Thinking every day, every night

夢想家"上智まさはる"が人生のさまざまについてうわごとのように語る


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これも随分以前になり、すでに会期が終了していますが、今後の参考のためにご報告しておきます。

 

・名称  :没後110年 カリエール展

・会場  :損保ジャパン日本興和美術館(東京・新宿)
・会期  :2016年9月10日(土)―2016年11月20日(日)  
・開館時間:10時~18時(入場は閉館30分前まで)

      毎週金曜日は~20:00(入場は~19:30)

・休館日 :月曜日

      ※ただし9月19日、10月10日は開館。

・料金  :一般 1,300円 大・高校生 800円 

      中学生以下 無料

      シルバー<65歳以上> 1,100円

      ※10月1日はお客様感謝デー(無料観覧日) 

 

損保ジャパン日本興和美術館内の展覧会公式サイト

 

 


 

■カリエール

 

カリエールという画家を私は全く知りませんでした。
また事前に学習する時間もとれなかったので、先入観にない全くの白紙状態で展覧会に臨みました。

 

ウジェーヌ・カリエール(1849年生~1906年没)は、19世紀のフランス象徴主義を代表する画家。
年代的にはちょうど、モネルノワールら印象派の画家たちより10年くらい後の画家になりますね。

 

セピア色の画面に神秘的に浮かびあがる人物や母子像で知られ、その作品は終生、専ら、妻や子どもたち、知人など、身近な人々を題材にして描かれたそうです。

会場を歩くと、とにかくどこまでいってもセピア色のオンパレード。

画家という人種の偏執病的ともいえるこだわりの強さを思う存分味わうことができました(笑)

 

 

■本展の特徴と個人的な見どころ

 

没後110年にあたる本展では、カリエールのひ孫でカリエール作品全集の編集者でもある美術史家ヴェロニク・ボネ=ミラン氏の全面協力のもと、個人所蔵作品および油彩画を中心に、カリエールの作品約80点を紹介しているそうです。

 

ちなみに、10年前の没後100周年のときには国立西洋美術館で「ロダンとカリエール」と題された展覧会が企画され、そのときはかのオルセー美術館にも巡回されたそうです。

 

 

本展に対する私個人としての興味ですが、十把一からげに「フランス象徴主義」と称される画家の真実の姿を、その「肩書き」に惑わされることなく、自分の目で見て判断したいということがありました。

 

これはこの画家に限らない話ですが、「〜派」とか「〜主義」に属すると称される画家が、実は歴史の大きな潮流を語るために半ば無理やり便宜的にどこかに帰属して語られているということがしばし見受けられると感じています。

 

私のようなその道の門外漢はどうしても、まず辞書的な定義から入っていってしまうため、「象徴主義」なら「象徴主義」という定義の枠に嵌めて捉えようとしてしまいがちですが、当の画家たちは多くの場合、私たちが考えているほどひとつの「主義」や「派」にこだわっているわけないし、当然、はみ出す部分も沢山あり、極端な場合、「私は自分のことを☓☓派だと思ったことは一度もない」と世間の分類を否定する芸術家もいたりしますよね。

 

今回もそういう「匂い」がプンプンするのです。

「象徴」という概念自体が非常に曖昧なものであるため、どこにも分類されていない者の「受け皿」として使われている嫌いがあるのではないかと…

 

 

■初期の作品紹介

 

カリエールが父の反対を押し切って国立美術学校に入学したのが1869年、20歳のとき。

アカデミズムの巨匠・アレクサンドル・カバネルに師事して本格的に絵画を学び始めます。

 

その後、普仏戦争が勃発し兵役にとられますが、1871年に帰還すると、カバネルのもと修業を続け、1876年にはサロン初出品を果たします。


 

《自画像》 1872年、41x33cm、油彩・キャンヴァス、個人蔵フランス

 

 

上の作品はカリエールが本格的に絵の勉強を始めて間もない頃の習作です。

この時期はさすがにまだあの独特の色調と筆致は顕著でなく、人物の輪郭はくっきりしています。

 

下の作品はそれから数年後の作品。

この頃になると、作品に「らしさ」が現れてきていますね。

このセピア色に覆われた茫漠とした世界をカリエールはどういう経緯で手に入れたのでしょう?

 

 

《羊飼いと羊の群れ》 1877-80年頃、57x71cm、油彩・キャンヴァス
 新潟市美術館

 

 

この《羊飼いと羊の群れ》を見ると、素人の私でもまずミレーの農村の風景画を思い出しますね。

ただミレーの場合はもっと輪郭がくっきりしていて写実的です。

 

この赤みがかってぼんやりとした風景の描き方にはすごく既視感があって、何だったかなあ…と引っかかっていたのですが、英国の先達、マロード・ウィリアム・ターナーの風景画だということに、はたと思い当たりました。

 

1878年、29歳のとき、カリエールは結婚し、最初の子どもエリーズを授かっています。そしてその年、夫婦でイギリスに渡り半年ばかり滞在しています。

そのロンドンで英国の文化・芸術に接し、少なからぬ影響を受けたであろうことは想像に難くありません。

このとき、ターナーに何らかのインスピレーションを受けた可能性もゼロではないと思います。

 

ターナー《スピード-グレート・ウェスタン鉄道》 1844年、

ナショナル・ギャラリー蔵

 


 

■盛期の作品紹介

 

1876年以来、サロンに毎年のように作品を出品し続けたカリエールですが、そうそう簡単に認められたわけではなく、1884年になってようやく美術批評家のロジェ・マルクスに評価され、翌年のサロンで《病める子》が3等賞を受賞し、初めて国家買い上げとなりました。

 

そのころから1890年代にかけてが、カリエールの一番油の乗り切った時期にあたり、代表作とされる作品群の多くもこれらの時期に創作されています。

 

その後も精力的にサロンに出展する傍ら、1898年には、画塾「アカデミー・カリエール」を創設し、マチスやドランといった画家を輩出することになります。

 

 

《カリエール夫人の肖像》 1884年頃、33x24cm、

油彩・キャンヴァス、個人蔵・フランス

 

 

《子どもを抱くエリーズ》 1885-87年頃、32x24cm、

 油彩・キャンヴァスで裏打ちした紙、個人蔵・フランス

 

 

カリエールは7人の子宝に恵まれました。

エリーズはその最初の子どもで、カリエールが結婚した1978年冬に生まれ、数多くの作品の題材になっています。

 

カリエールの作品の大きな特徴のひとつは、その作品の多くが家族や身近な人々を題材としているところ。

しかもその徹底ぶりは驚くばかり。まるで身内だけに見せるプライベート写真であるかのごとく。

 

 

《エリーズの指に包帯を巻くカリエール夫人》 1887年頃、50x61cm、

 油彩・キャンヴァス、個人蔵・フランス

 

 

《手紙》 1887年頃、82x66cm、油彩・キャンヴァス、個人蔵・フランス

 

 

《室内》 1887-1890年頃、32.5x40.5cm、油彩・キャンヴァス、

 個人蔵・フランス

 

 

 

下の作品のマグリットは、3人目のこども。

おそらく次の《母性》で母親に口づけされているのもマグリットでしょう。

 

 

《インク壺の前の子ども、マグリット》 1890-92年頃、

 65.5x54.5cm、油彩・キャンヴァス、個人蔵・フランス

 

 

《母性》 1892年頃、73.5x60cm、油彩・キャンヴァス、個人蔵・フランス

 

 

下の作品はカリエールが49歳のときのもの。

最初に掲載した26年前の自画像との違いは歴然としていますね。

 


《宴会自画像》 1898年頃、46.5x38cm、油彩・キャンヴァス、

 個人蔵・フランス

 

 

カリエールの作品はそのほとんどが家族や身内の親密な姿を描きとったものですが、もちろん静物画や風景画を描かなかったわけではありません。

そして、たとえ風景画だったとしても、あの独特の画風はそのままです。

 

 

《風景、樹木》 1898-1902年頃、28x39cm、油彩・キャンヴァス、

 個人蔵・フランス

 

 


■晩年の作品

 

1900年代(20世紀)に入っても創作意欲は衰えを知らず、数々の個展を開いたり、1903年には保守的なル・サロンやサロン・ナショナルに対抗する形で創設された「サロン・ドートンヌ」の設立に積極的に関わり、オーギュスト・ルノワールとともに初代名誉会長に就任もしています。

 

1897年にパリ12区庁舎のための装飾画の注文を受け、《若き母たち》《婚約者たち》《誕生》《老人たち》の4部作にとりかかりましたが、1902年に喉頭がんの手術を受けるなど体調を崩します。

《若き母たち》を何とか完成させたものの、1905年には2度目の喉頭がん手術を受け、翌1906年3月、パリの自宅で57年の生涯を閉じました。

 

晩年の作品の傾向は、ちょうどクロード・モネがそうであったように、抽象絵画的な方向に傾倒していきました。

もともとぼんやりした作品がますますぼんやりして、背景と人物が渾然一体としてきます。

 

 

《ヴァイオリンを弾く娘》 1900年頃、73x60cm、

 油彩・キャンヴァス、個人蔵・フランス

 

 

《平和の接吻》 1903年頃、74x60cm、油彩・キャンヴァス、個人蔵・フランス

 

 

《「誕生」のための習作No.1》 1903−05年頃、50x61cm、

 油彩・キャンヴァス、新潟市美術館

 

 

■最後に

 

最初に述べたように、カリエールを「象徴主義」の画家として位置づけると、本質を見誤るような気がしています。

かといって孤高の画家かというと、それも違っていて、アカデミズムとのかかわり合いをしっかり持ちつつ、いかなる「主義」や「流派」にも収まらない「我流」を貫き通したところがユニークなところだと感じました。


 

以上です。

 

 

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ポケモンGOの起動画面もクリスマスバージョン!

 

 

サンタピカチュウ Get!

 

 

 

 

以上です。

 

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#その後、ドコモから訂正の連絡があり、ドコモ回線契約者でなくても、dカードの設定で「お得情報メール」を希望する設定にすれば、このキャンペーンに参加できるとのことです。(ただしお得情報メールはドコモのメッセージRで配信されるためメール配信はできない)

ということで、結局、ドコモ回線契約者でなくてもこのキャンペーンに参加する資格があるということになりました!

 

結果的にこの記事は「お騒がせ」記事になってしまいましたが、正しい情報が確認できてよかったと思っています。

これで心置きなくApple PayでiD支払いできます。

 

もし先の私の情報を周囲に拡散してしまった方がいらっしゃいましたら、ご面倒ですが、訂正してあげてください。

よろしくお願いします。

 

なお、念のために申し添えておきますが、必要な設定は、「dポイントクラブ」の設定ではなく、「dカード」の設定になります。お間違えのないように。

 

また、このキャンペーンは来年2017年3月末までの企画ですが、毎月キャンペーンに改めて応募し直す必要がありますので、月が変わったら忘れずに応募しましょう。

 

以上です。(2016.12.18追記)

 

※以下、誤解を生じないよう、元記事を取り消した上で薄くしました。


※なお、この件に関して、私は困ってドコモに問い合わせた一ユーザーに過ぎないので、これ以上の説明は、直接ドコモにお問い合わせください。


===============================================

 

■Apple Pay使っています

 

10月にApple Payが登場して、早速あちこちで活用させてもらったり、いまさらながら決済の仕組みや各種ポイントに関するお勉強をさせてもらい、経験値もそれなりに溜まってきました。

 

何せすべてのプレイヤーが初めての経験なので、いろいろなところに予期せぬ落とし穴が待ち構えていて、誰もが多かれ少なかれ試行錯誤の状態だと思われます。

 

#もちろん、おサイフ携帯自体はずっと前からあるので、あくまで iPhoneやApple Watchの世界での混乱に尽きるのですが、その社会的な影響の大きさは想像以上でしょう。

 

このブログでも是非この話題を取り上げたいと思っているのですが、いかんせん、今は時間的な余裕がないので、この記事では、どうしてもこれだけは言っておきたいという「緊急速報」的な報告だけさせていただこうと思います。

 

 

■Apple Pay キャンペーンの落とし穴

 

「Apple Payでポイント5倍」キャンペーンに期待しているdカード持ちのあなた!

