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接続部分が機器性能を決定づける事が多い現実

「CAEはおよその性能を見るもの、細かい部分は考慮すべきでない」
そうなのですが、細かい部分を省き簡略化すると、全く異なる機器特性になり
大雑把な傾向把握すら困難化してしまう

構造解析ではよくあり注意です。

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CAE黎明期の解析失敗の多くが、結合部の簡略化言われています

現在も接合はモデリングなど困難
接合問題で構造解析が頓挫 いうのはよくあります

接合部=複雑な力が作用  そこが性能左右する現実

接合部は フランジ ガセット板 溶接(各種)やら などなど、色々ですが、
引張り・圧縮・曲げ・ねじりなど 複雑な力を受けることが多いです

そこをどう現実に忠実にモデル化するか、それが重要です 
そこまで可能なソフトは、そう多くない現実

また、利論理屈は、摩擦なし連続体の世界  
しっかり勉強しても、大した助けにならない可能性も高いです

「理論・理屈しっかり勉強しましょう」 派は、そこまで読まず、軽く考えてる人や
雑な人や、実務あまりやってない人に多い
或いは、数学や物理が得意で、美しい理論に酔ってしまう
意外とベテランに多く注意です 現実のメカ設計は、かなりドロドロしてます。


構造解析=連続体でないものを如何に解くか

非連続を考慮したモデルもありますが、連続したモデル体内部での、破断や亀裂の考慮
構造物そのものが、接合部で締結された不連続体の場合、その現実に合った構造解析は大変厄介です。
実際には殆ど出来ないと言ってもいいです。

最初は、  「理論理屈ちゃんとやれば出来る思っていた」
経験積むと 「そうでない事が判った」

(難度高い)資格などちゃんと所得している、まじめな人が陥ります。
計算工学会の会誌座談会に、近い内容がちょっと出てます  気づいた時は既にベテラン みたいな

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例えばネジ締具合一つで、性能は左右します(良い設計と言えませんが)
潤滑オイルのグレードでも、機器性能はガラっと変わります。 
現実は微妙で厄介。そこを熟知している設計者は、元から理論を信用をしていなかったりします。


ところで、流体や磁場解析の方が活発、ソフトも売れている実情があります 
それは連続体近似でかなり解けるからです