町ナカふれあい農園
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女子栄養大学のクラブ「アグリネイチャー」の活動記録 2019年3月24日

 2019年3月24日 日曜日 10:00~12:00

 3月2回目の活動です。今日は2年生2名(部長K、Uさん)と、1年生1名(Tさん)で
活動しました。UさんとTさんは初めての参加です。今回も良い天気に恵まれ、活
動日和です!畑にはホトケノザの他に、白いダイコンの花が咲いていました。普
段見ることがないので、とても新鮮でした。
 今回の活動は主に畑の整地(雑草の除去)と、茎ブロッコリーの収穫を行いま
した。今日は初めて活動する部員が2人いたため、畑の作物についてたくさんお
話を聞くことができました。町ナカふれあい農園では、野菜や果物の他にもクリ
ムゾンクローバーやエンバクなど、ミツバチや畑のために作用するものも育てて
いるということで、改めて農業の奥深さを感じました。
 畑の整地(雑草の除去)は、スコップ、鍬、三角ホーを使って行いました。部
員同士で農具を交換しながらひたすらに雑草を抜き、(途中でジャガイモや里芋
が出てきて驚いたりしながら)時間を忘れて作業に取り組みました。大変ですが、
とても大事な作業です。
 お土産に茎ブロッコリーの収穫をさせていただきました。前回には見られなか
った茎ブロッコリーの黄色い花が見られてよかったです。
 「作物が育っていく様子を観察するだけではなく、自分で畑作りの作業をする
ということができ、良い経験になった。」という部員の声も聞けたのでよかった
です!

 

①大根の花 

 秋に播種した大根を収穫しないで置くと、春に花が咲き種がこぼれる。

 この種が秋に芽吹き、また大根が出来る。

 購入した種は、通常F1と呼ばれる交配種であり、同じ物が再生産されないようになっている。したがって、自家生産された種からは、先祖返りで異質な物が出来る。

しかし、大根は大根である。

 

②クリムゾンクローバーの苗

 一般的なクローバーより大型で、赤い花が花茎を伸ばして咲く。

 蜜源植物として評価されている。

③茎ブロッコリーの花(ビニールハウス内)

 花が咲く前の花芽を茎と共に食す。

 収穫時期が長く、食味も良好。

 お弁当の彩りに重宝がられている。 

 

 

女子栄養大学のクラブ「アグリネイチャー」の活動記録 2019年3月10日

3/10 日曜日 10:15~12:00 晴れ のち 曇り

 活動参加者:K部長

「部員の活動記録」

 3月になり、冬季のお休み期間が終了しました。活動解禁です!
今日は活動にはちょうど良い気温でした。畑に入ると、ホトケノザが咲き乱れて
おり、春が来たのだなと感じます。作業中にはインゲンの花や白菜の花も見るこ
とができました。ちなみに白菜の黄色い花は食べることもできるそうです。
 今回の活動は畑の雑草抜き、イチゴの手入れ、茎ブロッコリーの収穫などを行
いました。雑草抜きは主にニンニクやクローバー、ラッキョウ、エシャロットの
畑で行いました。
 イチゴの畑ではイチゴの花が見られるようになりました。たくさんの実がつい
てくれたら嬉しいです。
 お土産にほうれん草と茎ブロッコリーを収穫させていただきました。茎ブロッ
コリーは初めて見る野菜で、最初に見たときは菜の花かな?と思いました。収穫
するときは手折れるところから手折って収穫していきます。
 さっそく自宅でニョッキの付け合わせとしてさっと塩茹でたした茎ブロッコリ
ーを食べてみました。普通のブロッコリーと比べ、シャキッとした食感で、私が
ブロッコリーと聞いて想像していた、あのモソッとした特有の食感ではありませ
んでした。なので、ブロッコリーが好きではない人も、茎ブロッコリーなら食べ
られる場合が多いのではないでしょうか。
 次回の活動も楽しみです!