キャンペーンサイトはこちら

 

そしてローソンとマクドナルドでApple Payを使ってポイント11倍をもくろんでいるあなた!

キャンペーンサイトはこちら

 

 


もしかしたら、とらぬ狸の皮算用になるかもしれませんよ!


というのも、このキャンペーン、実はiPhoneをドコモで契約するなど、ドコモ回線と契約しているユーザ限定のキャンペーンなのです!

 

ご存知でしたか??

 

そんなこと、キャンペーンサイトにはどこにも書いていません。

キャンペーン申込条件として書いてあるのは以下の2つだけ。

 

①キャンペーンにエントリーいただき、dカード/DCMXでApple Payを設定のうえiDをご利用の方。
②お得情報メールの受信設定をされている方。

 

 

このうち、問題は②の方。

この「お得情報メール」とは、ドコモ回線を契約しているユーザ専用のメールであり、auユーザやsoftbankユーザは受信も設定もできません。

 

実はdポイントクラブの会員の設定に「Myインフォメール配信設定」という項目があって、その中に「dポイントクラブお得情報メール」を希望する/しないという設定があり、そちらは特にドコモ回線の有無は関係ないのですが、今回のキャンペーンの条件としての「お得情報メール」はそちらではなく、あくまでdカードのドコモ回線契約の方の話だから話がややこしく、混乱のもとになっています。

 

それでも一縷の望みを託して、ドコモの繋がりにくい問い合せ電話窓口に電話したところ、長〜い調査の末、上記の理由によりやはり「NG」との悲しいお返事…

 

これ、あとからポイントが付加されていないことに気づいた多くのユーザらが反乱を起こしたりしないか心配になります。

 

だって、VIEW SuicaカードでチャージしたSuicaで支払えば、決済ポイントは付かないもののSuicaへのチャージポイント1.5%が付与されるので結果として必ず1.5%の還元があるのに対して、「素」のdカードiD決済の決済ポイントは1.0%の還元です。

普通ならSuicaで決済するところを、キャンペーンで5%になるというから敢えてdカードを使っているのであって、ポイント5倍がなければ、dカードでのiD払いを積極的にしようとは思いません。

 

 

■同じ理由で「ポイント2倍」キャンペーンもNG

 

同じ理由により、dカード ✕ iD「ポイント2倍」キャンペーンもNGです。(こちらはAppe Payではなく実dカードのキャンペーンですが)

キャンペーンサイト

 

 

 

結局のところ、非ドコモ回線契約者にとって、上記キャンペーンは無効で、dポイントは通常どおりの1.0%ということになります。

 

したがって、ローソンとマクドナルドでは、以下の通り、MAXで7.0%になるようです。

 

◇ローソン

・iD決済でポイント1倍(1%)  …これはもともと

・iD決済で支払い金額の3%OFF(3%) …これももともと

・dカード提示でポイント3倍(3%)※ただし1/31まで

 

◇マクドナルド

・iD決済でポイント1倍(1%) …これはもともと

・iD決済で支払い金額の3%OFF(3%)※ただし2/28まで

・dカード提示でポイント3倍(3%)※ただし1/10まで

 

ローソンとマクドナルドについてはこれでも相当お得感がありますが、逆にいうと、お得感が有るのはローソンとマクドナルドだけという悲しい結末になりました。

#「…だけ」というのは言い過ぎで、個々の参加企業で魅力あるキャンペーンを張っていただいていますね。

イオンシネマのポイント10倍とかフタバ図書のポイント3倍(期間限定)とか家電のノジマのポイント3倍(期間限定)・dカード決済3%OFFとか…

 

以上です。

 

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最近本業(IT関係)があまりにも忙しく、長らく更新が滞っています。

現在も厳しい状況が続いています。

おかげで今クールのドラマは『逃げるは恥だが役に立つ』以外、第1話から全く視聴できていません。

これからどこかのタイミングで「まとめ見」しなければ・・・

 

さて、今年も毎年恒例の「第15回東京大学ホームカミングデイ」が10月15日(土)に開催されましたので、行ってきました。
あれからすでに2ヶ月が経過しようとしていて、全然フレッシュではありませんが、簡単にご報告します。

 

2016年公式サイト

→当ブログ過去記事「東大ホームカミングデイ」(2015.11.04)

 

 

赤門

 

東大ホームカミングデイ」とは、東大の卒業生とその家族を迎え、お互いの親睦を深める目的のイベントで、いわば卒業生向けの学園祭。

 

卒業生向けといっても、Closedなイベントではなく、ちょうど学園祭(五月祭、駒場祭)が一般公開されているように、このイベントも一般の方々が気兼ねなく参加できる(主催者側からするとむしろ大歓迎な?)イベントです。

 

五月祭や駒場祭と大きく違うのは、前者が学生が主体となった若さ熱気あふれる「お祭り」であるのに対して、こちらは産学の研究の「いま」を共有する、どちらかというと大人向けのイベントになっています。

 

といっても幼い子を連れた家族向けに法学部と文学部で使用する教室(法文1号館)をいわゆる「キッズルーム」として開放する計らいもあります!

 

公式サイトより

 

 

今回は残念ながら個人的に時間があまりとれず、前回ほどいろいろな講演会やイベントに参加することができませんでした。

イベントの詳細については、以下の公式サイトをご覧ください。

第15回東大ホームカミングデイ公式サイト

 

また、前回参加したときの記事を以下に記載しておきますので、ご興味があれば一緒にご覧ください。

→ 「東大ホームカミングデイ」(2015.11.04)

 

 

■勝手に選ぶ今回の目玉

 

前回の目玉は、ふだんなかなか中を見ることができない安田講堂の自由見学でしたが、今回の目玉は、やはり普段は非公開の、国の名勝に指定されている懐徳館庭園の一般公開です。

 

また、個人的には、学内にある自然食レストラン「アブルボアでの初ランチ!

 

そして講演会では、脳科学研究の一般普及で多くの人に知られる池谷裕二教授の「脳について考える」と題された講演会など。

 

 

■無料でビバレッジをGet!

 

赤門や正門内に入るとすぐのところに受付カウンタがあり、プログラム(パンフレット)が配布されているので、まずはこれをGetしましょう。
特に記帳などなしにもらうことができるはず。

このプログラムがあると、協賛のキリンビバレッジから、ペットボトルのジュースやお茶類をひとり1つ無料でもらうことができます!

 


■ランチは自然食レストラン「アブルボア」で

 

お昼ごはんは、安田講堂前のイチョウ並木にずらりと並ぶ出店で食べるもよし、キャンパス内にいくつも点在する学生食堂で食べるもよし。

 

今回は、農学部の弥生キャンパス内にある「アブルボア」というこだわりの自然食レストランを使ってみました。

 

農学部のある弥生キャンパスは、東大の本拠地である本郷キャンパスに道路(言問通り)をひとつ隔てて隣接していて、本郷キャンパスからは陸橋を渡って行き来することができます。

 

キャンパスをつなぐ陸橋から言問通りを眺める

 

レストラン「アブルボア」はその弥生キャンパスの一番外れに位置するので、本郷から行くと思いのほか時間がかかります。
しかも生命科学総合研究棟と生物生産工学研究センターの裏手に隠れるようにひっそりと佇んでいるので、はじめて訪れる人は見つけるのに苦労するかもしれません。

 

アブルボアは、公式サイトを見ていただければわかるように、農学部らしい、なかなかユニークなレストランです。


レストランの内装がジャングルのようになっていて、そのデザインがなかなかオシャレで瀟洒、終始和やかな気持ちで食事をすることができました。

 

入ってすぐのロビー

 

ロビーから奥のレストランを臨む

 

窓際で食卓を見守るフィギュアたち

 

 

ランチメニューはそんなに多くはなく、いろいろな味と食材が一度に味わえる「日替わり9種盛り合わせ定食」(980円)、キャベツのみじん切りが特徴的な「加賀カレー」(730円)、チキン黒酢定食(980円)、豚生姜焼き定食(900円)、季節によっては「カキフライ定食」など。

いずれも白米と十六穀米から選択することができます。

 

以下のサイトにメニューを含むレストランの詳細が紹介されています。

向ヶ丘ファカルティハウスHP レストラン

 

 

写真は日替わり9種盛り合わせ定食

 

 

 

■上野英三郎博士とハチ公の像

 

食事を終えると、せっかく農学部のキャンパスに来たのだからと、弥生キャンパス正門から入ってすぐ左にある「上野英三郎博士とハチ公の像」を見学。

 

 

この像はハチ公が死んで80年目の命日にあたる2015年3月8日に建立されました。

ご主人様の帰りを待っていたハチ公がとてもうれしそうに博士に飛びついている姿が微笑ましいですね。

 

知名度では渋谷のハチ公像にとてもかないませんが、こちらは何といってもご主人様が渋谷から毎日通勤した勤務先であり、ハチ公と上野博士の物語全体を語るうえで、とても重要な地でもあるので、ハチ公ファンの新たな聖地のひとつとなっているようです。

 

 

■農学資料館とハチ公の臓器標本

 

この銅像のそば、ちょうど正門を挟んで反対側、正門から入ってすぐ右脇に小さな建物がひっそりと建っています。

 

農学部の「農学資料館」です。

 

以前は開館しているかどうかもわからないような、とても目立たない建物でしたが、それがガラス張りの明るい雰囲気に様変わりしていました。

 

以前の農学資料館の佇まい

 

ここにハチ公の臓器のホルマリン漬けの標本が展示してあります。

なかなかリアルかつグロテスクですが、他では見られないものなので、これを見ることができただけでもここを訪れた甲斐があるというもの。

 

ハチ公は最後はフィラリアにかかって内臓をやられたのが直接の死因なのだそうです。

 

この他、上野博士の銅像も展示してあり、ハチ公と上野博士にまつわるさまざまなパネルが壁に掛けられていました。

 

さらに館の中央には、ハチ公関連の書籍やグッズの販売コーナーが!

