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映画を中心にエンタメ、旅などを紹介しています。

 アメリカ映画「ロングウォーク」が描くのは、過酷な耐久レース。ひたすら、休まず歩く。止まったら即、銃殺。

 

 さて、一体、誰がこのレースの勝者になるのか?

 

「ロングウォーク」★★★★☆

 

 そんなレースをしているうちに競技者同士にシンパシーが生まれていく。それがドラマになっている。


 このウォーキングに参加するまでは未知の他人だった参加者。過酷な条件に置かれ、それを共有することで生まれるシンパシー。


 それだけでなく、ひねくれ者が「そんなのウソくさい」と拒絶することも同様に描かれる。

 

 観ながら、この過程の描き方が「ハンガー・ゲーム」に似てるなと思っていたら、監督はやはり「ハンガー・ゲーム」シリーズの監督だった。

 

 鬼の少佐。有名な俳優なのだろうけど、一体、誰?と思って観ていた。観終わって、びっくり、なんとマーク・ハミルだった。

 

 「SW」のルーク・スカイウォーカーのマーク。しかし、ベテランになっで悪役をこなす俳優に。本人もルークのイメージから180度違う極悪非道の役は、演じて楽しいのだろう。

 

 それにしても、銃社会のアメリカ。脱落したものは即、銃殺。原作を書いたスティーブン・キングは、そんな社会を揶揄する思いだったのか。

 

 簡単に人を殺せる銃を誰もが当たり前のように所持する社会は、やはり、怖い。

 

 

 アメリカ映画「パッセンジャー」。ふたりの男がドライブしているのがファーストシーン。ひとりがオシッコを我慢できず、森の中へ。車に帰ると相棒がいない。それが悲劇の始まり。

 

 シーンが変わってNY。カップルがワゴンで大陸横断の旅へ。キャンピングカーでノマドなライフを楽しむ。しかし、彼らがある事故を目撃した後、不思議な現象に見舞われる。さて、それは?

 

「パッセンジャー」★★★★☆

 

 怖かった!いわゆるB級作品なのだけど、怖さに工夫がある。

 

 アメリカならではのキャンピングカー・ライフ。ノマドなライフスタイルを背景にしたストーリー。

 

 放浪するには、さまざまなリスクがある。それをうまく怖さに繋げている。やはり、見せかけの恐怖よりも、理由がある怖さは実感に繋がる。

 

 単に怖いものを見せるのでなく、普通に生活している日常の延長の恐怖。誰だって暗闇には、そこに恐怖が潜んでいるのではないか?と感じる。そんな怖さ。

 

 悪魔の仕業というのはわかりやすく、単純すぎるけど、逆にそこがシンプルで無駄がない。

 

 これで、変な理屈つけてると、余計にそこが気になるもの。


 この手の映画、いかに観客を怖がらせるか、そのテクニックが勝負。その意味で、この映画はB級、C級なのだけど、上等な出来になっている。

 

 好きだなと思ったのは「ローマの休日」を使ったパート。森の中でプロジェクターで再生するシーン。スポーツクラブでダウンロードしたというのが今風。


 この映画が「ローマ」と同じパラマウントだから、とひねりが利いている。こんな遊びができるのは、監督の余裕。

 

 

 

 

 池波正太郎原作の「鬼平犯科帳」。長年、故・中村吉右衛門の主演でドラマ化された人気シリーズ。


 吉右衛門亡き後、甥の松本幸四郎が引き継いで現在に至っている。


 その最新作が「先行上映」という形で劇場公開中。

鬼平の若き時代のエピソード「本所のテツ」とその後の「密告」の2本立て。


 鬼平の若き時代を息子の染五郎、壮年になってからは父親の幸四郎。嬉しい親子共演。親子が若い時とそれ以降を演じるのだから間違いがない。


 それにしても、染五郎には華がある。元来は舞台の人なのに、舞台演技(まして歌舞伎)のクセがない。それに、さすが歌舞伎役者、着物姿が美しい。殺陣をしても乱れない。



「鬼平犯科帳」★★★★☆


 これが配信の作品だとは思えないほど、スクリーンで観る価値が充分ある作品。


  脇役も味のある俳優を揃えている。若き鬼平が世話になる居酒屋の主人、甲本雅裕、仲間の尾身としのり、娘は中島瑠菜、大人になって中村ゆり、ほかに本宮康風、山田純大、浅利陽介などなど。


 生涯、鬼平役を演じ切った歌舞伎界の名優、吉右衛門。その役を血筋の幸四郎、染五郎が演じ続けているのことを天国から見て喜んでいるだろう。

 ガス・ヴァン・サントの最新作「デッドマンズ・ワイヤー」が公開中。映画は、1977年の事件をもとにした実録犯罪映画。金融機関に騙された男が「金返せ!」と、その会社の社長の息子を人質に取る話。

 

 タイトルは犯人が、人質の首にワイヤーを掛けることに由来している。そのワイヤーが死に繋がっているのだ。



「デッドマンズ・ワイヤー」★★★★☆

 

 ガス・ヴァン・サントのこれまでの作風を考えたら、かなり異色な作品。どうして、この時代に起こった犯罪の興味を持ったのだろうか?

