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「カローリング」楽しんで 日進で体験教室

 日進市浅田町の上納池スポーツ公園体育館で26日、軽スポーツの「カローリング」の体験教室があり、親子連れら10人が汗を流した。


 カローリングは、氷上で行うカーリングを屋内で手軽にできるよう考えられた競技。ストーンの代わりに、ローラーと持ち手のついた円盤「ジェットローラー」を走らせて得点を競う。


 同市では昨年、カローリング連盟が発足。愛好者がまだ少ないため、普及させようと体験教室を開いた。同連盟代表の加藤統祥さん(65)がルールを指導した後、参加者は早速ゲームを楽しんだ。


 母(40)と妹(7つ)と一緒に参加した豊田市小清水小5年の川北陽平君(10)は「頭を使うところが面白い」。加藤さんは「子どもから高齢者、障害者までが参加できる楽しいスポーツ。楽しむ人を増やしていきたい」と話していた。


 同連盟は会員を募集中。(問)加藤さん=電0561(73)2937


出典:中日新聞

JALグ、エコジェットを運航、「空のエコ」プロジェクトを推進

 JALグループは6月から、「JALエコジェット(JAL Eco Jet)」を1機、運航する。JALの地球環境に向けた取り組みの象徴として、尾翼を緑に塗装したもので、エコジェットを通じて、社会に地球環境の大切さを呼びかけていく。使用機材はボーイング777-200型機で、全375座席の使用。基本は国内線で運航する。


 J]ALグループでは今後、地球環境を守る取り組みを強化し、地球と強制して次世代に豊かな環境を残すことをめざすJALの地球環境プロジェクト「空のエコ」を推進していく。具体的には、子供たちを対象にした出前講座「そらいく」や中国内モンゴルの沙漠化防止のための支援などを含む「環境社会活動の推進」と、「航空機から排出される二酸化炭素量の削減」。二酸化炭素量の削減については2010年度までに19900年比で有効トンキロ輸送量あたり20%を削減する。


出典:トラベルビジョン

ジャッキー・チェン&ジェット・リー共演、『ドラゴン・キングダム』レビュー

『ドラゴン・キングダム』
監督:ロブ・ミンコフ
出演:ジャッキー・チェン、ジェット・リー、マイケル・アンガラーノ、リー・ビンビン


 本作が売りにしているのは、もちろんジャッキー・チェンとジェット・リーの2大スターによるアクション。確かに冒頭から始まる2人のアクションは、ここ10年間で最高ともいえる。敵役のコリン・チョウとのアクションシーンも素晴らしい。


 物語の中心となる戦いのシーンは、初めから最後まで絶え間なく続く。しかし何か魅力が足りない。本作には、オリジナリティーと一貫性がないのだ(中国人である登場人物が英語を話すなど)。


 ストーリーは『ドランク・モンキー/酔拳』や『少林寺』、『白髪魔女伝』をごちゃ混ぜにしたようで、筋道も文化も無視されている。その兆候は、過去のカンフー映画の寄せ集めのようなオープニングクレジットからもうかがえる。


 主人公となる米国人の少年(マイケル・アンガラーノ)も、よくある「カンフーをマスターして女の子にもてる白人の少年」として描かれているだけだ。彼が強さを身につけながら、元の場所に戻ろうとする展開も、『オズの魔法使い』や『ベスト・キッド』をほうふつとさせる。そしてやはり過去の名作を超えることはできないようだ。(c)South China Morning Post/Clarence Tsui


『ドラゴン・キングダム』は7月26日より全国で公開予定。


出典:Web-Tab

米国で一番ホットなアジア俳優決定

アジアン・エクセレンス・アワードにタランティーノ、セガールも出席


 「アジア映画は一味違う。いつも楽しんでいるよ。この授賞式には友人もたくさん出席しているし、アジアとハリウッドが一緒になってお祭り騒ぎするのもいいだろう? セレブレーションさ!」とご機嫌なのはクエンティーノ・タランティーノ監督。


 23日(水)、米ロサンゼルスのカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)で開催された、アメリカの映画やテレビ、音楽、演劇の分野で最も活躍したアジア系俳優を表彰する毎年恒例のアジアン・エクセレンス・アワード授賞式での一幕だ。


