意見を表明する権利と、万一のときに政府の決定を覆す合法的な手段が与えられていることを法律に明文化し広く共有する。

 

現代人が直面している悲しい事実は、時の政権に異議を唱える正式でタイムリーな方法が実はどの国でも全くと言っていいほど実現できていなくて、依然としてデモだけが(粗野だが)少しは機能する手段であること。

権利行使の仕組みは最新のITをフル活用して実現できるのではないか。

 

 

・芸術作品の公共財化

 

芸術作品と市場経済とを切り離す。

芸術作品は金銭を払わずとも誰もが平等に享受できるものとする。

芸術家は、創作した芸術作品の直接の市場価値から収入を得るのではなく、全く別次元の価値観で収入を得る仕組みを社会的に構築する。

(もちろん著作権はあくまで芸術家に属するが、人が芸術作品を鑑賞するときに著作権料などというものは存在しなくなる)

これらが実現するためには、次項の「神の見えざる手からの脱却」が前提になるかもしれない…

 

※「芸術」の範囲を定義するのは難しい。ここではとりあえず、それそのものが直接に「実用性」を意図しないもので、文学、音楽、絵画、彫刻などを指す。

では建築は? デザインは? 企業のロゴマークは? など、線引きはもちろん難しく、それも含めて課題は山積みではある…

 

 

計画経済への移行

 

人類はさまざまな分野で自然に立ち向かってきた。

人類の歴史は自然の脅威や予測不可能性への挑戦と克服・征服の歴史と言っても過言ではない。

たとえば生物科学の分野では遺伝子組み換えにより種(しゅ)を変造したり創造したりして毎日の食卓の上に提供するまでになっている。

 

にもかかわらず、経済活動に関しては、人々は自由競争や市場原理に身を委ね、欲望の最大化を是とし、「人の手」や統制を頑なに拒む。

 

もちろん、人類には、「共産主義国の失敗」という痛い過去の経験があるし、そもそも人類社会の営みそのものが一種の「複雑系」であるなら、おいそれとコントロール出来ないのも事実である。

 

だからこそ、現代の世界経済は、資本主義・自由経済・市場経済をベースにして、そこに社会福祉施策や計画経済的施策・国家による統制といった味付けをすることによって、資本主義・自由主義・市場経済の欠点・矛盾を補完しようとする。

 

しかし、そのような補完だけでは、おそらく資本主義・自由主義はいずれ破綻することになる。

資本主義は本質的に終わりなき経済成長・競争・欲望の拡大再生産を強い、限られた資源の枯渇に向かう。

 

そして昨今のAIの急激な進展は、その破綻への流れが予想以上に加速される可能性を示唆している。

 

AIにより人々の職は奪われ、努力するもの・優秀な一部の者のみが生き残り、それ以外の者は阻害されると予想する者がいる。

 

しかし、他人事のようにそんな予想をして終わりにするのではなく、視点を変えて、特殊能力を持たない大多数の人々が職が奪われても、彼らが普通に生きていけるように、早急に社会や経済の仕組みを変えていくべきだ…という話の持って行き方をすべきだ。

この文脈でベーシックインカムなどの施策も視野に入る。

 

何か話が拡散してきたが、ここで私が言いたかったのは、

市場原理(需要と供給のバランス)をベースとした社会の時代から、いずれは計画経済をベースにそこに資本主義的な味付けをする社会の時代に変遷するだろう、変遷するべきだということ。

ここで誤解のないように強調しておきたいのは、私有財産を否定しているわけではないということ。いや、私有財産はさすがになくならないに違いない。

 

この移行の流れの中で、次の項目も実現されることになる。

 

 

・株式や通貨の売買相場からの脱却

 

株式、通貨ともに、将来的には、売買相場から切り離され、株価や為替レートは需要と供給に左右されず、別の基準で決定されるようになる。

これにより、株式、通貨とも、虚業のマネーゲームの具として歪められてしまった存在から、それぞれが持つ本来的な存在意義に立ち戻ることになる。

 

ただし、先の計画経済への移行もそうだが、抵抗勢力が強大なため、実現はなかなか難航することは間違いない。

最大の抵抗勢力は、既得権益を守ろうとするマネーゲーム大好きな「山師」たち。

 

 

以上です。

 

今クール(10月期)のTVドラマもいよいよ最終回に突入する「ラス前」の時期に差し掛かりましたね。

 

そんな作品群の中でダントツに面白い作品といえば、何といっても

僕らは奇跡でできている(火21 関西テレビ/フジテレビ系)!

