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小説「重力ピエロ」伊坂 幸太郎 著

遺伝子関係の会社に勤める泉水くんのイケメン弟は半分しか血が繋がっていない。

なぜなら彼は母親がレイプされて生まれた子供なのだから。


レイプによって生まれた子供、春くん。

普通なら忌まわしい事件で生じた命を誕生させないと思うけど、父は「よし、産もう」と言いました。

結果生まれたのは春くんで、皆彼が生まれてきてよかったと思っている。

だけど事件がなければ彼は存在しない。そんな矛盾する事実が兄弟を苦しめる。


辛く忌まわしい過去を持つ家族のハナシだけど、重たーくもないし暗くもなく、昼ドラのようなドロドロもありません。その理由は泉水くん以外は直接的な感情が記させていないから。泉水くんの思い出や彼を介しての会話でしか気持ちを推し量れないけど、家族がそれぞれに苦しんでいることは伝わってきます。


そして彼らが住む仙台では連続放火事件が起こり、その近辺には必ずグラフィティアートが描かれていました。弟は2つの関連性に気づき、兄は謎解きにとりかかりますが・・・

ミステリーの要素も入っていますが、この小説の魅力は別にあります。

登場人物がちょっと変わり者が多く、泉水くんと交わさせる会話が何ともいえずおかしい。味のあるとぼけた会話はあだち充の漫画にちょっと似てるかも。

それと比喩。春くんはやたら「ガンジー語録」を持ち出します。そのことで彼の表面に出てこない部分を測り知ることが出来るのです。


「本当に深刻なことは陽気に伝えるべき」

これはこの物語の核となる言葉。人生においても言える言葉なんじゃないかな。


手とリス

久々にテトリス、やってみない? ブログネタ:久々にテトリス、やってみない? 参加中

じゃなくてゲームのテトリステトリス

昔めっちゃはまりました。

でも考えている時間が長くオロオロしているうちにガンガン積み重なり、固まってハイ終了~

なかなか上達しなかった・・・しょぼん


久々にやってみたら、この判定


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これってとっさの判断力が培われて脳トレにもなるかも。


映画「炎のメモリアル」

人命救助に命をかける消防士の青春ストーリー。正統的な感動昨。

CGではなく本物の業火は迫力が違~う!熱がこちらまで伝わってきそうな感じ。



初めての出動、初めての人命救助、初めての同僚の死・・・様々な経験をして一人前になっていったジャック。それを温かい目で見守る署長のマイクと同僚たち。

この2人の他に男所帯の消防署で繰り広げられる野郎同士のいたずら悪ふざけが結構面白かった。ロッカーにアヒルを入れられたのにはこちらもびっくり。でも狭いロッカーに無理やり入れられていたらアヒルちゃんは暴れるはず。開ける前に気づくよねー?

でもまあ、消防士さんたちはこんな他愛のないいたずらをお互いにしあって仲良くなっていくのかも。ピリピリした職場ではいい仕事はできないもんね。


あえて火の中に飛び込む消防士の仕事っぷりと勇気にはほんと頭が下がります。そして危険を伴う仕事に就いてる夫を支える妻にも。

映画の中でジャックは大きなケガを負った同僚をみて、家族のためにも現場を離れようかと妻に悩みを打ち明けます。だけど彼女は夫の本心を分かっていたし消防士という職業を誇りにも思っていたので続けるよう説きます。ジャックも彼女の理解に感謝し再び仕事に励むのでした。


人の役に立ちたい、人の命を救いたいと思う気持ちは炎の中に飛び込む勇気を与えてくれるんですね。

映画「オペラ座の怪人」2004年版

ミュージカルでも御馴染みの「オペラ座の怪人」


幼なじみの子爵ラウルが好きだけど音楽の師匠でもある怪人に無意識に惹かれてしまう歌姫クリスティーナ。三人の恋模様を軸に描いています。

芸術に目が肥え優秀な建築、デザイナーでもある天才で陰のある男の色気も備えているも顔に醜い痣があるため小さい頃から愛されなかった怪人。彼の抱える孤独と悲しみがミュージカル仕立てになっているせいで薄くなってます。唄わずに迫力あるセリフで押していった方がよかったんじゃないかな~