 レッドカーペットにスクリーンやブラウン管でおなじみのアジア系俳優がぞくぞくと到着するなか、セレモニー開始直前にはアジアやアジア映画に思い入れの強いタランティーノ監督や、スティーヴン・セガールが登場。スターたちを一目見ようと集まったUCLAの学生たちを熱狂させた。


 司会はハワイ出身のダンサー、女優、歌手で、米人気テレビシリーズ“Dancing with the Stars”の審査員を務めるキャリー・アン・イナバと、米人気コメディ番組“MADtv”のコメディアン、ボビー・リーのコンビ。アジア各国の文化や慣習にまつわるジョークが満載の、笑いの絶えない授賞式となった。


 映画男優賞を受賞したトニー・レオンは、ビデオレターで喜びの言葉とともに、受賞作『ラスト、コーション』のアン・リー監督の素晴らしさをアピール。昨年末に米公開されたアフリカ系アメリカ人家族のクリスマス休暇を描いたコメディ“The Christmas”で映画女優賞に輝いたシャロン・リールは、「自身がアジア育ちで、子育てもアジア」と断言するセガールから、感慨深げにトロフィーを受け取った。


 「アジア人に門戸が開かれていなかった時代から、『人を尊敬すること、自己犠牲の愛』というアジアの美徳を伝え、育ててくれた母がいたらこそ今の自分がある」とスピーチしたテレビ助演女優賞のソーニャ・ソーンをはじめ、すべての受賞者が一様にアジア文化への誇り、苦労してきた両親への感謝の気持ちを述べた。


 また、エンタテインメント業界にかかわらず、アジア系コミュニティを代表する功績を残した人物を表彰する特別部門では、パイオニア賞にYouTubeの創始者スティーヴ・チェン、インスピレーション賞にフィギュア・スケートのアルベールビル五輪金メダリスト、クリスティー・ヤマグチが選ばれ華を添えた。


 「ハーフ・アジアン賞」と銘打たれた特別部門の発表時がクライマックス。タランティーノ監督の前振りから登場したのは、業界屈指のコメディアンで、『ホーム・アローン2』、『50回目のファースト・キス』など、25本を越える映画に出演してきたロブ・シュナイダー。


 「僕はユダヤ人(イディッシュ)とフィリピン人のハーフだから『イディピーノ』なんだ。30年前はアジア系俳優と言えば『ハイヤー、フーッ!』なんてセリフしかなかったけど、いまや少し長めの『シュワシュワシュワシュワー(中国語を真似て)』と言わせてもらえるようにまでなった。今まで、僕がジョークにしてきたアジア人のステレオタイプ・キャラについては謝るよ」と反省のかけらもない調子で、会場を爆笑の渦に包んだ。最後には、「先週のボックスオフィスの1位は、ジャッキー・チェンとジェット・リー共演の(『ドラゴン・キングダム』)だった。(後続のアジア系俳優たちが活躍できるよう)ドアを開けてくれてありがとう!」とまじめな発言も飛び出し、喝采を浴びた。


 さまざまな人種や異文化が同居するアメリカでは、アカデミー賞やゴールデングローブ賞、エミー賞といった全米規模の授賞式以外に、エンタテインメントやスポーツの分野で活躍するアフリカ系アメリカ人を表彰する「BET Awards(ブラック・エンタテインメント・テレビジョン・アワード)」など、各コミュニティに特化した表彰イベントが行われる。今やさまざまな人種に門戸が開かれているハリウッドでは、スポットライトを浴びるアジア系俳優の数も少しずつ増えてきている。日本人俳優やタレントの活躍にも大いに期待したい。


 授賞式の模様は、米テレビのE!エンタテインメントにて、5月1日に放映予定。


 * 主要各部門の受賞者は以下の通り。



<映画部門>


【作品賞】
『ラスト、コーション』(アン・リー監督)


【男優賞】
トニー・レオン(『ラスト、コーション』)


【女優賞】
シャロン・リール(“This Christmas”)



<テレビ部門>


【主演男優賞】
B・D・ウォン(“Law & Order, SVU”)


【主演女優賞】
リンゼイ・プライス(“Lipstick Jungle”)


【助演男優賞】
レックス・リー(“Entourage”)


【助演女優賞】
ソーニャ・ソーン(“The Wire”)