 

特別なにかが起きるわけでもないのですが、動物観察とともに流れていくマッタリとした日常がとても心地よく、自分というものの存在を肯定し、やさしくいたわってあげたくなるような心温まる作品です。

 

 

橋部敦子の完全オリジナル脚本。

主演は民放ゴールデンタイムの連続ドラマ初主演となる高橋一生

 

高橋一生 演じる主人公・相河一輝は、新米講師として大学で動物行動学を教えていますが、幼少期からいわゆる「自閉症」気味で、動物観察やフィールドワークに没頭するあまり、日常生活や社会生活には無頓着。

しばしば講義に遅れたり休講したり、約束を反故にしたり…。

 

社会人として不適格者の烙印を押されそうな相河ですが、その動物観察と研究に根ざした、社会常識や人間関係のしがらみにとらわれない言動が、自らをがんじがらめにして身動きが取れなくなってしまっている周囲の人々の心を少しずつ解きほぐしていきます。

 

この作品の第一の成功要因はやはり動物や生物、自然界の魅力を主役に押し出したところでしょうか。

紹介される動物の生態に目新しさはありませんが、相河が生き生きと、また愛情たっぷりに語るのを見ていると何かこちらも幸せな気分になってきます。

自分も含めた「生命」というものが奇跡の積み重ねによる稀有の存在であることに思わず「生き物バンザイ!」と叫びたくなります。

 

講義を受講する学生たちも最初は、出席すれば簡単に単位をくれるという噂から講義を選んだにすぎませんでしたが、次第に相河の講義に惹き込まれ、考え方も変わっていきます。

そして講義外でも積極的にフィールドワークに参加するようになります。

 

この作品のもうひとつの成功要因は、登場人物ひとりひとりの造形をメリハリよく丁寧に、そして愛情たっぷりとコミカルに描いているところ。

人は誰でも、だめなところと一緒に、他の人とは違う魅力をも有しているのだということを視聴者に実感させてくれる、そんなキャラクタ設定と演出ががなされています。

 

主人公はもちろんのことですが、

キャリア志向でプライドが高く恋人にすら弱いところを見せたくなくて自らを生きづらくしている若き女性歯科医師・院長(榮倉奈々)、

 

研究室でアリの研究に没頭し他人と没交渉を貫くも、実はとても人間味があって、主人公が意地悪な先輩准教授(要潤)をやりこめるところにじっと聞き耳を立てていて「Good Job!!」と小さく囁いて微笑むアリおたくの万年講師(児嶋一哉)、

 

主人公の実母でありながら諸般の事情で家政婦として長年主人公のお世話をしつつ、陰ながら見守っている、世話焼きおばさん(戸田恵子)、

 

学生の教育より自分の昇進のことばかり気になって、学生に人気の出てきた主人公に嫉妬し、何かにつけ主人公をこき下ろそうとするも、そのたびに主人公に「どうして離婚したんですか?」と切り返されて何も言えなくなる准教授(要潤)、

 

ファッション好きの今どきの女の子だが、主人公の講義に魅せられ、主人公自身にも魅せられ、恋の告白までしてしまった女子学生(矢作穂香)などなど…

 

いずれも、いろいろな意味で魅力的な人々で、ドラマが終わってしまったらきっと「僕キセ」ロスに見舞われる予感が大です…。

彼らの「その後」を見守ることができないのがこんなに悲しいとは…。

 

 

主題歌オープニングのShiggy Jrの「ピュアなソルジャー」も、作品の雰囲気にピッタリの明るく奔放なのびのびした楽曲で、作品をさらに盛り上げるのに一役買っています。

 

以上です。