 

女子栄養大学のクラブ「アグリネイチャー」の活動記録 2018年11月25日

1.クラブの活動記録

2018年11月25日 日曜日 10:00~12:00 晴れ
 本日も良い天気となりました。今日は部長Kと、初めての1年生のUさんで活動しました。事前に里芋の収穫をすると伺っていたので、2人でわくわくしながら畑へ向かいました。笑
 畑を見てみると、前回植え付けたネギが少し育っていて嬉しかったです。
しかし、少し畝上を蛇行して植え付けていたようで、次回作業するときは真っ直ぐに植えたいです。笑
 今回の活動は、畑の雑草取り、里芋の収穫、ゴマの脱穀、そして落花生の脱穀です!
落花生の脱穀は前回やったんじゃないの?とお思いですよね。しかし、Uさんが思わぬ発見をしてくれたのです。それは畑の雑草取りをしている時でした。今回雑草取りをした場所というのも、
抜いた雑草や野菜などを収穫や脱穀し終えた残渣部分を重ねて置いておく場所の周辺でした。どこからか種がこぼれて運良く成長したのでしょう。落花生とジャガイモ、そしてニンジンまで採れてしまったのです。

 作業をする前も、思わぬ所で思わぬものが育って…というお話を伺っていて、やはり自然の力はすごいな!と感心してしまいました。お話では、偶然そこの環境が野菜たちに合っていたことで育つことができたそうです。思わぬ収穫に、ついはしゃいでしまいました。笑


 里芋の収穫では、頑張って掘ったあと、初めて親芋・子芋・孫芋の分類を知りました。大きくゴツゴツとした親芋はカレーに、子芋は少し硬いが、小さく丸い孫芋は衣かつぎにして食べるのがおすすめということでした!美味しくいただきます。
😊


 顧問の先生に「里芋の茎は食べるのか?」という質問をしたところ、「里芋の茎は食べないが、八つ頭の茎は食べる」そうです。機会があったらぜひ食べてみたいです!
 最後に、参加してくれた部員の感想です。
「天気もよく、色々な野菜の育て方や種類などの説明を受けて、多くの事を楽しみながら学べました」

2.農園主のつぶやき

①里芋の収穫

 里芋は通常、春に植え付けを行い、秋に収穫のために掘りあげる。そして、一部を種芋として、冬の寒さから守る工夫をして保存する。例えば、1m程度の穴を掘って芋を並べ、その上に藁などの防寒用資材を置き、雨がかからないようにシート掛けするなどの方法がある。この作業は意外と大変である。

 しかし、今回収穫した物は、3年間、収穫せずにそのまま植え付けておいた物である。ただし、冬季は、落ち葉を入れたビニール袋を株の上に置いて、それなりに防寒対策を施した。埼玉県坂戸市では、この程度の寒さ除けで生き延びることが分り、翌年も同様のことをした。手抜き農法である。トータルで考えると収穫量は少ないが、里芋専業農家でなければ、十分耐えられる手法であると考える。

②八つ頭

 以前は、この畑でも八つ頭を栽培していた。茎が少し赤い色で、里芋とは区別できる。その茎は、薄皮を剥いて干すことで、灰汁が抜けるので食べられる。煮つけや味噌汁などに利用される。そして、芋の部分はホクホクして美味。お正月料理には、八つ頭と言うだけあって、子供が沢山できるということで縁起物として重宝される。しかし、この畑では里芋に負けて耐えてしまった。

 

 

 

 


 

女子栄養大学のクラブ「アグリネイチャー」の活動記録 2018年10月21日

2018年10月21日(日曜日)晴れ10:00~12:00

活動参加者:2年部長K,1年Yさん,Mさん、Sさん

部員の活動記録:

今年度は、4月と6月に活動を計画しましたが、天候不良などで中止になりました。したがって、10月の今回が代替わりして初めての活動となりました。

当日は、とても良い天気で、作業をしながら汗ばむほどの陽気でした。1年生は初めて畑に来たということで、畑の作物についてのお話など、真剣な表情で聞いていました。今日の活動でたくさんの知識が身に付いたのではないでしょうか(2年生も勉強になりました。笑)

今回の活動は、畑の除草、整地、ネギの植え付け、そして、落花生の脱穀を行いました。

1年生は、初めて持つ農具に苦戦していましたが、ご指導のお陰で作業も無事完了することができました。(次の日は腕が軽い筋肉痛になりました。笑)

途中で3年生4人が最後のご挨拶に来て、落花生の脱穀を手伝ってくれました。落花生のカラカラと鳴る音を思い出します。作業をしていると、穴の開いた殻からぬっと虫が出てきて驚きました。お土産にニラと落花生をいただき、皆とても喜んでいました。早速自宅で落花生を調理して食べてみました。やはり、虫がいただけあるなと!笑い。美味しくいただきました。

途中からお手伝い下さった3年生4名(M先輩、O先輩、T先輩、K先輩)ありがとうございました。これからまた、たくさんの部員が参加してくれると、いいなと思います。

 

農園主のつぶやき:

    落花生の脱穀

落花生は、5月1日に播種を行い、10月3日に収穫して、ビニールハウス内で乾燥させた物である。昨年は顧客の評価が高かったので、今年は栽培面積を増やした。しかし、収穫物の分の一は、殻に黒いシミが多く付いて販売に不向きな物であった。

農業改良普及員である専門家にサンプルを見せて問い合わせたところ、殻についた黒いシミは、「サヤカッパン病」という糸状菌のいたずらであることが判明した。人には影響はないが、重症の場合、黒変に留まらず殻が変形するほどになる。サンプル(写真:右が不良品)の症状は軽症とのこと。この糸状菌は何処にでもいるようなので、無農薬栽培で綺麗な殻の落花生を作るのは、至難の業。対策としては、輪作で菌の偏りをなくす方法が良い。または、夏季に透明のビニールを畝にかけて、太陽熱による土壌殺菌を行う方法もあるとのこと。

    ネギの植え付け

 本来なら、秋の入り口、9月頃には植え付けるべきであったが、畑の都合で10月末に植え付け(今回は古株の移植)を行った。来年、収穫予定である。

 ③    3年生の来訪

 女子栄養大学アグリネイチャークラブは、毎年5月に部長が3年生から2年生に引き継がれ、部員の活動もその後1・2年生のみの活動になる。今回、3年生が10月の活動に参加したのは異例の事である。3年生は、農園主である私にお礼の挨拶に来てくれたわけである。

 お礼の品として、寄せ書きとお菓子を頂いた。とても嬉しかった。ありがとう。

 ただし、お菓子については、これが前例にならないようにしてほしい。学生時代は、お金がなかった。私の経験からの思いである。

(今、あるわけではないが)

   

趣味の養蜂(飼育から蜂蜜の販売まで) 21.蟻対策

21.蟻対策

弱群の場合、蟻の襲撃を受けることがある。蜜が狙われるため、門番の働蜂は防戦するが、2mm程度の茶色い蟻多数との格闘は、見ていて痛々しい。

対策としては、蟻の巣に蟻専用の殺虫剤を入れて根こそぎ退治する方法が基本のようであるが、蟻専用の殺虫剤は近縁種である蜜蜂にも影響があるので出来るだけ使用は避けたい。

2番目の対策は、出来るだけ離れた所に巣箱を移動すること。蟻の行動範囲は、半径数百メートル。この範囲外であれば、連れていかれた蟻も迷子になって飢え死にするとのこと。対策としては完璧であるが、趣味の養蜂としては、現実的ではない方法である。

