酒と涙のジャズハウス実現物語 -4ページ目

酒と涙のジャズハウス実現物語

大学時代、ジャズピアノに挫折。社会人になって、再度チャレンジし、

恥をかきつつ実践を積むこと2年。なんとかあやしげなアドリブができるように。

次なる目的は、私のような超初心者が気軽に演奏できる敷居の低い

セッションカフェを作ること。そんな夢の記録です。

今日は、これから石川県に出張です。


昨日は早く起きようとしたのですが、内装工事の人との打ち合わせが夜11時半くらいまでかかってしまったので、寝るのが遅くなってしまいました。


これしなければ、あれしなければと思うと、落ちつかず、明け方まで眠れませんでした。


寝不足ではまずいと思ったのですが、周りは明るく、やはり眠れません。


ふとみると、ベッドサイドにある高級ドラムのパンフレットが目に入りました。


これは店におくドラムを検討するために相方がわざわざ取り寄せたものです。


明るさを遮るために、それを広げて顔にかぶせて寝てみましたが、これがとてもいい!!


不思議なことに、インクのにおいが高ぶった神経を鎮めてくれるようで、気がついたらいつしか深い眠りに入っていました。


しかし、


高級なドラムのパンフがそんなことに使われているのをみて、相方は怒っておりますが・・。





しばらくブログをお休みしてしまいました。ご心配をおかけしましてすみません。



この間、いろいろな方から励ましのコメントやメッセージをいただき、本当にありがとうございました。


ここ数週間は、いろいろあって、なかなか前に進めない苛立ちと不安で押しつぶされそうになっておりましたが、なんとか物件を見つけることができました。


そして、物件契約も無事終わり、先日、日本政策金融公庫から無事に融資を受けることもできまた!!


これから、本格稼働に向けて頑張っていきます。


オープンまで時間もなく、またバタバタしそうですが、随時ご報告させていただきますね(‐^▽^‐)。




<前回のあらすじ>ジャズの店を作ろうと、狙った物件が大家の都合でダメに。二件目の物件も、不本意な形で断念することになった。






二件目の物件で、融資を申し込んでいたけれど、それも流れてしまったため、かなりへこんでいました。新たな物件を探していたものの、なかなか思うような物件は現れません。




ま、過去の物件をいろいろみた結果、地下物件の方が、防音にお金をかけなくていいと学習したのが収穫でした。




それから、地下物件も2件ほどあったのですが、どちらも外人の風俗の店が入っていたというもの。なんか、室内をみてみると、人の気が残留思念として残っているような淀んだ雰囲気の場所でした。






しかも、狭く天井が低いのです。






人があまり入れないスペースでも楽器が演奏できればいいかと思ったのですが、それではスタジオと変わりません。




居心地のいい空間で演奏を楽しんでもらうという原点に返らなければと思いなおしました。




自分だったら、自宅の居間のようなくつろげる空間で、仲間呼んで酒飲みながら演奏する時間をあれば幸せです。




そんな店を作りたいと思ったのに、物件をみたり、事業としての計画をたてたりしていくうちに、これでは「採算が取れない」、「店が継続できない」などとそろばんはじいてしまう自分がいました。




そう、何が苦しいかって、お金をかけないといい立地を確保できないけど、それで人は来てくれるのか、来てくれなければ資金がそこをつき・・・「閉店」。嫌な想像が頭をめぐります。






商売と理想の狭間で、経験のない私はとても不安になってしまうのでした。







































<前回のあらすじ>一件目の物件も流れ、少し高いけど第二の物件で融資を進めることに。しかし…。




二番目の物件は、駅前という立地と、居抜きで内装は安く済みそうだという思いから、その物件に決めました。


一方で、家賃が高いということから、これでこの不況時にいきなり採算取れるかなという不安もぬぐえなかった部分はあります。



それでも、一件目の物件が流れたあと、街中を歩き回り、すべての不動産屋に問い合わせてみたのですが、なかなか空きがでないと諦めかけたときに出会った物件です。


ちょうど最近、家賃が下がったばかりと言われました。もう、すでに半年以上空いています。


不動産のチラシの金額は前のままの金額でしたが、それを3万ほど下げますと口頭でいわれました。

また、以前は造作の譲渡代として200万ついていたのですが、それがないということでした。



ならばと、それで試算を出し、融資を申し込んだのです。しばらくして、面談のときに最終的に不動産の正式な契約書が必要ということで、不動産に出してもらうことに。



確認をしたら保証金が1ヵ月分多くなっていました。



え?


「それは間違いですよね?」と確認したら、



「家賃が下がった分、そのままだと保証金も下がってしまうので、最終金額はそうなる」


とのこと。さらに


「造作も使えるものがあれば一部でもお金を入れてほしい」



といわれました。



話が違~う!!!!!!



