【ファッションとカルチャー、特に音楽とは密接に結びついている、と言われています。でも、あまり今の世代にはピンとこないかも? そもそもなぜファッションとカルチャーは結びついているのでしょうか】
地震の備え
こんばんは、販売コンサルタントの平山枝美です。
私は、壁一面が本棚になっている部屋で仕事をしています。
これ、地震で倒れてきたら確実に怪我するな、と思って
本棚の上の突っ張りを締め直しました。
お互い、この機会に気をつけましょうね
はてさて。
本棚、といえば今日のテーマはこちら。

私の本棚には、お気に入りのこの本が入っています。
以前にもご紹介したことがあるかも。
この本は、メンズファッションがどのような歴史をたどってきたのか
矢沢あいさんのイラストつきで解説している本です。
ファッション史については
もっと詳しく書かれている本や、詳しい方もたくさんいらっしゃるでしょう。
しかし、恥ずかしながら私は
疎いという自覚があります。
特に「よく、音楽とファッションは結びついている」っていうことに
ピンと来なかったんですよね。
だって、
おしゃれが好きでも、音楽は流行りの曲しか知らない人もいるし。
ビジュアル系ならまだしも、
たとえば、今ロックを聴く人っていろんな服を着ている人も多いし。
音楽やカルチャー、ファッションが結びついているって、どんな背景があったのでしょうか。
それをこの本を読んだ感想とともにお伝えしていきます。
この本を読んで知ったこと
- ◯◯なスタイルをしている人たちは、◯◯な音楽を聴いていた
- そのスタイルが、着る人の精神(社会に対する不満など)を表していた
- 流行はいきなり生まれるのではなく、以前に流行ったものの流れに、その時の思想などが加わって形を変えていった
この本は、まず1930年代のドイツ、スウィング・キッズというスタイルから
話が始まります。
スウィング・キッズの由来は
(ざっくりと一言で表すと)
スウィング・ジャズを聴いていたから、この名前がついています。
1930年代といえば、まさに戦時下。
ドイツではヒトラーが統制をしていました。
スウィング・ジャズはアメリカで生まれた音楽で、世界的に流行していましたが
ヒトラーは、この音楽を排除しようとしました。
しかし、その時の都市の若者はそれに反発しようとしました。
カフェやバーなどに集い、当時最先端だったスウィング・ジャズの激しい音楽に合わせてダンスに興じていたのです。
その時のドイツは、質素で地味な服装で短く刈り込んだ、優等生ヘアスタイルだったのですが、
スウィング・ジャズに合わせて踊る彼らは
ツイードのジャケットを着こなし
長めのヘアスタイルでした。
というわけで
スウィング(スウィング・ジャズで踊る)・キッズ(若者)
という名前でこのスタイルは呼ばれるようになったわけです。
こんな感じで、
ビート・ジェネレーションとか
ヒッピーとか
ハードコア・パンクスとか
いろいろなスタイルが出てくるのですが
ほとんどが
◯◯な思想に反発した
とか
世の中の政治が嫌になって、人間本来のあるべき姿を表現しようとしたらこういう服になった
とか
今まではいわゆる「下層」と言われる人のスタイルだったけど
それを「上層」が取り入れたらこうなった
とか、
そのスタイルになったのは、何らかの意味があったのです。
今もインスタグラマーの人が「これがいい!」と言ったものを
取り入れる傾向がありますが
そのインスタグラマーの人の考え方に共感するから真似しよう、という人が増えて
そこから流行に結びついていきますもんね。
そして、音楽はどうやってファッションに結びついていたか
をもう少し考えてみましょう。
ここからは私の勝手な解釈ですが
昔の音楽は、今のように一人で聴くだけではなく
もっとみんなで聴くものだった
と考えられます。
冒頭のスウィング・キッズもそうですが
音楽を聴く場に集まる人達がいれば、そこに着ていく服があり
中心となる人や、みんながいいなと感じる服があれば
その人達が同じようなスタイルを取り入れていく
と、なります。
バギーパンツとかテクノスタイルとか
その場に、みんなで同じような服を着ることで
その音楽が好きとか、思想の共有をしていた
だから、音楽と服は密接につながっていた
そんなふうに感じるのです。
現代は、サブスクで様々な曲が聴けます。
音楽が好きな人に
「どんな曲が好き?」と聞くと
「いろんな曲を聴くよ」という答えが返ってきます。
つまり
以前は
音楽のジャンル=服のテイスト=思想
だったものが
いろんな音楽を聴く
いろんな服のテイストを着る
と、さまざまなものを取り入れている人が多い中で
音楽と服のテイスト、思想が結びつきにくくなりました。
その結果、音楽とファッションがつながっていると言われても
ピンと来ていない人も増えたし
おしゃれには興味があるけれど
音楽は、流行の曲しか知らない、という人も増えたのかな
と感じます。
ただ、だからといって
もうカルチャーとファッションがつながっていないわけではありません。
むしろ様々なスタイルの人が
様々な音楽を聴くことで、また新たなカルチャーが生まれるのではないでしょうか。
ちなみに私はジャズやアート(アニメや漫画も含む)が好きなのですが
そことのつながりも感じながらおしゃれが好きでいたいなと考えています。

それでは
今日もお疲れさまでした。
それではまた今度。
新刊、よろしくお願いします!
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