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映画を中心にエンタメ、旅などを紹介しています。

 昨年後半、それに年明けに観たフランス映画「ファンファーレ!」と「サムシング・エキストラ!」。(最近のフランス映画の邦題は、必ずといっていいほど英語。)


 どちらもフランスでは大ヒット。でも、日本では、あまり話題にはならなかった。この2作とも、今のフランス映画らしい佳作だった。

 

 格差など社会問題を扱いながらも、決して深刻にならずに、コメディでコーティングした佳作。今のフランス人が求める娯楽映画のかたち。

 

 この2本に共通しているのは、社会問題を含有したコメディというだけでなく、あるアーティストの楽曲が使われていること。

 

 

 

 それはダリダ。シャンソン好きには伝説的なシンガー。

 

 1987年に54歳の若さで自死。没後、約40年経ってもフランス人のダリダ愛は冷めることはない。色褪せないダリダの魅力。(日本で例えるなら、引退して20年以上経っているのにラブコールの止まない、ちあきなおみのよう)

 

 「ファンファーレ!」では労働者の集まりで、みんなが乗れる曲としてディスコ・アレンジの「Laissez-Moi Danser」(踊らせて)が使われている。

 

 この曲、本当にフランス人は大好き。シニア世代が集まるパーティシーンでは必須の曲。(クール&ギャングの「セレブレーション」みなたいなもの)

 

 「サムシング・エキストラ」では、日本でも大ヒットしたアラン・ドロンが参加した「甘い囁き」。

 

 ダリダは大人の魅力。ヨーロッパのいい女の見本。



 

 クリス・プラットが主演している「マーシーAI裁判」。彼が演じたのは、近未来、ロスアンゼルスの刑事。


 映画は、この刑事が妻殺害の容疑で裁判にかけられるところから始まる。



「マーシーAI裁判」★★★★☆

 

 いきなりクライマックス。さて彼は90分で自分の無罪を証明できるのか、という展開。


 もちろん主役が有罪のワケはない。彼があらぬ疑惑を晴らしていく。映画はスピーディにみせる。


 なので、あまり疑問を挟む余裕もなくスタスタと展開。観ている間は、その展開を楽しんだ。


 未来なら、ありかも?と思わせる。しかし、後で考えると、彼は刑事だから、無実を獲得できるすべを持っていた。でも、一般人なら、何の反論もできないまま、有罪、処刑される。


 映画は、そうであってはいけないことを描くのが主題。なので、どうしてもご都合主義的な展開。


 これが2時間の映画なら、このアラが目立つのだろうけど、尺をおさえて、テンポがいいので一気に見せた。


 いくら、近未来でも、こんな荒っぽい裁判の被告にはなりたくない。

 竹林の道で有名なのは京都嵐山。ひと昔前はのどかな気分で竹藪を眺めながら散策を楽しめる場所だった。


 ここを抜けて坂を上がり、大河内山荘に行くのは京都滞在でマストな場所だった。京都のオーバーツーリズムの報を聞き、もう何年も京都に行っていない。


 あの道も観光客があふれて、竹下通りみたいになっているそうな。


 そんな竹林の道をゆったり、ゆっくり楽しめる場所が岐阜県にあった。岐阜県美濃加茂市、木曽川沿いにある「かぐや姫の道」。







 ここに来る前には雪がちょっと心配だった。岐阜県内は結構、降雪があったのに、このあたりは影響がなかった。



 この竹林。地元の方100人で、この保全をボランティアで担当されているとか。観光資源として利用されるように知名度アップが、地元民の悲願。


 初めて来たけど、この竹林と太田宿、古戦場にもなった木曽川なども、魅力的な場所だと思う。駅周辺にコンビニが1軒もないのは今時不便だけど。

 チャップリンの自伝映画が年末に公開された。昨秋、偶然、フランスで出版されたチャップリンの評伝を読んでいたので、彼の生涯への興味が掻き立てられていた。

 

 でも、なぜか、その映画を観るチャンスを逃してしまった。(世間的にも大した話題にはならなかった。淀川先生が生きていたら、大宣伝するだろうに、時代は変わった!)