もう、呆れましたが、今からその条件を飲むわけにはいきません。



半分怒りながら、でも半分はほっとしながら、その物件の融資を断ることにしました。




結局、振り出しに戻ってしまったのです。

























創業を決心してから、なかなか思うように物事が進まないことが、


本当にたくさんあります。


そんなとき、私の心を支えてくれている言葉をご紹介します。



【孟子の言葉】です。


天の将(まさに)に大任をこの人に降(くだ)さんとするや、


必ずまずその心志(しんし)を苦しめ、


その筋骨(きんこつ)を労(ろう)せしめ、


その体膚(たいふ)を餓(が)せしめ、


その身行(ふるまい)を空乏(くうぼう)せしめ、


その為さんとするところをふつ乱せしむ。



心を動かし、性を忍ばせ、その能(よ)くせざるところを、


曾益(ぞうえき)せしむる所以(ゆえん)なり。



どういう意味かというと、


天は重要な任務をその人にさせようと思う時は、必ずその前に、


精神を苦しめたり、疲れさせたり、飢えさせたり、生活を困窮させたり、


意図と反対の結果になるように仕向ける。


それはなぜかというと、その人を辛抱強くさせ、任務を遂行できるだけの


忍耐力を身につけさせるためとだ、いう意味です。



本当に、苦しく辛いことが起こると、これはそうした器になるための試練だと自分に


言い聞かせています。



この言葉があるから、前に一歩踏み出せるのかな。




<前回のあらすじ>一件目の物件は大家さんの家族の反対に会い、断念。次なる物件を探すことにしたのですが、果たして・・・。




こうなると弾みがついてしまうもので、何が何でも次の物件を探したい、そんな思いでいろいろな不動産をあたりました。



と、そんなときにたまたま紹介されたのが、第二の物件。22坪の広さで、造作がついているとのこと。その場所は駅からわずか数分。ビルの上階にある物件です。



なんかよさげです。賃料が高いのが気になりますが、とにかく見に行くことに。



何でも出会い系のカフェをやっていて、そのまま造作を残したまま出て行ったとのこと。


家賃が高くても、前の物件のようにスケルトン(全く何もない状態から作ること)ではないので、内装費をかけないで防音に予算をかけられると思いました。



見るととても奇麗な内装。陽も当たり、とても明るい室内です。



ココ、いいかも。それが第一印象。


前の物件のように、住居があるわけではないので、音の問題もクリアできそうです。



でも、念のために音を計測してみることにしました。許可を取り、ベース、ドラム、トランペットに協力してもらって、音を計測。みんなにはわざわざ、遠くから楽器を持ってきてもらいました。ありがとうね!!



写真がその時の様子です。(わかりにくいですが、トランペット、ドラム、ベースを敷居のガラス越しに撮影しました)



酒と涙のジャズハウス実現物語-音量測定中


この物件、上はマッサージ屋さん、下は食べ物屋さんです。それぞれに行って、音がどこまで伝わるかを確認。



音というのは重さに比例して伝わりにくくなるので、鉄筋コンクリートは音が伝わりにくいのです。だから、後は、洩れる隙間をどう埋めるかの問題になります。



ここにしよう。そう決心して、事業計画書の試算表を改めて、書きなおし、いよいよ融資を申し込むことにしたのでした。













<前回のあらすじ>ジャズライブハウスにうってつけの物件を目にして、いざ契約しようとしたら先に申し込まれてしまった。それでも大天使ミカエルさんのお陰で、一発逆転。契約が流れて、こちらにチャンスが巡ってきたが・・・。




区の創業融資を受けるためには、先に契約金を振込み、創業の意志が固いことを示さなければならない決まりです。内見から数日、物件の契約金8ヵ月分を払い込むために、不動産に連絡入れました。
(この融資については後日、またお話します。)



すると、不動産から




「誠に申し訳ないのですが、この話はキャンセルになりました」



えっ??

あのにこやかにほほ笑む大家さんの顔を思い出し、信じられない言葉に呆然としました。



「今、なんて?」




悪夢を見ているのか??



