安全衛生について | 溶接マン WELDING

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溶接の基礎知識・技術そして魅力

 今日は安全衛生について語ろうかなと思います。

溶接って結構危険で身体に害のある作業なんですよね。

安全衛生の基本としては、まず服装。

作業着、作業帽はもちろん保護メガネ・防塵マスク・前掛け・腕カバー・革手袋・足カバー・安全靴、

そして建設、高所作業ならヘルメット・安全帯など溶接するときってガッツリ完全防備で作業しなきゃなんないㇲ。

夏なんか地獄だよねー。滝汗

でもこの適切な服装で溶接作業しないとケガや事故のもと。
自分の身体を守るのは自分自身ですよ。
で僕が溶接作業においてやらかした災害事例をあげます。
多分、溶接経験者からすれば結構あるあるなことじゃないかな。
日頃、十分に気を付けていてもやっちゃうことってあるんㇲ。

第1位 スパッタによる火傷 
袖口からたまたま入って「アッチー!!」えーんってなって見ると丸い火傷の凹みがある(´;ω;`)
 
第2位 グラインダー作業による切削傷 
溶接作業ではグラインダー作業は必須になってくるよね。でこのグラインダー作業中についついやっちゃう。
革手しててもこればっかりは防げないよね(´;ω;`)痛いんだこれが・・

 

第3位 ヒュームによる喉の異常感 

溶接で出る煙、これは厳密に言うとヒュームといって煙じゃないんすよ。

アークの熱で溶かされた金属が蒸気になって、空気中で冷えて固体状の細かい粒子になったもので

人間の目でみると煙に見えるんですよ。目

これは防塵マスク着用でヒュームの吸引を防止するんだけど、

「ちょっとの溶接だしマスクはいらねーよ」ってマスク無しでやってると喉がイガイガします。

※注※ 塵肺になるので防塵マスクは着用しましょうゲホゲホ

 

第4位 眼のカスミ 

溶接時に発生するアーク光には可視光線の他に目に見えない紫外線や赤外線も含まれているのだ。ドンッ
本来、溶接作業時は遮光面をするのだが、慣れてくると直接見なくても熟練感覚でキレイに溶接できちゃうのです。
(半自動に限る) 特に仮付けや点付けなんかは遮光面付けるの面倒くさいからそのままやるよねー(;'∀')
 
第5位 日焼け(笑)
これもアーク光による紫外線で肌が焼けちゃう。
特にTIG溶接なんかはアーク光が強いので気が付いたら光当たってる肌が真っ赤っか。
日焼けサロンにいかなくても日焼けできるんだしいいじゃんって思ってる人、ダメダメ!!晴れチュー
アーク光は人体には良くないよ。ちゃんと保護具を着用して肌を露出させないようにね。(^^♪
 
こんなもんかな・・・まあ一番の大敵は慣れだと思います。
作業が不慣れだとある程度緊張感があり注意深く作業進めるんだけど、
当たり前のようにできるようになると注意を怠る。人間だもの(笑)てへぺろ
あ、あと夏場は熱中症にも気を付けないといけませんよ。滝汗
水分補給はコマメにしないと倒れます(;'∀')
フラフラして頭痛がしてきたら危険信号です。
熱中症の初期段階ですね。僕もたまにあります。
ま、きちんとした服装と決まった作業手順を踏めば災害は防げます。
横着しないでキチンと基本を守って作業しましょうってことですね。
今日は自分の経験上で溶接災害あるあるランキングをあげましたけど、
より重度な災害を経験されてる方も世の中にはたくさんいると思います。
(そんなこと経験しなくていいんだよ・・(;'∀'))ゲロー
でもこの軽度な災害を防止することで重度な災害は確実に防げると思います。
 
 
知ってる方もおられると思いますがハーバート・ウィリアム・ハインリッヒが導き出した法則があります。
それは1つの重大な事故・災害の背後には29の軽微な事故・災害があり、
その背景には300もの以上が存在するという労働災害における経験則の1つです。
常日頃からヒヤリとするような事例をあげて対策・防止することで、
重大な事故・災害は高い確率で防げるという定義ですね。
このハインリッヒの法則は事故・災害だけじゃなく、いろんな分野に応用できると思います。ニヤニヤ
僕はこの法則を製品のクレームにあてはめて対策資料を作成したことがありました。
もちろん効果はありましたよ。なので皆さんも是非活用してみてはいかがでしょうか(#^.^#)
 
長くなりましたが溶接するにあたって大切なのはまず、事故・災害を防ぐことが大前提にあると思います。
せっかく溶接が上手くなっても身体に障害を持つ羽目になったら元も子もないすよね。
溶接は怖いもんなんだと認識しているに越したことはないㇲよ(;'∀')
それでわ(@^^)/~~~