町ナカふれあい農園 -2ページ目

趣味の養蜂(飼育から蜂蜜の販売まで) 16.濾過

16.濾過

蜂蜜を販売するならば濾過を行う必要がある。蜂蜜の品質と作業性を考慮して、手順を構築した方が良い。一つの例を紹介する。

分離器のコックから出て来た蜂蜜を、養蜂業者が取り扱っている二重式濾過器を通して食品適用のバケツに入れる。濾過の網目は、粗めと細かめの二重になっていることで蜂蜜はスムーズに流れ、かつ、品質としては問題のないレベルまで濾過ができる。ただし、念には念を入れて、二重式とは別の養蜂業者が取り扱っている最高レベルの細かい濾過器に再度通してから、梅酒用の大きな硝子瓶に入れる。

そして、脱気のために2日ほど保管する。蜂蜜は遠心分離、濾過の工程で微細な空気を抱き込む。瓶詰め後もこの微細な泡は消失しない。泡をオタマなどで丁寧に掬い取る。

なお、最終の濾過は濾過布を使用するのがベストであると思うが、作業は遅々として進まない。特に春蜜は粘性が高く、多くの時間を要す。この方法でも、分離等の作業において衛生的に取り扱えば、不良品が発生することはない。

また、梅酒用の硝子瓶は、瓶に専用の内蓋が付いているので、吸湿性の高い蜂蜜を一時保管するのに都合が良い。少し重いのが難点ではあるが、ガラス瓶は衛生面で信頼できる。

趣味の養蜂(飼育から蜂蜜の販売まで) 15.蜜の分離

15.蜜の分離 

蜜蜂の巣から蜂蜜を頂く方法は、二つある。ひとつは、蜜の詰まった巣枠から、蜂蜜をかきとる方法である。このかき取り法の場合、かきとった後の処置は、圧力をかけて蜜を絞り出すか、自然に垂れてくるのを待つことになる。この方法は、蜜蜂がせっかく作った巣を壊すことになり、蜜蜂にとって、つまり人間にとっても大きなロスがある。飼育数が1~2群程度で、自家消費が中心の場合、特に設備投資を必要としないので、採用しやすい方法である。

もうひとつの方法は、遠心分離機を使用する方法である。良くできた方法であるのに驚く。巣枠の破壊も蜜蓋をそぎ取る程度なので、かき取り法に比べ、蜜蜂は巣の修復にエネルギーを割かなくても済む。現代養蜂は、遠心分離機の誕生によって、巣箱のサイズ等に標準化が図られ、その世界が大きく変わったものと思う。画期的な方法と言える。

まずは重さの釣り合う2枚を選んで蜜蓋をそぎ取る。蜜刀の使用は、少しの経験が必要である。特に蜜刀の手元に近い部分を上手に使えるようにすると効率的である。蜜刀は温めて使用すると良いと言われるが、常温でも、バカと刀は使いようである。

巣枠の重さが左右対称になるように、特に巣枠の耳の位置を考慮して分離機に入れ、最初はゆっくり、だんだん早く回して蜜を分離する。片面を終わったら裏返して同じように絞る。もう一度、裏返して(元に戻して)回すことで、ほぼ完全に分離できる。

蜜を分離して軽くなった巣枠は、早めに巣箱に戻す。放置しておくとスムシの被害にあう。1週間以上の間、戻せない場合は、スムシ対策を行ってから保管する。スムシは5~8日で孵化する。孵化する前に処置することが肝要である。

趣味の養蜂(飼育から蜂蜜の販売まで) 14.採蜜

14.採蜜

 蜂蜜は、ソメイヨシノが満開を迎える頃から徐々に溜まり始める。溜まる量は、蜜蜂の数の二乗に比例すると言われている。そのため、花の多い時期にいかに蜜蜂の数を増やし、この時期に継箱を載せられるかが腕の見せどころである。

 蜜蜂の蜜の貯め方には一定の法則がある。巣枠の下部より上部に、中央部の巣枠より外側の巣枠に貯める。この習性を考えて蜜を効率よく貯めさせる。蜜枠の作らせ方は、大凡次の3通りの方法がある。