3番目の対策は、完全ではないが、巣箱の下にネズミ返しの板を置く方法。古代の高床式倉庫には、倉庫の底面とそれを支える柱の間に板を挟んでネズミの侵入を防止した。これと同じように巣箱とその下の台との間に綺麗に洗ったポリカーボネートの波板を置く。驚くことに蟻は、逆さになっても波板を乗り越えて侵入してくる。しかしその数は激減した。この対策は一定の効果があったものと考えている。

 

趣味の養蜂(飼育から蜂蜜の販売まで) 20.養蜂記録

20.養蜂記録

内検の際、その結果を群ごとに記録する。次回の内検は、この結果を確認してから作業を行う。内検は、出来るだけ短時間に行う必要があるので、手を打つべきことは事前にある程度把握しておき、準備を整えてから作業を行う。また、人工分蜂のような場合は、日数をカウントして今後の状況を推定することも必要になる。したがって、時系列に記録できる用紙が使い易い。記録は記号や数字と簡単な言葉で表し、出来るだけ簡素な物が良い。そして、忘れない内にその場で記録する。

養蜂ではダニ剤という農薬を使用するので、トレーサビリティーの観点からも飼育記録は必要なことである。特記事項の欄にアピスタン2枚、又は除くなどと記録する。

 

参考:養蜂記録用紙

     年、養蜂記録        群名        
                         
月日 巣箱 継箱 隔王   給餌 女王 王台 蜂数   蜂児 蜜量 花粉
砂糖 花粉 有蓋 無蓋
                         
                         
                         
                         
                         
                         
記入例 9 6 500g 250g × ×
5.1  アピスタン2枚                  
  ◎立派・多数(3枚以上) ○あり(2枚) △わずか(1枚) ×なし
  ※巣箱、継箱は巣枠枚数を記入。 下段は特記事項記入      

趣味の養蜂(飼育から蜂蜜の販売まで) 19.保健所への届と蜂蜜の販売

19.保健所への届と蜂蜜の販売

①保健所への届

純粋蜂蜜は加工品ではないため、野菜と同じように自由に販売ができる。しかし、管轄の保健所によっては、届出が必要であり、その届け出も加工施設を必要とする許可に準ずるものとして取り扱われることがある。2015年の坂戸市がその例であった。しかし、2018年現在、その判断は緩やかになり、単なる届出で受理されるようになった。大幅に方針転換をされたようである。

蜂蜜を販売する場合、管轄の保健所にまずは相談すべきである。販売するに当たってのアドバイスをもらえるし、もしも販売上の品質トラブルが発生した場合も、頼りになる。保健所と仲良くしておいて、損はない。

なお、蜜蜂の飼育における届け出は「家畜保健衛生所」。蜂蜜の販売における届け出は「保健所」である。

  蜂蜜の販売

純粋蜂蜜の需要は強いものがある。それも、顔が見える信頼できる業者から購入したいとの声は大きい。実際に、蜂蜜を生産している立場からして、当然の声だとも思う。しっかりとした信念を持ち、丁寧に、そして出来るだけ衛生的に取り扱うことの出来る業者から、私も購入したいと思う。

取り敢えず2群の飼育からスタートした場合、順調に推移すれば蜂蜜が1年間で60kgは採取できる。200g瓶換算で300本に相当する量である。ここで、蜂の数を増やすべきか否か、思案が必要である。「販売計画がないところに生産計画はない」という言葉がある。市場調査を行って、売れるか否かの判断を自分なりに行う必要はある。

純粋蜂蜜は農産物であるので、まずは、農産物を販売する農家になることからスタートするのが良いと思う。地元の農協に出資金を納めて組合員になる。5反以上の農地を所有して耕作している人が、農地法上の純粋の農家と言えるが、農地の購入はできないが、販売だけの農家ならば農協の組合員になることで農家(生産者)として認められる。坂戸市地盤の農協は、出資金1万円で、出資配当金も期待できる。出資金は原則、脱退時には全額払い戻しされる。