 

家族で眺めていると、店員か係員と思しき女性たちが寄ってきて、まんがチックなハチ公のシールを一式、無料でいただきました。

 

 

また、資料館の前の広場に何やらゴミが散乱していると思って、よく見て見ると、ハチ公の足跡を模したかわいいイラストが路面にあたかもそのあたりを元気に走り回ったあとのように、塗装されているのでした。

 

これら、とても明るいグッズショップ的な雰囲気が、東大ホームカミングデー限りのものだったのか、常設されているものなのかは、それきり訪問していないので不明です。

Googleで画像検索しても、古いイメージはあっても、上記のような明るい雰囲気のものは見当たらないんですよね。

 

 

■懐徳館庭園

 

農学部のある弥生キャンパスをあとにして、ふたたび本郷キャンパスに渡り、正門、赤門と進み、さらに本郷三丁目方面へと足を運ぶと、ひときわ緑の多い一角に辿り着きます。

 

今回のホームカミングデーの見どころのひとつ、国の名勝に指定された懐徳館庭園です。

 

ここはふだんは一般に公開されておらず、たまに外国の要人をおもてなしするときなどに利用されているそうなのですが、この日は特別に一般公開されたのでした。

 

もとは旧加賀藩主前田氏の本郷本邸庭園として、明治40年前後に現在の形に建て直し整備されたもので、大正期には各国の要人が訪れ、外交の舞台として重要な役割を果たした施設です。

 

その後、土地交換により昭和3年に東大の敷地となりますが、東京大空襲により建物が全焼。再建されて今日に至ります。

 

平成27年3月10日付けで、文化財保護法の規定により「国の名勝」に指定されましたが、東大で国の名勝に指定されているのは、ここと、理学系研究科附属植物園本園(小石川植物園御薬園跡及び養生所跡)の2箇所のみです。

 

 

普段は閉ざされている門が開いています

 

入ってすぐのところになる懐徳館の瀟洒な佇まい

 

手入れの行き届いた庭園風景

 

 

 

庭園の緑の中から覗くキャンパスの高層ビル

 

庭園側から懐徳館を望む

 

木々の中の懐徳館

 

建立を記念して明治43年に天皇一行が行幸したときの碑

 

庭石の奥から庭園を望む

 

 

特別何かがあるというわけではないのですが、都会の喧騒とキャンパスの若い熱気の中にあって、心が洗われるひとときを過ごすことができました。

 

 

■厨菓子くろぎ

 

懐徳館庭園のほど近いところ、春日門からすぐ入ったところに、和カフェの人気店、厨菓子くろぎ(くりやかし くろぎ)があります。

 

もともと知る人ぞ知る名店として人気があったのですが、今年の夏頃、あの人気テレビ番組「マツコの知らない世界」で取り上げられて、一気に注目を浴びるようになったもようです。

 

本店は、ミシュランにて2011年、2012年と2年連続で星を獲得した東京・湯島にある和食の名店「くろぎ」。

オーナーシェフの黒木純さんはかつて富士テレビの人気料理対決番組「アイアンシェフ」にも出演していた実力者。

 

その姉妹店となるこの和スイーツ店が、東京大学のしかも時代の最先端を行くようなダイワユビキタス学術研究館の1階に入っているという異色の取り合わせが逆に何とも新鮮です!

 

マツコの知らない世界」では、「まゆら」という名のわらび餅が紹介されてマツコに大絶賛されていたようです。10kgの蕨の根から100gしかとれない希少の本蕨粉を使用する一品で、わらび粉と抹茶わらび粉がセットになって4000円なり!

 

それよりインパクトのあるのが、巨大なかき氷。

 

とてもひとりで食べられるような大きさではなく、この日も若いカップルがテーブルを挟んで一緒にさじを入れている光景がそこかしこに見られました。

 

当の私はというと、待ち行列の多さに嫌気がさして、今日はパス。

また今度、イベントのない平穏な日にでも食べに来たいと思います。

 

厨菓子くろぎ

 

 

■「健康と医学の博物館」

 

「東大ホームカミングデイ訪問」と銘打つわりに、報告内容はレストランとかハチ公像とか、あまりイベントのないものばかりの報告になってしまいました(笑)

今回はあまり時間がなかったので、むしろ雰囲気を楽しむことを主眼に据えての参加となりました。

 

さて、懐徳館庭園まで足を伸ばしたついでといっては何ですが、さらに東大病院方面に下り、バス通りに面した「健康と医学の博物館」を訪問しました。

 

こちらでは、やはり毎年、この東大ホームカミングデイの時期に合わせて企画展を開催し一般の方々のご来館をお待ちしています。

 

今回のテーマは、第10回「見えざるウィルスの世界」。(会期:2016年4月21日〜10月30日:すでに終了)

 

詳しい内容は以下のホームページの説明に譲るとして、あらためて「ウィルス」と呼ばれるものを列挙すると、実に多くの著名な病気の原因となっていることが分かりますね。

 

インフルエンザ、エボラ出血熱、子宮頸がん、天然痘、はしか、水ぼうそう、風疹、日本脳炎、デング熱、狂犬病、SARS、ジカ熱、などなど。

 

ごくごく微細な形状で、生物学的には「無生物」に分類されるくせに、いかにも意思を持った複雑な生物のようにふるまう、謎の存在。

 

そんな不思議なウィルスの生態をさまざまなパネルや展示物で精緻に解説していました。

 

あいにく写真撮影し忘れてしまいましたが、「健康と医学の博物館」のサイトにとても詳細な図録がありますので、興味を持たれた方は覗いてみるといいかもしれません。

 

健康と医学の博物館HP

→同サイト「第10回見えざるウィルスの世界」ページ

→同ページ内 図録PDF  ←何てリッチな!

 

 

 

■講演会『脳について考える』(池谷裕二教授)

 

ホームカミングデイの一日の締めくくりとして、私が選んだイベントは、薬学部の講演会。

講師は一般啓蒙書をはじめとするさまざまなメディアでおなじみの人気脳科学者、池谷裕二教授による『脳について考える』。

 

池谷教授の本や講演は、常識を覆す脳の習性や生命の複雑にして不可思議なありようを巧みな話術と平易な言葉、そして何より、多くの実験映像や実験結果のグラフなど視覚的なツールを効果的に用いて、説得力あふれる持論を展開するところが魅力であり、話者として尊敬するところです。

 

さて、時間になって薬学部総合研究棟の講堂に行ってみると、まだ薬学系の薬友会の総会が延長して続いているもよう。

いかにも大学のホームカミングデイらしく、学内のclosedな会合と一般にも開放した講演会が同じ一連のコマの中で開催されているため、こんなことも起きます。

 

しかも面白いのは、延長している薬友会総会の会場に、私たち一般の講演会聴衆もそのまま入場させてくれたこと。

 

ステージの上で今年度の報告をしている中、人の出入りでざわつかせていないか恐縮しながら後ろの隅っこの方にそっと着席し、神妙に総会の終わるのを待っていました。

あいにく総会がかなり長引いたため、一緒に入ってきた親子連れは講演会が始まる前に出て行ってしまいました。その後再び入ってきたかは定かではありませんが、もしかしたら時間切れで退出したのだとすると、残念でした。

 

そういえば会場に入るときにもらった大きな封筒の中には、講演会のレジュメではなく、総会の方の資料が入っていました(笑)

 

おっと、肝心の講演会の報告を全然していませんね。

やはりさまざまな実験の画像や動画を巧みに援用しつつ、脳の不可思議な振る舞いについて、興味深い話を聞くことができました。

 

ただ、資料などがなかったので、2ヶ月たった今となっては、どんな内容だったか細かいところは思い出せないんですよね(汗)

 

たとえば、記憶力を高める薬の効果が確かめられつつあるが、その薬はすでに蓄積され埃を被った記憶を蘇らせることができるものなので、知能指数のもともと高い人により効果的に効くのであって、勉強のできない子が服用しても何もないところに何も生み出されはしないという話。

 

まあ、引っ張りだこの先生なので、いろんなところで同じような内容を講演されているでしょうが、あいかわらず聴衆を飽きさせない巧みな話術で正味40分間の講演を楽しませていただきました。

 

以上です。

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すでに10月期ドラマも2〜3回ほど放送され、いまさら感もありますが、恒例の7月期TVドラマ評を今回も賞形式でお送りします。

 

今回もすでに「中間評」という形で記事を書いているので、内容的にはそれと被る部分が多くなることをご容赦ください。

→ 「2016年7月期TVドラマ 中間評」(2016.08.06)

 

また、毎度のお断りですが、当記事は、青春もの・純愛もの・感動モノ至上主義の私の独断と偏見の産物であり、事件ものとかエンタテインメント作品を不当に低く評価している可能性があります。
また、視聴率とはほぼ確実に反比例します(苦笑)

 


■総評

 

『はじめまして、愛しています。』(木21 テレ朝)や『仰げば尊し』(日21 TBS)、『HOPE~期待ゼロの新入社員~』(日21 フジ)といった正統派・本格派のドラマが頑張っている一方で、当初は気楽に楽しめるエンターテインメント系と思われた『家売るオンナ』(水22 日テレ)が意外と人生の悲喜こもごも・現代の家族のありようを巧みに描く良作で、大賞をどちらにするか迷いに迷いました。

その結果としてオーソドックスに大賞として『はじめまして、愛しています。』を選出しましたが、『家売るオンナ』を落とすのがどうしても忍びなく、『最優秀エンターテインメント賞』なる賞を授与することにしました!

 


■各賞発表
 
◆大賞
◎『はじめまして、愛しています。』(木21 テレ朝)

 

講評:
子育て夫婦役とは到底思えない尾野真千子江口洋介が主演ということで観る前はとても不安でしたが、家族というものをあらためて考えさせられる良作でした。

 

最初は「特別養子縁組」制度に焦点をあてた啓蒙的番組だとばかり思っていて、どうせ血のつながらない子どもを実の子のように扱うことの難しさとか、それを克服したお涙頂戴のストーリーを見せつけられるのだろうと穿った見方をしていたのですが、決してそんな単純な作品ではありませんでした。

 

特別養子縁組制度はあくまでドラマを貫く「縦糸」であり、そこにさらに「横糸」として、実の親子や夫婦、兄弟の間に横たわる不理解・不寛容・軋轢・わだかまりと、そこからの脱却のプロセスが三者三様に語られ、登場人物のそれぞれがそれぞれなりの成長を遂げていきます。

 

音楽に身を委ね、娘を顧みることなく老年を迎えた著名な指揮者。
そんな父に反目し軽蔑し嫌悪しながらも、幼い日に横で一緒にピアノを弾いてくれた父の思い出を引きずり、ピアニストとしての成功に固執する娘。
父は父でそんな娘に我が子への愛情を伝えられず、突き放す態度しかできない。
そんな親子を尾野真千子藤竜也が好演していました。

 

江口洋介演じる夫の側の家族関係もまた然り。
息子や娘家族に身を寄せたい気持ちがありながら、迷惑がられてまで世話になりたくなくて、頑なに老人ホームで余生を過ごそうとする浅茅陽子演じる老いた母親と、自分のことで精一杯で母親の面倒を見るのは正直億劫だと感じる娘(坂井真紀)、一緒に住むのがベストだと思いつつも老母の気持ちを今ひとつ測りかねて戸惑う長男(江口洋介)、定職につかずぶらぶらし結婚や家族制度に意味を見い出せない次男(速水もこみち)。

 

彼らがひとりの男の子を通じて、それぞれ魂の成長を遂げ、互いへの無関心やわだかまりや不寛容を解き、家族として団結していく姿を、押し付けがましくなく、感動的に描いていました。

 

唯一不満な点は、最終話、息子を虐待の末に手放した若い実母(志田未来)が、主人公の働きかけで立ち直りの契機をつかむエピソードで、主人公の言葉が実母の固く閉ざされた心をこじ開けるのがあまりに早急すぎた点ですかね…