<特別部門>


【ハーフ・アジアン賞】
ロブ・シュナイダー


【パイオニア賞】
スティーヴ・チェン


【インスピレーション賞】
クリスティー・ヤマグチ


出典:Variety Japan

特命係の2人がスクリーンで大暴れ!「相棒 劇場版」

 切れ者ゆえに上層部から嫌われ“島流し”になったキャリア警部の右京(水谷豊)と、熱血刑事の亀山(寺脇康文)の、おなじみ警視庁特命係のコンビは、謎の記号が残された不可解な連続殺人事件に遭遇する。正体不明の犯人からチェスの勝負を挑まれた右京は、犯人の狙いが3万人のランナーと15万人の観客が集まる「東京ビッグシティマラソン」で起こる無差別な大量殺人だと知るが…。


 今回は、ある紛争地域にボランティアに行った日本の若者たちがテロ集団に拉致され、金銭で身柄を保護されて帰国したのち、好奇な目にさらされるという背景が絡み、二重、三重に伏線を張ったストーリーが展開する。水谷がふんする頭脳派の右京は、犯人が仕掛けた爆破シーンに命がけで挑み、危機一髪の脱出劇を演じ、アクション派の寺脇は、疾走するジェットボートに乗り込み、手に汗握る水上での体当たりのアクションをみせ、映画版ならではの派手な仕上がりとなっている。


 そんななか、見逃せないのが、事件の鍵を握る大学教授役の西田敏行と、娘役の本仮屋ユイカの親子愛。やさしいまなざしのなかにふと見せる怨念の表情が印象深い西田と、むくな顔立ちだが謎を秘めるユイカ。達者な2人の演技が、ドラマに厚みを持たせている。



【一口メモ】

 全編にわたり作品の重要な鍵となっているチェス。犯人と右京との対戦を監修したのは、2006年イタリア・トリノでの「チェスオリンピアード」日本代表の、東京大学チェスサークル・リーダー、佐野富さんだ。「投了図が大きな意味を持ってくるので、設定を作るのは大変でしたが、やりがいがありました」。共演は木村佳乃、高樹沙耶、鈴木砂羽、松下由樹、津川雅彦ほか。和泉聖治監督。


出典:サンケイスポーツ

石油製品が最高値・シンガポール市場、原油高などで

 シンガポール市場でガスオイル(軽油)、ケロシン(航空機用のジェット燃料や灯油の原料)、重油などの石油製品が最高値を更新している。原油価格の高騰に加え、中国やインドなどアジアを中心とした旺盛な需要が主因だ。高値を受けて日本の石油元売り会社も輸出を強化している。


 ガスオイルの5月物は24日、1バレル142.6ドル(中心値)で前日比0.1ドル上昇。4月中旬に初めて140ドル台に乗せるなど、年初から29%上昇している。ケロシンは1バレル142.8ドル、重油(硫黄分3.5%)は1トン562ドルで年初比上昇率はそれぞれ26%、8%となった。


出典:日本経済新聞

東成エレ、航空機部品加工の国際規格取得-電子ビーム溶接で4社目

 東成エレクトロビーム(東京都瑞穂町、上野保社長、042・556・0611)は、電子ビーム加工事業を拡大するため航空機業界が国際レベルで定めた品質保証規格の認証を取得した。ジェットエンジンなど品質への要求が最高水準の航空機部品向け電子ビーム加工の受注資格を得たことになり、今後は内外のエンジンや機体メーカーに認証取得をアピール。高成長を期待する航空・宇宙向けの受注を伸ばし、07年3月期に約12億円だった売上高を2011年3月期に15億円まで引き上げる。


 取得したのは国際特殊工程認証プログラム「Nadcap(ナドキャップ)」。本社工場における電子ビーム溶接工程が範囲になる。同溶接工程の取得はIHI、川崎重工業、三菱重工業に次ぐ国内4社目になるという。


出典:日刊工業新聞

リコー、2007年度通期連結決算は3期連続の過去最高利益を更新

米国での回復が今後の課題に


 株式会社リコーは、2007年度連結決算を発表した。


 売上高は前年比7.3%増の2兆2199億円、営業利益は4.1%増の1815億円、税引前利益は0.1%増の1746億円、当期純利益は4.7%減の1064億円となった。


