使いこなさない、使えるCAEのブログ -139ページ目

一番難しいのが構造解析

一番難しいのが構造解析です
解自体は比較的求め易いことが多く、簡単と勘違いされがちで注意です

$使いこなさない、使えるCAEのブログ

理論理屈に従い、ちゃんと解いている 
しかし、現実の挙動や、物理量分布と計算結果に差異がある
そんな事が起こりがちです

「やってみましょう」 精神もなかなか通用しない
条件を設定すれば解が容易に出て、それがらしく見えるため信じてしまう、罠があります

磁場解析は正しくできるが、構造解析は合わない そんな事に・・・

固体力学の教科書に出てくるモデルは理想化されたモデル その多くは現実乖離している点に注意が必要です

磁場解析などを上手にできる人が勉強しても 「 構造計算は全然出来ない 合わない 」 そんな事態に陥ります。
仮定がそこそこ現実的な事が多いエレキ分野と事情異なり、
・摩擦ゼロや、長さ0(点) 変位0 そういった事が現実ない事  
・荷重や負荷の実態が不明な事が多い        などが主原因です

$使いこなさない、使えるCAEのブログ


理想化された解析モデルが、そこそこ現実的か? そうでないか? 
分野によりかなり差異があり注意が必要です


理論理屈のみでは、よい解析ができない メカ系技術計算の現実

理論・理屈をちゃんとやっただけでは×なのが、メカ系数値解析の特徴でもあります
むしろ理論・理屈はソフトが勝手にやってくれる部分 
理論理屈判ってなくても、モデルと条件設定が妥当なら、ちゃんと解析できてしまう 逆は逆でもあり注意です
$使いこなさない、使えるCAEのブログ

例えば、電気の分野なら、電圧や電流など概ね決まってますので
条件設定など簡単な事が多いです
ですが、メカ系の設計は、例えば地震であったり、落下・衝突など
不測の事態を想定して、設計が決定される事も多く、厄介です。

また長年の企業活動で、(誰も知らぬうち)暗黙的に不測事態に対する設計が、実践されている事も多いです。
そこにCAEが入ると、混乱の元にもなりかねない。

例えば妥当な条件想定にて解析の結果、過剰品質が判明!
しかし、過剰品質思われた事項は、市場での誰も知り得ない、過酷な動作モードに対する防御だった!
なんて可能性もあります。(つまり解析条件が妥当でない)

理論・理屈より、条件設定・モデル化が厄介  それがメカ系技術計算の嫌らしい特徴と言えます・・・