もう少し何回かやりとりがあった上で、少しずつ閉じた扉が開いていくという展開であれば、もう少し自然だったと思いました。
韓国ドラマのように、とは言いませんが、もう少し話数があってもよかったかもしれません。
これは『仰げば尊し』にもいえることです。


なお、今クールでは、もうひとつ「特別養子縁組」に関するドラマが放映されました。
朝が来る』(土23:40 フジ)です。
(出演:川島海荷安田成美田中直樹<ココリコ>ら)

はじめまして、愛しています。』が養子を迎える顛末なのに対して、こちらの方は養子を迎えて数年後の後日譚になりますが、こちらもなかなか感動的かついろいろ考えさせてくれる良作だったと思います。
今回はたまたま受賞に至りませんでしたが、そのまま埋もれさせるのはもったいないので、タイトルだけでも挙げさせていただきました。

 


◆最優秀エンターテインメント賞
◎『家売るオンナ』(水22 日テレ)

 

講評:
気楽に見られるエンターテインメント系ドラマでありながら、意外にも、人生の悲喜こもごも・現代の家族の抱えるさまざまな問題を分かりやすくあぶり出し、いろいろことを考えさせてくれる作品でした。

不動産屋の話なんて見る人いるのかな?とか、10話も持つのかな?などと疑問視していましたが、さすが大石静さん!
不動産売買という非常に狭くて地味な世界の中に巧みに人生の縮図を埋め込み、それを深刻にならず気楽に笑い飛ばすことができるエンターテインメントに仕上げる手法は大石静さんの面目躍如たるところですね!
よくもまあ毎回面白いエピソードをこしらえてくるものと感心しきりでした。
 
このドラマのもうひとつの特徴は、言うまでもなく、北川景子演じる「孤高の」?不動産セールス・チーフ、三軒家万智(通称「サンチー」)の特異なキャラクター設定。
この強烈なキャラクタは、今後のシリーズ化にも十分耐えうるほどのインパクトをお茶の間に与えました。

 

客観的に見れば、協調性に欠け、ワンマンプレーに走り、常に他の営業マンの仕事を横取りして自分の手柄(成績)にしてしまおうと伺っているように見えるサンチーですが、顧客の幸福の最大化を最優先に考える彼女の行動原理が、たるんだ社内の雰囲気をキリッと引き締め、若手を知らぬ間に叱咤激励して営業マンとしての成長を促し、彼らをいつの間にか虜にしてしまいます。

 

成績不振の若手営業マン/ウーマンを現場に送り出すときの「Go!」という掛け声が「衝撃波」となって、北川景子のあのきつめの顔のどアップの髪を揺らすさまは、ひとつのお決まり台詞となりました。

 

最後にひとつ難点を挙げるとすれば、主人公サンチーの過去の詳細、なぜ彼女がこんな性格になったのかが、結局明かされずじまいだったこと。
いや、もちろん、高校2年生の時に両親を事故で亡くし、父親の膨大な借金を返済するために家を売るが、全額返済には至らず、ホームレスとして公園で生活するも一週間後に肺炎で倒れて病院に搬送され、退院後に養護施設に引き取られるが、その後抜け出し、お金を稼ぐために昼夜を問わず働き続け、一年前に借金の返済を終えたというエピソードはドラマの中で語られています。
しかし、それだけではサンチーのあの特異な性格と生き方を形成した本質的な部分は謎のまま残されている印象。
まあ、そこがいいのかもしれませんね。
続編もなきにしもあらずですし...

 


◆優秀作品賞
◎『仰げば尊し』(日21 TBS)
  次点:『HOPE~期待ゼロの新入社員~』(日21 フジ)

 

講評:
巷では「まじめ」は面白味に欠けるものとして軽んじられがちですが、まじめに生きることは決して疎んじられるべきものではなくむしろ賞賛されるべきものであり、そういう意味で、『仰げば尊し』のような正統派学園ドラマはいつの世でも貴重だと思います。

まあ、最後は不良も不登校の生徒も誰もかもが一致団結、ひとつの目標に向かうようになって大団円を迎えるというお決まりのストーリー展開や恩師とのお別れのお涙頂戴シーンに辟易する気持ちもわかりますが。
その点については、この作品はうまく抑制をきかせていたと思います。

 

敢えて残念な点を挙げると、大賞の『はじめまして、愛しています。』でも少し触れましたが、ドラマに十分な広がりと深さをもたらすためには話数が決定的に足りなかったという点でしょうか。
10話程度だとどうしても不良フループの更正とか特定の中心人物のエピソードを展開するだけでいっぱいいっぱいになってしまいがちです。

 

翻って過去の同様の成功した学園ものドラマを振り返ってみると、『これが青春だ』(1966〜67年)が全39話、『おれは男だ!』(1971〜72年)が全43話、『飛び出せ!青春』(1972〜73年)が全43話、『スクールウォーズ』(1984〜85年)が全26話と、いずれも随分回数が多いのに驚きます。

もちろん時代背景の違いが大きいですし、あれはあれで当時もちょっと長いなあと感じていたりしたので、長ければいいというものではありませんが、『仰げば尊し』の場合、吹奏楽部が少しずつ地道に実力をつけていった過程が今ひとつ実感されず、唐突に上手くなった印象を受けてしまいました。

 

とはいえ、久しぶりに正統派の学園モノを満喫することができて大満足でした。

 

 

次点講評:
HOPE~期待ゼロの新入社員~』は、決して要領は良くないが、まじめに無骨に誠実に、自分に後ろめたさを残さないような仕事をしている者が、厳しい競争社会の中で生き抜いていこうとする姿を描いた物語ですが、そういう人間を必ずしも認めてくれない組織の壁に阻まれながらも、自分の信じる生き方を貫いていく若者の生き様に、毎回とても清々しいものを感じさせてもらいました。

 

ひとつひとつのエピソードは現実の企業の現場で似たようなことがよくある内容で、そんな点でもとても身近に、自分のことのように感じることができました。

主役の中島裕翔<Hey!Say!JUMP>は、最初はなぜ他の売れっ子ではなく地味めな彼が?と訝しい思いもありましたが、このドラマの主人公にまさに適役でしたね。

 


◆最優秀主演女優賞
◎尾野真千子 『はじめまして、愛しています。』
  次点:北川景子 『家売るオンナ』
  次点:波瑠 『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』(火22 フジ)

 

講評:
北川景子のインパクトは強烈でしたが、逆の見方をすれば、インパクトあるキャラクタを演じるのは、タレントとしてのイメージの崩壊を恐れない勇気さえあれば、比較的やりやすいともいえます。


それに引き換え、『はじめまして、愛しています。』の主人公は、およそ子育てとか世間的な意味の家庭とは縁遠いような、ピアノコンクール一筋の(売れない)ピアニストで、かつファザーコンプレックスで家族というものが信じられなくなっているそんな女性。そんな彼女が血のつながらない子どもの母親になろうと決断し、さらに子育てを進めるに連れ、次第に本当の母親以上に母親らしくなっていく、そんな姿を演じる必要がありました。
そんな難しい役柄を、まだ母親にもなっていないであろう尾野真千子が巧みに演じきりました。

 


◆最優秀主演男優賞
寺尾聰 『仰げば尊し』

 

講評:
寺尾聰といえば1960年代にはグループサウンズ時代の超人気フォーク・グループ「ザ・サベージ」のベースギタリストとして人気を博し、70年代には石原軍団に入って俳優としてドラマや映画の世界で名を馳せ、80年代には「ルビーの指環」で歌手として成功し、その後もさまざまなドラマや映画で活躍してきた、刑事や闇の商人が似合いそうなちょっと影のあるダンディーなベテラン俳優のイメージ。


そんな尖った斜に構えたイメージの寺尾聰も最近では森永製菓のチョコアイス「パルム」のCMなどで、ひょうきんなおじさんのイメージも定着しつつありますね。


このドラマでも、辛酸をなめ尽くしたあとの、枯れて飄々(ひょうひょう)とした、すべてをスポンジのように柔らかく受け止め吸収してしまうような彼の好々爺とした雰囲気が、不良たちの未熟さ故の粗暴さや攻撃を無力化し、最後には恩師として慕われるに至ることのリアリティが十分な説得力をもって、見る者に訴えかけました。

 


◆最優秀助演女優賞
◎余貴美子 『はじめまして、愛しています。』
  次点:イモトアヤコ 『家売るオンナ』

 

講評:
余貴美子は児童相談所のベテラン職員として、一見、職務を機械的にこなす冷たくて頭の固い人物に見えながら、実は主人公らを陰ながら応援し、親子が真の親子になれるよう、法律や行政の厚い壁の前で尽力する難しい役柄を魅力的に演じていました。
最後までクールに徹していたのが逆に感動を誘いましたね。

 

イモトアヤコは職業意識が低くいつも怠けることばかり考えていて未だに売上が上がらないダメ営業社員・白洲美加を演じ、北川景子演じる三軒屋チーフに「シラスミカ!」と散々叱責され、厳しい課題を押し付けられます。
ダメ社員なのですが、何故か憎めない性格で、次第に三軒屋チーフに心酔し、仕事の面白さに目覚めていきます。
三軒屋チーフとの凸凹コンビが何ともいい味を出していました。

 


◆最優秀助演男優賞
◎山内圭哉『HOPE~期待ゼロの新入社員~』
  次点:伊野尾慧 『そして、誰もいなくなった』(日22半 日テレ)

 

講評:
 中島裕翔(Hey!Say!JUMP)演じる主人公・一ノ瀬歩がインターン生(後に契約社員に採用)として配属される営業3課の主任役を演じたのが山内圭哉
上司思い、部下思いで、気さくで情に厚いキャラクターは単なる脇役というにとどまらず、見るものに癒やしを与えてくれました。
ラストでフサフサの髪がかつらであることをカミングアウトし、ツルツルのスキンヘッドを見せられた瞬間、「最優秀助演男優賞」が決定しました!!(笑)

 


◆ライジングスター賞
◎永野芽郁 『こえ恋』(テレ東)

 

講評:
テレビ東京系なので放送されなかった地域も多いかと思いますが、目と口だけが描かれた紙袋を頭にかぶって通学する吉岡くんの声に恋した女子高生・吉岡ゆい子をフレッシュに演じたのが永野芽郁(17)。
子役として映画『セブラーマン』や『るろうに剣心』、TVドラマ『ハガネの女』、NHK大河ドラマ『八重の桜』などに出演。
この『こえ声』でTVドラマ初主演。
雑誌『Seventeen』のモデルを務め、目下、カルピスウォーターや松本人志に告白するタウンワークのCMにも出演中で、これからの活躍が楽しみです。

 


◆優秀音楽賞
 

◎JY「好きな人がいること

    (『好きな人がいること』(月21 フジ))
◎GReeeeN「beautiful days(『家売るオンナ』)
◎松田聖子「薔薇のように咲いて 桜のように散って」

    (『せいせいするほど、愛してる』)

 


以上です。

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全く目新しい情報ではありませんが、iOSの文字入力で不便に感じていることに対する対処方法について備忘のためにまとめてみました。

 

当ブログの以下の過去記事もあわせてご参照ください。

→『iOS 8のお便利機能と裏ワザ』(2014.11.03)

 

ここで取り上げる不満は2つ。

・全角スペースを入力したい

・キーボードでカーソル移動したい

 

 

■全角スペースを入力したい

 

iPhoneで標準仮想キーボードで全角スペースが打てないというと、iPhoneユーザ以外の人は一様に驚きます。

それくらい日本人にとって全角スペースは重要ですよね。

 

