ただいま東京の神保町シアターでは、成田三樹夫の特集上映が行われています。
タイトルは「没後30年 異端の美学 大映の成田三樹夫」。
大映の出演作をフォーカスしての特集のようですが、
何より主演の俳優でもないのに、没後30年を経ても
こうした特集が組まれるというのは、俳優・成田三樹夫を
愛してやまない映画ファンが、今もそれなりにいらっしゃるからでしょうね。
私も東京近郊に住んでいれば、ぜひとも出かけたい企画上映ですが、
残念ながら、それは叶いません。
しかしながら、その企画上映をネットで検索していて、
成田三樹夫さんの遺稿句集の「改訂版」が出版されていることを知りました。
Amazonでも取り扱っていましたので、早速に買い求めました。
▲「鯨の目 成田三樹夫遺稿句集」 左/初版 右/改訂版(ソフトカバー)
本日、手もとに届いたソフトカバーの「改訂版」ですが、
句集の部分は1ページに1句という大胆な構成。
巻末に映画作品に限ってのフィルモグラフィーも添えられていますから、
俳優・成田三樹夫のファンにも有り難い一冊といえます。
私としてはこれから“ミッキー”の作った俳句を
時間をかけて味わっていきたいと思っています。
それと遺稿の中には俳句以外にも、詩を書いていたり、
読書のメモが記されており、それらもこの一冊に綴られています。
私が何より驚いたのは、その読む本の量と知的レベルの高さ。
俳優・成田三樹夫の奥深い魅力の一端に触れた気がします。