農家であれば、農協の直売場に商品を置ける。そして、ファーマーズ・マーケットにも参加できる。更に、市の農業振興課等に情報提供をしておけば、農産物販売イベント等にも参加できる。23年もすると、顔もつながり、供給が追い付かなくなる。

販売価格は、市場の価格を見て決定すればよい。この際、先輩の邪魔をしない行動(値決め等)も必要かと思う。

趣味の養蜂(飼育から蜂蜜の販売まで) 19.蜂蜜の固化と溶解

19.蜂蜜の固化と溶解

純粋蜂蜜は、何も手を加えなければ、時間と共に固化するものと考えた方が良い。ただし、花蜜の種類によって、その時間にはかなりの差がある。一般的には草花の蜜、例えば菜の花は、ブドウ糖の含有率が高く、結晶化の核になる花粉の量も多い。採蜜から2週間も経たない内に粘性が高くなることがある。特に結晶は、15℃前後の室温で促進される。スーパーの食品売り場は、冷蔵設備の関係か室温が低いので固化が速い。逆に、アカシアやトチの木の蜜は、結晶化しにくい。花粉の量が少ないためでもある。

固化(結晶)した蜂蜜は、4050℃の湯煎で溶かす方法が一般的である。ただし、この方法は、意外と時間がかかる。また、中途半端に溶解した場合、結晶の核が残るので、再結晶が比較的早くに始まる。60℃以上に加熱した場合は、風味が損なわれる。また、含有しているビタミンや酵素も壊れるので注意が必要である。

事業者として、固化した蜂蜜は出荷すべきではない。顧客は、液状のトローとした蜂蜜を想像しているはずで、期待と現実のギャップが落胆に繋がることは容易に想像できる。そこで、菜の花が多く含まれる4月採蜜分を、例えば6月に出荷するような場合は、出荷前に溶解工程が必要になる。

養蜂業者のカタログには、蜂蜜溶解器として浴槽式と感熱式が掲載されている。価格は10万~15万円である。浴槽式は一斗缶用で、感熱式は瓶詰め製品用のようである。趣味の養蜂では、蜂蜜は全て瓶詰め状態で保管して、固化した場合は、感熱式で溶解するのが適当と考える。感熱式の場合は、理化学機材店でインキュベーター(恒温器・ふ卵器)を購入する方法もある。商品の大きさ、一度に溶解する量などを勘案して選定すると良い。

参考(FineFF12:54540円)

アナログ式で外気温の影響を受けるが、安定状態になれば、2℃の幅でコントロール可能である。溶解時間は固化の程度、量にもよるが、実測43±2℃の設定で。一晩あれば完全溶解に至る。150g瓶を20本は収容可能であるので1回の出荷量から判断しても実用的には問題ない。

他に溶解器具として猫の暖房器具を活用している人がいる。猫が火傷をしない温度に設定されているので、保存温度としては問題ないようである。実測では、42℃とのことである。また、炊飯器の保温機能を利用している人もいる。ただし、炊飯器の機種によっては、保温中でも一時的に温度を高めて殺菌する機能を有している物がある。これについては、温度が60℃を超えることがあるので注意が必要である。

趣味の養蜂(飼育から蜂蜜の販売まで) 18.検査

18.検査

蜂蜜を販売するならば、検査工程は外せない。

瓶詰め製品では、次の4点がチェックポイントになる。

  官能検査

風味、色調などを確認し、事業者として納得できるものを販売する。

純粋蜂蜜は、年や季節によって風味が異なる。納得できない物でも、これに手を加えることができない。喜んでもらえるか否か、不安なものは販売を差し控えるしかない。食品業界では、「疑わしき物は、出荷せず」のルールがある。販売できない物は、自家製梅ジュースの原料等に使用するか、蜜蜂に餌として返す。

