最近の陸上記録(6/13〜6/17) | 上智まさはるの陸上競技ブログ

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陸上競技の大会情報、見どころ、結果、感想など

先週も各地でさまざまな陸上競技大会が開催されましたが、特にインターハイの各地区予選が一斉に行われていますので、今回は各地区高校総体の結果に絞って、目立った結果をまとめてみました。

◎先週開催された高校総体地区予選
 東北、北関東、南関東、北信越、近畿、四国、北九州、南九州

なお、今週も以下の地区で高校総体予選が開催されます。
 北海道、東海、中国

■トピックス

・男子200mで桐生祥秀(洛南高3)が20.41で19年ぶりの高校新記録!
・男子八種で潮崎傑(滝川二高2)が高校新。初の6000点台!
・相洋高(神奈川)が男女のリレー種目すべてで今季高校最高記録
・女子200mで神保祐希(金沢二水高3)が高校歴代2位の23.65
・女子やり投で斉藤真理菜(土浦湖北高3)が高校歴代3位、Jr日本歴代8位


■■■■■■■■■■■ 男子 ■■■■■■■■■■■

◆男子100m

桐生 祥秀(洛南高3)選手が向かい風の中で10.17を出しました。
10.02のあとでは大したことがないように見えますが、これでもパフォーマンス高校歴代2位。

 近畿高校総体(6/14)
 1位 10.17 (-0.2) 桐生 祥秀(洛南高3)
 南関東高校総体(6/15)
 準決1位 10.40 (+1.1) 川上 拓也(東海大浦安高3)
 準決1位 10.48 (+1.1) 大嶋 健太(東京高1) ★高1歴代2位
 決勝1位 10.49 (-0.4) 川上 拓也(東海大浦安高3)

  ◇高校歴代ランキング
  1位 10.01 桐生 祥秀(洛南高) 2013年
  2位 10.23 大瀬戸 一馬(小倉東高) 2012年
  3位 10.24 高橋 和裕(添上高) 1994年

◆男子200m

200mの高校記録更新も時間の問題と考えられていましたが、現実のものとなりました。
従来の記録は、桐生選手が生まれる前、ちょうど19年前の同じ近畿高校総体で高橋和裕(添上高)選手が出した20.57といいますから、感慨深いものがありますね。
それにしても雨の悪天候の中で、従来の記録を一気に0.16秒も上回る20.41は、改めて桐生選手の突出した実力を思い知らされます。この記録はジュニア日本歴代3位、日本歴代10位タイで、ついでにモスクワ世界選手権A標準(20.52)も突破しました。

 近畿高校総体(6/15)
 1位 20.41 (+0.5) 桐生 祥秀(洛南高3) ★高校新
 北関東高校総体(6/16)
 1位 21.22 (+0.5) 三田 真也(早大本庄高3)
 南関東高校総体(6/16)
 1位 21.24 (-0.6) 徳山 黎(相洋高3)

  ◇高校歴代ランキング
  1位 20.41 桐生 祥秀(洛南高) 2013年
  2位 20.57 高橋 和裕(添上高) 1994年
  3位 20.71 松本 一輝(花園高) 2001年
  4位 20.77 愛敬 彰太郎(桑名高) 2012年
  5位 20.79 石塚 祐輔(土浦三高) 2005年
  5位 20.79 金丸 祐三(大阪高) 2005年
  7位 20.81 大前 祐介(本郷高) 2000年
  7位 20.81 山縣 亮太(修道高) 2010年
  7位 20.81 橋元 晃志(川薩清修館高) 2012年

◆男子1500m

 北九州高校総体(6/13)
 1位 3.48.40 大山 憲明(大牟田高3)
 2位 3:49.16 G.ミッチェル(福岡第一高2)
 3位 3:49.98 堀 龍彦(大牟田高3)

 南関東高校総体(6/14)
 1位 3:51.49 安井 雄一(市船橋高3)

◆男子5000m

 北九州高校総体(6/14)
 1位 13.57.33 G.ミッチェル(福岡第一高2)

◆男子110mH

古谷 拓夢(相洋高2)選手が2年生ながら、3年生も含めた今季最高記録をマーク。14.17は高2歴代2位の記録ですが、向かい風1.8mの中で出した点で価値が高いと思います。
これだけでもすごいと思っていましたが、同じ2年生の川村 直也(東海大仰星高2)選手がわずか0.02秒差でこれに続いています。
インターハイ2年生Vも十分あり得ますね。