 「売上高では14期連続での増収。営業利益および経常利益は微増であるものの、3期連続での過去最高益を更新した。2007年度は、新たな製品が少なく、製品の端境期であったともいえる。だが、すべての事業領域で増収増益となった」(リコー取締役専務執行役員の三浦善司氏)とした。


 オフィス分野では、カラーMFPのラインアップ強化や、InfoPrint Solution Company(IPS)の営業開始によるハイエンドプリンティング市場への本格参入、ジェルジェットプリンタによるローエンド商品の強化、 Oreriusブランドによるソリューション強化のほか、プリンティングヒジネス強化に向けて、中国のコンポーネント会社の設立や、沼津や宮城における重合トナーの生産能力増強の発表、ローエンドプリンタなどの生産を行うタイ工場の設立発表などのトピックスがあった。


 また、経営効率の向上として、基幹システム構築の推進、米州および欧州販売会社の組織統合の推進、リコー販売に関東甲信越地域の販社を統合するなどの国内販売会社の組織統合推進などを図った。


 「基幹システムの構築については、ほとんど完了した。一方で、組織統合などには予想以上に時間がかかった反省がある」などとした。


 国内売上高は前年比1.4%増の1兆160億円、海外売上高は12.9%増の1兆2039億円。米州においては、売上高は2.0%増の4347億円、欧州は18.9%増の6032億円、その他地域は24.7%増の1659億円となった。


 米州では、InfoPrint Solution Company(IPS)が6月から加わったことで売上げが増加しており、「これを除くと厳しい内容。サブプライムローン問題の影響などによる景気の減速、市場における競合激化が影響している。米州での事業には課題が多い」とした。


 事業分野別では、オフィスソリューション分野の売上高は、前年同期比7.6%増の1兆9095億円、営業利益は4.1%増の2346億円。そのうち、画像ソリューションの売上高は前年同期比8.2%増の1兆7094億円、ネットワークシステムソリューションが3.0%増の2000億円。


 画像ソリューションでは、製品ラインアップの拡充や、ソリューション販売体制の強化などにより、PPCおよびMFPの販売が国内外で拡大したという。


 また、ネットワークシステムソリューションでは、ソリューションビジネスの拡大に伴い、ITサービスの売上高が拡大。パソコンおよびサーバーも前年比微増となった。


 産業分野は、半導体、サーマルディア、電装ユニットの売上高が増加し、売上高は8.2%増の1443億円、営業利益は41.1%増の41億円。


 また、その他分野の売上高は3.1%増の1660億円、営業利益は13.6%増の25億円となった。


 国内におけるリース事業が堅調に推移したのに加えて、デジタルカメラの売り上げが国内外で増加したという。


 一方、2008年度の業績見通しについても明らかにした。


 売上高は前年比1.8%増の2兆2600億円、営業利益は0.8%減の1800億円、税引前利益は0.8%増の1760億円、当期純利益は1.4%増の1080億円とする。


 「15期連続の増収を目指すが、微増であり、決して満足ができるレベルの目標ではない。米国、欧州、日本の景気減速の動きが無視できず、前半は厳しい。だが、後半から上向いてくると期待している。為替レートは、1ドル100円、1ユーロ160円と保守的に見ており、営業利益ではドルでは1円で 13億円、ユーロでは1円で15億円の影響がある。前年並みの為替で換算すると営業利益では210億円程度の影響があり、逆算すれば2015億円の価値がある」とし、実質的には営業利益においては、プラスの目標であることを示した。さらに、「本音をいえば、営業利益はもう少し伸ばしたい」として、増益を視野に入れたいとの姿勢を示した。


 また、「2008年度は、今後、主力製品と新製品を投入する予定で、これらが今年度半ば以降、貢献すると期待している」とした。


 オフィスソリューション分野の売上高は、前年比2.5%増の1兆9565億円。そのうち、画像ソリューションは2.5%増の1兆7515億円、ネットワークシステムソリューションは、2.5%増の2050億円。産業分野は0.6%減の1435億円、その他分野はバーコードビジネスの譲渡や光ディスク事業の縮小によって3.7%減の1600億円を計画している。