巣箱に蜂が充満する頃、蜜が溜まっている外側の1~2枚(両サイドで2~4枚)を継箱に移し、巣箱との間に隔王板を挟んで継箱を載せる。抜いた部分には空の巣枠を入れる。蜜の溜まり具合を見てこれを繰り返す。この方法は、巣枠を蜜枠と蜂児枠に分けて管理するものである。蜜枠は、徐々にその間隔を広げてより多くの蜜を貯めさせる。この方法による蜜枠は、蜜蓋の部分が盛り上がっているために、採蜜の時に蜜蓋の切り取りが容易である。かつ、蜜枠に特化することで、蜜の色も透明感が増す。一方、蜂児枠は、巣枠と巣枠の間を広げないように厳密に管理することで、効率よく産卵がなされる。

5月のアカシアが咲く頃、女王は3枚程度の巣枠と共に別の巣箱に移す。

除女王方式と呼ばれる方法で、多く採用されているようである。女王が取り除かれた巣箱は、産卵が1ヶ月間は行われないので、蜜が貯蔵されるスペースが増大する。また、育児の手間が省けるので、働き蜂は採蜜に精を出せるので貯蜜量も増大する。そして女王が除かれることで王台ができ、1ヶ月程ブランクはあるが、新女王が誕生してその後産卵も行われる。

また、女王を移した別の巣箱は、産卵が継続されるので1ヶ月もするとしっかりした群に戻る。

巣箱内の蜂児枠を継箱に入れ、蜂児が出た後にその巣房に蜜を貯めさせる方法がある。採蜜後の巣枠は、1段目の巣箱に戻し、再度、これに産卵させる。これを繰り返すのだが、採蜜時に蜂児がいないことを確認する必要がある。

そして。継箱が重くなってきたら採蜜の時を迎える。

早朝5時頃、当日の蜜が集められる前、つまり薄い蜜が巣房に貯められる前に、1/3程度に蜜蓋がかかっている巣枠を引き上げて蜂を振るい落とし、蜜蜂から蜜枠を隔離する。隔離は。巣門を閉じた空の巣箱か、野菜用コンテナ―に90リッター程度のビニール袋を広げた物に入れるのが適当である。空いた部分には、蜜蜂の数に応じて空の巣枠を入れておく。

なお。蜜蜂にとっては泥棒に会うようなものなので、嫌がる。特に6月下旬ごろの蜜枯れ期は騒ぐ。そこで、いつ抜き取られたのか分からない内に、抜き取る方法がある。継箱の2段目と3段目の間に脱蜂版を挟んで、3段目の蜂を2段目に追いやり、蜜枠に付いている蜂の数を少なくする方法である。脱蜂板は、脱蜂器が取り付けてあり、逆戻りできない構造になっている。巣箱の上面を完全に覆う大きさの板に2個の穴を開けて、そこにそれぞれ脱蜂器が取り付けてある。取扱業者は少ないが、インターネットで購入が可能である。住宅地における養蜂では、必需品であると思う。前述の「BeeMannual英国流ホビー養蜂のすべて」に記載されている。日本での使用実績は少ないが、英国では一般的のようである。

趣味の養蜂(飼育から蜂蜜の販売まで) 13.巣箱の移動

13.巣箱の移動

 

  巣箱の移動距離が50センチ以上、2km以内の場合、蜜蜂の位置情報は混乱する。そして、移動先までの距離が2km以上あれば、巣箱の上をホバリングしている間に位置情報はリセットされ、新しい巣箱の位置を認識する。つまり、巣箱の移動は50センチ以内のわずかな距離か、2km以上離れていることが必要である。仮にその距離が1kmの場合、一部の蜂は元の位置に戻る。しかし、巣箱がないため、その付近でウロウロして、箱を載せていたブロックや台にたむろする。やむを得ず近距離の移動の場合、ブロック等は撤去した方が良い。とまる所がなければ、いずれ何処かに立ち去る。

