con-satoのブログ

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映画を中心にエンタメ、旅などを紹介しています。

 ディズニーの実写化映画最新作「モアナと伝説の海」。このアニメの実写化プロジェクトについては賛否ある。成功例としてあげられるのは「リロアンドスティッチ」。失敗例にあげられるのは「白雪姫」。 


 この「モアナ」は本国では、やや不評「失敗」に分類されているそう。

 

 さて、どちらなのだろうとシネコンへ。

 

「モアナと伝説の海」★★★☆☆

 

 ミュージカル仕立てなので人間が演じる意味はある。ただし、日本語吹替版で観たので、歌詞が、いわゆる直訳、翻訳調で歌詞になっていない。


 吹き替え版の一番の問題は、口と歌詞にずれがあること。翻訳するのに時間がなかったのだろうか。


 モニターで見るなら気にならないのだろうけど、大きなスクリーンでは目立つ。

 

 画面的にはCGが多いので、実写にする意味があるか?それは予告編を見た時に感じた疑問。この疑問はやはり的中。


 「リロ」の成功は人間の演じるパートに重要性があること。ハワイの普段の風景に物語が馴染んでいた。

 

 でも「モアナ」は最初から舞台は作り物。登場する主要な人間はモアナとマウイだけというのも、実写の意味が薄れて見える。


 「リトルマーメイド」「白雪姫」はヒロインを白人にしなかったことで批判を浴びた。その点では問題はない。それでも、この映画を観ると、これから実写化をするにあたっては素材に向き不向きがあることが、明らかになった。

 

 そんな作品で、楽しそうに演じているのは製作にも参加しているドウェイン・ジョンソンのマウイ。この人、もともとアニメキャラのような存在だから、画面的には自然。あのモリモリの筋肉は自前なのだろうか?ロックさまの時だって、あんなモリモリではなかった。

 

 

 

 還暦をこえたジョディ・フォスターが主演したフランス映画「パーソナル・データ」。物語はアメリカ人だけど、パリ在住でフランス語はペラペラという設定

 

 この映画を観てジョディの長い映画キャリアを思い浮かべた。彼女とは、ほぼ同世代。なので共に、年月を生きてきたような感覚がある。

 

 彼女が話題になったのはスコセッシ監督作品1973年の「タクシー・ドライバー」。この映画でジョディは10代の娼婦役を演じアカデミー賞候補に。



 

 日本にキャンペーンで、来たのはアラン・パーカーの監督デビュー作のミュージカル「ダウンタウン物語」。子役が全員、大人のギャングを演じるということで話題になった映画。この映画でもジョディはギャングのボスの女という役柄。



 

 東京では、今はなき有楽町のスバル座で公開。初日に舞台挨拶をした。話題のハリウッド女優の舞台挨拶とあってチケットは完売。劇場の外で出待ちして、浮世絵の画集を手渡した。

 

 あの時代、ジョディをはじめ10代の女優の全盛期だった。ジョディに先行したのはテイタム・オニール。パパのライアンと共演した「ペーパームーン」で10歳でアカデミー助演女優賞を獲得、。以降「がんばれ!ベアーズ」などがヒット。



 

 テイタムが「リトル・ダーリング」で共演したのがクリスティ・マクニコル。

 

 今でも現役なのが、イエールに進学したジョディの跡を追うように名門プリンストンに進学したブルック・シールズ。ブルックも11歳でルイ・マル監督作「プリティ・ベイビー」で娼婦役を演じスターになった。 



 

 同様に現役なのがダイアン・レイン。14歳の時に「リトル・ロマンス」に主演。共演したローレンス・オリビエに演技を絶賛される。84年には「ストリート・オブ・ファイヤー」がカルト的に人気作へ。近年は「スパーマン」でケントの育ての親役なので活躍している。



 

 もう少し下の世代だと「トップガン/マーヴェリック」に登場したジェニファー・コネリーも元祖美少女的な存在だった。

 トム・ホランド4作目にして、最終作の「スパイダーマン」最新作「ブランド・ニューディ」。


 高校を卒業したピーター。彼女のMJを含む、かつての友人たちとの関係を絶って、ひとりで「スパーダーマン」として活躍している。

 

 そんな孤独な彼に異変が起こる。それはどうも、心理的な影響のよう。そんな最中、NYを揺るがす騒動が起こる。果たして、ピーターは「スパイダーマン」として活躍できるのか?