出典:Enterprise Watch

不人気なIT業界と,世界を変える技術者「アルファギーク」たち

 IT業界が就職先として不人気と言われて久しい。しかし一方で,スターとでも呼ぶべき個人のIT技術者がこれほど登場した時代はこれまでなかったのではないか。IT Watcher執筆陣の1人でもある小飼弾氏の著書「アルファギークに逢ってきた」を読み,改めてその思いを強くした。



「世界を良い方向に変える」技術者たち


 この本には,はてな社長の近藤淳也氏,CTOの伊藤直也氏,オープンソースJ2EEフレームワーク Seasar2の作者ひがやすを氏,オープンソースの全文検索ソフトnamazuなどの開発で知られる高林哲氏,PalmscapeやJapanizeの作者であるサイボウズ・ラボの奥一穂氏といった,広く普及したソフトウエアやサービスの作者たちが登場する。海外からはPerlの作者Larry WallやRuby on Railsの作者David Heinemeier Hansson氏,Twitterの創業者Evan Williams氏。


 こういった広く使われるソフトウエアやサービスを開発した技術と,小飼弾氏の対談をまとめたのが本書だ。ギークとは「一言で言うとバカ」(小飼氏)。ただし,ここで用いられるギークとはコンピュータやインターネットに関する深い知識を持った技術者への尊称だ。「なぜ『ただのバカ』だった『ギーク』が『尊敬すべきバカ』に変わったのか。それはギークたちが世界を少しずつ,しかし確実に良い方向に変えてきたからです。世間の無理解もなんのその,ひたすら好きを貫いて正しいと信じる道を往く。それがギークたちです」(小飼氏)。


 そして,アルファとは動物行動学の用語で群れのリーダーとなる個体を指す。すなわちアルファギークとは,ネットとソフトの進化を先導する技術者たちだ。小飼氏自身,Perlの多言語モジュールEncode.pmの作者であるオープンソース・プログラマであり,まぎれもないアルファギークのひとりであり,その兄貴分である。


 「多くの人が同時に同じことを思いついていたとしても,行動を起こした方に情報はついてくる」(はてな近藤氏)。「単純に誰かが欲しいというものを入れていくだけじゃごった煮で絶対によいものはできない。その根底にあるニーズは何だろうと考える」(ひが氏)。「ハッカーとして一番重要な技能は『粘り強さ』。『深追い』って言ってるんですけど,わかるまで調べる」(高林氏)。「アルファギークに逢ってきた」にはアルファギークたちの印象深い言葉が並ぶ。


 15歳で大検に合格して17歳でカリフォルニア大学バークレー校に留学。実家が火事で全焼したため中退して日本に戻り会社を設立,オン・ザ・エッヂ(現ライブドア)にCTOとして加わった小飼氏のジェットコースターのような半生についても語られている。



個人で作り,直接ユーザーに届けることができる時代


 なぜこのような「世界を変える技術者」が続々と登場してきたのか。その背景には,オープンソース・ソフトウエアやネット上のWebサービスを組み合わせるマッシュアップを活用することで,かつては大組織でなくては作れなかった大きなソフトウエアやWebサービスを個人が作れるようになったことがある。そして,インターネットにより,流通や営業を通さず,技術者個人がダイレクトにユーザーに届けることができる。


 以前「プログラマがSEやコンサルタントへの単なる通過点で,安くあげるために中国やインドにアウトソーシングされる存在だった理由はプログラマに創造性が要求されなかったからだ」と書いたことがある。創意は要求されず,仕様書をプログラムに翻訳するだけなら,コストは絞るだけ絞ることが正しい経営のあり方だ。


 しかし今挙げた技術者たちは,プログラミングにより新しいものを創造し,ネットを通じて多くの人に届けることで,世界をより便利なものに,あるいは楽しいものに変えた。新しい価値を創り出した。無償で利用できるオープンソース・ソフトウエアであっても,システムの基盤となり,情報システムの生産性を高めることで,巨大な経済的価値を生んでいると言える。


 だがプログラマのツールとなるソフトウエアはともかく,一般ユーザーが使うソフトウエアやサービスなら,アイデアを出すのは別に技術者ではなくともいいはずだ。プロデュースする人間がプログラマにアイデアを伝えそれを実装すればよい。