 

 そんな中、旧作も上映されていた、そこで1921年の短編「のらくら」を観た。「ゴルフ狂時代」という邦題もある短編。チャップリンは、いつもの放浪者と小金持ちの男の二役。



 

 映画は駅に列車が到着するシーンで始まる。ご婦人が戻ってくるが、亭主の出迎えはない。


 亭主(チャップリン)は時間を勘違い。慌てるが間に合わない。

 

 ご婦人だけタクシーで帰る。そのタクシーにちゃっかり便乗する放浪紳士のチャップリン。

 

 場面がゴルフ練習場に変わり、ゴルファーたちを散々コケにするチャップリンが描かれ、クライマックスは仮装パーティ。ここで小金持ちの亭主と、そこに紛れ込んだ放浪紳士のチャップリンが「共演」する。

 

 仮装という設定がうまい。それならば、誰が紛れ込んでもわからない。全体には20分程度の短編なのだけど、物語展開が完璧なので、短編とは思えないほど充実している。

 

 この当時はこんな短編を量産していた時代。それでも、チャップリンは安く早く作るだけでなく、きちんとした映画に仕立てている。


 100年以上も前の短編を見てもチャップリンの天才ぶりは変わらない。もっと、もっと観たい。

 初めての美濃への旅。お仕事でなければ、来る機会のなかった街。


 調べてみると、なかなか興味深い。ヒストリカルなエピソードがたくさんある。


 平家落人伝説や、鎌倉時代の古戦場など。今でも歴史を感じ場所が残る街。


 その中までも、一番わかりやすく残るのは、宿場町のあと。中山道の太田宿場。





 ここが楽しいのは、古い建物が残っているだけでなく、それをおしゃれに再利用していること。



 書店だったり。

 ギャラリーだったり、



 花屋さんがあったり


 チョコレートショップだったり


 ただ、歩くだけで、現代から江戸までタイムスリップしたみたい。それを上手に再利用している好例。



 そして、これが本陣。さすがの貫禄。




 ジョニー・デップが出演しないで、監督だけをした作品「モディリアーニ!」が公開中。もちろん主人公は画家のモディリアーニ。

 

 彼を主人公にした映画にはフランス映画界の華、ジェラール・フィリップが主演した「モンパルナスの灯」(1958年・監督はジャック・ベッケル)という名作がある。

 

 肺結核を患ったモディリアーニが病にもかかわらず、売れない絵を描き続けた悲劇の恋愛映画。


 これに対して、デップ版の「モディリアーニ」は元気いっぱい。ベルエッポックのパリを駆け回る色男。



「モディリアーニ!」★★★☆☆


 アート好きで、バネッサ・パラディと実質婚をしていた時には、パリ・モンマルトルに住んでいたデップ。


 だから、デップらしいアートをテーマにした作品を期待した。この映画、ある意味、デップらしさはあるけど、ジェラール・フィリップの名作には程遠い。


 あの映画を意識過ぎなのかもしれない。あの作品は、あくまでも隠な映画だったから、ベルエポックの時代を陽気に描きたいという思い。


 それはそれで、いいけど、なんとなくまとまりがない。締まりのない作品になってしまった。意図は良し、結果は今ひとつ。


 モディリアーニを演じたイタリア俳優リッツカルド・スカルマルチョは、なかなか魅力的だった。

 

 

 アカデミーを2度受賞しているジェシカ・ラング。70代の主演作品「喝采」が公開中。

  

 彼女が演じたのは往年の大舞台女優、リリアン・ホール。映画は認知症が発覚した彼女がチェーホフの「櫻の園」に挑む姿が描かれる。

 



「喝采」★★★★☆

 