「だから言わんこっちゃない。欧米人の作るものを使うからそうなるんだよ」という乱暴な論理がこの件ばかりは頷けてしまいます。

 

ただ、アップルも全く対応する気がないわけではなく、iPad使いならご存知の通り、iPadの標準キーボード(日本語ローマ字入力)には「全角」というキーがあって、これに続けてSPACEキーを押すと、全角スペースを入力することができるんです。

 

ですから「全角スペースを入力したい」という要望はiPhone限定の要望になります。

「タブ文字を入力したい」というのは

 

対処法は私が思いつく限り、以下の3通りあります。

 

1. ユーザ辞書に擬似的に登録する

2. 連絡先アプリに擬似的に登録する

3. サードパーティ製のキーボードを使う

 

 

◆1. ユーザ辞書に擬似的に登録する

 

簡単に思いつくのは、ユーザ辞書に登録してしまえ、ということ。

ところがそう簡単な話ではありません。

なぜなら、全角スペースを辞書登録しようとしてもそもそも登録できないのです。

 

そこでどうするかというと、他の文字と組み合わせて登録します。

もちろん、文字入力して変換後、その文字を削除する必要があり、ひと手間増えてしまいますが、入力できないよりはましというもの。

 

1. 「設定」>「一般」>「キーボード」>「ユーザ辞書」と進みます。

 

2. 右上の「+」ボタンをクリックすると、登録画面が表示されます。

 

3. 「単語」欄に「 😁」などと入力します。(1文字目に全角スペース、2文字目は普段使わない目立つ文字がいいでしょう)

 

ところで、そもそもこのときに全角スペースをどうやって入力するか、ですが、たとえば、Safariでこのブログ記事を開いて、上記の部分をコピーして「単語」欄にペーストすればいいでしょう。

 

4. 「よみ」に「くうはく」などと入力し、保存します。
 

5. メモ帳などを開き、「くうはく」と入力してみましょう。

 

変換候補に上がっていることがわかるはず。

最初は変換候補の上位に登らないかもしれませんが、何度も入力・変換しているうちにトップに近くに出てくるようになりますし、「く」と入力しただけでトップ近くに出てくるようになります。

 

 

ただし変換候補上は「😁」と表示され、1文字目の全角スペースは表示されないので注意。しかし選択すればちゃんと「 😁」と入力されます。

 

 

バックスペースキーをタップして「😁」を削除して出来上がり!

この最後の操作が余計ですが仕方がありません。

 

 

◆2. 連絡先に擬似的に登録する

 

最初の方法では余計な文字が入力されてしまうところが不満なところですね。

こちらの方法なら全角スペースをそのまま登録できます。

ただし、今度は変換候補の中からタップで選択できないという欠点があります。

 

この方法は、日本語文字変換に、連絡先アプリに登録された連絡先も候補として出て来る仕様を利用します。

 

1. 「連絡先」アプリを起動します。

 

2. 右上の「+」ボタンをタップすると新規連絡先登録画面が開きます。

 

3. 「姓」に全角スペース文字を入力します。

 

4. 「姓(フリガナ)」に「くうはく」などと入力し、保存します。

 

5. メモ帳などを開き、「くうはく」と入力してみましょう。

  

すると変換候補のなかに空白がみえるはず。

運が良ければ「く」だけでもいいかもしれません。

 

変換候補それぞれの間の区切りが空白なので、変換候補としての全角スペースは分かりにくいですが、少し空白が長いので何となく分かるはず。

 


ただ最初に述べたように、なぜかこれを変換候補列からタップして選ぶことができません。したがってキー右側の「次候補」キーをタップすることで選択する必要があります。

これがこの方法の唯一の難点です。

 

 

◆3. サードパーティ製のキーボードを使う

 

世の中には多くのアップル純正以外のキーボードアプリが存在します。

その中のいくつかがありがたいことに全角スペースの入力をサポートしています。

これを使うのが実は最も手っ取り早い解決方法です。

この方法なら、先に挙げた2つの方法の欠点も克服しています。

 

無料アプリなら、たとえば「みんなの顔文字キーボード」。

 

 

ただ、それらのほとんどすべてのキーボードアプリが、着せかえや絵文字・顔文字入力などのニーズに応えることに注力しており、それが私のような「見た目は標準キーボードでいい」という「普通志向」のユーザには逆に障壁になっています。

 

私自身もいったんはサードパーティのキーボードを入れてみたものの、余計な機能や標準コーボードからの「改悪」が煩わしく、結局、標準キーボードに戻って今に至ります。

 

 

◆タブ文字入力について

 

タブ文字についても全角スペースと同様、第1の方法と第2の方法が使えます。

第1の方法では、たとえば「    😁」(1文字目にタブ文字)などでユーザ辞書登録。

第2の方法では直接「   」(タブ文字)で連絡先に登録。

タブ文字をサポートしているサードパーティ製キーボードアプリを私は知りません。

 

 

 

■キーボードでカーソル移動したい

 

文章を編集しているとき、当然、前に戻って修正したいことが多々あります。

このとき、修正したい部分をタップすればいいわけですが、ぴったり挿入ポイントに合わせることは結構たいへんです。

近辺を適当にロングタップしてカーソル部分を拡大表示し指を移動させれば望みの位置にカーソルを移動することはできるのですが、現実にはこれが結構至難の技。

電車やバスの中で揺られながらではなおさらです。

誤って複数文字選択することになり、しかも選択した文字が丸ごと消えてしまうという事態に遭遇したことのある人も多いと思います。

 

私の思いつく対処法は以下の3通り。

 

1. iPhoneで画面を横向きにして編集する

2. サードパーティ製キーボードアプリを使う

3. 3D Touchでキーボードをトラックパッドに

 

 

◆1. iPhoneで画面を横向きにして編集する

 

実はiPhonen限定すれば、標準キーボードでカーソルの矢印キーが使えます!!

ただしiPhoneを横向きにして編集する必要があります。

 

 

これならiPadでも、というよりiPadだからこそ出来てよさそうなものですが、なぜかiPadでは横向きにしてもこのようなキーボードは現れてくれません。

 

 

◆2. サードパーティ製キーボードアプリを使う

 

iPhoneを横向きに使うのは性に合わないとかiPad使いの場合は、サードパーティ製のキーボードアプリを使うしかなさそうです。

 

カーソルキーを備えたキーボードアプリとしては、たとえば先ほど挙げた「みんなの顔文字キーボード」、有料ですがかの有名な「ATOK」など。

無料の「Yahoo!キーボード」はなかなか良いアプリだったのですが、残念ながら2016年6月をもってサービスを終了してしまいました。

 

 

◆3. 3D Touchでキーボードをトラックパッドに

 

iPhone 6sやiPhone 7のような3D Touch機能に対応する機種では、ソフトキーボードを強く押すと、キーボードがパッドに変わり、その上で指を滑らすと、文章中のカーソルがその動きに追随して移動するようになります。

 

 

一見、文章中に直接指を当てて動かすのと同じように思われますが、実際にやってみれば分かりますが、文章中に直接指を当てると、その指が邪魔になって、先に挙げたような思わぬ誤動作を招いてしまいがち。この方法だと格段に精度が上がります。

 

というわけで、私はこの3番目の方法でカーソルを動かすことにしています。

もし非常に揺れる場所での編集を余儀なくされたときには、iPhoneを横向きにして編集します。

 

 

今回は2つの不満だけを取り上げましたが、また時間がとれたら、他のTipsについても取り上げたいと思います。

 

 

以上です。

 

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#以下に書いている方法は、iOS10.1でアップルにより正式に操作不可になりました。(正確にはバグフィックスということか)

その後、iOS10.2で、スクリーンショットだけは音量設定に合わせて音量が変わるようになり、事実上消音が可能になりました。

カメラの方は残念ながら消音不可能ですが、あのドキッとするような爆音が多少抑えられました。(2016.12.17追記)

 

iPhone7では、スピーカーがステレオになり、上部の受話部分と底部の発話部分の両方からシャッター音が出るようになりました。

そのせいか、カメラやスクリーンショットなどのシャッター音が、これまで以上に巨大な音を出します。

 このシャッター音が嫌なために、多くのユーザが消音可能なサードパーティ製のカメラアプリを専ら使うことになるわけですが、解像度の点で純正アプリに劣るというデメリットがあり、一長一短があります。

 

ところが、iPhone 6S、6 Plus、7、7 Plus、同等のiPadなど、3D Touchに対応している機種の所有者に朗報です。

iOS10では純正のカメラアプリでもシャッター音を消すことができるようになっています。

 

また、旧機種(すべての機種ではありませんが)でも、方法は若干違いますが、シャッター音を消すことが可能のようです。

 

その方法ですが、いずれも「AssistiveTouch」機能を使います。

 

 

■予備知識「AssistiveTouch」

 

AssistiveTouch」とは、トップページ(ホーム画面)に白い透過性の◎を表示し、それをクリックすることでいろいろな動作をショートカットで簡単に実行することができるお便利機能であり、以前からiOS使いには必携のツールといえます。

おそらく多くの人が使っていることでしょう。

 

これを使うためには、「設定」>「一般」>「アクセシビリティ」とメニューを辿り、そこで「AssistiveTouch」をON にします。

 すると画面に透過性の白い「」ボタンが現れます。

 

ここまでは既知の情報です。

 

 

 

■「3D Touchのアクション」を使う方法

 

ここからがカメラのシャッター音を消す方法。

 

1. 先程のアクセシビリティ」画面から「AssistiveTouch」>「最上位メニューをカスタマイズ...」>「3D Touchのアクション」とタップしていきます。

 

2. すると動作割り当ての選択リストが表示されるので、その中から「消音」を選択します。

 


 

3. すると画面にAssistiveTouchの白い「」アイコンが表示されるので、これを単なるタップではなく、強く押しこめば(3D Touch)、見事、消音設定がなされます。

 

こうすれば、あとはカメラアプリを起動して何度シャッターを押しても音は発せられなくなるはず。

 

ただし、音量ボタンで音量を変えたり、ミュージックアプリで音楽を聴いたり、再起動したりすると、消音設定が解除されるので注意が必要です。

この他にどのアプリや操作が消音設定に影響を与えるかは不明です。

 

AssistiveTouchの3D Touchでの消音はトグルになっているので、消音が効いているか気になるのであれば、一度押してみましょう。

それで消音が解除になってしまったら、もう一度押せばいいのです。

 

※トグルで消音をOFFにしてしまう(つまり音を出す設定にしてしまう)と、たとえサイレントモードにしてあっても、音が出てしまうという思わぬ副作用があるようです。これはちょっとやばいかも…(2016.9.22)

 

 

 

■AssistiveTouchのメニューアイコンに設定する方法


消音を設定する方法として、上で示した「3D Touchのアクション」機能を使ったもののほかに、同じ設定画面にあるメニューアイコンに動作を割り付ける方法も可能です。

 

しかもこの方法なら、3D Touchに対応していない旧機種でも可能だと思われます。

 

※旧機種で確認しないで書いたのですが、できないとの報告があるようです。

もしそうならごめんなさい。(2016.9.21)

続報ですが、できる機種とできない機種があるようです(2016.9.22)

 

 

設定方法ですが、以下の通りです。

 

 