 そのとおり。実際に創業者のアイデアを別のプログラマが実装した例もある。しかし,Googleやはてなではプログラマが自らの手でアイデアを実装するケースが多い。なぜなのだろう。


 その理由は,技術が猛スピードで進化しているから,そして,ユーザーとの対話の中で猛スピードで改良していけるものだけが生き残るからではないか。記者はそう考えている。先週には事実上不可能だったことが,今週には現実的な選択肢になる,その中で新しいものを構想していくには技術者は有利なポジションにいる。少なくとも技術に精通していることは欠かせない。そして高速でソフトウエアやサービスを進化させていくにも,プロデューサとプログラマが同一人物であることは有利だ。技術が進歩し続ける限り,そしてその進歩が急激であればあるほど,この傾向は強まるだろう。



発信し自立する技術者がSI業界も変える


 はてなやGoogleのような独自のソフトやサービスを開発する企業と,いわゆるシステムインテグレーション系の企業は違う,という指摘は全くその通りだ。しかし,両者で使われている技術がそれほど違うわけではない。企業システムでもWebシステムは標準的になっているし,Linuxなどのオープンソース・ソフトウエアも当たり前のように使われるようになっている。


 彼らアルファギークの存在が,IT技術者に自信と地位向上のきっかけをもたらし,システムインテグレーションや組み込み系を含むIT業界全体をよい方向に変えていくものであってほしい。システムインテグレーションにも技術者が創造性を発揮すべき局面はあふれている。ひがやすを氏は本業で金融システムを中心にシステムインテグレーションを手がけてきており「プログラマが残業しなくとも済むように」,生産性を向上させるSeasar2を開発したという。Seasar開発のきっかけを作った羽生章洋氏が代表取締役兼CEOを務めるスターロジックは,ユーザーがシステムの仕様を自ら書くことができるツール「マジカ」などを開発し無償公開している。「これからは下請け構造ではなく,個々の強みを生かすネットワーク型になる」,「自分が不要になるような技術を作れ。それを最高値で売って次に行け」と小飼氏は発破をかける。


 ノウハウや自作のソフトを発信することで他人をハッピーにして,同時に自分の技術力を証明する術を身に着けた技術者が増えてくれば,IT業界は変わっていくのではないかと筆者は感じている。自ら発信し自分の力を証明できる技術者は,人をコストとしてしか見ず,使い捨てにする企業にはすぐに見切りをつけるだろう。


 そして日経BP社も,IT業界をより良いものに,IT技術者がよりハッピーになるためのお手伝いをしたい。そのための取り組みの一つとして昨年,小飼氏にもご協力いただき,ITpro Challenge!というイベントを開催した。挑戦する技術者にそのチャレンジを語ってもらい,エンジニアに夢と目標と元気を持ってもらいたい。そんな思いから企画したイベントだ。


 昨年の第一回ははてなの伊藤氏,ドワンゴの戀塚昭彦氏,インフォテリアUSAの江島健太郎氏,Googleの鵜飼文敏氏をスピーカーに,小飼氏を総合司会に迎えた。今年もITpro Challenge!を開催するべく準備を進めている。今年も小飼氏に司会をお願いしたいと考えている。進展があり次第ITpro Challenge!のブログでご報告させていただく。よろしければ購読RSSフィードに加えていただければ幸甚である。


出典:ITpro

松下、新型「Let'snote」にFOMA HIGH-SPEED対応モデルやフラッシュメモリーモ

松下電器産業は4月24日、軽量・長時間駆動・頑丈で人気のモバイルノートPC「Let'snote」のラインアップを一新した。5月中旬より順次発売予定となっている。さらに、直販サイトモデルではワイヤレスWAN搭載機やフラッシュメモリドライブ搭載機が登場している。


バッテリー駆動時間やHDDがアップ


今回登場したのは、10.4インチディスプレイ(XGA)を持つコンパクトモデル「R7」、12.1インチディスプレイ(XGA)を持つ高性能モデル「T7」、12.1インチディスプレイ(XGA)搭載のオールインワン「W7」、14.1インチの大画面ディスプレイ(SXGA+)を持つハイエンドモデル「Y7」の4モデル。店頭予想価格は、「R7」が20万円前後、「T7」が22万円前後、「W7」が25万円前後、「Y7」が27万円前後(各モデルでOffice搭載だとプラス3万円前後)。