 移動の手順は、前夜もしくは早朝、外勤バチの活動が停止している時に巣門に煙をかけて蜂を巣の中に追いやり、巣門の蓋を閉めて釘を打つ。ただし、移動する場合は、箱の中の巣枠が動かないように巣枠で満たすか、空間側の巣枠を巣箱に釘打ちして動かないようにする。また、万が一の事を考えて、蓋が開かないように、蓋を釘打ちするか、巣箱を紐で縛る。

なお、春先の移動は、夜間に気温の低下が考えられる。巣門を閉めるためにその蓋を下ろすと、窓が解放状態になり巣箱内の温度低下が懸念される。そこで、この時期は窓を塞ぐなどの対策を講じた方が良い。

また、近距離で、しかも外気温が低い早朝移動の場合は、巣門と反対側の窓は閉めたままで構わない。外気温が高くなる日中移動の場合は、前後の窓は開けた方が良い。蜂は、巣門を閉められたことで、興奮して発熱するものである。

車への積載の仕方にも注意したい。輸送中の不測の事態を考えて、巣箱の向きは、巣門側が車体の後方に向くように置く。これにより、仮に急停車しても巣箱内の巣枠は移動しにくい。

趣味の養蜂(飼育から蜂蜜販売まで) 12.群の合同

12.群の合同

 女王蜂が不在の場合の対処方法として、他の群に吸収させる方法がある。また、弱群が二つある場合、少しでも強い群にするために、一方の群は女王を淘汰して、二つを一つにすることがある。これらの場合、新聞紙を利用した合同が簡単で無理がない。また成功率も高い。ただし、合同させる場合、一方の群が女王不在であることは絶対条件である。

 まずは、女王の居る巣箱と空の継箱の間に一枚の新聞紙を全面に挟む。そして、念のため新聞紙にハッカを振りかける。ハッカの量は匂いがする程度で良いので、ほんの数滴で良い。匂いで混乱させる方法として、日本酒を採用している人もいる。新聞紙にハイブツールで小さな切り傷を数か所付ける。継箱に女王不在の群を入れて蓋を閉める。数日して巣門外に新聞紙を千切った物があれば合同成功である。

 群の移動のため、継箱を載せた2段の巣箱を1段ずつに解体して輸送することがある。この、二つに分割した群を再度合同する場合、分割から合同までの期間が1日であれば、新聞紙などの小道具を使用しなくても、そのままで合同可能である。1日では巣箱内の匂いが維持されているものと考えられる。

ただし、合同は時期を選ぶ必要がある。梅雨時の蜜切れ時は、排他性が強く合同がスムーズに行われないことがある。巣の周りに多くの死骸が確認される場合は、巣内でも同様の状況になっている。全滅ということには至らないが、可哀そうなことをしたなと、心が痛む。また、冬越し前の蜜切れ時は、合同という群の混乱に乗じて盗蜂に会う可能性がある。この時は、もっと悲惨な状況になり、結果的に2群を失うことにもつながる。

趣味の養蜂(飼育から蜂蜜の販売まで) 11.盗蜂

11.盗蜂

ある群が、別の群の蜜を盗むことを「盗蜂」と言い、秋口の蜜が枯れる頃に現象が見られる。日本蜜蜂と西洋蜜蜂を同じ蜂場で飼育すると、日本蜜蜂が被害にあうことがあるので、同じ場所での飼育は避けるべきだと言われている。

 盗蜂にあう群は、周りの群に比べ活力がないなど、何か問題があるようである。弱い群を盗蜂から避けるには、別の場所に移動させて、その群の態勢を整えさせる必要がある。盗蜂にあった群を他の弱小群と合同しても、結局は被害を止めることはできずに合同群全体が崩壊する。

趣味の養蜂(飼育から蜂蜜販売まで) 10.スムシ対策

10.スムシ対策

スムシ(蛾の幼虫)対策の第一は、強群にすることであり、伝染病対策と同じである。

ただし、スムシを完全にムシすることはできない。

そこで、巣枠を巣箱から引き抜いて、冬季に保存する場合、次の二つのどちらかの方法で処置する。無防備の場合、巣枠は次年度に使用不可となり、ひどい場合は、巣箱その物も被害にあう。