1. アイコン表示の下部にある「−」「+」を何度かタップして、アイコンを「カスタム」ひとつだけにする。

 

 

2. 残った「カスタム」アイコンをタップすると、割り当てる動作の一覧が表示されるので、その中から「消音」を選択する。

すると「カスタム」アイコンが「消音」アイコンに変わる。

 

 

3. すると画面上にAssistiveTouchの「◎」アイコンが現れるので、それをタップする。

 

これで消音状態になります。

 

 

ただし、この方法の難点は、AssistiveTouchで「消音」の機能ひとつだけしか使えなくなることです。

AssistiveTouchをスクリーンショットやシェイクやホームボタンなどのショートカットとしてフル活用していたユーザにとっては、それらを使えなくなるので非常に悩ましいところです。

 

また、この機能は実は正式な新機能ではなく、バグのせいでたまたまできている可能性があります。

 

 

 

もし3D Touch機能に対応している機種をお持ちなら、最初に紹介した「3D Touchのアクションを使う方法」をおすすめします。

 

以上です。

 

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当サイトで「私の音楽遍歴」シリーズとして番外編も含めて計18回ほど連載していますが、最後の投稿から早2年6ヶ月が経とうとしています。
というわけで、久しぶりに「私の音楽遍歴」シリーズをお届けします。

 

→ 参考: 過去の「私の音楽遍歴」シリーズ一覧

 

「私の音楽遍歴」シリーズは私が小学校6年生から中学生にかけての年代に始まり、私の人格形成に影響を与えてくれたアーティストや音楽たちを紹介してきました。

まだ紹介も道半ばで全然紹介しきれていない印象ですが、ここでもう一度原点に戻って、1970年前後の隠れた?名曲について触れたいと思います。

「隠れた」といっても、仮にも「名曲」と名づけられるものなので、多くの本当に歴史の中に埋もれてしまった無数の作品たちに比べればむしろ「有名どころ」なのであって、「名作の割にはメディアであまり振り返られることの少ない」というくらいの意味合いですが。

 

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

1970年前後の隠れた名曲といえば、以下の3つの作品がなぜか組みで思い出されます。

 

・『あなたの心に』〜中山千夏
・『真夜中のギター』〜千賀かほる
・『回転木馬』〜牧葉ユミ

 

 

◆『あなたの心に』〜中山千夏
1969年 オリコン最高位2位
作詞:中山千夏
作曲:都倉俊一(作曲家としてのデビュー作)

 

 

中山千夏さんというと私より上の世代なので実はあまりピンとこないのですが、若くから多才なマルチタレントとして活躍。
女優、歌手、声優、作詞家、エッセイスト、小説家、その後、市民活動家として活躍し1980年には参議院議員に当選。議員辞職後も人権や反戦などの市民運動を続けて現在に至ります。

 

声優としてはひょっこりひょうたん島博士の声や、もう少し後ではじゃりン子チエの声の出演で有名ですね。ボーイッシュでハキハキした声が印象的でした。

 

作詞家としては、この『あなたの心に』をはじめとして、『ドロロンえん魔くん』(1973~1974)のOP/ED(歌も本人)、『山ねずみロッキーチャック』(1973年)のOP「緑の陽だまり」などが有名ですね。

 

歌手としては、声の魅力もさることながら、歌に思いを込めるのがとても上手な、表現力豊かな歌い手というイメージです。

 

『あなたの心に』は私が小学校4年生のころ出た作品で、正確にいうとリアルタイムで聴いて感動したわけではありませんが、数年後の多感な青春期に本人やCoverで何度となく耳にして、心の琴線を震わせた記憶があります。

 

作曲家の都倉俊一といえば、ピンクレディーや山口百恵らアイドル歌謡を手がけビッグヒットを連発させた70年代を代表する作曲家のひとりですが、この『あなたの心に』は弱冠21歳、作曲家としてのデビュー作にあたります。

 

名曲なだけあって、その後も、辛島美登里岩崎宏美石川ひとみ、声優の林原めぐみなど多くのアーティストがカバーしていますね。

 

 

◆『真夜中のギター』〜千賀かほる
1969年 オリコン最高位4位
作詞・作曲:吉岡オサム、河村利夫

 

『あなたの心に』を聴くと、この『真夜中のギター』がすぐに心に浮かんできます。

2曲とも、多感な青春時代の不安定な私の心を癒やし、穏やかにしてくれた作品です。

 

 

この作品は、宝塚歌劇団、松竹歌劇団(SKD)と並ぶ三大少女歌劇団のひとつ、OSK日本歌劇団で活躍していた千賀かほるの歌手としてのデビュー曲(当時21歳)で、千賀かほるはその年の日本レコード大賞新人賞に選ばれています。

ちなみに先ほど紹介した中山千夏と千賀かほるは同い歳で、歌手としてのデビューも同じ1969年、デビュー曲が大ヒットした点も共通しています。
 

 

◆『回転木馬』〜牧葉ユミ
1972年
作詞:片桐和子
作曲:Bob Bogle(ザ・ベンチャーズ)

 

この作品は先の2つとは発表年が異なり、3年後の1972年の作品です。

また、先の2作品ほど当時売れたわけではなく、後になって、いろいろな人にカバーされることによりじわじわと根強い人気を得た作品といえるでしょう。

 

私もご多分に漏れず、若手新人歌手の登竜門だったオーディションTV番組『スター誕生』で、山口百恵をはじめとする何人かの候補者がこの曲を歌っているのを聴いて、「あっ、良い歌だな」と心に止めたのが始めでした。

 

 

ちなみに『スター誕生』では牧葉ユミの当時の他の作品、たとえば『見知らぬ世界』や『冒険』なども好んで歌われていて、桜田淳子が前者を歌ったのは有名です。

おそらく当時の牧葉ユミが20歳前後で、挑戦者の年齢に近く、親近感と歌いやすさがあったのでしょうね。

→ ♪『冒険』 (ニコニコ動画) 

→ ♪『見知らぬ世界』 (Yuotube)

 

特に山口百恵が歌った『回転木馬』は印象的で心に残っています。

いま聴き返しても決して完璧な歌唱ではないのですが、強い意志というか芯が感じられて、稚拙さを補って余りあるという感じ。

といっても当時の私は実は桜田淳子派で、どうして山口百恵が売れるのか不思議で仕方ありませんでした。

 

◇山口百恵・スター誕生決戦大会での『回転木馬』

 

 

 

あと、この作品の特徴は、作曲があのザ・ベンチャーズだったこと。

 

60年代終わりから70年代はじめにかけて、ザ・ベンチャーズはなぜか日本の歌に興味を持ち、日本情緒と欧米のロックを融合させたような作品を多数生み出し、そのいくつかを日本人アーティストにも提供しています。

その多くがヒットに結びついたところはさすがザ・ベンチャーズ

それらの作品群は日本の歌謡界で「ベンチャーズ歌謡」という名で呼ばれました。

 

欧陽菲菲の『雨の御堂筋』が有名ですが、ここでは中でもとても日本情緒のある作品を2つだけ紹介します。

→ ♪『京都慕情』〜渚ゆう子 (Youtube)

→ ♪『京都の恋』〜渚ゆう子 (Youtube)

 

 

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

70年前後の名曲といえば、以下の2曲も組みで思い出されます。

 

・『白い色は恋人の色』〜ベッツィ&クリス

・『恋人もいないのに』〜シモンズ

 

 

◆『白い色は恋人の色』〜ベッツィ&クリス
1969年 オリコン最高位2位
作詞:北山修
作曲:加藤和彦

 

ベッツィ&クリスは、ハワイ出身のベッツィとアイダホ出身のクリスによるフォークソングデュオ。

1969年、ハワイ・ソングの団体の一員としてたまたま来日していたところをスカウトされてあれよあれよという間にデビュー。

この『白い色は恋人の色』はそのデビュー曲で、オリコン週間ランキング最高2位、翌年の1970年にかけてヒットし、1970年の年間ランキングでも11位のロングヒット作です。

 

ハイトーンボイスによる天使の歌声のような透明感溢れるハーモニーが、たどたどしい日本語との相乗効果?でお茶の間を席巻しました。

 

いま聴いても色褪せない至高のハーモニーですね。

 

 

 

 

◆『恋人もいないのに』〜シモンズ
1971年 デビュー曲 オリコン最高位21位
@作詞:落合武司
@作曲:西岡たかし

 

シモンズは、大阪出身の田中ユミ、玉井タエからなる女性デュオ。
高校時代から地元でライブ活動をし、1971年、高校卒業後に上京してメジャーデビューします。

シモンズ」というグループ名は、敬愛するサイモンとガーファンクルの「サイモン(Simon)」からとったとのこと。
また高校時代には上で紹介したベッツィ&クリスのカバーなども好んで歌っていたそうで、当然、彼女ら音楽とその成功はシモンズのデビュー後の音楽活動に陰に陽に大きな影響を与えていたと思われます。

 

ここで取り上げた『恋人もいないのに』はデビュー曲にあたりますが、実は当初はふたりのデビュー曲は、あの教科書にも取り上げられるほどの大ヒット曲『あの素晴しい愛をもう一度』になるはずだったそうです。
ところが結局この曲は当の作詞作曲者である北山修加藤和彦が歌うことに決まったため、急遽『恋人もいないのに』を歌うことになったのだそうです。

シモンズが歌う『あの素晴しい愛をもう一度』も聞きたかった気がしますが、それでもこの『恋人もいないのに』は60万枚を超える大ヒットとなり、シモンズはこの曲で1971年の日本レコード大賞新人賞を受賞することになります。

 

 

 

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

 70年前後の名曲は他にもたくさんありますが、特に思い出深いのは次に紹介する新谷のり子『フランシーヌの場合』です。

 

◆『フランシーヌの場合』〜新谷のり子
1969年 デビュー曲 オリコン最高位4位
作詞:いまいずみあきら
作曲:郷伍郎


新谷のり子さんは1946年北海道生まれで本名「あらやのりこ」といい、私もずっとそのように呼んでいましたが、歌謡界の重鎮、淡谷のり子に酷似しているということで、芸名は読み方を変えて「しんたにのりこ」が正しいそうです。

 

歌手を夢見て高校中退して上京し、銀座のクラブで歌いながら、1969年にメジャーデビューを果たします。

フランシーヌの場合』jはそのデビュー曲で、約80万枚の大ヒットとなりました。

 

フランシーヌ」とは、ベトナム戦争とビアフラ戦争への抗議のために1969年3月30日に焼身自殺したフランス人女性、フランシーヌ・ルコント(Francine Lecomte)のこと。

この事件に触発された作曲家の郷伍郎がすぐさま創作したのがこの『フランシーヌの場合』で、作詞者のいまいずみあきらというのは郷伍郎の奥さんです。

 

いわゆる「反戦歌」で政治色が入るのに賛否両論あると思いますが、当時小学校高学年で政治の「せ」の字も分からないガキンチョだった私の心にも十分染み入る名曲といえます。

 

新谷のり子さん自身、デビュー前から政治に興味を持ち、成田闘争など政治活動に積極的に参加し、その後の生涯でもそれがずっと続いた人なので、この作品への思い入れは大きかったのだろうと思います。

 

ちなみにこのデビュー曲の発売日は、1960年に国会前のデモで警官隊と衝突し22歳の若い命を失くした樺美智子さんの命日であり、反安保の日と制定された6月15日にあえて設定されたのだそうです。

 

 

 

