【1ハウス】日常会話では出てこないけど…

1ハウスについて考える時、「自我」と言われてもなかなかピンとこない人もいるかもしれません。

何しろ自分が自分たらしめる理由って、実はあまりないんですよね。他人ではないから自分だし、自分とは違うから他人だし…

ということを考えた時、では自我を示す1ハウス的セリフって何だろう、と考えた時に思いついたのは、これ。

「私だ」

ふっるいけど、モンスターエンジンの「暇を持て余した神々の遊び」ってやつに出てくるセリフです。

誰が言うねん。神しか言わへん。

普通の人は言わないけどでも、なんか主張が強い人のことを言うときに私は割と「私です、って感じするよねあの人」って言ったりするんですよね。言いたいこと分かるよね。分かってください。

で、これって特に理由ないじゃないですか。

私だ、というのは自己紹介でも何でもないし、説明しているわけでもない。とにかくここに私がいますよ、の「私だ」なんでうよ。

主張が強い人のことを表現するときに「私ですって感じの人」というのも、別にそこに理由がなくて、「I am」感の強さというか。私ですってあんまり言わないからこその、表現です。

逆に私なんて、って言い方は6ハウス的ですが、この辺はまた違う記事で。

とにかく、1ハウスに理由はないというか、だからこそ分かりにくい部分なのかもしれません。自分のことって自分が一番分からないとか言うけどそれは本当にその通りで、誰よりも分かってるけど自分が一番分かってないっていうこの矛盾。

自分がどういう人か？って、人と比較してるから出てきてるはずなんですよ。負けず嫌いなんだよね、と言う人は、そこにこだわりがない人を見て初めて「あ、自分はそういうの嫌だから、これを負けず嫌いって言うんだな」と認識したか、もしくは親御さんとかから「あんた負けず嫌いやねぇ」と言われたから「そうなのか、私は負けず嫌いなのか」って受け入れたかのどちらかだと思うんですよ。大体、他人がいなかったら負けず嫌いも何もないですからね。

逆に自分のことを温厚だと評価している人は、そうじゃない人を見たか、「温厚だね」と言われた経験が少なからずあるから「自分は温厚です」という評価にたどり着いているわけで、ということはこれも、主観的事実ではないことが多いんですよね。

客観的に見て自分がどうか、というのは7ハウスのフィルターを通してしか見ることができないので、ということは1ハウスのフィルターってないに等しいというか。「えっ…私です」にしかならないというか。

あなたはどういう人ですか？と言われたときに、人と比較せずに、また人から言われた意見を全く参考にせずに自分のことを表現できるとしたら、その人は自分の1ハウスをよく理解している人だと思います。

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