 南関東高校総体(6/17)
 1位 14.17 (-1.8) 古谷 拓夢(相洋高2) ★高2歴代2位
 4位 14.70 (-1.8) 金井 直(川崎橘高1) ★高1歴代8位タイ
 近畿高校総体(6/16)
 1位 14.19 (+1.3) 川村 直也(東海大仰星高2)  ★高2歴代4位
 2位 14.20 (+1.3) 鍵本 真啓(平城高3)

  ◇高2歴代ランキング
  1位 14.14 矢澤 航(法政二高2) 2008年
  2位 14.17 古谷 拓夢(相洋高2) 2013年
  3位 14.18 安部 孝駿(玉野光南高2) 2008年
  4位 14.19 川村 直也(東海大仰星高2) 2013年
  5位 14.20 渡部 信人(阿賀黎明高2) 1993年

◆男子400mH

110mHでも好記録を出した古谷 拓夢(相洋高2)選手が、400mHでも今季高校最高記録、高2歴代7位の51.49をマーク。

 南関東高校総体(6/15)
 1位 51.49 古谷 拓夢(相洋高2) ★高2歴代7位 今季高校最高
 北九州高校総体(6/14)
 1位 52.06 後藤 渉(東福岡高3)

◆男子3000mSC

大山憲明(大牟田高3)選手が今季ただひとり8分台。1500mとともに今季高校最高記録。

 北九州高校総体(6/16)
 1位 8.59.46 大山 憲明(大牟田高3)

◆男子4×100mリレー

相洋高(神奈川)が南関東高校総体の予選で40.36の高校歴代8位(高校別では歴代7位)を出しました(決勝は40.41)。
しかし、各地区予選でも40秒台が目白押しで、ものすごいことになっています。
なお、東京高は南関東の決勝で失格になっています。

 南関東高校総体(6/14)
 予選1位 40.36 相洋高(今野2-徳山3-中嶌3-林3) ★高校歴代8位
 東北高校総体(6/14~15)
 準決1位 40.63 仙台育英高(鹿野3-佐々木3-今村3-横山3)
 準決1位 40.87 横手清陵学院高(鈴木3-萩原3-中村3-佐藤2)
 近畿高校総体(6/14)
 1位 40.65 洛南高(江川1-池本2-犬井3-桐生3)
 2位 40.69 滝川二高(小林3-大西3-段林3-平尾2)
 3位 40.91 大阪高(坂井1-寺田3-岡3-沖2)

 南九州高校総体(6/14)
 1位 40.85 那覇西高(尚師3-与那原3-金城3-濱田3)

◆男子4×400mリレー

ここでも相洋高(神奈川)がずば抜けていますね。
市立船橋高(千葉)は2年生中心のオーダーでこの記録。

 南関東高校総体(6/17)
 1位 3.10.90 相洋高(古谷2-林3-中嶌3-徳山3) ★高校歴代8位
 2位 3:12.15 市立船橋高(酒井2-鈴木2-澤井2-石田3)
 北九州高校総体(6/16)
 1位 3.12.85 東福岡高(山下2-原田3-後藤3-松尾3)

◆男子棒高跳

 北九州高校総体(6/13)
 1位 4m92 初村 大寿(福岡第一高3)
 北関東高校総体(6/15)
 1位 4m90 高木 亮(前橋育英高3)
 2位 4m80 田中 成(樹徳高3)
 3位 4m80 末吉 龍太(羽生一高2)

 南関東高校総体(6/14)
 1位 4m80 岡本 拓巳(横浜清風高2)

◆男子走幅跳

追い風参考とはいえ、2年生の記録として、山川 夏輝(洛南高2)選手の7m73は驚異的。
しかし今年は地区大会から好記録が続出しています。

 近畿高校総体(6/13)
 1位 7m73 (+2.4) 山川 夏輝(洛南高2) 追い風参考
 2位 7m48 (+1.1) 西岡 春陽(市西宮高3)
 3位 7m47 (+3.3) 矢野 佑馬(和歌山工高3)
 追い風参考

 北信越高校総体(6/14)
 1位 7.58 (+0.0) 宮崎 琢也(松商学園高3)
 北九州高校総体(6/13)
 1位 7m30 (+0.2) 折口 力弥(上五島高3)

◆男子三段跳

 南関東高校総体(6/17)
 1位 15.39 (+1.1) 辻田 達也(川崎橘高2) ★高2歴代8位
 北九州高校総体(6/16)
 1位 15m29 (+1.2) 藤内 誠也(福岡第一高3)
 2位 15m24 (+1.0) 山本 凌雅(諫早農高3)