「スパイダーマン/ブランド・ニューデイ」★★★★☆

 

 前半の迫力あるフライングシーンの連続で、IMAXで観なかったことを後悔した。まるでアミューズメント施設にいるような映像。(ユニバーサルスタジオの「スパイダーマン」のよう)

 

 今回はトムのピーター最終作とあって、ピーター個人の孤独が描かれる。苦悶を描くのはスパイダーマン=ピーター・パーカーの世界観としては正解。

 

 基本的にピーターはイジメられっ子で内省的なキャラなのだ。トムに替わって、明るいピーターになったことに、少しばかり違和感があったので、今回は「これぞ!スパイダーマン」の世界だ」と感じた。

 

 上映時間は2時間25分なのに、見せ場の連続で、ハリウッド娯楽映画の王道、見本のような作品に仕上がっている。記録的な観客動員も納得のトム=ピーター=スパイダーマンの最高作。


 夫婦になったゼンデイアとのコンビもナイス!どうも、この記録的なメガヒットを受けて、トムでもう1作という声が上がっているとか?この完成度で終わった方が美しいと思うけど。

 映画監督、周防正行が1999年にテレビ番組の取材で訪れたインド。このテレビ番組は「ムトウ踊るマハラジャ」のヒットを受けてインド映画の現場を取材した時のレポート。

 

 

 周防正行には自身の代表作「shall weダンス?」のアメリカ上映にまつわるレポート、さらにリメイク(リチャード・ギア、スーザン・サランドン、ジェニファー・ロペス共演)をレポートした名著がある。

 

 これがアメリカの映画事情を克明にレポートして、1本の映画の捉え方の違いを、まるでコメディ映画のテイストで書き綴っていた。

 

 その周防監督がテレビ番組でインド映画をリポートしていたことは知らなかった。あとがきで。この番組が賞ももらったと書いてあるけど、評判になった記憶はない。

 

 まして、そのレポートを本にまとめていることも知らなかった。たまたま、ブックオフで見つけて、手にした本。もちろん「shall we」のアメリカ本の2冊が面白かったから読んでみたのだ。

 

 結論から言うと、全然面白くなかった。個人的にインドという国に興味がない。周防監督も取材で訪れただけで、自ら興味があったワケではないよう。

 

 それに登場するインド人が皆、圧が強くて、妙に愛国的な態度が嘘くさい。

 

 もうひとつ、これは個人的なことだけど、この取材に同行したコーディネーター。この人のことを知っている。長い人生の中でも十指に確実に入る嫌なヤツだった。(本には固有名詞で登場)

 

 一番、問題だったのはお金の問題。インドに関する本を作ったのだが、その制作の数ヶ月、この人から事務所維持費として月額100万の請求がきた。

 

 これを払わないと出版への妨害しかねないというような態度。仕方なく彼の事務所代を数ヶ月払った。(そもそも、コーディネーターの事務所代など払う義務もないし、それが月100万なんて!)

 

  ダメ押しは本に自分への賛辞を入れろとの指示。これには呆れた。彼への謝辞を強要されたのだ。そんなことされたのは、これ以前にも、以後にもない。

 

 この人、大物気取りだったけど、インド大使に挨拶に行った時は小さくなっていた。会う前には親しくしています、というような話だったけど、初対面のようだった。

 

 周防監督はこの人と1ヶ月も旅して彼の胡散臭さを見抜いてはいない。むしろ、愛国心に溢れた善人のよいな捉え方。

 

 そこに、このレポートの底の浅さがある。周防監督は、結局、インドのリアルには目を向けてはいない。正直なところ、仕事として来ただけで、それもインド映画に絞った内容なので、そこまででいい。

 

 映画監督らしい鋭い観察があるかと思って期待したけど、期待ハズレだった。

 

 

 ジョディ・フォスターがフランス映画に初主演した「プライベート・ケース」。彼女が演じたのはパリ在住の精神科医。


 アメリカ人の彼女がパリに住んでいるのは、かつての夫がフランス人だったから。この元夫婦にはひとり息子がいて、孫が生まれたばかり。でもジョディ演じるママは息子とは険悪な関係。

 

 映画は、患者の女性が自殺してしまうことを中心に展開する。ジョディ演じる医師は夫が殺害したのではないかと疑う。

 

 さて事件の真相は?