それとここ唄わなくていいでしょ、というシーンも多かった。特に前半。怒っているのに唄われると迫力がいまいちだし、階段降りるだけなのに唄ったり。ま、ミュージカルだからツッコミどころは満載。


ミュージカル嫌いじゃないんだけどな~見ごたえのあるダンスシーンが意外と少なかったのも不満顔



漫画「ペルセポリス」 マルジャン・サトラピ著

1969年生まれの著者がイランで過ごした激動の時代をリアルタイム目線で漫画にした本です。なんとイラン初!

スクリーントーンとか貼ってなくて版画みたいにはっきりした線とベタ塗りがほとんど。「のらくろ」の漫画っぽい。


イランとか中近東って馴染みがないので初めにイランの歴史がざっと記されていたけど、昔はペルシアと呼ばれていてアラブやモンゴルなどの侵略にあって民衆は2500年も圧政と服従を強いられてたそうです。1979年革命が起こり現在に至ります。イランという国名になったのは1925年だそうな。ぜんっぜん知らなかった。


革命は庶民が望むものではあったけど、西洋化しつつあった日常生活をイスラム教の自由を制限した規律や道徳を強いて不自由な生活だったみたい。

彼女の学校でも10歳の時に突然男女別の教室で女子はヴェール着用で肌を露出しない服装を義務付けられたそうだ。

ずーっと昔からあの衣装で過ごしていたわけじゃなかったんだね~


革命後、彼女の学校では皆が親族の英雄話など自慢しあっていたとか。でもマルジ(マルジャンのあだ名)の周りには敵をたくさん倒した兵士や刑務所に入れられたり拷問に耐えた人がいなかったため、ちょっと肩身の狭い思いをしたらしい。子供だったらそーゆーもんかもしれないね。

でも政治犯として刑務所に入れられていたおじさんが釈放されて、彼女は自慢できるネタができたと思い嬉しくなります。しかしそのおじさんはスパイの容疑で処刑されてしまいます。

革命が終わったけど国内情勢は不安定で政治犯は暗殺や処刑の対象だったのです。彼女は深く悲しみました。


そんでもってイラン・イラク戦争へと突入。マルジの両親は彼女を戦火から逃がすために1人でオーストリアへ旅立たせました。彼女の家はわりと裕福で上の階級に属していて子供を自由に育てていたんで、西欧教育を受けさせたいと思っていたようです。でも14歳で1人外国ですよ?いくら面倒をみてくれる人がいるとはいえ、すごい決断。それだけ国内は混迷を極めていたということ。彼女もそれを承知の上で母国を後にします。


それからオーストリアでの生活、恋、失恋挫折、そして帰国とハナシが続いていきます。


反骨精神に溢れ自分の意見をはっきり言い、自由を愛するマルジはこの国に向いていないという父の意見に賛同し、フランスへと生活の場を移すことを決意します。

女性が走っているだけで咎められるんですってよー その理由が、走っているとお尻の動きが猥褻に見えるからなんだとか。ミニスカじゃなくてズボンはいてコートまで羽織っているのにですよ?笑っちゃうけど向こうの人にしてみれば淫らな行為で罪となるらしい。ivisら自由でいることが当たり前の生活を送っている女性には住みにくい国のようです。

オリンピックとか観ないんですよね・・・たぶん。水泳とか刺激が強いですもんねえ。まさかとは思うけどイランのAVって女子陸上とかだったりして(笑)


マルジの両親は、今のイラン人は政府に踏みつけられているだけじゃなく、伝統にも押しつぶされている。革命のせいで50年前に戻ってしまった。この遅れを取り戻すには何世代もかかるだろうと語っています。


これを読んだらイランという国に少し興味を持ちました。