町ナカふれあい農園 -11ページ目

長期休暇とその対応

農業には農繁期と農閑期という言葉がある。

つまり、忙しい時と暇な時が、明確に区分されている産業である。


知人の果樹農家の話。

「子供に夏休み、海水浴に連れて行けとせがまれても、

一度も希望を叶えることがことができなかった。

子供には、果樹農家を継がせたくない。」


夏期はメッチャ忙しいが、冬期は閑(ヒマ)という言葉が似合う。


だが、我が農園は野菜農家で、ビニールハウス内で苗作りも行っているため、

年間を通してそれほどの落差はない。

夏期は、除草で追われるが、一年を通して、それなりの仕事がある。

また、自分で播種の時期等をコントロールして繁閑を調整できる。

少品種大量生産の専業産農家とは違う。


6月中旬までに苗作り、定植、収穫をほぼ終えて、

1週間のバカンスを取った。

携帯電話もパソコンもない世界に。


ところが、2日目、台風4号が和歌山県に上陸し、日本を縦断したとの情報。

6月に台風が直撃するとは、まさに、想定外である。

こうなっては、まな板の鯉。

なるようになれ。


そして、1週間後に畑の野菜たちに、「ただいま」。

大きな被害もなく、安堵。


それなりの工夫をしたことが奏功したようだ。

その一つが、トウモロコシの45cm間隔2条2株植え。

通常、トウモロコシは30cm間隔の2条1株植えである。

しかし、風に弱い欠点がある。

これに対して、上記の方法は、風に強いと言われている。

それが実証出来た。


自分の能力の範囲内で、人事を尽くして天命を待つ。

あとは、ケセラセラ。





ジャガイモ掘り体験

明日の天気は微妙だな。

予報では、明日の朝6時まで弱い雨、その後曇り。

はたして、子供達を集めて芋掘りが出来るだろうか。

微妙という言葉が、これほどしっくりしたことはなかった。


「本日の芋掘りをやります」

6月17日(日曜日)午前8時、本日の芋掘り実施を決定し、参加予定者に携帯メール発信。

ところが、それから数分して小雨がパラパラ。

空が明るくなったので決断したが、やはり微妙だな。


10時、雨もすっかり上がり、ご近所の4家族が畑に参集してくれた。

まずは、栽培中の作物を見学。

それから、本日のルールと注意事項を説明。


ジャガイモ2株、メークインとキタアカリ。

そして、人参4株。

参加料は500円。


メークインは、収穫時期が若干早かった。

キタアカリと人参は、ほぼ適期。

心配した畑の状態は、まずまず。


「他人の笑顔を見ると、自然と自分も笑顔になる」

参加者の笑顔を見て、その言葉を思い出した。


今日も、地域の人達から、たくさんの笑顔をもらいました。

感謝!






フリーマーケットのすすめ

「あー、面白かった」

フリーマーケットの出店を終えて

帰宅した直後の妻の言葉。


この一言に、心地よい疲労感と喜びの気持ちが凝縮されていた。


平成24年6月10日

坂戸市伊豆の山町西町内会主催のフリーマーケットに出店した。

我が家にとっては初めての試み。


2か月ほど前の坂戸市広報を見た妻の一言から、このドラマはスタートした。

「フリマに参加しない?」

主体性のない夫、つまり私は追従する術しかしらない。


5月27日の事前説明会で次のことが分かった。

1区画500円

出店場所は、この説明会出席者の先着順で決定。

6月3日、雨の場合は翌週に順延。

更に雨の場合は中止。

雨による中止は、参加料が返却される。

当日は10時開催で、8時から準備可能。


出店料を支払い参加を決定した。

出店場所は39番地。

3m*3mの広さ。

出店場所は、中心部分で悪くないと思ったがーー。


6月3日は、確実な雨予報のため、前日に次週順延決定の電話があった。

そして、10日の開催当日を迎えた。


梅雨の晴れ間、ひと時の間隙。

前日の雨、そしてフリマ終了後すぐの雨。

これらを考えると、開催できたことは、神様のいたずらとしか思えない。


幸いなことに、当日は八割方、雲に覆われた日より。

これが快晴なら、どうなっていただろうか?

