歯肉炎による歯茎の痛み(歯周病)と整体治療
患者=Mさん-49才-女性/会社員
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① Mさんの病歴・・・
患者Mさんは左上顎に歯肉炎があり、歯ブラシの際に同部から出血があったり、あるいは疼痛があったりしていたそうです。以前は歯科医院に通院していたそうですが完治までは至らなかったので最近は放置状態だったそうです。現在、虫歯は無いそうです。
今回Mさんは別の主訴で来院されましたが、この歯肉の痛みも併せて整体治療する事になりました。
② Mさんの診察
・Mさんに喫煙歴はありません。
・歯は毎日丁寧にブラッシングしているそうです。
・歯肉以外の出血傾向(鼻出血、不正性器出血など)はありません。
・口内炎や扁桃炎、頚部リンパ節腫脹などはありませんでした。
・頸椎4-5番及び5-6番にRPIのサブラクセーションがありました。
・左上顎歯肉部に軽度の色調変化(ほんの少し紫色)と著明な圧痛がありました。
・咳や痰・喘息・嗄声・嚥下障害などはありませんでした。
・胸部聴診上、特段の異常所見はありませんでした。
・浅側頭動脈の脈診は左側で特に減弱していました。
③ 治療目標と整体治療
(ア) 上顎の歯肉部の免疫機能の回復
・頸椎のアジャスト
・静脈還流促進テクニック
④ 経過と結果・・・
・初診のアジャスト直後に左上顎歯肉部の圧痛は40%程度低下していた。
・4日後の2診目に来院した時、同部の圧痛はほぼ解消し色調もピンク色に改善していた。朝のブラッシング時の疼痛や出血もこの3日間は無かったそうなので、治療終了とした。
⑤ 今回の症例の概説、、、
・今回のMさんの歯肉炎治療は、頸椎のアジャストが著効を示した好例だと思います。Mさんの診察結果にある様に、おそらく頸椎のサブラクセーションが前・後上歯槽動脈(顎動脈の枝)あるいは下顎後静脈の血流を低下させ、それによる局所免疫機能低下やうっ血が左上顎歯肉部に生じ、それが歯肉炎の治癒を遅らせ・持続させる要因となっていたのでは、と推定します。
・アジャスト直後に圧痛が40%減していることから、同部のうっ血が強かったのはサブラクセーションが要因では、と推定されます。その意味で繰り返しになりますがカイロプラクテイック的なアジャストが著効を示したものと考えます。
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●参考整体コラム
「ストレートネック・スマホ首、、、ならぬ義務教育首、とその関連愁訴」
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