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

ついでに、最後に、上で紹介したような癒し系の作品ではなく、当時の幼い音楽未熟者にとって、とても斬新で、今で言う「ポップ」で、心が躍動するような作品として、とても印象深く記憶に残っている作品を挙げておきましょう。

 

 

◆『真夏の出来事』 〜平山みき
1971年 オリコン最高位5位
作詞:橋本淳
作曲:筒美京平

 

平山みきは1949年生まれ。デビューして2年目、デビュー第2作がこの『真夏の出来事』でいきなり大ヒットし、この曲はこの年の日本レコード大賞作曲賞を受賞します。

 

平山みきの斬新なハスキーボイスと、湘南海岸を思い起こさせるポップでドラマチックな描写が当時とても斬新でした。

 

 

 

他にももっとたくさん「隠れた名曲」があり、いくらでも紹介したいところですが、きりがないので、今回はここまでにしておきます。

 

 

以上です。

 

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テーマ:

2016年7月期のTVドラマもスタートしてほぼ3分の1ほど経過し、恒例の「見どころ記事」としては少し遅気に失した感があるので、今回も前回同様「中間評」としてお届けしようと思います。

 

ただし、毎度お断りするように、ここで書く評価記事は、青春もの・純愛もの・感動モノ至上主義の私の独断と偏見の産物です。
事件ものとかエンタテインメント作品は不当に低く評価している可能性があります。
視聴率とはほぼ確実に反比例します(苦笑)

 

また、取り上げた作品は地上波に限定しています。テレビ東京の作品については放送地域が特に限られていると思いますがご容赦ください。

 

■総論

 

全体に「まじめな」作品が多いクールとの印象です。
「まじめな」作品とは、気楽に「ながら見」できるエンターテインメント系ではなく、職場や学校や家庭での生き方を少々息苦しくても真正面から捉えて問題提起している作品、いわゆる「正統派ドラマ」と言ってもいいですが、そもそも厳密な定義などできるわけないので、あくまで「印象」です。

 

あと、「まじめ」とはむしろ逆ですが、グルメものも目に付きますね。
『グ・ラ・メ!~総理の料理番~』、『ヤッさん~築地発!おいしい事件簿~』『侠飯~おとこめし~』
『好きな人がいること』まで入れてしまうと広げ過ぎか?

 

なかでも『ヤッさん~築地発!おいしい事件簿~』『侠飯~おとこめし~』は、いずれも腕の良い料理人が浮浪者だったりヤクザだったりとちょうど似たような設定の作品なのですが、その料理人たちの弟子的な役柄として、それぞれ柄本佑柄本時生の兄弟(柄本明の息子たち)が配役されており、図らずも兄弟対決みたいな感じになっています。
というか、ときどき2つの作品の設定が頭のなかでこんがらがってくるときがあります(笑)

 

また、これもあまり意味はありませんが、タイトルに固有人名を冠したものが多いのも今クールの特徴?
『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』『営業部長 吉良奈津子』『遺産相続弁護士 柿崎真一』『徳山大五郎を誰が殺したか?』
これにあだ名まで含めると『ヤッさん~築地発!おいしい事件簿~』『とと姉ちゃん』『闇金ウシジマくん』

 


■期待度ランキング一覧

 

※期待度順に並んでいます

 

◆期待度A (期待にわくわく)
◎『好きな人がいること』(月21 フジ)
◎『仰げば尊し』(日21 TBS)
◎『はじめまして、愛しています。』(木21 テレ朝)
◎『時をかける少女』(土21 日テレ)

 

◆期待度B (かなり気になる)
◎『HOPE~期待ゼロの新入社員~』(日21 フジ)
◎『家売るオンナ』(水22 日テレ)

◎『朝が来る』(土23:40 フジ)…終了

◎『せいせいするほど、愛してる』(火22 TBS)
◎『水族館ガール』(金22 NHK)

◎『そして誰もいなくなった』(日22:30 日テレ)

 

◆期待度C (気になるが、とりあえず様子見)
◎『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』(火22 フジ)
◎『グ・ラ・メ!~総理の料理番~』(金23 テレ朝)
◎『営業部長 吉良奈津子』(木22 フジ)

 

◆期待度D (あまり期待しないが、とりあえず様子見)
◎『神の舌を持つ男』(金22 TBS)
◎『ヤッさん~築地発!おいしい事件簿~』(金20 テレ東)
◎『死幣』(水24:10 TBS)


◆期待度E (最初から脱落)
多数につき省略

 

 

 

■作品別コメント

 

◆期待度A (期待にわくわく)

 

◎『好きな人がいること』(月21 フジ) 
http://www.fujitv.co.jp/sukinahitogairukoto/index.html
海辺(おそらく湘南あたり)のレストラン、パティシエ、イケメン3人兄弟、シェアハウスとくれば、本格的な「月9ドラマ」の期待が高まるのは必然。

 

設定的には竹内結子主演の『ランチの女王』によく似ていますが、どうなるでしょう?
竹内結子の場合、役者としてのはち切れんばかりの新鮮な魅力と、ランチが本当に好きなんだなあと思わせる演技力がドラマ成功の決め手だったと思うのですが、桐谷美玲の場合はどうもパティシエに命をかけてきたというふうには見えないところが難しいところ。
そこを無理やり押し込んでいくと違和感のある人物造形になってしまうので、ここは桐谷美玲の軽口でちょっとおっちょこちょい、キュートでツンデレで小悪魔的なところを脚本や演出でうまく活かしていくドラマづくりが問われますね。

 

また、王道月9ドラマという錦の御旗のもとで、手垢の染みついた紋切り型のくさい台詞やどこかから借りてきたような恋の駆け引きやストーリー展開を見せつけられると、それは違うだろう、と目の肥えた月9ファンから反発必至で、月9枠に挑戦する制作スタッフにはつくづく難しい時代になったものだと同情しきり。

この作品も今のところ、ぎりぎりのところを綱渡りしている印象で、これ以上とってつけたような展開を見せられると、いくら恋愛もの好きの私でもついていけなくなる可能性があります。


期待度トップとしましたが、あくまで私の大好きな胸キュンのラブコメ正統派ドラマに対する期待値(願望)であって、今クールで一番のお気に入りになると予想しているわけではありません。

 


◎『仰げば尊し』(日21 TBS)
http://www.tbs.co.jp/aogeba-toutoshi/

高校吹奏楽部の実写ドラマは珍しいですね。
『ROOKIES』の吹奏楽版みたいだなと思ったら、脚本・演出はまさにそのままでした。(演出:平川雄一朗ほか、脚本:いずみ吉紘ほか)
実話に基づき不良グループが更正して部活動で全国大会を目指すというストーリーとしては、かなり古い話ですが『スクール☆ウォーズ』に似ていますね。

 

全国大会初出場にして連続優勝・一躍強豪校へという快挙を達成した実話にもとづくため、最終的には大団円に向かうものと思われますが、「現実世界はそううまく行かないよ」という斜に構えた視聴者の視線にどう応えることができるか?(実話だからというのは応えにはなりません)

 

1話、2話を見る限り、歳をとってずいぶん丸くなった寺尾聰の「のほほん」とした好々爺ぶりがとてもいい味を出していて、この人なら不良グループの暴力を柔らかく受け止め幼稚な反抗心を骨抜きにしてしまうこともリアルに可能かもしれないと思わせるものがありますね。
いいキャスティングだと思います。

 

また、この作品のもうひとつの注目ポイントは、次世代を担うであろう若い俳優たちです。いわゆる二世タレントが何人も出演しています。
真剣佑  ←千葉真一の二世
村上虹郎 ←村上淳、UAの二世
太賀   ←中野英雄の二世
石井杏奈 ←最年少のE-girlsメンバー
北村匠海 ←俳優にして音楽ユニットDISH//のメンバー
佐野岳  ←ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト・グランプリ
などなど

 


◎『はじめまして、愛しています。』(木21 テレ朝)
http://www.tv-asahi.co.jp/hajimemashite/
特別養子縁組を題材に、子どものできない夫婦が本当の親子になろうと奮闘する作品ということで、地味で重苦しい作品になることがあらかじめ予想されました。
しかし脚本が『家政婦のミタ』『女王の教室』などの遊川和彦なのでストーリーとしてしっかり「見せてくれる」ことを期待しています。

 

問題はそれより、尾野真千子江口洋介という、およそ夫婦とか子育てに縁がなさそうな二人をよりによって夫婦役に起用したキャスティング。
1,2話を見た感想としては、夫婦とか家庭といった枠におさまること自体に向いていないピアニストがさらに難しい特別養子縁組に挑むという設定のようなので、尾野真千子はむしろ適役なのかもしれないと思い直しました。

 

いずれにしても、尾野真千子が普通の主婦を演じるこの手のホームドラマでも全然違和感がないというのは意外な発見でした。

というかこれが尾野真千子の俳優としての底力なのかもしれませんね。

 

それに比べると江口洋介が楽天的で飄々とした夫を演じているのですが、江口洋介ってこんなに演技が下手だったっけ?というくらい、夫の脳天気ぶりがオーバーアクション気味で、少し鼻につく感じ。
そう見えて実は頼りがいのある夫なんだよということを強調するために敢えて「狙った」演出をしているのかもしれませんが。

 

それより何より、子役の横山歩くんの名演技が光っていますね。
横山歩くんは前クールの『ドクターカー』剛力彩芽演じる主人公の一人息子役を演じていましたが、一転して、親のDVとネグレクトで笑顔と会話をなくし心を閉ざしてしまった男の子を見事なほどに演じきっていて、その演技力には驚くばかり。

 


◎『時をかける少女』(土21 日テレ)
http://www.ntv.co.jp/tokikake/
見どころ記事を書こうと思ったら、次週が最終回とのこと(苦笑)
言わずと知れた筒井康隆のSFジュブナイルのTVドラマ化。
私の知る限り、これまで実写映画化3回、アニメ映画化1回、TVドラマ化がこれで5回ほど。
1970年代のNHK少年ドラマシリーズ『タイムトラベラー』原田知世主演の角川映画『時をかける少女』で育った世代の人間としては、この作品には抜き去り難いこだわりがあって、ドラマ化や映画化が企画されるたびに、妙な期待と台無しにしないでほしいという警戒心と不安の混在した複雑な心境で見守ることになります。

 

今回はどうだったでしょう?