  異物検査

食品クレームで一番多いのは、異物混入である。異物は、検査器具がなくても誰でも確認できる。クレームが多い理由でもある。念には念を入れて目視確認を行う。クレーム発生後の消費者対応の手間を考えると、この時間は無駄にならない。

  漏れなど外観検査

蜂蜜を瓶に詰める際、しっかりと蓋を閉めるのは当然であるが、時間と共に内圧がかかり、蓋が緩むことがある。したがって、瓶詰後、数日経過してから再度蓋を増し締めして、ラベル貼り等の作業を行うと良い。出荷時に漏れ等の外観検査を行う。

  成分検査

日本では、蜂蜜の品質基準として8つの項目が定められている。その内の一つが水分である。国産は23%以下、外国産は20%以下である。

水分と(100-糖度)は同じではないが、蜂蜜は糖分が多く溶け込んでいるため、そのズレは無視できる範囲であり、糖度を手持屈折計(糖度計)で測定して、これを指標(糖度77%以上)とすることが一般的である。

なお、手持屈折計は20℃で測定したときに正しい値が得られるように目盛が刻まれているため、20℃以外の室温では測定値に補正が必要である。方法としては「温度補正表」を用いる。例として、読み取り値80%の場合、測定温度が15℃の場合は読み取り値から0.4%を引く、20℃の場合は読み取り値のまま、逆に25℃の場合は0.4%を足し、30℃の場合は0.8%を足す。手持屈折計は、試料の量が僅かであるため、試料と測定器の温度が同一になるため、温度変化を与えなければ測定器のある室温と測定温度は同一と見なすことができる。

国産でも1年間を通してブレンドすれば、水分20%以下はクリアー出来るだろう。しかし、季節ごとの花蜜の味を楽しむ習慣のある日本では、水分含量が多くなりがちである夏季に採蜜した商品の保護を目的として、基準を緩やかにしているようである。

採蜜は、蜜枠の1/3以上に蜜蓋がかかっている物で行う。この判断で分離を行うと、糖度は春蜜で81~82%、夏蜜で79~80%ぐらいになる。瓶を傾けて中の蜂蜜がゆっくり水平になる状態は、糖度80%以上あると大凡判断できるが、販売する以上、事業者の責任として糖度検査は必須である。

蜂蜜の特徴は、自己保存性を有していることである。①糖度が高いため浸透圧が高い。②高い酸性のグルコン酸を含む。③過酸化水素を含む。

等が保存性を高めている理由である。なお、②と③は、蜜蜂の酵素で生まれる。

ここで特に重要なのが糖度であるが、糖度80度は微妙なところで、上記のグルコン酸や過酸化水素の割合や、殺菌しない限り含有している酵母の数等によって、80度の蜂蜜でも醗酵することはある。

側聞するところでは、一部の外国製品は、薄い蜜を集めて、これを加熱し水分を飛ばすことで糖度を80度にしているという。これには次のようなメリットがある、一つは蜜蓋がかかる前の蜜枠なので、蜜蓋を除去する手間が省けるので、流れ作業に耐え、生産効率が高い。もう一つは、高熱処理することで酵母等の雑菌が死滅して醗酵が防止され、かつ、結晶化に必要な核が溶解されることで、固化しにくい商品になる。

趣味の養蜂(飼育から蜂蜜の販売まで) 17.瓶詰め

17.瓶詰め

一時保管してある蜂蜜は、白い微細な泡が上部に浮いている。まずはこの泡を取り除く。保管タンクの下部にコックが付いていれば、泡を心配することなく蜂蜜を抜き出すことができるが、安価で衛生的で、かつ適当な大きさの物は見つからない。EMの生ごみ処理用バケツを使用している人もいるが、私は何となく抵抗があり使用していない。