全モデルでWindows Vista Business with SP1をプリインストールしているが、Windows XPダウングレード用DVDを付属している。前モデルと比べて、基本性能は「R7」「T7]「W7」「Y7」の標準モデルがハードディスクを80GBから 120GBへ、「R7」「T7]「W7」のWeb限定ハイスペックモデルが160GBから250GBへスペックアップ。「T7」「W7」は省電力コントロール力の改善でバッテリー駆動時間を1時間アップし11時間に、「Y7」は、CPUをCore2 Duo プロセッサーL7700(1.8GHz)からCore2 Duo プロセッサーL7800(2.0GHz)へと強化した。


このほかの主な仕様は、CPUは「R7」「T7」「W7」がCore2 Duo プロセッサーU7600(1.2GHz)、メモリーは全モデルで1GB(最大2GB)、質量は「R7」が約0.940kg、「T7」が約1.179kg、「W7」が約1.249kg、「Y7」が約1.510kg、バッテリー駆動時間は「R7」が約7.5時間、「Y7」が約8時間。光学ドライブは「R7」「T7]が非搭載で、「W7」「Y7」がスーパーマルチドライブを持つ。また全モデルが1000BASE-Tに対応し、ミニポートリプリケーター付き。 Office Personal 2007 with PowerPointもオプションで用意されている。 


マイレッツ倶楽部限定モデル


同社が運営する直販サイト「マイレッツ倶楽部」の限定モデルとして、「W7」のワイヤレスWANモデル(5月末発売予定)、「W7」と「R7」にプレミアムモデル(「W7」が5月末、「R7」が5月中旬発売予定)が登場。


「W7」のワイヤレスWANモデルは、FOMAカードを挿すだけで、FOMA HIGH-SPEEDに接続可能になる。これにより受信最大3.6Mbps、送信最大384kbpsで高速パケット通信が可能。NTTドコモの定額データプラン接続ソフトがプリインストールされているため、4200円~10500円(2年間の継続契約をすると8月31日までは期間限定値引きで最大6720 円まで)の定額通信に対応する。手続きは、「W7」からオンラインでNTTドコモの回線に申し込みをすれば、後日FOMAカードが送られてくる。もちろん、このモデルにもWindows XPダウングレード用DVDを付属。Windows XPへダウングレードしても、FOMA HIGH-SPEEDが利用できる。


「W7」「R7」のプレミアムモデルはハードディスクを320GBへアップ。ボディカラーにジェットブラックとカラー天板3色を採用し、盗難付3年特別保証とクリニックプレミアムサービスが付く。「R7」にはハードディスクの替わりにフラッシュメモリーを32GB搭載したモデルを用意。しかもフラッシュメモリーにMLCでなく高価だが信頼性の高いSLCを採用している。ハードディスクを搭載したモデルと比較して、システム総合パフォーマンスが20% 高速に、ドライブのパフォーマンスが3.3倍アップ。しかも、質量は約0.94kgから約0.91kgと軽量になり、駆動時間は約7時間から約8時間に向上する。


このほかの主な仕様は、「R7」「W7」ともCore2 DuoプロセッサーU7700(1.33GHz)と1GBのメモリーを搭載。ハードディスクモデルはインテル・ターボメモリーを備え、バッテリー駆動時間が「W7」が10時間、「R7」が約7時間、質量は「W7」が1.255kg、「R7」が0.94kg。 価格は「W7」のワイヤレスモデルが28万4000円、プレミアムモデルが30万8000円、「R7」のプレミアムモデルでハードディスクタイプが25 万8000円、フラッシュメモリータイプが29万9000円。


いつまでも愛機を使い続けられるサービス


レッツノートの新サービスとしてPC有償フレッシュサービスを開始。バッテリー、ハードディスク、ACアダプターのチェック、一般ハードチェック動作確認、内部・外部清掃、キーボードを3360円で行ってくれる。5250円のプラス1メニューならパームレストなどの部分を含むトップケースを、1万500円のプラス2メニューならさらにボトムケースをチェックしてくれる。対象モデルは品番の末尾がRモデルかPモデル。発売から3年以上たったモデルで、1週間ほどの預かり期間が必要。


出典:マイコミジャーナル