「大家さんの方で、家族会議を開かれたそうで、音楽をやるお店には貸せないという結論になったそうです」




そんな…、いきなり…(T T


だったらあの内見の時になぜ言わないのよぉ~(怒)

私の手からハラリと、書類が落ちた。。。ここ数日かけて出来上がった内装設計図面と、融資窓口と詰めていた試算表たち。これらは、今まさに、紙くずになろうとしている…。



「なんでそれをもっと早くに、行ってくれないんですか!! もう図面も出来上がり、試算表もやっとこさ作ったというのに!!融資の段取りまでつけていたんですよ。。。。!!」

不動産は平身低頭で謝るばかり。



「誠に申し訳ありません。ですが、大家さんの家族が反対されているそうで・・・」

「納得できません。きちんと理由が聞きたいので、ぜひ大家さんに会わせてください」

そうして翌日実現した面談の日。




不動産の事務所で待っていると、あの大家さんがやってきました。前回とは別人のように険しい顔をしている。。。多分、道ですれ違ったら、大家さんと気づかずに通り過ぎてしまうかもしれないくらい、顔が違う。。。 

そして、その後ろについてきたのが、奥さんとおぼしき年配の女性と、娘さんでした。

三人はまるで阿修羅像のように、険しい顔立ちで事務所に入ってきました。三対一。。なんか不利。




「音楽というから、てっきりジャズ喫茶だと思ったんですよ。ライブハウスとは思わなかったので。。」




顔が怒っている。大家さんとしては、この二人にせっつかれ、家主としての威厳を示さなければならないのだろう。


しかし、ここに楽器を置きますという話もしているときに、しっかり横で相槌を打っていた大家さん。だったら、なぜあの時に確認しないのよぉ~!!わなわな・・




怒りたいのは、こっちの方だと思いながらも、冷静に事業内容を説明し、防音対策もしっかり考えるために内見をし、図面を起こしたということも説明。



それでも、三人の顔はほころばない・・。


「ですから、大家さんが住んでいるというので、防音はかなりしっかり考えました。なぜ、今の段階でそうしたお話がでてきたのですか?」



私は、単刀直入、本音を聞いてみました。




・・・すると、やっぱり。




あの『黒い家』だったのです。

その家の奥さんは、とても神経質な人で、少しでも気に入らないことがあるとすぐに大家さんのところに怒鳴りこんでくるらしいのです。



大家さん本人は、あまり関わりがなかったらしいのですが、もっぱら矢面に立つのは、奥さんで、その家の奥さんとは長年の確執があったようです。契約段階で初めてライブハウスと聞かされた奥さんは、トラブルは必須であると思い、娘さんと一緒に猛反対をしたというのが経緯でした。



あの閉めっぱなしの雨戸。どこか尋常でないオーラを漂わせている、あの雨戸。



やっぱりね。人の勘ってなんて凄いんだと半分冷静になりながら、半分は大家さん家族に同情している私。



多分、ここを食い下がって強引に二者の確執に入り込んでも、いい結果は得られないでしょう。



結局、泣く泣くその物件を断念。

これが最初の挫折でした。

























































結局、その契約をした人は、若すぎたために親の反対にあったというのです。さらに、一緒にやるはずだったメンバーとも、意見が合わずに店を諦めることになったとか。




相手にとってはやめた方がベストな選択だったのか…。大天使ミカエルさん、凄い。

相手の幸せを第一に考えるということが、こうした形で現れたのですね。



ともかく、さっそく申し込みをして、内装見積もりをとるために、内見をすることになりました。



ライブハウスで問題になるのは音の問題です。これが後々、大きな問題になるケースが多いということで、とても慎重に考えなければならないポイントだと思ったからです。この物件は、ひとつ置いて上の階に大家さんが住んでいます。営業してから、音が困るといわれてはたまりません。



私たちが内見をしていると、途中で大家さんがふらっとやってきました。すらりとした年配の上品な男性です。一年前、ここでやっていた軽飲食店を、高齢になったためにやめることにしたのだとか。



「どんな店をやるのですか」と聞かれたので、「ジャズを演奏する店です」と答えました。


「いいですね。音楽ができる店なんて。まさにここはぴったりですよ」。



とっても好感触。



「ああ、いい大家さんにも恵まれて、私ってなんて幸せ者なのだろう。これは幸先いいスタートに違いない」と思いました。



大家さんがいうには、昼間はランチをやってかなり固定客もついていたとか。


「そうだ、固定費をねん出するためにも、昼間のランチにも力を入れよう」とパチパチと頭でそろばんを弾く私。やはり女性客狙いのパスタに力を入れようかな・・・なんて、勝手に妄想しながら、顔がいつしかほころんでいました。


しかし、しかし。



なにかが引っかかる。なんだろう…。どこかおかしい。


これだけ、条件がよく(価格は安い)、大家さんもよさげで、駅から5分、人通りも悪くない…。



でも、何かが気にかかる。なんだろう。。。



と目に入ったのが、その物件に隣接する一軒家。この物件の前を通るたびに気になっていた家。


海老茶色の雨戸がいつもいつも、しっかり閉まっている家。朝でも、昼でも、夜でも…。


物件が気にいってから、日参していた私。この家には人が住んでいないと思っていたが、ある日、思いだしたように大量の洗濯物が干されているのを見て、ようやく人が住んでいると知ったのです。