◆男子砲丸投

 四国高校総体(6/17)
 1位 16m95 武田 歴次(生光学園高3)
 近畿高校総体(6/14)
 1位 16m39 石山 歩(花園高2)
 2位 16m08 岸本 雄介(太成学院高3)
 南関東高校総体(6/15)
 1位 15m72 安藤 夢(東京高2)

◆男子円盤投

 南関東高校総体(6/17)
 1位 47m84 安藤 夢(東京2) ★今季ベストは48m00
 2位 46m97 松井 俊樹(瀬谷西高2)

◆男子ハンマー投

 北関東高校総体(6/15)
 1位 60m17 内堀 弘樹(霞ヶ浦高3)
 2位 59m97 梅山 陽介(前橋育英高3)

 北九州高校総体(6/14)
 1位 59m78 草野 光太郎(口加高3)

◆男子やり投

 北九州高校総体(6/15)
 1位 67.31 花田 研聖(自由ケ丘高2) ★高2歴代9位

◆男子八種

潮崎 傑(滝川二高2)選手が京都府大会に続き、高校記録をさらに更新。初の6000点台に乗せました。
これでまだ2年生ですから、どこまで伸ばしていくのでしょうね。

 近畿高校総体
 1位 6037点 潮崎 傑(滝川二高2) ★日本高校新
 南九州高校総体(6/13)
 1位 5585点 前三盛 敦貴(八重山高3)

  ◇高校歴代ランキング
  1位 6037pt 潮崎 傑(滝川第二高) 2013年
  2位 5938pt 田中 新也(洛南高) 2011年
  3位 5900pt 中村 明彦(岡崎城西高) 2008年


■■■■■■■■■■■ 女子 ■■■■■■■■■■■

◆女子100m

 北関東高校総体(6/15)
 1位 11.78 (-0.2) 土井 杏南(埼玉栄高3)
 2位 11.89 (-0.2) 竹内 爽香(浦和一女高3)

 南九州高校総体(6/14)
 1位 11.98 (-1.1) 野林 祐実(九州学院高3)
 南関東高校総体(6/15)
 1位 11.99 (-0.5) 荒井 アンバー(日工大駒場高2)

◆女子200m

神保祐希(金沢二水高3)選手が高校歴代2位となる23.65の好記録。
神保選手はどちらかというと400mの選手ですが、100mから400mまでオールマイティに走れる選手。
大木彩夏(新島学園高3)選手といい、杉浦はる香(浜松市立高3)選手といい、この世代は同じような資質のライバルが競い合って、超高校級の記録を次々と出しています。

 北信越高校総体(6/16)
 1位 23.65 (+1.4) 神保 祐希(金沢二水高3) ★高校歴代2位
 南関東高校総体(6/16)
 1位 24.21 (+0.1) 杉崎 ゆうな(相洋高3)
 北関東高校総体(6/16)
 1位 24.28 (+0.0) 大木 彩夏(新島学園高3)
 南九州高校総体(6/16)
 1位 24.35 (-0.8) 野林 祐実(九州学院高3)

  ◇高校歴代ランキング
  1位 23.48 中村 宝子(浜松西高) 2006年
  2位 23.65 神保 祐希(金沢二水高) 2013年
  3位 23.71 高橋 萌木子(埼玉栄高) 2006年
  4位 23.76 鈴木 智実(名経大市邨高) 1997年
  5位 23.81 福島 千里(帯広南商高) 2006年
  6位 23.82 柿沼 和恵(埼玉栄高) 1992年
  7位 23.83 土井 杏南(埼玉栄高) 2012年

◆女子400m

 北信越高校総体(6/14)
 1位 54.55 神保 祐希(金沢二水高3)
 北関東高校総体(6/14)
 1位 55.35 大木 彩夏(新島学園高3)
 南関東高校総体(6/14)
 1位 55.77 小林 茉由(八王子高2)
 2位 55.81 香坂 さゆり(白梅学園高3)


◆女子800m

1年生の倉岡奈々(鹿児島女高1)選手が1500mともども着実に力をつけてきており、これからの伸び次第ではインターハイ1年生Vも夢ではないですね。

 南九州高校総体(6/15)
 1位 2:09.83 倉岡 奈々(鹿児島女高1)

◆女子1500m

 北九州高校総体(6/13)
 1位 4:20.79 由水 沙季(筑紫女学園高3)
 2位 4:23.94 金平 裕希(北九州市立高3)