疲労度は、日陰と炎天下では雲泥の差。

野菜苗の衰弱度を見てもその差は歴然。


出店50区画には、木陰とそれ以外の場所がある。

常連さんは、木陰に陣取っていた。

出店場所の決定は、極めて重要であることが判明したが、ことすでに遅し。


出品は、不用品の雑貨と農園で生産した野菜苗。


トラブルもなく、

多くの人と知り合え、

おまけにガラクタも処分できた。


購入していただいたお客様、

主催者である町内会の事務局、

そして、出店仲間に感謝。

ありがとうございました。


お陰さまで、夫婦二人の反省会は、

美味しいビールを飲みながら盛り上がりました。






玉ねぎ

玉ねぎが、収穫の時期を迎えた。

「全株の約8割が倒伏したころが収穫の適期」

そのサインが出た。


町ナカふれあい農園


播種は昨年の9月9日。

まだ残暑厳しい時期。

それから、ほぼ8ヶ月かかったことになる。

しかし、実際は、その更に1年前の腐葉土作りから始まっていた。


玉ねぎは腐葉土に撒くと発芽がそろう。

育苗箱に粉砕した腐葉土を敷き詰めて、これに播種した。

品種は、タキイ種苗のターボ。520円


「上手に発芽させるには熟練が必要」

私の指導書には、このように記載されている。

それだけに挑戦意欲は湧く。


播種から55日目、実際は11月8日に定植した。

その後、米糠をEM菌で発酵させた肥料を2度施肥した。


野菜作りは、手間暇がかかるものである。

それだけに出来栄えの良い収穫は嬉しい。


間もなく、人参、ジャガイモの収穫が始まる。

これで、カレーの野菜3点セットがそろう。






ネギ、ねぎ、葱

ネギほど重宝する野菜も珍しい。

焼き鳥のネギマのように準主役も張れるし、

麺類の薬味のように脇役の出番も多い。


こんなネギも、5月中旬には硬くなり、食用には適さなくなる。

繁殖のためにネギ坊主を作り、食べられることを拒否しているようだ。


それならばと、人間はネギ坊主の出来ない葱を誕生させた。

そんなことで、我が農園には、3種類のネギが存在している。


①地ネギ

この近辺に古くからある地元の品種のようだ。

あまり土寄せ等の手間がかからず、育てやすい。

種からの育苗や、株分けも可能である。

五月下旬は、このような有様。

すでに硬くて食用には適さない。


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②坊主なしネギ

正式名称は分からないが、一般に坊主なしネギと呼ばれている。

本当に坊主は出来ない。

だから、この時期でも硬くて食べられないことはない。

やや食味は落ちるが、重宝している。

坊主、つまり種が出来ないので、株分けが唯一の繁殖方法。


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③やぐらネギ

このネギは不思議な植物。

ネギの上に、ネギができる。

「♪親ガメの上に、子ガメを乗せて。---♪」

こんな歌のよう。

繁殖は、この子ネギを植える。

成育はすこぶる遅い。

昨年いただいたので、まだ食するまでに至らず。

見た感じでは、食用より観賞用という感じ。



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それぞれのネギが、脈々と遺伝子のバトンを繋いでいる。

環境に対する高い適応力と、人間好みに合わせた進化の賜物か。





ゆず

桃栗三年、柿八年、ゆずのバカメは18年。

ゆずは、果実がなるまでに多くの年月がかかる。


苗木を購入しても、生きている内に果実がなるかな?

木は欲しいが、このことがいつも頭の隅をよぎっていた。


とうとう、昨年12月、ゆずの木を購入した。

ホームセンターで2480円。

品種は、多田錦。

小玉ながら豊産性で、早くから実がなり、種なしで多汁という。


驚き、桃の木、サンショの木、

いや、ゆずの木であった。


本当に、購入した翌年から花を咲かせたのには驚いた。


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ゆずジャムを作ろうかな。

ゆず大根を作ろうかな。

それとも、ゆず湯にしようかな。


これぞ、獲らぬ狸の皮算用。


畝立て

平成24年5月19日(土)13時40分から2時間ほど。

今年度第2回目の学生による農業体験が行われた。


参加者は、大学3年生のkuさん、Yさん、2年生のOさん、

そして、新入部員1年生のkaさん。


本日の課題は、畝(うね)立て。

畝立てには、高畝、平畝があるが、

当地は水はけが良いため、殆どが平畝でまかなえる。

つまり、通路との区別ができれば良い程度の高さの畝。


道糸を張って、クワで溝を切りながら土を畝方向に寄せて、

アメリカンレーキで土を均し、クワの背で表面を鎮圧して終了。

本日は、サツマイモの畝床を作った。


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他に、イチゴの収穫、ごぼうの試し掘り等を行った。


新入部員のkaさん、どんな印象を持たれたかな?