 

 ある評論家が書いていたけど、これは「狼たちの午後」へのオマージュではないか?ということ。


 あれも形は違えども銀行犯罪をテーマしている。そして、共通するのがアル・パシーノ。「狼」は主犯の役。そして、この映画では、犯罪に走らせる理由になった銀行家役。まったく立場の逆の男を演じている。

 

 映画は70年代後半の風俗を丁寧に描いている。携帯はもちろん、テレビで中継するのにも、中継車が必要だった時代。それが少しずつ変わっていった時代の境い目。

 

 でも変わらないのは、不動産投資の詐欺まがいの取引。こんなに時代の風景、様相が変わっても、人間の欲、それを利用しようとする人間の存在は50年経っても100年経っても変わらないだろう。



 

 それにしても、この70年代の風景の再現はお見事。映画は映像で表現する媒体。この70年代の風景に嘘くささが見えたら、映画としての価値はそれだけで無になる。


 そんな丁寧な仕事ぶりを見て、70代になったサント、まだまだ行ける!と思った。次作が楽しみ。

 

 大ヒット中の「マイケル」。フレディ・マーキュリーを描いた「ボヘミアン・ラプソディ」以来、たくさんのミュージシャン伝記映画が作られた。エルトン、ホィットニー、エルビスなどなど。


 映画としては、それぞれ悪くない出来だったけど、メガヒットにはならなかった。(特に日本では)

 

 この映画のヒットで、やっぱりマイケルの存在は特別だなと確認できた。スターというレベルではなくて、別格のスーパースター。




 そのマイケルのライバル、プリンスが1996年にリリースしたアルバム「イマンシペーション」をディスクユニオンで購入。


 このアルバム何とCD3枚組。全36曲。ベストならわかるけど、オリジナルで3枚なんて聞いたことない。


 しかも、プリンス、毎年アルバムをリリースしているのだ。オリジナルアルバム40作品。マイケルは「オフ・ザ・ウォール」以降6作しかリリースしていない。何事も対照的なふたり。


 映画でわかるようにマイケルはパフォーマーとして完璧なスターだった。それに対しプリンスは音楽に特化した天才。


 同年代のふたりは、まさにライバル。二人とも1958年生まれ。マイケルは09年に50歳で、プリンスは2016年に57歳で亡くなっている。


 このアルバムを聴いて、改めてプリンスの天才ぶりに感じ入った。オリジナルで36曲。なのに捨て曲みたいな楽曲がない。


 プリンスの天才ゆえの欠点はその溢れる才能。プリンスが亡くなった時、未発表曲が1000曲あったといわれていた。


 時間があれば、さっさと曲を作り、レコーディングをしていた。ゆえに発表曲だけでも、あまたありすぎで、よほどのファンでない限り全曲なんて聴くことができない。


 プリンス殿下の底の知れない真髄は謎のまま。


 メディアの高市叩きが止まらない。最近は「支持率急落と!」「自民に危機感」なんて論調が目立つ。その支持率、各社によって少し違うけど50%を下回っているところは、ほとんどない。

 

   岸田(後期)や石破政権時代は支持率が20%台から30%台。支持よりも不支持が常に上回っていた。短い石破政権では国政選挙で大敗北、2連チャン。

 

 それが現在の参議院の混乱状況を生んでいる。もし、参議院で選挙ができれば、この国会混乱状況が一変するはず。



 

 それにしても、中道(立憲&公明)の偉そうなこと。彼らの言動だけを聞いていると、世の中の正義は常に彼らが代表しているかのよう。まるでお隣の大国の報道官のよう。

 

 少なくともオールドといわれるメディアは、その野党の言い分が全て正しいかのように伝える。でも、オールドさんたちの伝播力なんて、もう、まったくといっていいほどなくなっている。

 

 これだけ連日、首相、与党を叩いても、自民党の支持率は30%を割ることもない。対する野党は軒並み3−5%。中道の支持率は自民党の1/10。この数字を見れば小川何某の偉そうな態度、嘲笑するしかない。

 

 物価対策や為替問題なども、政権の思うよ宇崎にはなってはいない。見え隠れするのは霞ヶ関の抵抗。その官僚システムとグルになって、抵抗勢力を支えるオールドメディア。

 

 どうにかならないもんか?オールドさん!



 

 犬の目線でストーリーが語られると、予告編で宣伝していた「グッドボーイ」。確かに予告編は良く出来ていて、期待感をあおられた。

 

 物語など、それ以上の予備知識なくシネコンへ。さて、犬目線映画とは?

