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映画「ヒトラーの贋札」

第2次世界大戦下、ナチスドイツが贋札を作ってイギリスの経済を混乱に陥れようと画策したベルンハルト作戦を題材にした、実話を基にした作品。

ユダヤ人強制収容所に収容された贋札作りに必要な技術を持った人たちが集められ、ポンドやドルの偽造を強要されます。


結果を出さないと命の保障はない。

結果を出すと敵であるナチスドイツが有利になり、世界はヒトラー政権に握られる・ ・・

どちらに転んでも未来はありません。


贋札作りのプロで責任者のサリーは結構ドライに仕事をこなしていきますが、正義感の強い印刷屋の熱意や虐げられている同胞のためにも完成を遅らせたりして、ささやかな抵抗を試みます。


自分が同じような立場だったらどうするか?

やはり不本意ながらも仕事をこなしていくでしょう。生きるために。


最後に戦争が終わり、収容所は解放されますが人々が歓びに満ちた表情ではなく、疲れきった無気力気味の表情だったのがとても印象的でした。

「ロードショー」休刊だそうです

朝、目覚ましテレビで知り、びっくりしました。

休刊の理由として「ハリウッド若手映画スター不在」があげられていた。タイタニックのディカプリオが最後の若手ビックスターだったらしい。あの映画は97年の映画ですよ~あれから10年も彼に続く若手スターは現れなかったのねー言われてみればそうかも。そのディカプリオも劇太りしたり、女子が喜びそうな映画に出演しなかったせいで人気も長続きはしなかったしね。


で、街の声を聞くと今はジョニー・デップがハリウッドスターでは一番人気らしい。「パイレーツ・オブ・カリビアン」で存在がメジャーになって世界的に認められたからでしょう。ivisとしては知る人ぞ知る個性派俳優路線を突っ走ってほしかったんだけどな・・・

そんなジョニデは2ヶ月毎に表紙を飾っていた時期もあったとか。そんな頻繁に彼を表紙に持ってこざるを得ない状況に編集者もさぞかし頭を痛めたでしょう。


昔はインターネットがなく、新作映画情報はこの手の雑誌に頼っていて、公開を待ち遠しく思っていたもんです。最近のハリウッド映画の低迷もあいまっての休刊。ちょっと寂しい寂しいうさぎ

映画「スーパーマン リターンズ」

あのスーパーマンが帰ってきた。Sぱーまん

あの青いぴちぴちのボディスーツに赤いプロレスパンツ、胸のS字ワッペンと服装完璧。仮の姿である新聞記者のクラーク・ケントの黒ぶちメガネも当然。

今度のスーパーマン、亡くなったクリストファー・リーヴに似てますね~あご割れのところまで(笑)

有名すぎる音楽や父役のマーロン・ブランドが声だけ出演したり、悪役がどこか3枚目だったり、恋に悩むヒーローの姿と今までのシリーズをちゃあんと汲んでいます。監督はかなりのファンとみた。


CGの発達や撮影技術の進歩で空飛ぶシーンとか自然でスピードも速い。そしてもちろん強い。落下する飛行機より早く飛び、機体を軽々と支えちゃうし熱さにもへっちゃら。

でも新しいスーパーマンはクリストファー・リーブよりどことなく頼りないような・・・絶対的な強さというものがイマイチ感じられなかった。

正直、懐かしさばかりが目に付いてしまいました。

映画「サマリア」

またしてもギドク監督の韓国映画。


娼婦ありながら一夜を共にした後に男を信仰へと駆り立ててたある意味聖女ともいうべき伝説のインド人に自分を重ね、無邪気に援交に励むチェジン。

その彼女のマネージメント兼見張り役の親友ヨジン。

ある日現場を取り押さえられたチェジンはホテルの窓から飛び降りて事故死しちゃいます。ヨジンはショックを受け、お金と今までの記録を焼き捨てようとするけど、彼女の贖罪のため援交相手に会いに行きお金を受け取らない娼婦と化します。

ある日父親が偶然その現場を目撃。その後彼は娘を執拗に見張る日々を送る・・・


若い女の子とセックスが出来ることを喜ぶ中年男に愛おしさを感じているチェジンに対し、そんなオヤジを毛嫌いするヨジン。対照的な考え方の2人はチェジンの死によって1つになります。

彼女たちの行為は身を売るというよりは愛を分け与えているって感じかな。ある意味人間愛、無償の愛だよね。だからこの監督の描く娼婦は堕落したようには見えないのよね。彼がキリスト教徒というのも関係しているのかも。

だけどいくら無償の愛とは言え、親の立場からしてみるとショックで悲しみと同時に相手に怒りを感じるのは当然の感情。愛情が深ければ深いほど傷つきます。そして傷ついた心は正常な精神から逸脱した思いもよらない行動に出てしまうんですよね。人間っていつ心が壊れるか分からないもんね。



暴力や血を流すシーンもあるけれど映画全体を流れる透明感は静かな余韻を残します。


映画「眺めのいい部屋」

20世紀初頭の英国。良家のお嬢様であるルーシーは年の離れた従姉妹と一緒にイタリアへ旅行に。

同じ宿に泊まった同郷で同世代のジョージ親子と知り合いになる。人生に意義を見出せなかった彼はルーシーと出会えたことで生きる喜びを知ります。そんなストレートな感情をぶつける彼にルーシーはたじろいながらも惹かれていきます・・・


ジョージのストレートな愛情に戸惑いながらも自分の心に芽生えた感情を認めようとしないで意地を張るルーシー。その揺れる気持ちや彼女をとりまく大人たちの心情が画面に滲み出てきて観ている側に優しく訴えてきます。彼女が婚約した相手を皆が快く思っていなかったのには思わず苦笑しましたが。



原題「A Room With a View」 きれいで爽やかな言葉ですよね。映画もそんな雰囲気を損なわないで登場人物のほとんどが上流階級なんで衣装や家具、立ち居振る舞いがとっても上品。でも全然嫌味な感じではなく、格調高い仕上がりがとても好感を持てます。

監督はさぞかし生粋の英国紳士かと思いきや、なんとアメリカ人。とても意外でした。

キャストはイギリス人が大半を占め、マギー・スミス、ジュディ・デンチ、ダニエル・デイ・ルイス、ヘレナ・ボナムカーターなど今も活躍する役者さんが勢ぞろい。


今、この時代ではこんな雰囲気の映画はなかなか作れないだろうな・・・