 23歳で「キングコング」のヒロインに抜擢されたことでスタートしたラングの映画女優人生。映画はヒットしてゴールデングローブ賞の新人賞を受賞するも「お猿と共演した女優」として干さる。

 

 見事な復活を遂げたのが3年後。ボブ・フォッシーがカンヌで最高賞を受賞した「ALL THAT JAZZ」。彼女は主人公の夢のヒロインを演じた。

 

 以来、約半世紀、大女優の道をまっしぐら。ゴールデングローブ賞、トニー賞など、映画、テレビ、演劇の栄誉を数多く受けている。

 

 新作は彼女と重なるような大女優役。認知症が確認され、控える舞台公演を迎えられるかという展開。やはり、オスカー女優のキャシー・ベイツ(彼女は製作も兼任)も登場。この大女優を支える家政婦兼マネジャーのような存在を演じる。これが、さすがの演技。

 

 この2大女優の熱演で見せるバックステージもの。素材に新鮮味はないし、現代の話なのに古臭い(いくら往年の大女優の話にしても)。


 お金がかかるかもしれないけど、80年代の話にしたら、ノスタルジーな味わいと、ある種のリアリティが出たのではないか。


(キャサリン・ヘップバーンやアンジェラ・ラズベリーが現役だったんだし!)



 

 今回訪れる美濃加茂市。ここは江戸時代、中山道の宿場町として栄えた町。今でも、その名残りが見られる。

 

 中山道、51番目の宿場町「太田宿」(中山道は69次)。

 

 ここには木曽川を渡る「太田の渡し」があったそうで、中山道の難所として知られていたようだ。(映画になった「雨あがる」を思い浮かべた)



 

▲木曽川


 仕事の合間に、この宿場町まで足を伸ばしてみた。




 確かに中山道の旧宿場町らしい風格のある道筋。散歩には最適な旧街道だった。

 

 仕事旅で岐阜・美濃へ。今回も撮影会のアテンド。前泊で美濃加茂市まで、朝、東京から移動。普段、車で移動することが少ないので、車の移動は、結構楽しい。

 

 一番の楽しみはサービスエリア。ところどころのサービスエリアで地産の野菜などを買う。これが楽しい。

 

 ランチは唐揚げ定食と決めている。東京を朝発すると静岡、愛知あたりでランチタイムになる。このあたりに鳥からがうまいのだ。




 

 サービスエリアって、若干、値段の設定が高めのところが多いけど、鳥から定食は市場価格で提供される。なんでだろう。安いというだけでなく、カラッとして美味しいのだ。


お約束のような、車窓からの立派な富士山。

 

 

 アカデミー賞のノミネートが発表された。「罪人たち」がほとんどの部門を制して16部門の最多ノミネート。13部門で続くのは「ワン・バトル・アフター・アナザー」。

 

 確かにサプライズヒットした作品だし、ホラーの質を上げるという意味では意欲作だけど、あの映画、それほど「優れて」いるのだろうか?


 今回のノミネート作品を見ると、アカデミー賞って、こんなレベルのか?と感じる。

 

 「罪人たち」は、個人的には2度、3度繰り返して観たい作品ではなかった。(昨年、作品賞に輝いた「アノーラ」も一度観ただけで十分。数年経っても、観返したいとは思わない)

 

 この結果を見るとアメリカ映画って、やせ細っているなと感じる。


 話題になっているNetflixによるワーナー映画の買収。Netflixは一応、新作は劇場公開を優先するとは言っている。でも、その期間は45日。つまりは、どんなにヒットしていても1ヶ月半で劇場を引き上げ、配信に回される。

 

 どうしてもスクリーンでという人以外、45日待てば、確実に配信される作品をワザワザ観に行く? 


 自分はスクリーン派なので(配信を見たことがない!)「観る」。でも、一般の人は「観ない」が多数だろう。

 

 Netflixが最強のコンテンツ提供者であることは理解しているけど、映画のことを考えると、それでいいの?


 アメリカ映画はもっとやせるのではないか、と心配になる。


落選!

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