先輩達の力仕事をした後の上気した顔の美しさ。

きっと、後輩も惚れ惚れしたと思う。




スナップエンドウ


スナップエンドウ

別名スナックエンドウ


商品名のスナックエンドウが、いつの間にか通称になったとのこと。

甘いのでスナック感覚で食べられる。


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スナップエンドウを縦に割ると、こんな感じ。

スナップエンドウは高価なので、ボリュームを出すために裂くこともあるという。

一個一個、豆が互い違いに分かれるので綺麗だ。

種の保存のため、2系列で種を作る形態になったのだろうか。


今年は、思いのほか良く出来た。

多くの顧客に喜んでもらえたのが何より嬉しい。

また、キヌサヤエンドウより、はるかにファンが多いことが分かった。


昨年11月2日播種。

今年5月7日より収穫開始。

5月20日現在、収穫は終盤にさしかかった。


次回は、もう少し作付面積を大きくしよう。

高麗川の源流

我が愛する坂戸市には「坂戸台地水の恵み塾」という勉強会がある。

水の恵みを通じて坂戸の環境を考える目的で開設された。


今年で3年目、追加講座という形で今年度がスタートした。

塾生は15人、これにいずみボランティアスタッフの10人が随時加わる。


第1回目の講座は、「高麗川の源流を辿る」。

参加者は、塾生6人、ボランティアスタッフ3人、市の職員2人、総勢11人。

飯能市9時の気象条件は、晴れ、気温15℃、湿度38%、風速1m/s。

ハイキングとしては、これ以上の条件は望めない。


国道299号線、正丸トンネル付近でバスを降り、刈場坂峠に向けて林道へ。

淡い色から濃い色まで、様々な緑色の里山風景を見ながら、徐々に高度を上げた。

特に、ところどころにある広葉樹林帯の緑が、太陽の光を浴びてひときわ美しかった。

この地域は西川林業と呼ばれ、幾度となく大火にあった江戸の木材供給地であったとのこと。

全てを杉や檜の植林とせず、随所に自然林を残したのは先祖の知恵と思われる。


また、途中、生々しい活断層を何か所も見た。

断層が動いた結果、こすれて輝きを帯びている石片

断層と断層の間にある黒々とした帯状の土砂。

そして、そこからしみ出る地下水。

地球は動いているのだ、という現場に接し、大きな感動を覚えた。


そして、とうとう高麗川の源流付近に辿り着いた。

「高麗川源流保全の碑」の前で小休止。


町ナカふれあい農園

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その後、林道を経て急こう配の登山道を登り、12時前に刈場坂峠に到着。

当日は、湿度が低かったためか、日中にも拘わらず関東平野を一望できた。


昼食後、正丸駅まで下り、14時30分環境学館いずみに向けてバスに乗車。


偶然にも、当日は飯能市の清掃デー。

多くの方が、沿道を清掃されていた。

美しい日本、安心安全な生活環境、これらを支えている地域住民の舞台裏を垣間見た思いがした。


今回の講座は、事前の下見等、入念な準備をされた市役所の事務局、

そして、ボランティアスタッフの講師等、多くの方の力で実現された。

改めて謝意を述べたい。



ナニワイバラ

何と清楚で上品なことか。

その気品は、純白で、一重咲きの柔らかい花弁が、かもし出すようだ。


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5月8日、ナニワイバラが咲いた。

開花直後は、その香りもいい。

早速、多数のハチが引き寄せられていた。

ハチの気持ちが良くわかる。


バラには珍しい常緑性の原種系で、病気には強いという。

無農薬野菜の栽培を行っている身としては、実に心強い。


ご近所のTさんから、鉢植えを頂いたものである。

そういえば、犬は飼い主に似るという。

花も、栽培者の人柄に似てはいないだろうか。

Tさんは、上品で実に穏やかな方である。


将来、この花の分身を差し上げた方から、

私もそう言われるよう精進しよ~と。