  専用の薬剤を巣枠全面に噴霧し、乾燥後保管する。

 養蜂業者が販売している薬剤は、セルタンB-401 120ml 5000円 (ミツバチや人には無害、20倍使用)である。

規定倍率で希釈すると2400ml相当(2.08円/ml)になる。

 一方、住友化学園芸㈱が販売しているゼンターリ®顆粒水和剤(1000倍希釈使用)20g、1134円、20000ml相当(0.06円/ml)を使用している人もいる。この薬剤は、前述のセルタンB-401と形状こそ違うが、有効成分は同じ物である。自然界にいる天然微生物(B.t.菌)が作る物が有効成分で、アオムシ、ヨトウムシ、ハマキムシなどチョウ目害虫に効果があり、スムシも同じチョウ目害虫である。この薬剤は、主に有機野菜栽培用に販売されており、「ミツバチに対して影響があります」と、但し書きを付して、販売上の住み分けをしている。

 

 ② エチルアルコールの気体で満たしたビニール袋内で保存する。

農薬の使用に抵抗がある人には、エチルアルコールが良い。エチルアルコールはお酒であり、人にとっても飲み過ぎない限り害はない。

使用方法は、継箱もしくは野菜用コンテナ―(ホームセンターで販売、軽いので使い勝手が良い)の中に大きいビニール袋(90リッター以上、できれば120リッター)を広げる。巣枠にエチルアルコールを噴霧器で吹き付けて、袋に入れる。更に、エチルアルコールを入れた平たい容器を上部に置き、袋を閉じて密閉状態にする。なお、エチルアルコールの気体は重いので、容器は上部に置くことが肝要である。また、長期間保管する場合は、途中でスムシの発生はないか、確認する必要がある。スムシが成虫の場合、エチルアルコールの効果はない。スムシの発生が確認された場合、途中でエチルアルコールを追加する必要がある。

 

趣味の養蜂(飼育から蜂蜜販売まで) 9.暑熱対策と冬越し

9.暑熱対策と冬越し

 ①暑熱対策

巣箱の中、特に産卵スペースは、年間を通して35℃程度に維持されている。しかし、夏季炎天下の箱の中は、35℃を優に超えることは容易に想像できる。蜜蜂は、巣箱に水を運んで、羽で空気の流れを作って冷却するが、少しでも快適な環境を与えられれば、それに越したことはない。巣箱の設置場所は。木の下など直射日光を遮ることができる場所が望ましい。叶わない場合は、波板の上にゴザや寒冷紗などをかけて日光を遮る必要がある。

また、巣箱の種類によっては、蓋の横部分に2か所空気抜けを設けている物がある。場合によっては、このような巣箱の選択も必要かと思う。ただ、埼玉県坂戸市においては、個別の日除対策で乗り切っているのも事実である。

  冬越し 

12月の中旬、セイタカアワダチソウの花が終わる頃、冬越しのスタートである。関東地区では、特殊な冬カバーは不要で、温め過ぎが良くないと言われている。無用に暖かくした場合、蜂は春が来たかと錯覚して巣から飛び出すが、寒さのため戻れなくなるからである。ただし、新聞紙を利用して巣門を7割程度に狭くする事は、行った方が良い。冬越しが成功するか否かは、越冬蜂の多さで決まる。6枚の巣枠に10月頃に誕生した若い蜂が多数居れば問題ない。10月頃に誕生させるには、9月頃に産卵を開始させなければならない。78月は、女王を王籠に閉じ込めて産卵を抑制し、9月にその気にさせる技術が重要である。

趣味の養蜂(飼育から蜂蜜販売まで) 8.スズメバチ対策

8.スズメバチ対策

スズメバチは、西洋蜜蜂の飼育者にとっては侮れない存在である。同じスズメバチでもヒメスズメバチのようにアシナガバチの巣を専門に襲う種類もいるが、オオスズメバチとキイロスズメバチは要注意である。最近、韓国のツマアカスズメバチが日本に上陸したとの報があり、養蜂家は戦々恐々としている。性格は狂暴で蜜蜂を襲うとのことである。

