歯痛・歯肉痛と整体治療 | 【大阪】 ジャパン・ヘルスサイエンス専門学院         JHSC整体治療室 = 整体コラム / 心のコラム

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歯痛・歯肉痛と整体治療
局所免疫力の改善で歯痛が解消した症例の解説です
患者Dさん=37才-男性-会社員の症例
 
 
 
 
① Dさんの病歴・・・
患者Dさんは1年ほど前から上の右前歯が痛くなったそうです。当然近くの歯科医院を受診され治療をされていましたが、しかし痛みは改善しなかったそうです。そうこうするうちに、その半年後になって今度は上の左前歯と歯肉も痛み出してきたそうです。残念ながら、これも改善することが無かったそうです。さらにその4か月後には、今度は左下の奥歯にも歯痛が生じてきたそうです。いくつかの歯科医院や某大学病院の口腔外科も受診されましたが、3か所の歯痛が持続している原因は分からなかったそうです。今は抗炎症剤などの内服薬の処方を受けているそうですが、効果がないので今回の来院となりました。
 
 
 
② Dさんの診察
・歯科医院で治療できる事はすべてしてきたそうです(詳細は不明)。
・上の前歯は2本とも10年前にさし歯の治療を受けているそうです。その後、1年前からの今回の歯痛が生じるまでの9年間でその2本の前歯の調子は良く、歯痛などは生じなかったそうです。
・血液検査で血糖値その他の異常は無かったそうです。血圧は覚えていないそうです。
・歯痛及び歯肉痛は、強くなる時と軽減する時があるそうです(☚誘発因子は特になし)。昼間より夜間の方が痛みが増強するそうです。
・眼のかすみが時折あるそうです。瞳孔は正中にあり左右対称で、視野や眼球運動に異常は無く、眼裂も左右対称でした。
・難聴はないそうですが、時折耳鳴り(左右)があるそうです。中耳炎の既往は無いそうです。
・今回の右前歯の歯痛が生じた一か月後に副鼻腔炎になり、耳鼻科にて治療されたそうですが、今も後鼻漏が出ているそうです。
・口内炎や味覚障害は無いそうです。
・顔面の知覚障害はなく、表情筋の運動異常もありませんでした。
・左の鼻翼と上唇の間に圧痛がありました。右の鼻翼と上唇の間に叩打痛がありました。
・気管は正中にあり、甲状腺の腫脹・腫瘤や萎縮はありませんでした。
・肩こりがひどく、週に一回は接骨院等に行って肩こりの治療をしているそうです。頸部の前面~側面~後面の筋肉群が極めて硬く緊張していました。また、頬骨下部も著名な緊張と圧痛があり、特に右側の押圧で上の右前歯に放散痛が生じました。
・聴診上、頸部や胸部の血管雑音はありませんでした。また呼吸音の異常もありませんでした。
・腹部聴診上、特段の所見はありませでした。
・腹部触診上、特段の所見はありませんでした。
・デスクワークで一日中パソコン仕事をされているDさんは、仕事に集中していると、つい全身に力が入っているそうです。(例: 左手-腕で机を強く押しながら右手でマウスを操作するetc)
 
 
 
➂ 治療目標と整体治療
   ⑴ 圧迫-絞扼されている可能性のある左右の前・後上歯槽動脈、及び左の下歯槽動脈の血流を回復し、局所免疫力を回復する
   ⑵ 圧迫-絞扼されている可能性のある前上歯槽神経を解放する

・静脈還流促進テクニック
・翼突筋静脈叢解放テクニック
・翼口蓋神経節-前上歯槽枝解放テクニック
 
 
 
 
④ 経過と結果・・・
・2診目来院時、右前歯の痛みは概ね半減していたそうですが、しかし時間単位で痛みの強度が増減するそうです。左前歯の痛みは1/3程度で安定していたそうです。左の奥歯は痛くなったり軽減したりと不安定な状況だったそうです。

・その後、日によって三か所とも痛みの増悪⇔軽減といった現象はありましたが概ね改善傾向で推移し、5診目来院時には左奥歯の痛みはほぼ解消していました。左右の前歯は当初の1/10~2/10前後で推移しているそうです。

・10診目来院時、左の奥歯の痛みは5診目以来ずっと消失していて、左の前歯は違和感程度にまで軽減していました。右の前歯は一日の間に2~3度軽く痛むことがありますが、数十分から1時間ほどで軽減-消失していたそうです。

・11診目来院時、左の前歯や奥歯の痛みは、この一週間に一度も無かったそうです。右の前歯は、数分程度の違和感が一週間に2-3度あったそうです。

・その後の整体治療は左右の歯とも順調に推移し、多少の症状の出現はありましたが2~3日に一二度程度で、しかも極めて微小な違和感が数秒続く程度の短時間になっていて、15診目から16診目来院時にかけて無症状の状態で安定していましたので、今回の治療を終了する事にしました。
 
 
 
⑤  今回の症例の概説、、、
・患者Dさんは10年前に上前歯のさし歯治療をしていますから、同部には他部よりも若干の脆弱性-過敏性(閾値の低下)が存在する可能性があります。ですから同部へ走行する血管の血流障害や神経の絞扼障害が生じれば、同部の疼痛などの愁訴が他部よりも生じやすいのは当然かと思われます。

・②の問診で、Dさんが全身の力を入れやすい緊張タイプであり、頸頬部の筋肉群がほぼ全て強度の緊張状態(☚冷えて硬くなったチューインガム様)であることから推定すると、それらの緊張状態にある頸頬部筋肉群が歯へ走行する神経や血管を絞扼する可能性は否定しにくいと思われます。特に頬部においては内側が上顎骨や口蓋骨で、外側が下顎骨や頬骨で挟まれた骨空間(コンパートメント)に様々な神経・血管・筋肉・脂肪組織などが挟まれていますので、同空間で筋肉(外側翼突筋・内側翼突筋)が緊張・腫脹すると、いわゆる「コンパートメント症候群」的な病態が生じる可能性は高まると思われます。

・上記のことから推定するとDさんの歯痛・歯肉痛は正にこの病態である可能性があるのでは、と考えられます。
具体的には

1.右上前歯痛・・・右外側翼突筋の緊張による前上歯槽神経の絞扼性神経障害(神経痛)
2.左上前歯痛・・・左外側翼突筋、頸部前面筋肉群緊張による左前・後上歯槽動静脈の血流障害(うっ血による痛みと動脈血減少による局所免疫力低下)
3,左下奥歯痛・・・外側翼突筋、内側翼突筋、頸部前面筋肉群緊張による左の下歯槽動静脈の血流障害(うっ血による痛みと動脈血減少による局所免疫力低下)

との仮説を立てました。
 

・従って上記病態を改善する目的で
   ・静脈還流促進テクニック
   ・翼突筋静脈叢解放テクニック
   ・翼口蓋神経節-前上歯槽枝解放テクニック

を、施術する事にしました。
 

・結果的に初診治療から改善傾向がみられましたので、上記仮設で概ね間違っていなかったのでは、と考えます。
 
 
 
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●参考整体コラム
ストレートネック・スマホ首、、、ならぬ義務教育首、とその関連愁訴

 

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