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BOOK「翻訳夜話2 サリンジャー戦記」村上春樹・柴田元幸 著

「キャッチャー・イン・ザ・ライ」を翻訳した村上氏と監修に携わった柴田氏がその魅力について語った対談集兼解説書。


「キャッチャー」はサリンジャーが戦争から帰還してから書かれた作者の自伝的小説でもあります。でも単なる

思春期における自己探索の物語、

大人になりたくないピーターパン症候群の男の子の物語、

社会に反抗する無垢な少年の物語、

情緒不安定な子のたわごと、

だけではない意外と奥の深い小説なのであります。


でも主人公があーだこーだとつかみどころなくしゃべり続けるので、いい小説なんだけど、なんだかな~というのが正直な感想でした。


村上氏が語る魅力の一つに作者は枠組みをきちんと組み込んで物語を作るというやり方ではなく、とりあえず目的地を目指さずに線路のない道を走らせてみよう、みたいな流動的な文体で作り上げている「生きた物語」だ、と。


なるほど、ivisはわりと構成がしっかりした小説が好きだからこの手の文体は馴染みにくいというか、ちょっと肌に合わない感じだったかも。だけどなんか心に残るんだよね・・・優しさを感じるんですよ。


その他にも作者サリンジャーが執筆した時代背景、登場人物の位置づけや村上氏は小説家ならではの視点から、さまざまな角度から「キャッチャー」を分析しています。



小説「キャッチャー・イン・ザ・ライ」 J・D・サリンジャー著 村上春樹訳

この小説、40年以上前にすでに野崎孝氏の日本語訳は出ており、その時の邦題は「ライ麦畑でつかまえて」です。出版社の契約で日本訳のはこの2人のしか出版されていないとか。


で、今回新しい訳で読み直してみました。

冒頭、いきなり違いが・・・

村上訳では「君」に語りかける手法をとってます。「君」とは誰なのかは最後まで分からずじまい。

主人公のホールデンは思春期の男の子で、自分が経験した学生生活や寮の友達、先生、家族のことをとうとうと述べまくります。

正直、このくだりが少し退屈・・・ぐだぐだ何を言いたいんだろう?って感じで。この子はフツーじゃないというか、神経質で感じ易い子らしく誰かに何かを言われた、された事柄に対していちいち感想がついてくる。それが全て共感できるとか、笑えるとかじゃないのよね。

そんな調子で進んでいくもんだから方向性がいまいち見えてこない。どこに着地するんだろ?と探りながら読み進めなくてはいけないんで挫折しそうにQueenly


だけど最後まで読んでみると、モヤモヤしていても何となくイイ小説だよなあ、と思えてしまうから何とも不思議。

感覚で感じる小説なんでしょうね。女の子より男の子の方がより強く感じるんじゃないかな。



モヤモヤ部分を解消したくて訳者後書きを読もうと思ったら、サリンジャー側から翻訳にあたっての条件として「訳者が本に一切の解説をつけてはならない」とあったそうです。
でも別冊に解説と「キャッチャー~」の魅力について語られている本があるというので早速借りてみました。

その本とは「翻訳夜話2 サリンジャー戦記」柴田元幸氏との対談形式で綴られているそうです。こちらの感想はまた後日。

BOOK「潜水服は蝶の夢を見る」ジャン=ドミニック・ボービー

世界的に有名な雑誌編集者だったジャンは43歳で脳梗塞に倒れ、自由が利かない体になってしまった。

それは重い潜水服を着せられて体を動かせなくなってしまったかのよう・・・唯一自分の意思で動かせる場所が左目だけ。他人はその部分だけで彼の意思を読み取る。


左目の瞬きと想像力と忍耐力で書き上げた感動的な一冊です。

重い闘病生活記などではまるでなく、鼻に止まったハエを追い払えない自分に苦笑してみたり、外出して皆が油っこいと言って敬遠するポテトを揚げる匂いに感動したり不自由ながらも今の状況を客観的な視線で冷静に捉え、フランス人らしいウィットにとんだ文章で綴られています。


日本人はちょっとこんな感じには書けないだろうなあ。動けない辛さ苦しさをまず前面に押し出しちゃっうんじゃないかと。どっか湿っぽいんだよね、日本人って。


映画化もされているので後で観てみようと思います。原作の雰囲気が出てるといいなあ。


映画「マネキン」

彫刻家志望の青年ジョナサンが恋したのは自分が作ったマネキンでした。

そのマネキンは彼と2人きりの時だけ命を吹き込まれ生き生きと動き出し、彼が勤めるデパートのショウウインドゥのディスプレイを華麗に変身させます。

その仕事っぷりが評価されてジョナサンは部長に大抜擢。その後すったもんだがあってマネキンは見事本物の人間になりましたとさ。

めでたしめでたし。


良くも悪くも80年代らしい映画。

まだ世間(日本ならずアメリカもね)が映画におとぎ話的なファンタジーを夢見、素直にそれを喜べた時代の映画ですよね。ストーリーが浅くても、演技がさほどでもなくても許せちゃう。まして主役の2人がかわいかったらね。


10年ぶりでみたんだけど、残念ながら時代と共に去ってしまう作品だな~と感じてしまった。ほほえましくてかわいい映画ではあるんだけど。


で、あの人は今何してるんだろ?と出演者の現在を調べたら・・・

アンドリュー・マッカーシーはさすがに当時の爽やかさと甘い顔は陰をひそめたものの、体型をちゃんと維持してかっこいい中堅の役者さんになっていました。主に活動の場をテレビに移したようです。


キム・キャトラルも今も変わらないスタイルで話題作「セックスアンドシティ」で活躍中。


ショックだったのはジェームズ・スペイダー。線が細く繊細な雰囲気の美青年だった彼はカーネルサンダーKFC系へと変身してしまったのだー!


月日って残酷ね~困った

海外ドラマ 1話分サンプル

DVD借りるとたまーに海外ドラマ1話分がおまけで入っていますよね。

この前観たのはこの4作品



「ゴースト」

小さい頃から霊感の強い主人公が現世に未練を残したままさまよっている霊と交信して彼らが成仏(欧米ではこんな言い方しないけど)できるよう手助けをするスピリチュアルドラマ。

なかなかいいドラマだったけど、スピリチュアルものならivisはミディアムの方が好きだな(´v`)


「アグリ・ベティー」

およそ美人とは言えないベティーが大手ファッション誌のアシスタントに抜擢。採用の理由は実力ではなく、女好きの編集長が手を出さないだろうという狙いのため。でも彼女は健気に仕事をこなそうと努力。

まー、ありきたりのストーリーだけど、ベティーちゃんのキャラクターがいいですね。見ていて応援したくなるキャラです。


「ブラザーズ&シスターズ」

アリー・マイラブのキャリスタ・フロックハート主演のホームドラマ。

キャリスタがアリーとは違うテンションなのが見ていて不満。もちろん役作りとして当然のことなのだけど、何だか物足りないしょぼんストーリーのテンポがちょっともたついてる感じ。


「クリミナル・マインド」

FBIの捜査チームが犯人をプロファイリングして事件を追うストーリー。

正直、証拠もないのに犯人像の条件にぴったりだからと言って逮捕するか~?とかこんなことで共犯者と断定しちゃうの~?と思わずツッコミ入れたくなるくらい解決の展開が早すぎ。

それぞれのキャラも弱いような・・・


この中で続きが観たいと思ったのは「アグリ・ベティー」

でも「ミディアム3」がレンタル開始されたので、そっちも観なきゃ。