「プライベート・ケース」★★★★☆

 

 幼い頃からスターだったジョディ。彼女が普通の子役でなかったのは、学業でも優秀だったこと。ハリウッドではフランス系のリセに通い、若い時から語学堪能。さらに、アイビーリーグに進学する。

 

 今はエマ・ワトソンなどもアイビーリーグの大学へ進学しているけど、その先駆けになったのがジョディ。

 

 その得意なフランス語を使える映画。映画の設定がうまいのは、ジョディはパリに住むアメリカ人だということ。夫役はダニエル・オートゥイユ。殺人を疑われる男にマチュー・アルマリックというフランスを代表する俳優が共演。

 

 話の展開は少し強引で、ジョディのキャラは結構嫌な女。それでも、ジョディの演技を見ているだけで十分楽しめた。(ファンだから)

 

 それにしてもハリウッドは女優が年をとると、なかなかいい役(主役)はもらえない。40代になると極端に仕事がこなくなる。


 その点。フランス映画はシニアになった女優でも場がある。ジョディにしても、今回の映画は、ありがたい「場」ということになるだろう。

 可愛いわんこ達がパトロール隊として活躍する「パウ・パトロール」シリーズ。最新作「ザ・ダイノ・ムービー」が公開中。

 

 アメリカ本国では安定した人気作。これで3作目。日本では、和製のアニメに押されて、イマイチ認知がないけど、毎回、わんちゃんの活躍が楽しみなシリーズ。

 

 今作はタイトル通り「ダイノ」(ダイナソー)の島でのお話。航海中、前方も見えない悪天候で、ある島に座礁。その島は、恐竜達が暮らしている島だった。

 

 古代がそのまま残るような島。パウ・パトロールたちを嫌う邪悪な元市長は、この島に巨大なダイヤがあることに注目。島に上陸してダイナマイトでダイヤを取ろうとする。その爆発で、島の平穏は失われる。さて、恐竜たちは?

 

「パウ・パトロール/ ザ・ダイナ・ムービー」★★★☆☆

 

 毎度可愛いわんちゃんたちの活躍。今回は恐竜の楽園が舞台なので画面に躍動感があるのが楽しいさを倍化させてくれる。


 日本製のアニメとは一味違う、それにディズニーとも違う、アメリカンなアニメながらのゆるさが良いのだ。

  

 ボーとして気楽に見るにはいい映画。意外にこんな子供向けの作品から、アメリカのエンタメのあり方の基本(気楽に、誰にでもわかりやすく)が見える。

 

 

 

 

 19年に亡くなった高島忠夫さんの夫人だった寿美花代さんが亡くなった。94歳。晩年は施設に入られていたとか。  


 実は、ご主人の付き添いで聖路加病院に通っておられた時、何度もご夫妻を拝見した。時に待合室で、時にレストランで。


 その時の高島忠夫さんはわ相当に痩せていらして、往年の面影はなかった。正直、お隣に寿美花代さんがいなければ高島さんとは気づかなかったかもと思うほど。

 

 高島さん寿美さんは長らく日本テレビで料理番組「ごちそうさま」を夫婦で司会をされていた。このご夫婦、長年芸能界にいたのにまったく臭み、嫌味のない人だった。



 

 記憶に残るのは河合奈保子がゲストに登場した回。ちょうど「けんかをやめて」をリリースしたタイミング。「いい曲だね」「大人の一歩だね」と激励した。

 

 ゲストを褒めるのは司会者の役割だけど、決して、繕った言い方ではなく、本当にそう思っているんだなと、視聴者に伝わる言い方だった。

 

 息子の政宏、政伸さんがデビューした時。父の忠夫さんが「オレのことを悪くいう奴はいないだろう」と胸を張って言ったとか。

 

 その言葉は本当だろうなと思わせる。一家で同じ芸能事務所で所属している芸能人なんていない。(さらに政宏さんの奥さまのシルビア・クラブさんも東宝芸能所属)

 

 母が聖路加に月に1回は通っていた時期。忠夫さんはお痩せになっていたけど、寿美さんは、まさに女優。背筋はピンと伸びて、シャネルスーツを着こなす美しいお姿だった。寿美さんより少し年上の母は寿美さんを見て「女優さんってキレイ」とため息をついていた。

 アン・ハサウェイとジェシカ・チャスティンのオスカー女優が共演した「隣人たち」。


 1960年代、郊外の住宅地に住む平均的なアメリカ人家族たち。アン演じるセリーヌとチャスティン演じるアリスはお隣の同士で親友。お互いにい家を行き来きする関係。

 