スズメバチに対しては、何も手を打たなければ、群の全滅を覚悟しなければならない。その証拠に、日本では野生の西洋蜜蜂の営巣は見られない。毎年、多くの分蜂群が多く発生しているにも拘わらずである。日本蜜蜂は、撃退する術を会得しているが、西洋蜜蜂は家畜であり、人間の手厚い保護のもとに生存してきた長い歴史があるため、それを必要としなかった。

そこで、対策として次のようなものが採用されている。

 ペットボトルのトラップ

初夏から夏にかけてスズメバチの女王をペットボトルで作成したトラップで捕獲する。トラップの中には、乳酸菌飲料やブドウ果汁等、そして日本酒や焼酎を加えて発酵させた物を入れる。匂いでおびき寄せてペットボトルの中で溺れさせる。女王を捕まえれば、巣を全滅させたのと同じであるので効果的である。秋に訪れる数が各段に違う。ペットボトルのトラップは、生態系を崩すと言われるほど効果的であるが、趣味の養蜂家レベルでは、その心配は無用である。

巣門の前に取り付ける捕獲器

スズメバチは、蜜蜂をくわえると、垂直方向に飛び立つ習性がある。この習性を利用して、捕獲器の上部に誘導する仕組みである。ただし、捕獲部分が1段の物は安価であるが、逃げられることがある。完璧とは言えないが、1段の物でも設置することが望ましい。

粘着式の捕獲紙

これもスズメバチの習性を利用した物であるが、意外と効果がある。ネズミ取り用の物がホームセンターなどで販売されているが、これと同じ物である。大事なことは、粘着部分におとりとして、生きたスズメバチを貼り付けておくことである。スズメバチは、同類が苦しんでもがいていると、興味を持って近くに寄ってくる習性があるが、死んだスズメバチでも効果は無い訳ではない。

趣味の養蜂(飼育から蜂蜜販売まで) 7.分蜂群回収

7.分蜂群回収

巣箱から数メートルの所に適当な植木がある場合は、分蜂群はその枝に一旦集結し、蜂球を形成する。

仮に、その枝が揺れるぐらい柔らかく、かつ、その高さが下に巣箱を置けるぐらいであれば、蓋を開けた巣箱を置き、枝を揺すって蜂を落として蓋を閉める。巣門は開けた状態で中には蜜の付いた巣枠と蜂数に応じた巣枠を予め入れておく。女王が巣箱の中に入った場合、未回収の蜂達は、巣門から巣箱内に吸い寄せられていく。その後、巣門付近で一部の蜂が羽を動かして、巣箱内の女王フェロモンを風で送るしぐさをすれば、分蜂群回収は成功である。可能であれば、暗くなるまで巣箱をその場所に置き、煙を使用して巣箱内に蜂を追い込んでから、巣門を閉じて所定の場所に移動する。翌日、巣門を開き、蓋は3日ほど開けないで様子を見る。

 巣箱を蜂球の下に置けない場合は、30リッターぐらいのビニール袋と針金を使用して捕虫網のような形の物を作り、この中に一旦回収してから巣箱に入れる。

 近くに養蜂家がいる場合、空の巣箱を蜜蜂が快適と思う場所に置くことで、勝手に分蜂群が新居を構えることがある。日本蜜蜂の場合、金両辺という東洋ランの花が誘引剤の役割を持つことが知られているが、西洋蜜蜂の場合、この蘭には興味を示さない。西洋蜜蜂には、専用の誘引剤が販売されているが、自前で作成することができる。無水エタノールに女王蜂を入れてフェロモンを抽出する。この液を脱脂綿などに付けてビニール袋に入れ、小さな穴を開ける。これを巣箱の入り口に置く。蜜蜂の嗅覚は、人間の100万倍以上と言われているので、分蜂群の偵察蜂が嗅ぎつけてやってくる。巣箱の中には、蜜の付いた巣枠を数枚入れて、居住環境を整えておけば、その後本隊がやってくる。