映画「25年目のキス」
生真面目でお堅い新聞社に勤めているジョジーは社長の鶴の一声で高校生の実態調査のため、ハイスクールへ生徒として潜入する。しかし学生時代ダサくて苛められてた過去を持つ彼女はここでもダサいままで学園の中心的グループからバカにされる始末。そんな彼女を見かねた弟は自身が捨てた野球の夢と姉を助けるべく、同じ高校に転入して彼女はイケてると吹聴しまわる。その甲斐あってかジョジーは皆から認められるが・・・
前半はどんな展開になるかワクワクしていたのに何ともベタで浅いラブストーリーに仕上がっていました。
ジョジーが人気者になる過程がこんなんで?って拍子抜けな感じだし、皆に真実を告げる場面もやっぱりここでバラしますか、と言いたくなるくらいベタ。そんでもって恋した相手が利用されたと誤解して去った後の行動も、80年代前半っぽい。もうちょっと説得力のある作り方をしてほしかった。
しかし高校時代を今の感覚でやりなおせたなら違う青春が送れたかもしれないよね~
笑顔がとってもキュートなドリュー・バリモアは、ダサダサの高校生役も似合ってました。
映画「誰が為に鐘は鳴る」
ゲイリー・クーパーとイングリット・バーグマンが競演した名作。
スペインの内戦で鉄橋を爆破するという任務を受けたアメリカ人ロバートは山間でゲリラ活動をしている同士の協力を仰ぐ。その中に若く美しい娘マリアがいて、2人はまもなく恋に落ちるが・・・
ちゃんと観たのは今回が初めてでした。ストーリー的にそれはどうかな?というのもありました。
まず、マリアがロバートに一目ぼれしてメロメロになっちゃうんだけど、女ってそんな短時間で惚れないもんなんだけどな~。側で仕事っぷりや考え方などある程度観察して徐々に好意を抱いていくもんなんです。ま、いいな~と思うくらいならありますけど。ましてや彼女はレイプされた過去を持っているし、簡単に男に惚れるのはあり得ない。
昔の映画だからあまり生々しい感じを出そうとしないで2人の純愛を描きたかったんでしょうね。それと人間の強さや逞しさを。
映画「トスカーナの休日」
離婚をきっかけに旅先のイタリアのトスカーナで衝動的に家を買ったアメリカ人女性の40歳過ぎてからの人生まだまだこれから、のお話。
前半は環境を変え人生リセ ットして奮闘するフランシスが何をやってもイマイチうまくいかず、最終的にはなんだかんだいって彼女の望みは叶えられていたというストーリーはありがちな設定だけどダイアン・レインの飾らない演技が同世代の女性の共感を誘います。
ま、彼女の美貌とスタイルはありがちではないけれど・・・
舞台がイタリアっていうのがミソ。新しい恋を探すならやっぱここのような気がする。(外人が、の場合)日本じゃちょっと様にならないもんね。
小説「幻夜」 東野圭吾 著
阪神大震災 この日を境に雅也の人生は一変する。
震災のドサクサに叔父を殺害。その現場を1人の女に目撃された。彼女は彼を告発することなくむしろ積極的に事件の隠蔽に協力する。そして2人は東京へ出て女は事業に成功。その陰で雅也は・・・
富を手にするためには手段を選ばない、男を利用してのし上がる俗に言う悪女ものであります。
同じ悪女が登場する「白夜行」とは違い事件の張本人主体で話が 進んでいくので、読みやすいし分かり易いかも。筆者が得意とする化学トリックも登場します。
先に「白夜行」を読んでおかないとラストの面白さが2倍になりません。
でもそうすると「幻夜」の方が平凡に見えちゃうのよね~「白夜行」には及ばないって感じでイマイチ物足りない。それなりには面白いけど。やっぱこの悪女がどうするのか気になっちゃうし。ある意味痛快ではあるのよね。
映画「サラエボの花」
日本ではあまり馴染みのないボスニア内戦のあったサラエボが舞台。
その戦争の傷跡を心の奥底に抱えるエスマは娘のサラと2人暮らし。娘の修学旅行費を工面するため夜も仕事を始めた。そんな彼女に近寄る男の存在を知ったサラは母に何かと反抗しだし、ある日父親のことで言い争いになり、自分の出生の秘密を知ることに・・・
10年しか経っていないけど戦争によるエスマたち被害者の傷は癒えていません。日常生活でもちょっとしたことから封印していた悪夢を思い出してしまう始末。たぶんそれは一生消えない傷跡だけれども懸命に生きようとするエスマ。
戦争が引き起こす悲劇をリアルに描いている作品ですが、正直あまり好きに はなれない映画でした。
主人公が元気のない藤田弓子みたいな中年のおばちゃんとか
その中年のおばちゃんの表情が常に疲れきっているとか
そればかりが原因じゃないけど、観ていてが気を滅入ってしまった。
それがサラエボの現実で目を背けてはいけないのだろうけど。
でもivisは映画に辛いリアルな現実を求めていないんです。リアルでありながらも、作った世界を感じさせるというかあくまで物語であってほしいんですよね。
でもラストは希望のあるもので、安堵しました。