【第3話】手放しで喜んでいいのか!? | 酒と涙のジャズハウス実現物語

酒と涙のジャズハウス実現物語

大学時代、ジャズピアノに挫折。社会人になって、再度チャレンジし、

恥をかきつつ実践を積むこと2年。なんとかあやしげなアドリブができるように。

次なる目的は、私のような超初心者が気軽に演奏できる敷居の低い

セッションカフェを作ること。そんな夢の記録です。


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結局、その契約をした人は、若すぎたために親の反対にあったというのです。さらに、一緒にやるはずだったメンバーとも、意見が合わずに店を諦めることになったとか。




相手にとってはやめた方がベストな選択だったのか…。大天使ミカエルさん、凄い。

相手の幸せを第一に考えるということが、こうした形で現れたのですね。



ともかく、さっそく申し込みをして、内装見積もりをとるために、内見をすることになりました。



ライブハウスで問題になるのは音の問題です。これが後々、大きな問題になるケースが多いということで、とても慎重に考えなければならないポイントだと思ったからです。この物件は、ひとつ置いて上の階に大家さんが住んでいます。営業してから、音が困るといわれてはたまりません。



私たちが内見をしていると、途中で大家さんがふらっとやってきました。すらりとした年配の上品な男性です。一年前、ここでやっていた軽飲食店を、高齢になったためにやめることにしたのだとか。



「どんな店をやるのですか」と聞かれたので、「ジャズを演奏する店です」と答えました。


「いいですね。音楽ができる店なんて。まさにここはぴったりですよ」。



とっても好感触。



「ああ、いい大家さんにも恵まれて、私ってなんて幸せ者なのだろう。これは幸先いいスタートに違いない」と思いました。



大家さんがいうには、昼間はランチをやってかなり固定客もついていたとか。


「そうだ、固定費をねん出するためにも、昼間のランチにも力を入れよう」とパチパチと頭でそろばんを弾く私。やはり女性客狙いのパスタに力を入れようかな・・・なんて、勝手に妄想しながら、顔がいつしかほころんでいました。


しかし、しかし。



なにかが引っかかる。なんだろう…。どこかおかしい。


これだけ、条件がよく(価格は安い)、大家さんもよさげで、駅から5分、人通りも悪くない…。



でも、何かが気にかかる。なんだろう。。。



と目に入ったのが、その物件に隣接する一軒家。この物件の前を通るたびに気になっていた家。


海老茶色の雨戸がいつもいつも、しっかり閉まっている家。朝でも、昼でも、夜でも…。


物件が気にいってから、日参していた私。この家には人が住んでいないと思っていたが、ある日、思いだしたように大量の洗濯物が干されているのを見て、ようやく人が住んでいると知ったのです。


ひとけが感じられない家は、まるで、貴志祐介の『黒い家』のように、ぶきみな静けさをたたえていました。


聞くと、なんでも高齢の親二人と中年の子供二人(独身)で暮しているとか。でも、いつ行っても、一度も人の声も聞こえず、姿も見えないのです。



なにかの宗教をやってて、ミイラ化した死体が出てきてもおかしくないような不気味さ(どこかの記事でみたような)。この家からは、何か人を寄せ付けないオーラのようなものが漂っていました。

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