 そんな関係にひびが入るのは、セリーヌの息子が事故死した時から。セリーヌはもう子供を産むことのできない体。ゆえに、ひとり息子を亡くした心の穴は大きい。

 

 もちろんアリスも彼女に寄り添うが、セリーヌの心は癒されない。それが、二人の関係を恐ろしいものに変えていく。



「隣人たち」★★★☆☆

 

 いわゆる心理サスペンス映画。アン・ハサウェイ、ジェシカ・チャスティンにはやりがいのある役柄だったはず。ふたりとも熱演。

 

 ただ、期待したような質の映画ではなかった。これは演出の問題。物語はある意味単純な展開なので、恐怖を煽るのは演出のテクニック。しかし、この監督、サスペンスの間をわかっていない。サスペンスは、一瞬の間が大切なのだ。

 

 一見、平和なシーンが一転恐怖に変わる。この展開の間。調べてみると、この映画を監督したフランス人のブノア・ドゥロームは撮影監督として長い映画のキャリアを収めて来た人らしい。


 サスペンスとか、コメディは監督の度量が問われるジャンル。撮影監督としては一流なのかもしれないけど、映画監督初心者に、このジャンルで撮らせたのは製作者のミステイク。

 

 それに、なにより、この映画は後味が悪い。完全犯罪映画としてはルネ・クレマンの「太陽がいっぱい」という傑作映画がある。あのエンディングの見事さ、ショッキングなこと。監督がフランス人なら、もう一度、ルネ・クレマンやクルーゾーで勉強し直して欲しい。

 有名な長岡の花火を素材にしたアニメ「君と花火と約束と」。ファーストシーンは戦中から。空襲最中の長岡。そこから現代に話が飛ぶ。

 

「君と花火と約束と」★★☆☆☆

 

 日本でも有数の規模を誇る長岡の花火。それは、この街が戦争中に大規模な米軍による空襲を受けたことに由来する。


 長岡が日米開戦のきっかけになった日本海軍の山本五十六の出身地であったからだと言われれいる。

 

 そんな深い意味合いのある長岡の花火。それだけに戦争と絡めて話を展開するのは正解。だけど、現代の話が作画を含めて安直なのが残念。もっと丁寧に描いてほしい。

 

 過去の話も、現在の話も、展開も描写もご都合主義的というか、いい加減。深刻なテーマを扱っているのだから、もっとセンシティブに表現できるのがアニメの良さなのでは?

 

 シンエイ動画50周年記念作と謳われているのに、こんなレベルが記念作品なら、シンエイ動画の行くへが心配になる。(実際にまったくヒットしていないみたい)

 タイ映画「ユースフル・ゴースト」。死んだ妻が掃除機に乗り移って帰って来る。掃除機といちゃつく息子を見て彼の母は、何とか引き離そうとする。

 

「ユースフル・ゴースト」★★☆☆☆

 

 目にした映画評が好意的な評が多かったので、少しばかり期待して観た。予告編を見る限り、幽霊コメディのようだったけど、本編は何やら陰惨な映画だった。

 

 この映画、二層構造。この掃除機幽霊の話を人から聞くゲイの映像作家が、ある意味、影の主人公。(そして、監督の化身でもある)

 

 このゲイの男が故障を直しに来た男から、聞いているという設定で物語が進行。この二段構えの意味がわからない。

 

 幽霊を隔離するために記憶を抹殺してしまう大掛かりな研究施設が登場。さらに、この一家の呪われたような因縁話。怪しげな大学教授などが入り乱れる。

 

 

 正直、軽いセックス・コメディ的な映画を予想していたけど、ラストの展開を含め陰惨な映画。

 

 失われた伴侶が登場して主人公と関わる作品には「ゴースト」という大ヒット作がある。この映画を観ながら「ゴースト」を思い出した。

 

 コンセプトは共通するのに、出来上がった作品は全然違う。「ゴースト」がいかに良く出来ていた作品だったか。

 

 特に余計だったのは、監督の化身の映像作家のパート。気色悪いゲイのセックスシーンにはドン引きした。

 

 そう、この映画、全体に気色良くないのだ。タイの社会って、実はあんなに陰湿なものなのだろうか?それとも、富裕層へのアイロニー?どちらにしても、楽しくはない映画だった。