 南九州高校総体(6/14)
 1位 4:22.08 上原 美幸(鹿児島女高3)
 2位 4:22.66 倉岡 奈々(鹿児島女高1)


◆女子3000m

上原美幸(鹿児島女高3)選手の充実ぶりは変わらずですが、中距離から長距離へと力をつけつつある由水沙季(筑紫女学園高3)にも注目。

 南九州高校総体(6/16)
 1位 9.13.01 上原 美幸(鹿児島女高3)
 2位 9.18.80 野添 佑莉(神村学園高2)

 北九州高校総体(6/16)
 1位 9.16.17 由水 沙季(筑紫女学園高3)

◆女子100mH

ヘンプヒル恵(京都文教高2)選手は七種競技の100mHでも13.78 (+0.6)をマーク。他にリレー種目など出場しながらのこのタイム。

 近畿高校総体(6/16)
 1位 13.75 (+1.4) ヘンプヒル恵(京都文教高2)  ★高2歴代8位
 南関東高校総体(6/17)
 準決1位 13.97 (+1.0) 澤田イレーネ(文京高1) ★高1歴代5位タイ

◆女子400mH

 南関東高校総体(6/15)
 1位 59.14 伊藤 明子(田園調布学園高3) 

◆女子4×100mリレー

相洋高(神奈川)、埼玉栄高(埼玉)とも、20年以上破られていない高校記録(45.72)の更新にピタリと照準を合わせていますね。

 南関東高校総体(6/15)
 決勝1位 45.91 相洋高(萩原3-杉崎3-中村3-久家3)★高校歴代2位
 予選1位 46.43 東京高(鈴木3-高森3-上村1-エドバー1)
 北関東高校総体(6/15)
 1位 45.98 埼玉栄高(初見2-阿部3-吉田3-土井3)  ★高校歴代3位

  ◇高校歴代ランキング
  1位 45.72 埼玉栄高(長島-本山-秦-柿沼) 1992年
  2位 45.91 相洋高(萩原3-杉崎3-中村3-久家3) 2013年
  3位 45.98 埼玉栄高(初見2-阿部3-吉田3-土井3) 2013年

◆女子4×400mリレー

 南関東高校総体(6/17)
 1位 3:43.11  相洋高(菊池3-風間3-堀池2-杉崎3)
 2位 3:43.67  東京高(北村3-奥田真澄2-大野2-奥田静香2)

 北信越高校総体(6/16)
 1位 3.43.79 新潟商高(田中3-前山3-椎谷2-西山3)
 北関東高校総体(6/17)
 1位 3:44.59 新島学園高(岩田1-萩原2-井田3-大木3)
 2位 3:45.93 埼玉栄高(近藤3-奥冨3-吉田3-池田2)


◆女子走高跳

 近畿高校総体(6/14)
 1位 1m76 岩下 美桜(鳳高3)
 2位 1m73 平元 香葉(東淀川高3)
 3位 1m73 宗包 麻里菜(西京高3)
 4位 1m73 辻 愛(添上高3)


◆女子走幅跳

 南九州高校総体(6/13)
 1位 5m97 (+0.0) 内之倉 由美(甲南高2)

◆女子砲丸投

1年生、石丸来未(自由ヶ丘高1)選手がインターハイ上位をねらえるところまで着実に力をつけてきています。

 北関東高校総体(6/17)
 1位 13m92 木暮佳奈(中之条高3)
 北九州高校総体(6/16)
 1位 13m54 石丸 来未(自由ヶ丘高1) ★高1歴代5位
 南九州高校総体(6/14)
 1位 13m33 伊知地 千奈(宮崎学園高2)

◆女子円盤投

 近畿高校総体(6/14)
 1位 44m23 辻川 美乃利(生野高3)

◆女子やり投

 北関東高校総体(6/14)
 1位 55.24 斉藤 真理菜(土浦湖北高3) ★高校歴代3位、ジュニア日本歴代8位 
 近畿高校総体(6/13)
 1位 50m21 梶原 美波(薫英女学院高2)
 南九州高校総体(6/13)
 1位 50m08 前野 舞(宮崎工高3

  ◇高校歴代ランキング
  1位 57m31 佐藤 友佳(東大阪大敬愛高) 2010年
  2位 56m84 久世 生宝(倉敷中央高) 2012年
  3位 55m24 斉藤 真理菜(土浦湖北高) 2013年

◆女子七種

南関東高校総体(6/16)
1位 5177点 伊藤 明子(田園調布学園高3) ★高校歴代6位
2位 5026点 藤沼 朱音(希望ヶ丘高3)

以上です。