 

原作の筒井康隆さんの了解を得たうえで、原作とは別の新しいオリジナルのストーリー展開を試みたとのことで、「アナザストーリー」と割り切った方がよさそうです。


実際、SFっぽさはほとんど影を潜め、高校生たちのひと夏の甘酸っぱい恋と友情の青春ドラマが前面に押し出された作品に仕上がっています。

若手女優有望株の黒島結菜の新鮮な魅力が存分に引き出された作品といえるでしょうが、反面、兄弟のように仲良く育ってきた少女と2人の少年にそれぞれ恋心が芽生え、三角関係が生じ、友情と恋の狭間に揺れ動いて…という定番の初恋ストーリーは少々食傷気味というのも事実。
そこに「タイムトラベル」というスパイスがふりかけられているわけでしょうが、スパイスの効果がいまひとつかなあ…という印象です。

最終話にぜひ感動のエンディングを味わわせてほしいものです。

 

 


◆期待度B (かなり気になる

 

◎『家売るオンナ』(水22 日テレ)
http://www.ntv.co.jp/ieuru/
この作品は、見る前は、実は「期待度C」に配置していました。
不動産屋のやり手営業ウーマンの話を何で好き好んで、みたいな偏見がありました。


ところが蓋を開けてみるとこれが実に面白くて、この位置まで上げました。が、実をいうと、もっと上でもいいのではないかとすら感じています。
上で最初に述べた「まじめな作品」にはほど遠い娯楽作ですが、これだけ「突き抜けて」いれば、これはこれで賞賛に値するというものです。

 

脚本は大石静。
大石さん、ナイスです!
よく毎回面白いエピソードをこしらえてくるものと感心しきり。

 

北川景子が感情を表に出さず誰ともつるまずひたすら不動産を売りまくる孤高の鬼セールスウーマンを好演いや怪演しているのですが、手柄をすべて自分のものにしてしまうワンマンプレーぶりにはさすがに閉口。
個人的には、ロボットのようなあの冷血ぶりと能面のような無表情な形相は、演技として少しやり過ぎだと感じていますが、多数派の視聴者を満足させるにはこのくらい極端な人物造形の方がいいのかもしれませんね。

 

あと、毎回、売り主・買い手として登場する一癖も二癖もありそうな豪華ゲスト陣も見どころのひとつ。

 


◎『HOPE~期待ゼロの新入社員~』(日21 フジ)
http://www.fujitv.co.jp/hope/index.html
韓国でブームになった連続ドラマ『ミセン-未生-』を原作とし日本の文化に合わせて翻案・リメイクしたものですが、主演が俳優として未知数のHey!Say!JUMP中島裕翔であることと、タイトルが全く響いてこないのとで、始まる前は文字通り「期待ゼロ」、期待度Cにランク付けしていました。

 

ところが、蓋を開けてみると、中島裕翔が、特別な知識や技量は持ちあわせないが誠実さとひたむきさと粘り強さとで仕事に真摯に向き合う「平凡な」新入社員の役にぴったりとはまっていて、すごく感情移入できるんですよね。


また、直属上司の遠藤憲一山内圭哉、同期入社の瀬戸康史山本美月桐山照史らもそれぞれ特徴を活かしたぴったりの役柄で、日曜の夜にリラックスした自然体で安心して見ることができます。

インターンから正社員となり、これからどうなりますやら…

 

 

◎『朝が来る』(土23:40 フジ)

http://tokai-tv.com/asagakuru/

→過去記事参照:『水族館ガール』『朝が来る』


 

◎『せいせいするほど、愛してる』(火22 TBS)
http://www.tbs.co.jp/seiseisuruhodo_love/
あのジュエリー・ブランド、ティファニーの広報部、そしてその顧客・マーケットとしてのきらびやかなセレブリティの世界を舞台にした不倫ものということで、私にとっては否定的な要素ばかり。
というわけで見る前は期待度Cにしていたのですが、何回か見るうちに期待度Bに格上げ
しかも実を言うと、トップに挙げた『好きな人がいること』よりも恋愛モノとしてこちらの方が面白いかも…。

 

何だろう、こちらの方がピュアな恋心を抱く主人公により自然な感情移入が可能なんですよね。
少なくとも全然「不倫もの」という感覚はありません。
まあ滝沢秀明演じる副社長の奥さんが意識不明で寝たきりでしかも離婚届を出す寸前での事故だったという背景があるんですけど、それだけが理由ではないだろうと思います。分析できていませんけど。

 

前から思っているのですが、武井咲は若いに似ず、かなりしたたかな役者さんですよね。
役者としての「感覚」が鋭くて、与えられた役柄をよく咀嚼し的確に演じ分けることができる役者さんという印象です。

 

 

◎『水族館ガール』(金22 NHK)

http://www.nhk.or.jp/drama10/suizokukan/

→過去記事参照:『水族館ガール』『朝が来る』

 

 

◎『そして誰もいなくなった』(日22:30 日テレ)
http://www.ntv.co.jp/soshitedaremo/
ある日突然、お前はお前ではないと宣告され、社会から抹消され、居場所を失ってしまう。
なにやら安部公房の前衛小説を読んでいるような不条理な世界ですが、マイナンバーカードが現実のものになり、システムが何者かの手によって破られたり改変されたりするリスクが以前にも増して身近なものになりつつある昨今、この主人公のような災難は決して絵空事ではなく、いつ自分に降りかかってもおかしくないものとして、切実な気持ちでドラマの成り行きを見守っています。

 

身近な誰もが信頼できそうで、その誰もが実は自分を陥れている張本人かもしれないとも思えて疑心暗鬼に陥るのはドラマ中の主人公のみならず、視聴者とても同じこと。
元恋人のミムラ、学生時代の親友で総務省官僚の玉山鉄二、上司のヒロミをはじめとする登場人物が、通常のドラマであれば主人公に寄り添う善良で表裏のない役柄を演じることが多いのに、このドラマを見ていると誰もが怪しく思えてくるから不思議です。

 



◆期待度C (気になるが、とりあえず様子見)

 

◎『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』(火22 フジ)
http://www.ktv.jp/on/index.html
事件ものは基本的に見ないのですが、これは精神病理的な見地からの興味で見ることに決めました。
「人を殺す者と殺さないものの境界はどこにあるのか?」
「自分は人を殺す者に属し、いずれは殺人を犯すのではないか? だとしたらその契機はどこに?」
主人公である新人刑事はこの問いの答えを知りたいがために刑事になり、事件に過剰なまでに首を突っ込みます。


作品の性格上、毎回、猟奇殺人・異常犯罪の血なまぐさい描写が出てきて、気の弱い私にはなかなか辛いのですが、頻繁に起こるバラバラ殺人事件とかフィッシュピックによる通り魔的メッタ刺し事件とか、つい最近では神奈川障害者施設殺人事件など、常軌を逸したような事件が毎日のように起こる昨今、フィクションとはいえ、とても興味深く見させてもらっています。

 

主演の波瑠は、普通のドラマよりこういった影のある役柄の方がずっと似合っていると思います。こういう役柄をこなせる数少ない若手女優としてとても貴重な存在だと思います。

 

 

◎『グ・ラ・メ!~総理の料理番~』(金23 テレ朝)
http://www.tv-asahi.co.jp/gurame/
ドラマのねらいというか主題というか、どこに力を入れているかがいまひとつ不明なんです。
シェフとしての成長物語としては、修行の過程や出自や苦悩する姿の描き込みが足りないように感じるし、料理そのものを主眼としているようにも見えません。(原作のコミックについては読んでいないので分かりません)

 

料理にメッセージ性など要らないという守旧派の料理長(高橋一生)と、料理にとってメッセージは重要な要素と考える主人公(剛力彩芽)との料理対決というのがテーマといえばテーマなのでしょうが、やはり主人公がぽっと出の料理人に見えて、総理の新しい料理番として旧料理長と対等に競えるだけの技量とか蓄積とか引き出しの多さがあるようには見えないところが難点といえます。

 

と文句ばかり言いつつ、「剛力彩芽がんばれ!」、「高橋一生め生意気だな」とか「いい気味だ」とか言いながら毎週楽しみに見ているのですが(笑)

あと、エンディングでケツメイシの曲に合わせて踊る出演者のダンスは必見!

 


◎『営業部長 吉良奈津子』(木22 フジ)
http://www.fujitv.co.jp/kiranatsuko/index.html
ごめんなさい、松嶋菜々子の定番のキャリアウーマン的な役どころが何故か昔から苦手なんです。
何がそんなに鼻につくのか自分自身わからないでいるのですが。
でも一応毎回見ています。

 

 


◆期待度D (あまり期待しないが、とりあえず様子見)

 

◎『神の舌を持つ男』(金22 TBS)
http://www.tbs.co.jp/ranmaru_tbs/
最初は料理ものかと思いきや、舌で温泉や空気中の成分を嗅ぎ分ける能力を持つ若い男(向井理)とその同行男女(木村文乃佐藤二朗)が謎の温泉芸者を追って全国の温泉地を巡り、行く先々で事件に巻き込まれ、解決していく物語。
あの堤幸彦が演出をてがけるだけにギャグ・パロディ・オマージュ満載の堤ワールドが炸裂。

 

主人公が伝説の三助の孫でやはり祖父ばりの三助の技量の持ち主で、宿泊するお金を持ち合わせないため、行く先々で無料で三助をする代わりに宿泊させてもらうという設定で、毎週、向井理と若い娘達の入浴シーンで視聴者の目を楽しませ、2時間ドラマ好きの名探偵気取りの骨董品詐欺女・木村文乃や、何故か二人に随行する佐藤二朗とのずっこけコンビぶりで、会社帰りの疲れた心を解きほぐしてくれます。

 


◎『ヤッさん~築地発!おいしい事件簿~』(金20 テレ東)
http://www.tv-tokyo.co.jp/yassan/
宿無し・職なし・無一文なのに食の達人という謎の男・ヤッさん(伊原剛志)とひょんなことでヤッさんに弟子入りすることになったタカオ(柄本佑)が築地や都内飲食店を舞台に繰り広げる人情料理活劇。
伊原剛志がやたらかっこいいんですよね。

 


◎『死幣』(水24:10 TBS)
http://www.tbs.co.jp/DeathCash/
SKE48の松井珠理奈が連続ドラマ初主演となるホラーサスペンス。
金に困った人の前に現れる万札の束。しかしこれに手を付けた者は誰もが不可解で残酷な死を迎える。
事件はいつも松井珠理奈の周辺で起こり、死はいつも彼女の目の前で実行され、彼女はそのたびに返り血を浴びる。アイドルにこんなことをさせていいのか?!
死に方がいつもグロいんですが、つい怖いもの見たさに見てしまいます。

 

 


◆期待度E (最初から脱落)

 

多数につき省略

 

 


■曜日別番組表

 

◆月曜~土曜日
◎朝の連続テレビ小説『とと姉ちゃん』(月-土8 NHK)

 

◆月曜日
◎『好きな人がいること』(月21 フジ)

 

◆火曜日
◎『せいせいするほど、愛してる』(火22 TBS)
◎『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』(火22 フジ)
◎『闇金ウシジマくんSeason3』(火25:28 TBS)

 

◆水曜日
◎『刑事7人 第2シリーズ』(水21 テレ朝)
◎『家売るオンナ』(水22 日テレ)
◎『死幣』(水24:10 TBS)

 

◆木曜日
◎『女たちの特捜最前線』(木20 テレ朝)
◎『はじめまして、愛しています。』(木21 テレ朝)
◎『営業部長 吉良奈津子』(木22 フジ)
◎『遺産相続弁護士 柿崎真一』(木24 日テレ)

 

◆金曜日
◎『ヤッさん~築地発!おいしい事件簿~』(金20 テレ東)

◎『水族館ガール』(金22 NHK)
◎『神の舌を持つ男』(金22 TBS)
◎『グ・ラ・メ!~総理の料理番~』(金23 テレ朝)
◎『侠飯~おとこめし~』(金24 テレ東)

 

◆土曜日
◎『時をかける少女』(土21 日テレ)
◎『朝が来る』(土23:40 フジ)
◎『徳山大五郎を誰が殺したか?』(土24:20 テレ東)

 

◆日曜日
◎『HOPE~期待ゼロの新入社員~』(日21 フジ)
◎『仰げば尊し』(日21 TBS)
◎『そして誰もいなくなった』(日22:30 日テレ)

 

 

以上です。

 

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