ひとけが感じられない家は、まるで、貴志祐介の『黒い家』のように、ぶきみな静けさをたたえていました。


聞くと、なんでも高齢の親二人と中年の子供二人(独身)で暮しているとか。でも、いつ行っても、一度も人の声も聞こえず、姿も見えないのです。



なにかの宗教をやってて、ミイラ化した死体が出てきてもおかしくないような不気味さ(どこかの記事でみたような)。この家からは、何か人を寄せ付けないオーラのようなものが漂っていました。

事業計画書を書きあげ、契約書を出すために意気揚々と不動産屋さんに向かった私。

そのとき、突然、携帯電話がなりました。


まさにその不動産の人からです。その声はどことなく沈んでいる。

  

ん!?


「実は、ご案内した物件のことなんですが…。先に契約が入ってしまいました。」


な、なんと!! ガーン!!!!!


何でも、ハーブカフェを開きたいという若い女性が申し込んだといいます。


もともとは、ここの不動産が扱っている物件でなく、大元の不動産がいてそちらに申し込みが入ったそうな。

「もう、可能性はないのですか?」


「こればかりはどうしようもありません…。」


一足遅かった・・・


「ほんとに、ほんとにダメですか?」

「残念ながら・・・」


一晩かけて気球のように大きく膨らんだ私の夢は、シューという音をたてて瞬く間にしぼんでしまった・・。



その晩は、酒を飲んで荒れたことはいうまでもありません。


ふと、リーデイングをしてくれる知人を思い出しました。


宗教的なことは信じてないけど、心の奥で江原さんをひそかに尊敬している私。
 

エンジェルカードのお告げにもすがりつきたい気持ちで、メッセージを送ったところ、彼女から返事がきました。なんと、大天使ミカエルさんにお願いしなさいとのこと。

彼女のメッセージによると、彼女自身も住みたかった物件に予約が入ってダメになったとき、ミカエルさんにお願いしたところ、急に物件がキャンセルになって住めるようになったとか。


ダメだったらそれは、縁がなかったのだと諦めなさいとあります。

さらに、ポイントとしてお願いするときには、相手の幸せを願うこととありました。


そうなんだ・・・一抹の希望を抱き、大天使ミカエルさんにお願いすることにしました。

相手の人にもっとハーブの店にむく物件がでてきて
皆がハッピーになりますように・・・と。


その数日後、また不動産から連絡がありました。


「あの物件が、キャンセルになって空きができましたので
申し込めますよ。」



本当にミカエルさんは、叶えてくれたんだ…。

私は、受話器をもって呆然と立ち尽くしてしまいました。


といってもライブハウスのことです。
 思わず事業計画書を一日で書きあげてしまった

最初の物件との出会いは、こんな感じでた。



 きっかけは、今年の6月のこと。
とある不動産に貼りだされていた情報が目にとまり、

気なくその店にふらりと入っていったのです。



 中にいたのは上品な年配の女性。

笑われるのを覚悟で「ジャズセッションができる

ライブハウスを作りたいんです」といきなり言ってみると、

一笑に付されるどころか、「ジャズはいいわね」と、

その不動産の女性もかなり乗り気で、

あれこれと手持ちの図面を出してくれました。
 近所でも一軒ジャズのライブハウスを取り扱った不動産だとか。



 その帰り道、写真ではあまりよくわからないひとつの物件を
 覗いてみることにしたのです。

 坪数は若干狭かったのですが、値段も手ごろで、
 はじめての私でもリスクは少ないかなと思える家賃。

でも、あまり期待はしていませんでした。



しかし、予想外にもこの物件を一目見た時、
 早鐘のように胸が高鳴ったのです。




 手前はしゃれた鉄製の格子でガードされ、

薄暗いスケルトン(コンクリむき出し)の店内がぱっくり

口をあけています。

店の向かいには4台程度のコインパーキング。

 まるで、アメリカの狭い路地にひっそりと佇む

隠れたライブハウスを発見したというイメージ。




ちょうど黄昏時だったのですが、ふとその風景に重なって

頭の中にオールドジャズの調べが聴こえてきたのです。

「手前は硝子壁にして奥にステージ、グランドピアノ

を置いて…」

などなど、夢がどんどん膨らんでいきます。




まるで、恋愛と同じです。夢ばかり膨らんで、

相手の欠点など見えません。

その後の障害がどうであれ、二人の間には

運命的な絆があるといった大きな勘違い。



でも、前に一歩すすむきっかけになったこの恋愛パワーも、

今にして思えばとてもありがたいことでした。