こんばんは、
無形文化遺産和紙で絵を描く和紙アート職人おかちゑです。
今夜はちょっと大人な話を・・・。
といっても真昼間に読んでも支障のない内容ですのでご安心を!
着物って洋服に比べるとレイヤーが多い。
肌襦袢(現代でいう下着)+長襦袢と裾除け(ユニクロでいうヒートテックとガードル)+伊達締め(コルセットみたいな感じ)
これらが腰紐で結ばれ、
さらに、お着物+帯と帯枕。
仕上げに帯揚げと帯締め。
訳がわからなくなるくらい、あれやこれやと身に纏ってます。
さぞやっ!
さぞやっ!
いざというとき男性はもどかしい思いをしたのではないでしょうか???
今日はそんな“いよいよ”という時の話ではなく(残念ながら!?)、もっと文学的な内容です。
さて、タイトルにも登場した「枕を交わす」という言葉、あなたは知っていますか?
もしかしたら平成生まれのヤング達は知らないかもなぁ。
ちなみに修学旅行の枕投げのことではないのであしからず
枕を交わすとは・・・
男女が一緒に寝ることです。
エッチです。H。
近頃はあまりにもストレートな言い回しばかりですよね。
恥じらいの欠片もありません。
それでは想像してみてください。
パターンA
「おい、昨日あの子と2人で帰るとこ見たぞ。やっちまったんだろう?」
パターンB
「おい、昨日あの子と2人で帰るとこ見たぞ。枕を交わしたのか?」
同じ内容のはずなのに、後者のほうがグッと情緒を感じませんか?
先の会話は、茶髪でズボンもダラッと履いてるような軽い男同士の会話をイメージしますが、
後の会話は、誠実な着物男子がずっと思い焦がれた人とやっと一晩過ごせた・・・・って状況が思い浮かびませんか?
だからと言って、明日からこの言葉に言いかえましょう、とまでは言いませんが、
日本にはこんな秘め事、隠し事を匂わせる、素敵な言葉がいっぱいあるんですよってことを伝えたかった。
せっかく語彙が豊富な言語で育ったのだから、状況や心情に合わせて使い分けたいものですね~。