次に、デジタル秤に乗せた空瓶に、はちみつを充填するが、一度、ピッチャーなどに移し替えた方が作業性は良い。たこ焼きのタネを充填する時に使用される「チャッキリ」があると作業性は向上する。ただし、「チャッキリ」にも種類があるので、はちみつが漏れない構造になっている物を選ぶ必要がある。瓶詰めの際の注意点は、規定量より多ければ良いというものではないことである。計量法で定められた範囲内の量を充填しなければならない。その範囲は、内容量によるが、100gを超え500g以下の物では、2%の範囲と定められているので、これを順守する。

なお、瓶とキャップは事前に洗浄・乾燥しておく。洗浄・乾燥不良は商品クレームにつながる。

 

蜂蜜を瓶詰めしただけでは商品にならない。不特定多数の人が手に取ることを想定して、安全面も含めてお化粧をする。

  商品ラベル

商品の顔である商品ラベルを準備するには、次のような3通りの方法がある。

a自前で作る。

自分が作成した画像か、インターネットの無料画像を利用して。パソコンで作成する。1枚単位で作成できるので、小回りが利く。

 名前ラベルの用紙を使うと便利である。らくちんプリントのラベルは、493円(49コマ*5枚シート)、1コマ当たりの単価は約2円である。

b.ラベル製造業者に依頼する。

独自のラベルがオーダーでき、出来栄えもプロ仕様となる。

また、表示ラベルと一体になったものを作製することができる。

ただし、単価がやや高いことが難点で、かつ、表示の部分については、賞味期限などを手書きで自らが記入する必要がある。

(参考価格)

初回費用(版代)13000

最低発注単位は1000で、税抜き価格1枚当たり25.5円。

結果的に、初回は1000枚発注で、1枚当たり38.5円になる。

c.蜂蜜専用ラベルを購入する。

サンプルは、養蜂業者のカタログに掲載されている。

販売量が少ない場合は、手っ取り早い方法である。

(参考価格)

500g瓶の場合、100枚注文で800円。1枚当たりの価格は、8円である。

 

  表示ラベル

裏張りとも言われている物で、通常商品ラベルの反対側に貼る。

養蜂業者のカタログから選定する場合、1200gの瓶で620円(100枚)、単価は6.2円である。

市販の裏張りは、容量、賞味期限など必要事項は事業者が自ら記入しなければならない。

自前で作成する場合は、水に濡れても字が消えないプリンターを採用する必要がある。事業者の多くは、はちみつが固まった場合、湯煎で溶かすことを勧めている。湯煎でボツリヌス症対策の注意事項が消えた場合は、責任問題になりかねない。インクジェットプリンターのインクは水溶性であるので、不溶性の熱転写プリンターが良い。テプラのプリンター(テプラPRO SR5900p、19300円)がこれに対応している。テープカートリッジ36mm幅上質紙 12m1500円、単価7.5円(1枚当たり6cm)

 

表示の必要事項は、「はちみつ類の表示に関する公正競争規約」で規定されている。

.品名

.原材料名

.内容量

.賞味期限

.保存方法

.原産国

.事業者の氏名又は名称及び住所

他に、注意事項として「1歳未満の乳児には食べさせないで下さい」の記載が必要である。

なお、規約では、文字の大きさなど、表示に必要なことが規定されているので、販売をする場合は、必ず事前に確認しなければならない。

 

  セキュリティーフィルム叉はセキュリティーシール

安全対策として、商品の蓋が未開封である証拠として、セキュリティーフィルムやセキュリティーシールで蓋と本体を固定する必要がある。

フィルムは、瓶の取扱業者が取り扱っており、ドライヤーの熱で容易に収縮するものである。瓶の大きさにもよるが、200g程度の瓶で150600円、単価は14円である。

シールは、瓶と蓋を接続するように貼りつけ、開けるとシールが切れて開けたことが分るような物である。200g程度の瓶で1001000円、単価は110円である。

 

参考:170g商品の1本当りの資材単価(安価な例・各々本体価格)

ジャム瓶140(蓋付き)45

商品ラベル2

表示ラベル7.5

セキュリティーシール4

合計58.5

 

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