インスタントジョンソン じゃいオフィシャルブログ『マルいアタマをぐちゃぐちゃにする』powered by Ameba -255ページ目

五年前

真壁徹はとあるマンションの一室に空き巣に入る為、壁をよじ登りベランダに侵入した。


ピッキング技術なんてない、持っていた小型のハンマーでいつものように窓を割るつもりだった。


窓は鍵はかかっていなかった。


「ラッキー!」徹は小さくガッツポーズをした。窓を割ることは大した手間じゃないが、鍵が開いているときは空き巣が歓迎されているような気さえした。


ところが、部屋の中には盗むような物は何もなかった。


盗むような物というか、盗まない物すらない。


引っ越しの下見をしてる感じだった。


一応全ての調べたが、あったのは六畳くらいの部屋の床にファックスがあるだけだった。


徹にファックスなんて必要ないし、売ったところで、いくらになるわけでもない。


まあ、マンションだから他にも部屋はある。昼間に人がいるかいないかは一ヶ月前から調べている。別の部屋に移動しようと六畳の部屋から出ようとしたとき、玄関が開く音がした。やばいと思ったのもつかの間。

「誰だ!どうやって入った?」


逃げようとした徹にその男が道を塞いだ。


それでも相手を倒して逃げようとしたが、逆に倒されてしまった。


観念した徹に男は


「どうやって入った?」


「窓からですけど」


何でそこを気にするんだろう?と不思議に思った。


「お前、まさかライフフィールドの?」


「ライフフィールド?何それ!」


「やはりそうか。しかし何故入れた?」


「開いてたから。鍵閉めといた方がいいですよ」


徹の話も聞かず男は徹の手首に目をやった。


「それどうした?」


徹は自分の手首に巻いてあるブレスレットを指差し、「これ?盗んだんだよ!悪いか?」


「いや悪くない」そう言った男は自分の袖を捲り、左手首を見せた。そこには自分のと同じ形のブレスレットが。

デスフィールドの使者

「で、何で僕が?部屋が隣だから?」


「君だけじゃないんだ」


「えっ?」


「今回シノハラについて調べてもらったのは君だけじゃない。これは我々にとっての試験だったんだが、受験者は全部で五人いた。」

「五人・・・」


「いずれもこのマンションの住人だ」


「でも、隣は僕だけですよね。どうやってこの部屋に侵入するんですか?」


「それも君だけじゃないんだ。それぞれの隣の部屋に701号室の入口を作った」


「で?」


「我々の予想外のことが起こった」


「予想外?」


「まず今回の計画はエジェットの死から始まった」


「死って、生きてるじゃ・・・」


僕が不思議そうにエジェットを見ると、エジェットが淡々と


「一週間前に僕の寿命が残り一ヶ月だと知りました。僕はデスフィールドの使者ですから」と。


「ですからと言われましても・・」


「エジェットは君と同じこの世の人間なんだ」


「デスフィールドの人じゃないんですか!」

続ける

文字数がオーバーしたので、移行します!


ってか、毎回更新した方が読みやすいのか?


毎回、先のことを全く考えずに書いているので、この話がまとまるのかどうか?いつ終わるのか?私にも分からんですが、責任もって書きましょう。



「さて、何から話しましょうか」

小さい男はそう言いながら、僕とここの住人と正三角形を作るように座った。


「まず自己紹介しましょう、私はデスフィールドの東京第三支部の最高責任者ケラースと言います。」

「デスフィールド?」


「僕はデスフィールドのエジェット」



「篠原さんじゃないの?」


二人は顔を見合わせてうっすら笑った。


その時僕の頭の中で何かが弾けた!


「デスフィールド・・・篠原・・もしかして、篠原って?」


「気付きましたか。そうです、篠原という男なんていません」


ケラースは笑顔で言った。


「デスフィールド・・・つまり、死の原ということですよね」


「そうです」


「で、デスフィールドって何なんですか?」


小さい男はデスフィールドの説明を始めた。


「まあ分かりやすく言うと、この世とあの世の間です」


僕は、彼の話しを言葉を挟まずに相槌だけで聞いた。


「まあほとんどの方がこの世とあの世しかないと思っていますが、人は死ぬとデスフィールドに行くことになっています。デスフィールドでも寿命があって、普通に死にます。その後は天国なのか地獄なのか、それともデスフィールドが永遠に続くのか?我々にもわかりません。そして我々は任務のためにこの世との行き来を許された者達なのです」


僕はワクワクしていた。こんなファンタジックな出来事に巻き込まれたことを喜んでいた。同時にもしかしたら自分はすでに死んでいるんじゃないかというドキドキもあった。


ケラースは続けた。


「この部屋はこの世とデスフィールドを繋ぐ通路みたいなもんだ」

「じゃあこの玄関の外は?」


「デスフィールドだ!お前が乗り込んだ部屋は801号室だが、デスフィールドではこの部屋は701号室になっている」


何となく理解してきた。しかしまだ分からないことはあった。