 

「グッドボーイ」★★☆☆☆

 

 期待は見事にハズレ。犬目線というほど、犬目線じゃない。一番悪いのは、この飼い主の存在の意味が不明なこと。どうも病んでいる(肉体も精神も)のはわかるけど、それ以上の描写がない。

 

 結局、犬目線というコンセプトだけあって、あとはおざなり。その肝心な犬目線も一部だけで、予告編ほどではない。完全に犬の目線での映像なら少しは面白味もあったかも、だけど。(その意味で、予告編には嘘あり)

 

 結局、音響で怖がらせるという手法。これは出来のわるいJホラーに共通する駄作のルーティン。

 

 やはり、映画に必要なのは物語。コンセプトだけで観せるには限界がある。その手法で成功したのは「ブレア・ウィッチ」だけ。

 アメリカで異例のヒットを記録した「オブセッション災愛」。主人公は平凡な男の子。バイト先に好きな女の子がいるけど、打ち明ける勇気もない。バイト仲間に頼んで、告白のシュミレーションをする。

 

 最初は相手にされていなかったのに、ある日突然、恋愛関係に。彼はウキウキ。しかし、次第に彼女の束縛が強くなる。それが恐怖に変わる。



「オブセッション災愛」★★★★☆

 

 さすがに大ヒットするだけある。作りがうまい。最初は、ちょっとトロい男の子の恋愛ものとして見せて、後半はホラーな展開。

 

 このところ安いJホラーを立て続けに観たので、なんで、こんな展開にできないのだろうかと思った。清水崇は、この映画を観て、勉強すべき。

 

 この映画、アメリカ映画なれど、ぜんぜんお金など掛けていない。結局映画は脚本。どう物語を展開するか。怖がらせるなら、それなりの理由付けがいる。それを観客が納得するから、怖いと感じるのだ。

 

 この映画、女がどんどんエスカレートしていく。この怖さ。相手が女の子だけに、逆に怖さ倍加。

 

 今どき、普通に接しても、突然「あの人にハラスメントされました!」なんて指さされる。男は四面楚歌になんて展開は恐怖そのもの。


 怖さなんて身近にあるものなのだ。肝試しなんて設定(「口に関するアンケート」)でなくても、恐怖は日常の隣、延長にあるから怖いのだ。

 韓国映画「サヨナラの引力」。映画はサイゴンからスタートする。ある男女が同じフライトで出くわす。しかし、便はキャンセル。ホテルをあてがわれるが、彼女は部屋をもらうことができない。彼が「じゃ、僕のホテルへ来る?」と彼女を誘う。

 

 さて二人の関係は?



「サヨナラの引力」★★★☆☆

 

 期待しないで観たけど、なかなか良く出来ていた。サイゴンで再会した二人。実は若い時に付き合っていた。サイゴンのホテルで、昔の恋愛を追憶するという展開。

 

 学生時代に出会った二人、最初は、彼の片思い。仕方なく友人を誘って、サークル的な友人付き合いをする。


 彼女にはボーイフレンドがいる。しかし、この男の浮気が発覚して別れる。そんなタイミングで二人は付き合い始める。

 

 男はゲーム界で成功したい。女は建築士になりたい。それぞれの夢を抱え同棲する。しかし、現実は厳しく、挫折。さらに男の父親が倒れる。夢を追いかける余裕がなくなると、二人は二人でいる意味を見失う。

 

 学生時代に出会い、社会人になり、現実にぶつかり、別れるという展開は数年前に日本で大ヒットした「花束みたいな恋をした」に似ている展開。

 

 もしかして、この映画の監督は、あの映画を観て、それを韓国版としてアレンジしたのではないかと、観終わったあと感じた。パクりではないけど、インスパイアされた恋愛映画。


 

 

 

 大ヒットしている「キングダム」最新作「魂の決戦」。紀元前250年、秦国が隣国6国の合同軍との戦いを余儀なくされることを描く作品。

 

 この巨額の製作費を投入している、このシリーズのウリは派手なアクションと日本映画男優辞典のような豪華なキャスト。



「キングダム魂の決戦」★★★☆☆

 

 いつも、このシリーズを観て感じるのは、中国の古代史の話を日本人俳優で実写化する意味があるのかということ、原作はコミックなのでアニメならピッタリだと思う。

 

 この映画への中国人の感想を聞いてみたい。


 日本人が日本語で演じることに違和感はないのか?多分、あるだろう。反対のことを思い浮かべれば簡単。中国人や韓国人が信長、秀吉、家康を演じた映画を観たいか?

 

 アニメなら各国で吹き替えをすればいい。やはりコミック&アニメの世界なのではないか。演じる豪華俳優陣はどんな気持ちで演じているのだろうか?

 

 たしかにアクションは迫力がある。これは実写でないければ出来ない表現、時に馬での合戦はすごい。その反面、歩兵の描き方は雑。セリフでは戦争の重みみたいなことを言っているけど、やはり、ゲーム感覚で人の死の痛みはない。

 

 そんなことを気にするなら、観なければいい、が正解なのだろう。たまたま観てしまった。やはりと、後悔。

 

 でも、数点はいいところも。「四月の余白」で素晴らしい演技をみせた一ノ瀬ワタル。あまたいるキャストの中でも、あの肉体で光っていた。あの変なカツラヘアーも印象的。対する要潤のクールさも良かった。