ASDさんが自分のこだわりに気づくチャンスは非日常の中にアリ! | ASD【自閉症スペクトラム】女係長 鹿島じゅんの日常生活はサバイバル!

ASD【自閉症スペクトラム】女係長 鹿島じゅんの日常生活はサバイバル!

25年以上1つの会社に健常者として勤務し、係長として人の上に立つようになった私が、
どのようにASD(自閉症スペクトラム)の特性と折り合いをつけて生活しているか、
その方法をお伝えしていきたいと思います。

ブログにお越しいただきありがとうございます^^
 
ASD(自閉症スペクトラム)
愛着障害当事者から
"幸せになるための心理セラピスト"
鹿島じゅんです。
 
私の発達障害に関する診断結果
コチラです。
 
私の愛着障害に関する生育歴
コチラです。
 
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発達障害専門カウンセリングの受診や、
社会での様々な失敗や学びのおかげで、
ASDの特性であるこだわりを、
大分手放せたと思っていた私ですが、
1つ大きなこだわりを抱えていたことに、
このコロナ禍で気づくことが出来ました。

それは、、、

「福岡の絵画教室に通い続ける」

という、こだわり。

私は自分に、
ASDと愛着障害の両方があると分かってから、
この本を参考に、
自分の自己有能感を上げようと頑張ってきました。
この本の中に、

「好きなことをやり続けることで、
発達障害を改善した人の話」

が載っていたために、
私はその当時通っていた、
福岡の絵画教室に通い続けることで、
自分のASDの特性を改善しようと考え、
実行してきたのです。

そんな私にとって、
その絵画教室で行われていたデッサンコンクールは、
単なる遊びではなく、
自分の発達障害の改善の目安のように、
私の意識の中で捉えられていました。

大分県に転勤になった時などは、
この福岡の絵画教室に通い続けるために、
毎週土曜日の朝6時に自宅を出発して、
日曜日の夜9時過ぎに自宅に帰宅するといった、
とてもキツいスケジュールをこなしていました。

おかげでその当時は、
仕事の続いた金曜日の夕方よりも、
月曜日の朝の方が疲れてフラフラしてました(^◇^;)


(毎週末、片道3時間以上かけてホテルに泊まってまで、
福岡の絵画教室に通い続けられたのもASDのこだわりの強さが成せるワザ?)

でもそんな私だったので、
鹿児島県に転勤が決まった今年の3月も、
当然、週末は福岡の絵画教室に、
通い続けるつもりでいました。

でも、そこに起こったのが、、、

コロナ禍による県外への外出自粛

そのため私は、
福岡にある絵画教室に、
通うことが出来なくなったのです。

その県外への外出自粛は、
しばらくして緩和されたものの、
1ヶ月に1回程度は年老いた母の住む実家へ、
顔を出しに行っていた私は、
(実家は私の住んでいる場所から車で30分程度のところにあります)
絵画教室のために、
コロナ感染者の多い福岡に私が行くことで、
母をコロナに感染させてしまうリスクを考えると、
福岡の絵画教室通いを再開させることが、
出来ませんでした。

それで泣く泣く、
鹿児島県にある絵画教室に、
通うことにしたのですが、

以前通っていた福岡の絵画教室では、
自分の成長に行き詰まっていただけに、
新しく通いだした鹿児島の絵画教室の先生から学ぶ内容は、
私に新たなヤル気を起こさせてくれました。

(新しい環境って怖いけど、勇気を出して踏み込むと得るものいっぱい!)

私が学んだ心理療法の中で、

1.上手くいっていることは変えずに続ける

2.上手くいった時と同じことをすれば、また上手くいく

3.上手くいっていないのであれば、違うことをする

という教えがあったのですが、
私は自分の絵が成長していないと分かっていても、
意図的に、
"絵画教室を変える"という選択肢は、
考えないようにしてきました。

それは、自分の絵が成長しないからといって、
教室を変えるのは、
自分の怠惰を先生の所為にする、
逃げのようにも思えたし、
それよりも、何よりも。

私の存在を認めてくれている、
福岡の絵画教室の皆んなと離れることは、
自分の居場所を失うことのように、
私には感じられたのでした。

(ひとりぼっちは、寂しいよぅ、、、)

これにはきっと、
幼少期に家庭に居場所がなかった私の、
愛着障害による歪な思考が、
影響していたと思います。

でも、今回のコロナ禍の影響で、
福岡の絵画教室に強制的に通えなくなった私は、

福岡の絵画教室に通わなくても大丈夫な自分

に気づくことが出来ました。

自分でも、知らない間に私は。

愛着障害を克服出来ていたことで、
福岡の絵画教室を依存対象にしなくても、
大丈夫な自分になっていました。

私にとって福岡の絵画教室の皆んなは、
やっぱり大切な存在なのに、
変わりはないのだけど。

"会う"ことに固執しなくても。

同じ好きなこと(絵を描くこと)を続けていたら、
きっとどこかでまた道は繋がるよね

って、
そんな風に思えるようになったのです^^


だから、私は。

与えられた新しいこの場所で。

もう一度、
福岡の絵画教室の皆んなに出会えた時に。

成長を驚かれるような自分になろう♡

そんな風に考えたらね。

福岡の絵画教室の皆んなと離れたのも、
全然、悲しいことでは無いし、
新しい環境で学べることは、
福岡の絵画教室の皆んなには手に出来ない、
とても貴重なもののように、
感じることが出来たのです^^

きっと、コロナ禍が無かったら。

ASDで思い込みの激しい私は、
どんなに体がキツくても、
頑張って福岡の絵画教室に、
通っていたと思うから。

コロナで大変なことは、
やっぱりいっぱいあるのだけれど。

ただ、大変だと思うばかりではなくて。

いつもと違う状況は、
自分の無意識のこだわりに気づかせてくれる、
貴重なチャンスにもなり得るから。

非日常の体験の中で、
自分は何で、
そのことにこだわっていたのかを考えると、
本当は必要ない、
自分の無意識のこだわりを手放す、
貴重なチャンスに出来るかもしれません^^