26年スクリーンで観た映画109「モーガンクリークの奇跡」戦中のコメディ | con-satoのブログ

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 渋谷シネマヴェーラではプレストン・スタージェスの特集上映中。


  

 1930年代から脚本家として活躍。40年からは監督にも進出。監督デビュー作でアカデミー賞脚本賞を獲得したハリウッドのレジェンド。


 ただし、キャリアの後半は順調ではなく、一時は「忘れられた」存在だったとか。


 そのスタージェスが42年に監督した「モーガンクリークの奇跡」を観た。



 主演は「アニーよ銃をとれ」のベティ・ハットン。彼女が演じるのは軽薄な女。彼女が引き起こす騒動で、周りが振り回されるというコメディ。


 戦中の1942年に製作された映画。その同時代を舞台にしている。


 ベティ演じる女性、地元で行われる兵士の送別パーティーに行く。兵士たちは明日は戦地の身。ハメを外す、若い女性たちも大はしゃぎ。


 ヒロインは朝帰り、アルコールで曖昧な記憶ながら、兵士と即席結婚したみたい。後日、妊娠していることもわかる。


 でも、誰と結婚したのかも覚えていなくて。という展開。


 こんな無茶な話を戦争進行中に製作するスタージェスのおふざけ心、すごい。日本では、盛んに戦気高揚映画が作られていた時代。


 もっとも、アメリカでも、おふざけが過ぎると不評でスタージェスはパラマウントをクビになったそうだ。


 それ以来、不遇な映画人生を送ったというスタージェス。でも、晩年になって、再評価。彼のセンスの良さが見直された。


 この「モーガンクリーク」は、失敗作の烙印が押された作品。でも、話は無茶苦茶なのに、テンポが良くて、これぞスクリューコメディというような出来だった。